PRESS RELEASES
全国発明表彰は、発明の奨励・育成を図り、我が国科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的として行われている伝統と権威のある賞です。なお、表彰式は本年6月30日に、ホテルオークラ東京にて行われる予定です。受賞した発明の概要は以下のとおりです。
<全国発明表彰について>
全国発明表彰は、大正8年、我が国科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的に始まり、以来、我が国を代表する幾多の研究者・科学者の功績を顕彰することにより、今日の科学技術の発展に大きな足跡を残してまいりました。本発明表彰は、多大な功績を挙げた発明、考案、又は意匠(以下、「発明等」という。)、あるいは、その優秀性から今後大きな功績を挙げることが期待される発明等を表彰いたします。
全国発明表彰へのリンク: http://koueki.jiii.or.jp/hyosho/zenkoku/zenkoku.html
山田 安平 | 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 海難事故解析センター センター長 |
戸澤 秀 | 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所 構造・産業システム系 特別研究員 |
市川 和利 | 日本製鉄株式会社 人事労政部 上席主幹(東北大学 特任教授) |
白幡 浩幸 | 日本製鉄株式会社 鉄鋼研究所 高靭性鋼材研究部 高機能化研究室 室長 |
稲見 彰則 | (元 新日鐵住金株式会社 厚板技術部) |
檜垣 幸人 | 今治造船株式會社 代表取締役社長 |
4. 本発明の成果、社会実装状況
本発明は、既に30隻以上の船舶に採用されており、本発明を適用した1番船は、2014年、英国王立造船学会年鑑で、ユニークで特徴ある50隻の一隻として選定されました。
本発明の適用により、原油タンカーからの油流出低減や船舶衝突に伴う人命損失の低減が可能で、生態系破壊の防止やその補償のための経済損失の低減に寄与します。特に油漏洩による海洋生態系や漁業への影響を低減することは、国連のSDGs「海の豊かさを守ろう」に整合します。
本発明は、世界新造船受注量の各々1、2位である中国と韓国でも特許登録されています。また、日本海事協会などで本技術に関わる認証制度が策定され、本技術を採用した船舶は国交省告示「先進船舶」として税制優遇される制度もございます。
日本船舶海洋工学会賞(2016年)
https://www.jasnaoe.or.jp/commendation/list.html
第51回「市村産業賞」(2019年)
http://www.sgkz.or.jp/prize/industry/51/document_08.html
https://www.nmri.go.jp/news/another_news/news190510.html
第8回「ものづくり日本大賞」(2020年)
https://www.kyushu.meti.go.jp/press/1912/191227_1_1.pdf
https://www.nmri.go.jp/news/press/press200106.html
地方発明表彰「特許庁長官賞」(2020年)
https://www.nmri.go.jp/news/another_news/news201023.html
第3回オープンイノベーション大賞「国土交通大臣賞」(2021年)
https://www.nmri.go.jp/news/press/press20210218.html
第47回岩谷直治記念賞(2021年)
https://www.nmri.go.jp/news/another_news/news20210309.html
<問い合わせ先>
国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所
海上技術安全研究所 企画部広報係
Tel:0422-41-3005 Fax:0422-41-3258
E-mail:info2@m.mpat.go.jp
URL:https://www.nmri.go.jp/