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令和6年7月12日

奥田研究員、日本船舶海洋工学会から若手優秀講演賞を受賞

海洋開発系海洋システム研究グループの奥田研究員が、5月27日から5月28日に開催された日本船舶海洋工学会令和6年春季講演会において、若手優秀講演賞を受賞しました。
    • 受賞論文:離着岸する船に作用する過渡的な流体力とそのモデル化
    • 著  者:(海上技術安全研究所)奥田隆輔(広島大学)安川宏紀
    • 内  容:近年、自動離着桟に関する技術開発が盛んに行われているが、船体と岸壁間の距離の違いにより変化する主船体流体力をシミュレーション計算に組み込んだ例は見当たらない。本研究では、1軸1舵船の離着岸時に作用する流体力を水深や斜航角のパラメータを変えて計測し、その時の主船体に作用する過渡的な前後力、横力並びに回頭モーメントに関する議論を行った。離着岸時の主船体流体力には履歴影響による応答遅れが生じることを示し、この影響について1次遅れ系制御を用いて近似的に推定した後、離岸運動シミュレーション計算に適用した。1次遅れ系制御を導入することで計算精度自体は向上したが、その精度には改善の余地がある為、今後は舵やバウスラスタなどの流体力に作用する岸壁影響を調査する必要があると考えている。

※ 若手優秀講演賞の審査対象者は、事前に若手優秀講演賞に応募した令和6年1月1日時点で30歳以下(1993年1月3日以降の誕生日の方)の講演者。

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