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令和6年5月27日

フェリー「さんふらわあ かむい」に実海域省エネ装置STEPを装着
~船首水面上の付加物により燃費悪化を抑え、地球温暖化防止に貢献~

国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所(所長 峰本 健正)が、内海造船株式会社(代表取締役社長 原 耕作)と共同開発した実海域省エネ装置STEP(ステップ)をフェリー「さんふらわあ かむい」に装着しました。
今回の装着により海運分野からの一層の地球温暖化防止に貢献いたします。

海運分野からの地球温暖化防止を進めるため、国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所(所長 峰本 健正)は、内海造船株式会社(代表取締役社長 原 耕作)と共同で「実海域省エネ装置STEP(ステップ)」を開発しています。STEPは船首水面上に矩形の付加物を設置することにより波浪中での燃費悪化を抑える装置です。自動車運搬船で実船計測を行い、燃費性能が波浪中で約3%向上することを確認しています。

これまで、自動車運搬船やRo-Ro船(トラック・トレーラー等を車両ごと輸送するため車両甲板を有する貨物船)にSTEPを装着し、新造船装着13隻、レトロフィット(就航船への追加装着)2隻を行ってきましたが、この度フェリー「さんふらわあ かむい」にSTEPを装着しましたのでお知らせします。
さんふらわあ かむい(全長約199.40m)は、今後艤装を進め、12月に竣工し、大洗―苫小牧航路に就航する予定です。


艤装中のさんふらわあ かむい(内海造船因島工場)

艤装中のさんふらわあ かむい(内海造船因島工場)


船首部分に装備されたSTEP

船首部分に装備されたSTEP(写真中心の矩形の付加物)