令和6年7月12日
構造・産業システム系松尾 剛グループ長、日本複合材料学会論文賞を受賞
6月25日に開催された2024年度日本複合材料学会総会において、構造・産業システム系松尾 剛材料強度研究グループ長が、論文賞を受賞しました。
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受賞論文:単軸荷重を受けるランダム配向UDテープ強化複合材料のひずみ分布の確率特性と弾性率の導出に関する実験的研究、日本複合材料学会誌、49巻、2号(2023)、57-69
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著 者:松尾 剛(海上技術安全研究所)、末益 博志(上智大学)、村上 岳(島津製作所)
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内 容:本論文はランダム配向UD(一方向)テープ強化CFRP(炭素繊維強化プラスチック)の弾性率測定を行う手法として、ひずみ分布の確率特性を考慮した弾性率の導出方法を提案したものである。ランダム配向UDテープ強化CFRTP(炭素繊維強化熱可塑性プラスチック)はプレスによる短時間成形で長繊維の特性を活かした製品を成形するための中間基材であるが、長いUDテープがランダムに配向しているために不均一性が大きく、局所的なひずみから弾性率を正確に測定することが出来ない。試験片を切り出して測定する場合でも、試験片のサイズと配向UDテープのサイズから、平均ひずみを用いても平均弾性率を正確に測定することが出来ない場合がある。平均ひずみのバラツキは不連続なUDテープのサイズに起因するものであり、本研究ではDIC(画像相関法)で計測したひずみ分布結果からひずみの存在確率を自己相関関数で求めることでテープのサイズの影響を定量化し、それにより弾性率を推定する手法を提案した。
表彰状