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令和6年9月5日

 海事クラスター共同研究「実海域実船性能評価プロジェクト(OCTARVIA)」フェーズ2成果報告会をウェビナー形式で開催

 海事クラスター共同研究「実海域実船性能評価プロジェクト(OCTARVIA)」フェーズ2の成果報告会を令和6年8月27日にウェビナー形式で開催し、約2年間のOCTARVIAフェーズ2の成果に関する報告と今後の研究成果の活用についてのパネルディスカッションを行いました。造船・海運・舶用工業などの業界及び行政機関・大学など海事クラスターから91名の方々にご参加いただきました。

OCTARVIAプロジェクトは、フェーズ1を2017年10月から2021年3月まで海事クラスター25機関で行い、実海域実船性能評価のための「ものさし」の確立を行いました。フェーズ2では2022年3月から2024年3月まで海事クラスター23機関で行い、フェーズ1成果の各社利用を進める取り組みを実施しました。

成果報告会は、最初に国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所長の峰本 健正より開催挨拶を行い、その後、第1部「成果報告」と第2部「プロジェクトの成果の社会実装と国際標準化に関するパネルディスカッション」の2部構成で開催いたしました。

第1部の講演では、まず、成果の普及・国際標準化検討を行うOCTARVIA会議の議長である松本 光一郎氏よりフェーズ1からフェーズ2への経緯説明と共に本会議体の総括があり、WGリーダー・サブリーダーより活動内容を報告しました。次に、社会実装に必要となる研究開発を行うOCTARVIA2のプロジェクト長である辻本 勝より本会議体の総括を行い、WGリーダー・サブリーダーより活動内容を報告しました。

第2部のパネルディスカッションでは、OCTARVIA2プロジェクト長である辻本 勝がコーディネーターを務め、株式会社MTI 柳田 徹郎氏、株式会社商船三井 杉本 義彦氏、三菱造船株式会社 溝上 宗二氏、ナカシマプロペラ株式会社 岡田 善久氏、中国塗料株式会社 三重野 紘央氏、一般財団法人日本海事協会 有馬 俊朗氏にパネリストとして参加していただきました。各パネリストより、本プロジェクトの研究成果についてショートプレゼンテーションを行った後、各社における成果の活用方法と国際標準化に対する期待について討論を行い、本プロジェクトの成果が業種を超えた共通の「ものさし」として有用であること、国内外にその理解を広めるためにも国際標準化が必要であることを確認しました。

最後に、閉会挨拶をOCTARVIA2プロジェクト長の辻本 勝より行い、プロジェクト参加者及び関係者へのお礼とともに、フェーズ1からの全体総括が行われ、今後は得られた成果を使ってビジネス利用を進めていく競争領域のフェーズになるとして締め括りました。

今回の成果報告会の講演資料は、当所HP上で公開しておりますので、ご興味のある方は下記リンクよりご覧ください。

写真1
写真2

写真 OCTARVIAフェーズ2で行われた会議の様子


開催挨拶 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所長 峰本 健正
第1部 成果報告
OCTARVIA会議議長 松本 光一郎氏(一般財団法人次世代環境船舶開発センター)
成果普及・国際標準化WGリーダー 杉本 義彦氏(株式会社商船三井)
成果普及・国際標準化WGサブリーダー 黒田 麻利子(国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所)
OCTARVIA2プロジェクト長 辻本 勝(国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所)
社会実装WGリーダー 枌原 直人(国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所)
社会実装WGサブリーダー 柳田 徹郎氏(株式会社MTI)
第2部 パネルディスカッション
テーマ:プロジェクトの成果の社会実装と国際標準化
コーディネーター:OCTARVIA2プロジェクト長 辻本 勝(国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所)
(1) 各パネリストからのショートプレゼンテーション

・溝上 宗二氏(三菱造船株式会社)

(2) パネルディスカッション
閉会挨拶 OCTARVIA2プロジェクト長 辻本 勝(国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所)