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令和3年3月16日

 海上技術安全研究所 環境・動力系講演会開催のお知らせ
「船体防汚と船体付着生物の越境移動防止に関する話題提供」

 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所(所長 安部 昭則)は、令和3年3月24日、船体付着生物および関連する防汚技術についての講演会を実施いたします。

 船舶による水生生物の越境移動問題に対応するため,国際海事機関(IMO)は2011年、船体付着生物防止ガイドライン(Resolution MEPC.207(62)、以下ガイドライン)を策定しました。このガイドラインの包括的なレビューに関する審議は、2020年に設置された通信部会(CG)を通して現在審議が行われている状況です。水生生物の船体付着防止には、防汚システムの適切な導入と管理が必要であり、最適な防汚技術の選定方法など、越境移動防止のための対応策を検討することは重要です。

 そこで海上技術安全研究所、環境・動力系では、船体防汚と船体付着生物の越境移動防止の観点から、専門の先生方にご参加いただき、下記のとおり講演会を開催することと致しました。課題の全体像を俯瞰できるよう、本件に関連する話題を網羅的に提供させていただく予定ですので、是非ご参加ください。

  1. 日時:令和3年3月24日(水) 13:30~16:30(開場 13:00)
  2. 場所:Webinar形式
  3. 参加費:無料
  4. 申込期限:令和3年3月22日(月)
    定員に達した場合は申込みを締め切らせて頂く場合があります、ご了承ください。
  5. お問い合わせ先:
    海上技術安全研究所 環境・動力系 小島 隆志
    kojima@m.mpat.go.jp
  6. お申し込み先:
    参加ご希望の方は、当所HPより、事前の登録をお願い致します。
    ご記入いただいた個人情報は、本講演会のご連絡、ご案内の目的にのみ利用します。
    事前登録サイト: https://zoom.us/webinar/register/WN_v-pGFkDwQ3qwwb0UTzYmTQ
  7. プログラム
    13:00~13:30 開場
    13:30~13:35 開催挨拶 環境・動力系長

    セッション1 生物越境移動防止に関する話題

    13:35~13:50   海の外来生物の侵入過程とそれがもたらすリスク
    大阪市立博物館 大谷道夫
    13:50~14:05 船体付着生物管理ガイドラインについて
    日本NUS 北村徹
    14:05~14:20   造船の視点からの船体付着生物管理ガイドラインとその対応
    名村造船所 小畑英郎
    14:20~14:35   船体付着生物の越境移動を抑制するための国際規格(ISO 21716)の策定
    中国塗料 千葉知義

    14:35~14:45 (休憩 10分)


    セッション2 防汚技術に関する話題

    14:45~15:00 船社の観点による水中洗浄の現状
    日本海洋科学 澤秀樹
    15:00~15:15   近年の船底防汚塗料の技術の動向
    中国塗料 三重野紘央
    15:15~15:30   船上搭載型のシートによる船体汚損防止システムの開発
    東海大学 金子仁

    15:30~15:40 (休憩 10分)


    セッション3 防汚評価に関する話題

    15:40~15:55 塗膜面の摩擦抵抗について
    海上・港湾・航空技術研究所 川島英幹
    15:55~16:10 船底防汚物質が水生生物に及ぼす影響評価
    東京農工大 大地まどか
    16:10~16:25   船底防汚塗料の防汚性能評価のためのラボ生物試験法の開発
    海上・港湾・航空技術研究所 小島隆志

    16:25~16:30 閉会