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令和6年4月25日

海事クラスター共同研究「実海域実船性能評価プロジェクト(OCTARVIA)」フェーズ2が研究成果をとりまとめ終了

海事クラスター共同研究「実海域実船性能評価プロジェクト(OCTARVIA)」フェーズ2は、約2年間の研究成果をとりまとめ2024年3月31日に終了しました。
今回の成果を得て、実海域実船性能を計測・推定・評価する標準手法により、カーボンニュートラル社会に向けた各社の取り組みが促進されます。

国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所(所長 峰本健正、東京都三鷹市)は、就航船への適用が拡大される環境規制への対応やデジタル化技術の利用など、企業単独では実施できない・成果の最大化を図ることができない研究テーマに取り組むため、オープンイノベーション方式による共同研究「実海域実船性能評価プロジェクト(OCTARVIA:オクタビア)フェーズ2」を2022年3月15日より実施してまいりましたが、このたび約2年間に亘る研究の成果をとりまとめ、2024年3月31日に終了いたしました。

本プロジェクトでは、実海域実船性能について共通の「ものさし」を作ることを目的に、1)運航での活用(実船モニタリングデータ解析)、2)設計での活用(実海域性能推定)、3)評価方法(ライフサイクル主機燃料消費量)の課題について取り組んできました。

OCTARVIAフェーズ2での研究により、実船モニタリングデータによる実海域実船性能の検証法の開発、低速運航に対応した実海域推定法の拡張代替燃料を使用した場合の燃料消費量評価・GHG排出量評価への拡張などに取り組みました。今後、国際標準化を進めるとともに、公平かつ透明性をもったソリューションの提供により、実海域性能の高い船舶の建造、運航を進めていきます。
今後は、本プロジェクトに関する成果報告会を予定しております。


<OCTARVIAフェーズ2での主な実施内容>

  1. フェーズ1で策定した標準手法の適用拡大と実証(代替燃料対応や低速域など適用範囲の拡大)
  2. フェーズ1研究成果であるWEBアプリの利用環境向上や、国内外への普及活動
  3. WEBアプリの機能強化と(株)シップデータセンターの実船モニタリングデータや(一財)日本気象協会の気象海象データサービスPOLARISとのデータ連接
  4. 国際標準化への対応


写真1

第5回OCTARVIA2運営委員会(2024.3.29)


添付資料
別紙1    プロジェクト参加者一覧(2024年3月31時点)

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<お問い合わせ先>
実海域実船性能評価プロジェクト(OCTARVIA)フェーズ2事務局
国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所
海上技術安全研究所 金子
Tel:0422-41-3139|E-Mail:kaneko-a[at]m.mpat.go.jp