令和6年6月25日
日本マリンエンジニアリング学会から論文賞およびロイドレジスターマンソン賞など計4件を受賞
5月31日に開催された日本マリンエンジニアリング学会の第60期定期総会において、環境・動力系の高木グループ長、川内主任研究員が論文賞を、株式会社ジャパンエンジンコーポレーションとの共著で市川主任研究員、仁木グループ長、高崎フェローがロイドレジスターマンソン賞(英文論文賞に相当)を受賞しました。
また、学会での指導・貢献により、高橋GHG削減プロジェクトチームリーダー が学会功労賞を、高木グループ長がCPD(Continuing Professional Development)奨励賞を受賞しました。
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(論文賞)
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受賞論文:舶用燃料の着火性評価のための燃料成分推定 -推定手法の構築と多成分燃料(残渣油)への適用
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著 者:高木正英、川内智詞
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内 容:舶用燃料の着火性を評価する指標であるCCAI (Calculated Carbon Aromaticity Index) は、燃料の密度と動粘度から計算できるため、測定可能な物性値がほとんどない舶用燃料にとっては有用な指標である。ただし、着火性評価装置(FCA) を使用して燃料の着火性を実測すると、CCAI と必ずしも相関があるわけではない。そのため、本研究では、この原因を明確にするため実際の燃料のモデリング方法と、このモデル燃料の炭化水素の割合を推定する手法を提案した。
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(ロイドレジスターマンソン賞)
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受賞論文:Fundamental study of the effect of stratified NH3 injection system for nitrogen compounds reduction(層状NH3噴射システムの窒素化合物低減効果に関する基礎的研究)
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著 者:(株式会社ジャパンエンジンコーポレーション)大場啓道、伊藤和久、松田力
(海上技術安全研究所)市川泰久、仁木洋一、高崎講二
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内 容:3年に一度開催の世界最高レベルの中・大型内燃機関に関する国際学会CIMAC (国際燃焼機関会議、The International Council on Combustion Engines) で発表され、極めて高評価を受けた論文である。内容は、NEDOのGreen Innovation基金・「次世代船舶の開発」の一環としてのアンモニア燃料船の開発の中で、アンモニア焚きの低速2ストロークディーゼル主機の基礎研究に関するものである。海技研ではジャパンエンジンコーポレーションとの共同研究として、実エンジン雰囲気を模擬できる定容燃焼装置を新たに製作し、層状噴射されたアンモニア噴霧火炎の可視化解析等の基礎研究を通じて、アンモニアエンジン開発、アンモニア燃料船の普及促進への道筋を開いた。