プログラム

PROGRAMS

海上技術安全研究所が一般財団法人 ソフトウェア情報センター(SOFTIC)に登録したプログラム著作物の一覧です(登録番号はSOFTICから付与された番号です)。既に幾つかのプログラムは、官公庁や民間企業でも活用されています。
※2024年度以降のプログラムは一部を除きソフトウェア情報センターへの登録は行わず当ホームページへの掲載のみ行います。

(Last Update: 2024.10.09)



主なライセンス販売
プログラム

船型設計用CFDプログラム

HullDes AutoDes UP_GRID NEPTUNE SURF NAGISA ARGO
 各プログラム リーフレット


 HOPE Light:船型要目最適化プログラム
 詳細解説書


 VESTA:実運航性能シミュレータ
 VESTAの概要


 EAGLE:船体形状・船体性能推定プログラム
 EAGLEの概要


 VESTA-ST:試運転時波風外力算定プログラム
 VESTA-STの概要・利用申請


 DLSA-Basic:全船荷重構造解析ならびに強度評価システム
(株式会社テクノスターより販売中)
 DLSA-Basicの概要
 関連論文


 NMRIW-II:非線形運動及び波浪荷重推定プログラム
(株式会社テクノスターより販売中)
 NMRIW-IIの概要
 関連論文1
 関連論文2


 曲率線展開プログラム
 一般社団法人 日本中小型造船工業会より販売中


 外板切り直し、曲げ型作成プログラム
 一般社団法人 日本中小型造船工業会より販売中


 Janssen法に基づく居住区船内騒音予測プログラム
 一般社団法人 日本中小型造船工業会より販売中


 NEW! 汎用疲労解析プログラム FATRUN/SPECTRUN Ver.2
 リーフレット
 解説記事


 積層管の剛性・応力・疲労解析プログラム LAYCAL Version 2
 リーフレット
 解説記事


 係留索用疲労解析プログラム MooRUN
 リーフレット


 GLOBUS -Global Winds and Weves- 表示プログラム
 全球の波と風データベース GLOBUS(グローバス)
 海技研クラウド


日本近海の波と風のデータベース関連プログラム
表示 任意海域発現頻度表作成 海域合成 超過確率計算
 日本近海の波と風のデータベース
 海技研クラウド


2024(令和6)年度

17件

プログラムの題号

(登録番号/登録日/)開発者または担当者
概要


就航データとデジタルツインに基づくエンジン部品の劣化傾向監視プログラム

ボンダレンコ・オレクシー
エンジン部品の性能に関する就航データをバッチ処理して、それぞれにおいて実態のKPI(Key performance Indicator)と参照KPIの差をアンセンティド カルマンフィルターで処理し、信頼性関数を利用して信頼性インデックスを算出し、時系列処理して劣化の度合いを判定するプログラム。
使用言語:Python


波浪逆推定プログラム

陳曦
本プログラムは、船体・海洋構造物等の歪等の計測データから遭遇波浪を逆推定し、推定した方向波スペクトルを用いて非計測を含む船体応答を推定するプログラムである。非線形計画法を用いて、計測した応答スペクトルと方向波スペクトル及び既知の応答関数から推定した応答スペクトルとの差の二乗の総和の最小化を行い、方向波スペクトルを推定する。方向波スペクトルは離散化モデルあるいはJONSWAP等の数学モデルの形で得ることができる。非線形計画法には、遺伝アルゴリズムと修正Powell法を用いている。本プログラムのオプション機能として確率海象推定プログラムを利用でき,応答関数及び計測データの不確定性を考慮して波浪情報(有義波高,平均波周期)の不確定性を評価できる。
使用言語:C言語


造船需要予測システム(バルクキャリア)

和田祐次郎
本プログラムはバルクキャリアの将来需要を予測するプログラムであり、広島大学と共同開発したものである。将来のばら積み貨物の輸送量、ばら積み貨物の輸送距離、 船速、外部要因による発注量の変動、外部要因による廃船量の変動を設定することで、バルクキャリア市場における需給バランスを計算し、将来のバルクキャリアの発注量、竣工量、廃船量、輸送効率を予測する。
使用言語:MATLAB


FATRUN/SPECTRUN Ver. 2

高橋一比古
テキストファイルに保存された任意の応力時系列データ、または応力スペクトルデータを基にして、時間領域または周波数領域における疲労寿命予測や疲労被害度予測を行うための汎用疲労解析プログラムである。今回のバージョンアップにより、S-N曲線のグラフ描画機能や、複数のデータファイルを対象とした一括自動解析機能が新たに搭載された。
使用言語:Visual BASIC 6.0


実船モニタリングデータ解析プログラムAPI版SALVIA-OCT.-API V1版

P第11345号-1/2024(R6).6.27/枌原直人、辻本勝、黒田麻利子、櫻田顕子、横田早織
本プログラムは、海事クラスター共同研究「実海域実船性能評価プロジェクト」で開発された実船モニタリング標準手法に従って実船データを解析し、実海域における実船性能を評価するクラウドアプリ「SALVIA-OCT.-app V2」をAPIとして利用できるよう作成されたものである。ユーザーはアプリの利用に必要となる実船データや性能データ等をリクエスト文で指定して当所のクラウドに送信する。送信されたデータに基づいてクラウド上で計算処理が実行されその結果がユーザーにレスポンスされる。これによりウェブブラウザを介さず、コマンドベースでのアプリの利用が可能となっている。
使用言語:JavaScript、Python、Fortran


船体形状・船体性能推定プログラムクラウド版EAGLE-OCT.-app V2版

P第11344号-1/2024(R6).6.27/枌原直人、辻本勝、黒田麻利子、櫻田顕子、横田早織、花木孝明
本プログラムは、web上で動作するプログラムとして作成されたものであり、船体主要目に基づいて波浪中性能の評価に必要な船体形状データ、風圧力推定に必要な上部構造物パラメータを推定するほか、プロペラ単独性能や燃費率曲線を導出する機能を有している。ユーザーインターフェースが設けられており、web上でデータの入出力、計算が完結するよう作成されている。船体形状データに関してはFerguson/Coons曲線を用いて幾何学的に推定する。風圧抵抗の推定に必要な上部構造物パラメータについては、コンテナ船、撒積船(満載)において大型船のデータを追加した新たな推定式を実装している。プロペラ単独性能に関してはプロペラ設計するルーチンを組み込み、燃費率曲線(代替燃料含む)及び補機情報(容量、台数)に関しては船種ごとに簡易算式を作成してプログラムに実装している。
使用言語:JavaScript、Python、Fortran


実運航シミュレータクラウド版 VESTA-web V1版

P第11343号-1/2024(R6).6.27/櫻田顕子、辻本勝、黒田麻利子、枌原直人、横田早織、花木孝明
本プログラムは、船舶の実海域中性能を計算する機能を有したWebアプリケーションである。プログラムでは外力推定機能として、風波、うねり別の全方位からの波浪中抵抗増加・定常横力・定常回頭モーメント、6モードの船体運動、風圧力係数、斜航流体力係数が計算できる他、実運航シミュレーション機能として、主機作動モード(Fuel Index制限、主機回転数一定、主機出力一定の各モード)に対応した任意海象での速力低下量、燃料消費量の計算が可能である。外力推定機能では波浪ブイで計測した方向スペクトラムの利用も可能である。
使用言語:HTML、Fortran


ライフサイクル主機燃費指標計算プログラムクラウド版OCTARVIA-app V2版

P第11342号-1/2024(R6).6.27/横田早織、辻本勝、黒田麻利子、枌原直人、櫻田顕子、花木孝明
本プログラムは、海事クラスター共同研究「実海域実船性能評価プロジェクトフェーズ2」で開発された、代替燃料船を想定したライフサイクル燃費指標を計算するためのプログラムであり、web上で動作するプログラムとして作成されたものである。船体形状データや気象海象情報、主機および補機の動作特性や代替燃料を含む燃料の情報などから実海域実船性能の評価やライフサイクル燃費、GHG削減量の評価を行う機能を有している。代替燃料については、燃料の種類毎に燃費およびGHG排出量の推定式をプログラムに実装している。また、補機の燃費率曲線や容量等の補機情報から補機の燃費を算出し、実海域実船性能評価に含めるよう、プログラムに実装している。
使用言語:HTML、Fortran


GFS規制を考慮した国際海運の脱炭素化シナリオシミュレータ

P第11339号-1/2024(R6).4.5/和中真之介
燃料のWtW排出強度を規制するGHG Fuel Standard (GFS)規制が導入された場合を想定し、輸送需要や燃料、代替燃料船のデータを入力として、2050年までの国際海運の造船・解撤をシミュレートし、船団構成の変化、燃料消費量とGHG排出量、運航に係るコストを出力するプログラムである。GFS規制はIMOにおいて検討中の規制であり、その内容や対策にはいくつかのケースが想定される。そのためプログラムでは、以下の複数のモードを切り替えて計算することが可能とした。
  1.  柔軟性措置が導入されない、HFO(Heavy Fuel Oil)船の強制的な解撤がないモード
  2.  柔軟性措置が導入され、HFO船の強制的な解撤がないモード
  3.  柔軟性措置が導入されない、HFO(Heavy Fuel Oil)船の強制的な解撤があるモード
  4.  柔軟性措置が導入され、HFO船の強制的な解撤があるモード
使用言語:Python


ファストタイムシップシミュレーター V2.0

P第11338号-1/2024(R6).4.5/佐藤圭二
本プログラムはPC上に船舶と運航状態を再現し、自動操船システムと接続してシナリオを実行して結果を保存、可視化するソフトウェアである。テキストで記述されたシナリオファイルを読み込み、UDPやFMU(Functional Mock-up Unit)と呼ばれる標準規格により操船自動化システムなどと接続し、結果を出力する。さらに、IEC61162規格での接続にも対応する。実行結果は可視化ソフトウェアにより、危険度指標をグラフで確認することや、2Dでの航跡表示、さらに簡易3D表示により確認することが可能である。ソフトウェアは以下の2からなる。
  •  ファストタイムシップシミュレーター本体
  •  結果可視化ソフトウェア
使用言語:C#言語、Python


船舶版ダイナミックマップ基盤プログラム

P第11337号-1/2024(R6).4.5/三宅里奈、河島園子、伊藤博子
本プログラムは、船舶版ダイナミックマップの構築に向け、データ提供を実現するプラットフォームとして開発したプログラムであり、静的・准静的な船外環境データを航海用電子参考図に重畳し、その結果を可視化およびファイル出力することが可能である。地図に表示するコンテンツの増加に対応できるレイヤー構造を持つという点に新規性がある。加えて、船外環境データの重畳に必要な基本処理機能を提供するオープンデータプラットフォームとして利用者の利便性を考慮したプログラムになっている。
使用言語:Visual Studio 2022 (C#)


quality-ai

P第11336号-1/2024(R6).4.5/馬沖、小沢匠、平方勝
海事協会はもとより一般の製造事業所の品質管理業務において、生産性向上(手戻りの削減等)に資するシステムである。以下の3つのアプリを目的に合わせて使用できる。
  1.  汎用機械学習アプリ
  2.  画像認識アプリ
  3.  異常波形検出アプリ
①汎用機械学習は、例えば過去の検査実績から未検査品の適否を予測することができる。②画像認識アプリは、例えば欠陥検知に利用でき、検査員と並行して作業を行うことができる。③異常検出アプリは、例えば工作機械のトルクデータを監視し、異常を検知したら警報を鳴らすなど、故障の早期発見が期待できる。②画像認識アプリと③異常波形検出アプリは、学習済みのAIモデルを組み込んだパソコンを製作現場に持ち込み、インターネットに接続しない環境でも利用できる。
使用言語:Python


NNDMH

P第11335号-1/2024(R6).4.5/馬沖、平方勝
造船所では、複数の設計部署で並行して膨大な数の図面を順番に作成していく。造船所の設計工程(図面作成の流れ)をプロジェクト管理で使用されるPERT計算を行うことによって設計工程のボトルネックを分析できる。PERT計算で設定する図面作成作業工数が、PERT計算結果(クリティカルパス)に大きく影響する。図面作成作業工数を過去の業務実績(例えば作業日報)から機械学習によって学習し、予測するプログラムである。
使用言語:Python


複数機AUV管理・隊列制御プログラムVer2

P第11334号-1/2024(R6).4.5/岡本章裕
複数のAUVを用いた隊列制御を実現させるために必要な機器制御用プログラム群(パッケージ)である。洋上中継機または支援母船からの測位・通信の結果に対し、AUVが隊列を維持するように位置更新・速力更新の指示コマンドを送信するシステムである。ソナー干渉を回避するための横並び防止コマンドおよびUSBL測位値を用いてINS誤差を求める機能を備える。本プログラム上で定義された仕様に沿ったメッセージの解釈機能を実装すればメーカーを問わずAUVを隊列航行に参加させることができる。ロボット制御用のオープンソースのフレームワークであるROS2の上で動作し、高い拡張性を有する。
使用言語:C++17、Python3.10、ROS2 Humble


AUV制御用共通プログラムVer2

P第11333号-1/2024(R6).4.5/岡本章裕
当所が開発するAUV等のロボットを制御する際に共通して利用可能なコアモジュール群(ROS2パッケージ)である。航行や観測に必要なデータを取得するセンサ類の制御モジュール、それら機器と通信するためのソケット通信・シリアル通信モジュール、ミッション計画処理用ナビゲーションモジュール、音響コマンド送受信モジュール、ロギング、ウォッチドッグタイマー、その他ユーティリティ等より構成される。各ロボットの専用パッケージから必要なモジュールのみ選択し起動することでロボットシステムを制御する。
使用言語:C++17、Python3.10、Bash、ROS2 Humble


複雑形状物体まわり流場計算のための重合格子処理プログラム(UP_GRID) Ver.2.1 R6

P第11332号-1/2024(R6).4.5/小林寛、大橋訓英、坂本信晶、平田 信行、小野寺直幸、児玉良明
本プログラムUP_GRID (User-oriented and Practical processing system for overset GRID)は、付加物つきの船体など複雑な形状をもつ物体まわりの流れを、重合格子法を用いて計算できるようにするための以下の部分から構成されている。
  • UP_WING: 船体、フィン、ダクト、舵、ストラット等各物体要素まわりの3次元格子生成プログラム。
  • UP_MOD: 3次元格子を座標変換など加工(MODify)するプログラム群。NURBSデータから点列等を生成する機能も有する。
  • UP_OVS: 重合格子(OVerSet grid)情報生成するプログラム。並列処理による高速化や、重合情報に不具合があった場合の可視化機能等を有している。
使用言語:Fortran 90


重畳表示光学機器用 航海情報送受信プログラム

P第11331号-1/2024(R6).4.5/沼野正義、疋田賢次郎
AIS受信機で受信した、他船に関するAIS情報、及びRADARで捕捉されたTT情報を船内LANに流している船舶は多い。本プログラムは、AIS情報等を船内LAN及びシリアル通信により受信し、他船情報を自船からの方位と距離に整理して、重畳表示用光学機器から受信した指向方位情報に基づき、視認する他船を選別してその情報を定められたフォーマットに変換して送信するプログラムである。研究の初期の段階でもプログラム登録しており、今回はその改良・最終版である。
使用言語:Java


2023(令和5)年度

14件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


燃焼解析ソフトウェアHINOCAの噴霧関連サブルーチン

P第11328号-1/2024(R6).3.11/川内智詞、高木正英
本プログラムは、SIP「革新的燃焼技術」の中で開発された自動車エンジンの3次元燃焼解析プログラム「HINOCA」において、燃料の微粒化ならびに蒸発過程を計算するためのサブルーチンコードである。本サブルーチンは、メインプログラムである流動プログラムと連成されて機能する。ノズルの位置や噴孔径、噴射率といった噴射パラメータや、燃料種などの入力条件から、燃焼室内を飛翔する各液滴の位置や蒸発量が、数理モデルによって計算される。
使用言語:Fortran 90


液滴気泡検出プログラム

P第11327号-1/2024(R6).3.11/馬驍、金山みゆき
本プログラムは、バックライト法等の直接可視化撮影により取得した液滴群および気泡群の画像を解析するものである。OpenCVライブラリ等を用いることで、高精度かつ自動で単一の液滴(気泡)に分類し、分類したそれぞれの液滴(気泡)の直径、周囲長、円形度などの情報を検出・出力するものである。
使用言語:Microsoft Visual C++


浮体式洋上風力発電施設の係留系設計プログラム

P第11326号-1/2024(R6).3.11/齊藤昌勝
本プログラムは浮体式洋上風力発電施設の係留系を効率的に設計するために開発したプログラムで、評価指標が基準を満たすように係留系の設計パラメータを決定する。洋上風力発電施設は、比較的低い風速において風荷重が最大になるという特徴がある。このため、暴風待機時に加え通常発電時においても洋上風力発電施設が安全基準を満たす必要があり、この考え方は浮体式洋上風力発電施設の係留系にも適用される。そこで本プログラムでは、風力発電施設を伴わない通常浮体の係留系設計アルゴリズムに係留系が最も厳しい状態となる海象条件を探索するアルゴリズムを付加した。また、浮体式洋上風力発電施設においては,海面から高い位置に作用する大きな風荷重が大きな転倒モーメントを発生させるため、通常の浮体施設では考慮されない浮体の定常傾斜、上下揺れ、縦揺れを係留系設計に取り入れた。
使用言語:Fortran


障害物が気流場に及ぼす影響を考慮した緊急時風況予測プログラム

P第11325号-1/2024(R6).3.11/浅見光史
本プログラムは適切な一次推定値をもとに質量保存則のみを満たすように計算対象領域の流速分布を任意の解像度で求めるものであり、一次推定値を算出するために観測データや気象庁数値予報データ等利用可能な参照値を外部入力データとして取り込む他、地形データや建築物等の形状データを入力することで気流場が推定できる。質量保存流速場モデルでは、短時間かつ合理的な精度で気流場が得られる一方、Navier-Stokes方程式を解かないため運動量保存則を満たさないことから、変化の大きな複雑地形や気流にとって障害となる物体の近傍では実際の風速分布を再現することができない。本プログラムでは、地形変化や障害物の存在により流れの剥離を伴う領域において運動量の拡散効果を考慮に入れた質量保存流速場を推定することができるため、この気流場を用いて漏洩物質等の移流拡散解析をした際の予測精度が向上する。
使用言語:Fortran 90


相対運動計算プログラムV2版

P第11324号-1/2024(R6).3.11/花木孝明、辻本勝、黒田麻利子、枌原直人、櫻田顕子、横田早織
本プログラムは、規則波中及び短波頂不規則波中における相対応答を計算する。相対運動は、船体運動を入力に、相対変位(F.P.、任意位置、プロペラ位置)、相対速度(任意位置)に加えて、3軸及び重力考慮の加速度(任意位置)を扱うことができる。短期予測はスペクトラム解析法により、応答分散値を計算するとともに、1/3オクターブバンド解析法により短波頂不規則波中における上下加速度の分散値を計算する。なお、短波頂不規則波中応答を計算するために使用する周波数スペクトラムはISSC、ITTC、IACS、JONSWAPのものを選択でき、方向分布関数の集中度パラメータを選択できる。
使用言語:Fortran


自動運航船のリスク解析支援プログラム

P第11323号-1/2024(R6).3.11/柚井智洋
本プログラムは、自動運航船のリスク解析の半自動化を目的としたプログラムである。入力情報は、自動運航船のシステムの各コンポーネントの要素名、保有情報、タスク等である。それら入力情報から、UMLクラス図を応用した手法により、自動運航船のシステム構成図を半自動的に作成する機能を有する。また、HAZIDワークシートのフォーマットを自動作成する機能を有し、入力情報を参考にHAZIDワークシートのハザードの欄に対象とする自動運航船のハザードを自動的に入力する機能を有する。
使用言語:VBA


CFDポスト解析システム Ver.3.0

P第11322号-1/2024(R6).3.11/坂本信晶、大橋訓英、小林寛
本システムは、開発言語としてJavaScript, Fortran90およびPythonを用いており、海上技術安全研究所が開発したCFDシステムの出力データから、船舶の流体力学的性能を評価するための情報(抵抗係数・自航要素・プロペラ回転数・有効/伝達出力等)を自動的に計算し、計算に使用したパラメター、計算格子情報等と共にHTML形式で出力する。また、外部可視化プログラム(ParaviewR, TecplotR)と連携し、定型的(圧力分布・波高分布・流線等)及び任意(ユーザーが独自に定義した物理量等)の流場情報を可視化した上で、上記HTMLファイルに反映する機能を有する。本バージョンでは、1) ユーザーが指定した複数の計算結果を1つの定型レポートにまとめる、計算結果の相互比較, 2) 任意の位置を始点とした船体周りの流線描画, 3) 円筒座標系での速度分布・流線の可視化をGUI上から可能とする、という合計3つの機能を追加した。
使用言語:JavaScript、Fortran、Python


重合格子による物体まわりの粘性流場計算プログラム (NAGISA Ver.4.01)

P第11321号-1/2024(R6).3.11/大橋訓英、小林寛、坂本信晶、日野孝則、荒木元輝、小野寺直幸
本計算法の支配方程式は、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式であり、セル中心の有限体積法を用いて離散化した。本計算法では重合格子手法により、複雑形状まわりの粘性流れを解析することが可能である。非粘性項の評価にはRoe法を適用し、MUSCLにより3次精度とした。粘性項は2次の中心差分で評価した。計算の効率化を図るため、多重格子法を適用している。重合格子に対応する領域分割に基づく分散メモリ型、さらに共有メモリ型とのハイブリッド並列計算手法を開発し、計算を高速化している。重合格子において同一面で異なる境界条件を扱えるように拡張するとともに、航走状態で水面を固定壁とする上部構造物計算機能を追加し、安定化のためのダッシュポット項及び物体回転壁関数条件を導入した。
使用言語:Fortran 90


コンテナ船需要予測プログラム

P第11311号-1/2023(R5).12.25/和田祐次郞
コンテナ貨物の将来需要シナリオ、コンテナ船市場の初期値を設定することで、コンテナ船の将来需要(コンテナ船の発注量、竣工量、廃船量)を予測するプログラムであり、広島大学と共同開発したものである。以下の項目を出力する機能を持つ。
コンテナ船市場におけるシミュレーションの初期値(手持工事量、造船所の建造能力、船腹量、コンテナ船の仕掛量)、コンテナ船市場に係る将来シナリオ(貨物輸送量(TEU)、貨物輸送距離(mile)、船速、用船料、港湾混雑率、外部要因発注量、外部要因廃船量、船舶サイズ別発注割合)を設定することで、予測モデルを用いてコンテナ船市場における海上荷動き量(TEU×Mile)、輸送効率、発注量、竣工量、廃船量を出力する機能。
使用言語:MATLAB (2021b)


SPREME

P第11307号-1/2023(R5).10.26/松井貞興
本プログラムSPREME(Strip/Panel-based Response Estimation MEthod)は、「ストリップ法」と「3Dパネル法」を統一的化した定式化に基づき、流体力計算モジュールをスイッチングすることで2つの計算手法をスイッチング扱うことのできる画期的な線形波浪中船体応答計算ツールである。本プログラムは、線形の波浪荷重計算プログラムとしても多種の機能を有している。以下に、主な機能を列挙する。
  1.  船体運動、加速度、波浪荷重(断面力)、圧力分布の計算
  2.  アニメーション形式(vtk)での出力
  3.  模擬時間領域の計算に基づく、非線形波浪荷重の計算
  4.  模擬時間領域の計算に基づく、不規則波中応答計算
  5.  DLSA-Basicシステム用の荷重データ出力
使用言語:Fortran 90


円筒型ブイ係留ラインの摩耗量予測プログラム

P第11306号-1/2023(R5).10.26/加藤俊司、渡邊充史
Holm & Archardの摩耗モデルを適用し、ある環境条件に対し、係留チェーンリンク接触部に時々刻々生じる摺動量、張力並びに張力の関数である摩耗係数の積から摩耗体積を求め、波浪頻度の総和として年摩耗量を算定するプログラム。係留ラインの動的効果を考慮するため、時々刻々生じるリンク間偏角、張力変動を市販動的3DプログラムであるOrcaflexを用いて評価する。また、リンク間摩耗面をPringle曲面(双曲放物面)と仮定し、摩耗体積と摩耗深さの関係を求めている。摩耗係数としては、OTC4764(1984)のShoup & Muellerの実験結果の平均値を使用している。リンク間摺動摩耗として、偏角変化による摩耗だけでなく円筒型ブイ固有のVIM(渦励起動揺)によるアジマス角変化による摩耗も考慮できる。
使用言語:MATLAB


腐食疲労き裂進展試験試験制御・き裂寸法評価プログラム

P第11302号-1/2023(R5).09.22/林原仁志
本プログラムは、腐食環境中でき裂進展試験を行う試験装置のデータを計測し、かつ腐食による断面積減少を考慮してき裂長さの計測評価を行うプログラムである。本プログラムでは、PC及びFPGAを搭載するリアルタイムコントローラを制御することで、腐食疲労き裂進展試験において、負荷荷重波形等の値を常に監視し、試験装置及び付属制御装置の機能により繰り返し負荷が一時停止したことを検知して、直流安定化電源、電圧アンプ及びデジタルマルチメータをプログラム的に制御することで、直流電位差法によるき裂寸法計測を行う。電位差からき裂長さへの変換計算において、得られた電位差から試験片断面積の変化による電位差変化を補正して、き裂寸法を決定できる。計測後、疲労試験機制御装置のデジタル入力に信号を送信することで、繰り返し負荷を再開させることが出来る。
使用言語:LabVIEW


LSTMを用いた係留ライン張力推定プログラム

P第11301号-1/2023(R5).09.22/渡邊充史
本プログラムは、時系列分析に多用されるニューラルネットワークモデルの一つである長・短期記憶モデル(Long Short-Term Memoryモデル)を用いて1期先の係留ライン張力をその他の変数から推定するプログラムである。本プログラムでは浮体の運動時系列データ等の複数の入力変数を用いて、特定の係留ラインの特定部位の張力時系列を出力変数として、同変数の1期先の値を予測している。プログラム内では入力データを訓練データとテストデータに分け、訓練データを用いて複数の入力変数と1つの出力変数間の関係性を学習し、テストデータを用いて精度の検証を実施している。作成したモデルはプログラム内に保存され、任意の入力データを入れれば、対象のライン張力を予測出来る。
使用言語:Python


燃料タンク配置に係る代替設計支援プログラム

P第11300号-1/2023(R5).09.22/工藤潤一
本プログラムは船の主要目を指定し、燃料タンクの配置及びその範囲に関する情報を入力することで、確率論で設計する際に必要となる指標fCN及び、その代替手法による計算を行い、それらの結果が船種に応じた条件を満たす範囲を図示する。また図示機能はグラフィカルユーザーインターフェースにて、図示する範囲の指定、図の保存が可能である。入力はグラフィカルユーザーインターフェースにて行い、計算条件及び計算結果をユーザーの指定先にCSV形式にて保存する。
使用言語:Python


2022(令和4)年度

31件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


船舶機器情報の統合システム

P第11285号-1/2023(R5).03.29/沼野正義、石村惠以子、疋田賢次郎
本プログラムは、船舶をはじめとする大規模システムの管理を支援するものであって、複数のエージェントソフトウェア(以下、「エージェント」)により構成されている。エージェントには、コントロールパネル、3D船内配置図表示、系統図表示、機器の名称・説明表示、機器の写真(外観情報)表示等がある。各エージェントで「注視点(機器ID)」の情報を共有することより、エージェント同士が連携して、管理する対象となる機器等の情報を、各々のエージェントにより閲覧可能なソフトウェア。アバターを介すことにより、3D配置図上での閲覧者自身の船内での現在位置も確認可能である。表示対象は船舶に限らず、広く産業分野に適用可能である。
使用言語:C#


起重機船を使った風車一体搭載作業の稼働性評価プログラム

P第11284号-1/2023(R5).03.29/大坪和久
現在、浮体式風力発電施設を洋上にて設置するための様々な施工方法が検討されている。予め浮体部を対象海域に係留設置した上で、風車タワー、ロータ翼を順に搭載していく方式が有力な施工法とされている。将来的に導入が検討されている15MWクラスの巨大風車になると風車タワーの高さが150mを超える巨大構造物になるため、波浪中で起重機船が動揺する中での搭載作業は困難なものになる。本プログラムは、波浪中で動揺する起重機船から懸下された風車タワーの下端部と浮体部との相対的な水平運動を周波数領域において評価することで、一定の閾値に基づき、対象海域における風車一体搭載の施工稼働率を算出することが出来る。吊荷の振れ回り運動を従来的な振り子モードだけでなく、2次モードまでを考慮しているため、水平運動を高精度に評価することができる。また、水槽試験結果との比較検証を行っているため、計算精度には信頼性がある。
使用言語:MATLAB


要目最適化プログラム(HOPE Light) V6

P第11283号-1/2023(R5).03.29/白石耕一郎、一ノ瀬康雄、久米健一
本プログラムは、要目最適化プログラム(HOPE Light)の機能追加版である。水中騒音の簡易推定式であるBrownの式を用いて、船のプロペラから放出される水中騒音レベルを推定するプログラムである。Brownの式に必要となるプロペラの要目(回転数・直径・翼数)とキャビテーションの発生面積は、HOPE Lightの出力を使用する。これによって、HOPE Lightの標準入力(船長・船幅・喫水・船速・船種等)のみで、実船プロペラの水中騒音レベルを推定できる。プログラムはExcelをインタフェースとして動作し、インタフェースはVBA言語、プログラム本体はFortran言語で作成されている。
使用言語:Excel、VBA、Fortran


AISAnalyzer1.0

P第11282号-1/2023(R5).03.29/伊藤博子
本プログラムは、データベースやファイルからAIS情報を読み込み、船舶ごとに仕分けをして時系列にソートし、船舶ごとの航跡や、あらかじめ定義したゲートを通航する船舶数を計算するプログラムである。抽出した航跡データ、ゲート通航船舶数、各船が通航したゲート番号、その日時、通航位置などの計算結果をエクセルファイルやcsvファイルに出力する。格子状のゲート定義を可能とし、これを用いることで任意エリアにおける船舶通航量分布を計算する。計算により得られた航跡線、船舶通航量分布の濃淡図をキャンバス上に描画する。(キャンバスへのマップ表示は計画中。)別途ファイルに定義した境界線や目標物等の位置と形状のデータを読み込み、上記キャンパス上に描画する機能を有する。
使用言語:C# (Visual Studio Professional 2013)


ADD-ID

P第11281号-1/2023(R5).03.29/小沢匠、馬沖
品質管理の現場において内部欠陥の発見を目的としてレーザー光などを用いた探傷技術が用いられる。レーザー光とピックから波形を生成し、この波形が意図しない箇所で反射した場合、その位置に内部欠陥があると推定する。従来は検査員の肉眼によって反射位置を特定しているが、これは検査員の技量に対する依存度が強く、また反射が僅かな場合、熟練した検査員でも発見が困難であった。本プログラムは画像変換アルゴリズムとAIによる画像認識技術を活用して波形の反射位置を自動識別する。
使用言語:C++/CLI、Python


災害時の配送計画立案支援プログラム

P第11280号-1/2023(R5).03.29/間島隆博、荒谷太郎
発災後における救援物資の配送計画を策定するプログラムである。輸送機材(トラック、ドローン、ヘリ)、物資(種別、重量、容積といった原単位)、在庫情報(供給拠点別の物資在庫量)、需要情報(需要拠点別の物資要求量)、船舶情報(フェリー、RoRo船の発着港と発着時刻)さらに、輸送経路となるネットワークデータを計算条件として、輸送機材別の配送計画(配送先となる需要拠点の順番と到着時刻)を出力する。この出力結果の評価値には、物資不足の状況において懸念される地域間の格差を表す評価値が含まれるため、平等輸送を実現する配送計画を出力することが可能である。
使用言語:Microsoft Visual VC++ (Visual Studio 2019)


Web技術を用いた放射線輸送計算体系VR化プログラム

P第11279号-1/2023(R5).03.29/大西世紀
当プログラムはGUIを提供するフロントエンドと3Dモデル構築を行うバックエンドにより構成される。Webブラウザからフロントエンドサーバーにアクセスし、モンテカルロ放射線輸送計算コードの入力ファイルを読み取り、バックエンドサーバーへ送信する。バックエンドサーバーでは入力ファイルを適切に解釈し、3D形状モデルを構築する。構築されたデータはHTTPS通信で返信され、これを受け取ったフロントエンドではWebXR APIを利用して、ヘッドマウントディスプレイに映像を転送し、VR表示する。
使用言語:JavaScript


複雑形状物体まわり流場計算のための重合格子処理プログラム(UP_GRID) Ver.2.1 R5

P第11278号-1/2023(R5).03.29/小林寛、小林寛、坂本信晶、平田信行、小野寺直幸、児玉良明
本プログラムUP_GRID(User-oriented and Practical processing system for overset GRID)は、付加物つきの船体など、複雑な形状をもつ物体まわりの流れをCFD計算できるようにするため、計算格子及び重合格子情報を生成する。UP_GRIDは以下の3種類のプログラム群からなる。
・UP_WING:船体、フィン、ダクト、舵、ストラットなど各物体要素まわりの3次元格子生成プログラム。
・UP_MOD:3次元格子の座標変換やトリミング等の加工(MODify)を行うプログラム。
・UP_OVS:重合格子(OVerSet grid)情報を生成するプログラム。
使用言語:Fortran 90


EFCalculation

P第11277号-1/2023(R5).03.29/河島園子、河島園子
本プログラムは、船舶動静情報のデータベースにアクセスして、AIS (Automatic Identification System) データやレーダデータを用いて船舶同士の遭遇頻度を計算するとともに、それを可視化して遭遇頻度の高低を視覚的に表示するプログラムである。本プログラムを用いて遭遇頻度を計算することで、危険な遭遇が発生する海域を推定することができ、安全対策の立案や危険な海域を避けた航路計画の策定に寄与する。
使用言語:C# (Visual Studio 2015)


実船モニタリングデータ解析プログラム クラウド版SALVIA-OCT-app V2版

P第11276号-1/2023(R5).03.29/枌原直人、辻本勝、黒田麻利子、櫻田顕子
本プログラムはweb上で動作するプログラムとして作成されたものであり、海事クラスター共同研究「実海域実船性能評価プロジェクト」で開発されたSALVIA-OCT-app V1版に、外部データベースとの連接機能を追加したものである。外部データベースとの連接においてはAPIを利用し、ユーザーの指定情報に基づいて外部データベースからデータを取得するとともに、取得したデータをweb上に転記、反映することにより、プログラムの実行を円滑に進めることが出来る。
使用言語:JavaScript、Python、Fortran
 海技研クラウド


CFDポスト解析システム Ver.2.0

P第11275号-1/2023(R5).03.29/坂本信晶、坂本信晶、小林寛
本システムは、開発言語としてJava scriptおよびPythonを用いており、海上技術安全研究所が開発したCFDシステムの出力データから、船舶の流体力学的性能を評価するための情報(抵抗係数・自航要素・プロペラ回転数・有効/伝達出力等)を自動的に計算し、計算に使用したパラメータ、計算格子情報等と共にHTML形式で出力する。また、外部可視化プログラム(Paraview, Tecplot)と連携し、定型的及び任意の流場情報(圧力分布、波高分布等)を可視化した上で、上記HTMLファイルに反映する機能も有する。本バージョンでは、前バージョンからコードを全て書き直し、従来のPython2に加えPython3による処理に対応させたことで、処理能力およびメンテナンス性が向上した。本バージョンから、計算結果可視化に用いる値の上限値・下限値について、GUI上からのユーザー指定が可能となった。また、船尾における限界流線を自動的に可視化する機能を追加した。
使用言語:JavaScript、Python


ミッションファンクション制御則を用いた船舶の着桟制御

P第11274号-1/2023(R5).03.29/國分健太郎、間島隆博
船舶の自動着桟用の運動制御プログラムである。一自由度ずつ制御する人間の操船を真似て、一自由度ずつ独立したプログラムとしている。まず、目標点に向けて方位角を制御し、その後、前後方向の運動を制御して、目標点で静止させている。回頭に関する運動方程式にはKTモデルを使用し、水の抵抗に速度の二乗を採用することにより、前後方向の運動には非線形な方程式を使用している。制御アルゴリズムには、ミッションファンクション制御アルゴリズムを使用している。このアルゴリズムでは、目標点でゼロとなりその他では正の値をとるリアプノフ関数(ミッションファンクション)を定義して、時間微分が負となる(時間と共に目標点に近付く)ように制御入力を決める。運動方程式は非線形、時変形を取り扱え、ミッションファンクションをエネルギー関数であるハミルトニアンとする事で、直感的に扱い易い制御則となる。
使用言語:Excel


重合格子による物体まわりの粘性流場計算プログラム(NAGISA) Ver.4.0

P第11270号-1/2023(R5).01.31/大橋訓英、小林寛、坂本信晶、日野孝則、荒木元輝、小野寺直幸
本計算法の支配方程式は、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式であり、セル中心の有限体積法を用いて離散化した。本計算法では重合格子手法により、複雑形状まわりの粘性流れを解析することが可能である。非粘性項の評価にはRoe法を適用し、MUSCLにより3次精度とした。粘性項は2次の中心差分で評価した。計算の効率化を図るため、多重格子法を適用している。重合格子に対応する領域分割に基づく分散メモリ型、さらに共有メモリ型とのハイブリッド並列計算手法を開発し、計算を高速化している。ソース全体を更新し、不規則波モデルとして3種のスペクトルと2種の方向分布関数を導入した。加えて、楕円形の造波吸収方法の導入、構造計算用の波浪荷重出力機能を追加した。
使用言語:Fortran 90


複数機AUV潜航情報表示プログラム

P第11269号-1/2023(R5).01.31/岡本章裕
複数のAUV運用を安全に実現させるために必要な情報表示および制御インターフェイス用プログラム群(パッケージ)である。表示対象となるロボットおよび情報取得手段ごとにレイヤを作成し、表示・非表示の切り替えが可能である。また、ロボットを無線通信により制御するための操作インターフェイス(GUI)を含んでいる。オープンソースGISソフトウェアのQGISのプラグインとして実装されており、QGISが提供する機能を併用可能である。
使用言語:Python


複数機AUV管理・隊列制御プログラム

P第11268号-1/2023(R5).01.31/岡本章裕
複数のAUVを用いた隊列制御を実現させるために必要な機器制御用プログラム群(パッケージ)である。洋上中継機または支援母船からの測位・通信の結果に対し、AUVが隊列を維持するように位置更新・速力更新の指示コマンドを送信するシステムである。ソナー干渉を回避するための横並び防止コマンドおよびUSBL測位値を用いてINS誤差を求める機能を備える。本プログラム上で定義された仕様に沿ったメッセージの解釈機能を実装すればメーカーを問わずAUVを隊列航行に参加させることができる。ロボット制御用のオープンソースのフレームワークであるROSの上で動作し、高い拡張性を有する。
使用言語:Python3.8、ROS Noetic Ninjemys


AUVプログラム用Pythonパッケージ

P第11267号-1/2023(R5).01.31/岡本章裕
AUV関連ソフトウェアに関してPython言語で記述される共通機能として使用可能なものを集約しパッケージ化したものであり、ROSで構成されたAUV制御ソフトウェアやミッション計画・コマンド送信用のプログラムから呼び出され使用される。衛星測位装置・音響測位などのセンサデータのデコード機能、位置情報保存用データベース接続・操作、ミッション解釈機能、ログデータのデコード機能などを有するユーティリティモジュールを含んでいる。
使用言語:Python


自動着桟制御プログラム

P第11266号-1/2023(R5).01.31/澤田涼平
本プログラムは,海技研が管理する実験船「神峰」にて実証に用いた自動着桟制御コードをベースとして,再利用可能なモジュール形式で実装されている。機能として,着桟制御用の経路を自動生成する「経路計画」と風外乱を考慮して経路追従制御を計算する「経路追従」が含まれる。本プログラムは船舶からセンサデータを受け取り、これに基づいて、着桟地点への計画経路を計算後、これを追従するように制御コマンドを出力することで、船舶を自動で着桟させる機能を有する。
使用言語:Python3.8+


実船性能高速シミュレーションライブラリモジュール V2版

P第11265号-1/2023(R5).01.31/枌原直人、辻本勝、松沢孝俊、黒田麻利子、櫻田顕子、横田早織
本プログラムは、船舶の主要目から船体形状や船体性能に関する各種パラメータを簡易推定し、同パラメータを用いて実海域において船舶が受ける外力を精度よく推定するほか、推定した外力に基づいて主機特性や主機運転モードを考慮して任意の気象、海象条件における船速、燃料消費量(実海域性能)を推定するプログラムである。さらに本プログラムは実海域性能の推定に必要な情報である平水中性能を運航データに基づいて推定する機能を備えており、本機能の利用により実海域性能の推定精度を高めることが出来る。
使用言語:Fortran 90


GLOBUS web

P第11252号-1/2022(R4).08.05/金子杏実、辻本勝、松沢孝俊
本プログラムは全球の波と風について、緯度・経度0.5°格子間隔、6時間間隔の波と風の予測値を用いて長期間データの統計解析を行い、有義波高、卓越波周期、卓越波向、平均風速、平均風向に関する相関表データベースを表示させるものである。2.5°格子海域別、月別に相関表を表示し、方位角による相対角への変換、海域・季節指示ファイルの読込み・書出しが可能である。Edge, Firefox, Google Chromeのすべてを含むウェブブラウザで動作する。
使用言語:HTML
 海技研クラウド


走錨リスク判定システム(錨ing)Ver.2

P第11248号-1/2022(R4).05.31/宮崎英樹、河村昂軌、田口晴邦
本プログラムは、錨泊時における船体情報・錨泊情報や気象・海象情報を入力データとして錨泊時の走錨リスクを判定するものである。走錨リスクの判定は、入力されたデータから錨泊中の船舶の振れ回り運動の推定し、その振れ回り運動中の最大錨鎖張力と最大係駐力の比較を行うことで行う。また、本プログラムは走錨リスク推定のために必要な計算パラメータの入力、走錨リスク判定結果表示を行うインターフェースを備えている。さらに、振れ回り運動を推定するために必要な船体情報については、内航船の船体詳細情報推定プログラムを用いて推定を行う機能を備えている。本プログラムはPC版とWEBアプリ版を備えており、WindowsOS搭載PCからタブレット、スマートフォンまで幅広いデバイスでの動作が可能である。
使用言語:C++、Fortran 90、Python、Html
 海技研クラウド


走錨リスクモニタリングシステム

P第11247号-1/2022(R4).05.31/宮崎英樹、河村昂軌、田口晴邦
本プログラムでは、錨泊時における気象情報の変化を考慮した走錨リスクをリアルタイムに判定することが可能である。錨泊時における走錨リスク計算に必要な水深・風速・風向・船首方位の情報を船舶に装備された航海計器からECDISやI/Fアダプター等の航海機器を経由し自動で取得することが可能である。また、連続的に情報の取得、走錨リスク計算を行うことでリアルタイムに走錨リスクの判定を行うと共にGUIのモニタリング画面による走錨リスク、気象の推移の確認が可能である。本プログラムは複数の実行ファイルで構成されており、それぞれの使用言語はFortran 90、C++及びC#である。
使用言語:Fortran 90、C++、C#


実海域中を通常・低速航行する船の6自由度船体運動推定プログラム

P第11246号-1/2022(R4).05.31/鈴木良介、北川泰士、大森拓也、中西徹、上野道雄
1組の6自由度船体運動方程式を、4次のルンゲ・クッタ・ギル法を用いて時間発展的に解くことで、波風中を航行する船の操縦運動(航跡や船速低下など)と船体動揺の両方を推定する。運動方程式は船体水面固定座標系で定義されており、船体に働く力とモーメント(船の慣性力を左辺とした場合の運動方程式の右辺)は、各制御系(舵、プロペラ)や各流体力による成分の重ね合わせで表される。船体抵抗や舵力等は従来の平水中のモデルを基にしており、波浪外力は非線形の時間変動成分が考慮されている。船体運動に基づく流体の減衰力については、運動の周波数の違いによって、粘性成分と造波成分が考慮される。風圧力は、従来の手法を基に準定常的に考慮される。
使用言語:Fortran


原子炉建屋・原子炉格納容器CADデータのVR投影システム

P第11245号-1/2022(R4).05.31/鎌田創、西村和哉
本プログラムは下記の仕様から構成される。
① VRコンテンツ作成:両眼水中カメラからの画像データ、ソナー或いはLidarからの出力データを、VRソフトVIVEProを用いて2Dや3Dのゲーム開発プラットフォームUnity用に変換し、VR内を自由に移動、閲覧できるコンテンツを作成する。
② ROV位置情報による連動:ROV位置測位システムにより得られる位置情報に対応したVRコンテンツを閲覧できるソフトである。
③ヘッドマウントディスプレイを用いたVRコンテンツにおいて作成したVRコンテンツシーン上に、両眼水中カメラからの画像データ、ソナー或いはLidarの出力データを点群データに変換し、投影するためのツールである。
使用言語:C#


プログラムVESTA(実運航シミュレータ) V5版

P第11244号-1/2022(R4).05.31/黒田麻利子、辻本勝、枌原直人、櫻田顕子、横田早織
本プログラムは、船舶の実海域中性能を計算するものであり、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するものである。
プログラムでは、風波、うねり別の全方位からの波浪中抵抗増加・定常横力・定常回頭モーメント、6モードの船体運動、風圧力係数、斜航流体力係数の他、波浪中自航要素、代表海象下での速力低下係数fw及びそれを考慮したエネルギー効率設計指標EEDIweather、計画時のEEOI予測に加え、主機作動モードに対応した任意海象での実海域性能計算が可能である。風力アシスト船の評価、可変ピッチプロペラの評価、耐航性能の評価も可能である。また、IMOでの2013年最低出力暫定ガイドライン及びその修正に従った適合評価、海上試運転の波風外力の算定が可能である。
使用言語:VBA
ライセンス販売中(流体設計系 実海域性能研究グループ)


自然環境作成・編集ソフトウェア

P第11243号-1/2022(R4).05.31/佐藤圭二
本プログラムは、気象・海象や、地形、視程距離・日射量などの自然環境のデータセットを作成するソフトウェアである。GUI上の海図・数値地図を利用者が時刻・グリッドサイズを指定して値を設定した後に、正規乱数および一様乱数を使用して内外挿しデータセットを作成できる。ソフトウェアは以下の3つからなる。
・海上風・海潮流データ作成ソフトウェア
・水深グリッドデータ作成ソフトウェア
・視程距離・日射量データ作成ソフトウェア
プログラムはwindows上で動作し、C#言語で作成されている。
使用言語:C#


ファストタイムシップシミュレーター

P第11242号-1/2022(R4).05.31/佐藤圭二
本プログラムはPC上に船舶と運航状態を再現し、自動操船システムと接続してシナリオを実行して結果を保存、可視化するソフトウェアである。テキストで記述されたシナリオファイルを読み込み、UDPやFMU(Functional Mock-up Unit)と呼ばれる標準規格により操船自動化システムなどと接続し、結果を出力する。実行結果は可視化ソフトウェアにより、危険度指標をグラフで確認することや、2Dでの航跡表示、さらに簡易3D表示により確認することが可能である。ソフトウェアは以下の2つからなる。
・ファストタイムシップシミュレーター本体
・結果可視化ソフトウェア
プログラムはwindows上で動作し、C#言語、Python言語で作成されている。
使用言語:C#、Python


2サイクル排気タービン過給機関性能解析プログラム

P第11241号-1/2022(R4).05.31/川内智詞
本プログラムは、2サイクル排気タービン過給エンジンの性能を予測するためのものであり、定常状態における燃料消費率やサイクル最高圧力、熱効率などを求めることができる。プログラムでは、エンジンシステム全体が、体積要素とそれらを連結するオリフィス要素でモデル化されている。各タイムステップにおける排気管内ならびにシリンダ内の状態量は、質量およびエネルギの保存式と状態方程式から計算される。排気のタービン仕事は、タービンノズルと等価面積をもつ絞りを通過した際のエンタルピ差で計算され、システム全体の給排気のエネルギ平衡が考慮される。JANAFの熱化学的性質表を用いた物性値の算出は、Canteraモジュールが用いられている。
使用言語:Python


風車タワーに接舷したCrew Transfer Vesselの波浪中運動解析プログラム

P第11240号-1/2022(R4).05.31/大坪和久
洋上風力発電に関する施設の保守管理のため、作業員や物資を陸上から洋上風力発電設備まで輸送することが求められる。昨今、カタマラン等の小型高速船が洋上風車アクセス船(CTV: Crew Transfer Vessel)として使用されることが多い。本プログラムは、風車タワーに船首接舷したCTVの波浪中運動を評価するものである。波浪中での船体運動計算プログラムに、スラスト力及び風車タワーへの船首部押し付けにより発生する動摩擦力及び上部構造物に作用する風荷重を組み込むことで、船首接舷したCTVの運動を時間領域で評価することが出来る。スラスト力と波強制力によって、時々刻々、複雑に誘起される動摩擦力を加味することで、これまで考慮されなかった非線形運動を再現出来る。また、タワーへの乗り移り難さ評価に関するパラメータを計算出来るため、ユーザーに作業限界評価のための有益な情報を提供する。
使用言語:MATLAB


過大加速度モード直接復原性評価計算プログラム

P第11239号-1/2022(R4).05.31/黒田貴子
本プログラムはIMOの第2世代非損傷時復原性基準暫定ガイドラインで扱われる5つの危険モードのうちの1つである過大加速度モードの直接復原性評価を計算するものである。本プログラムで計算する直接復原性評価は,北大西洋の波浪発現頻度(IACS No.34)での発生確率密度10^(-5)の海象を対象とし,危険モード毎に設定された条件(Design situation)で短波頂不規則波中での短期危険事象発生確率を評価するものである。計算法と計算条件はIMO文書MSC.1/Circ. 1627及びSDC8/WP.4 Add.1-6に基づいている。短波頂不規則波中での船体運動をストリップ法の一種であるSTF法で求めた周波数応答の線形重ね合わせ法で算出し,横揺れ減衰力は池田の推定法を用いている。
使用言語:Fortran


薬品在庫照合プログラム

P第11238号-1/2022(R4).05.31/高橋千織、金山みゆき、矢作真梨、小山正剛
所内薬品管理システムCRISが出力した在庫リスト一覧と薬品庫に実際に保管されている薬品をリアルタイムに照合するプログラムである。薬品に貼付された管理用バーコードを、順次リーダーで読み取っていき、確実に読み取ったことを音で知らせるとともに、その薬品が在庫リスト上にあるかないかを音とリスト上に表示されるマークで知らせる。また、作業終了時にはリストにはあって、薬品がなかった場合のリストも作成される。照合結果を音と表示の両方で確認できるため、膨大な薬品棚卸作業を少人数で正確かつ効率的に実施することが可能となった。
使用言語:Microsoft Visual C++


船上モニタリング用マルチユーザ・フレキシブル・遠隔監視システム

P第11237号-1/2022(R4).05.31/馬沖、小森山祐輔、岡正義
本プログラムは、歪センサ等で計測したデータや映像、及び、別登録プログラム(船上モニタリング等で得られるマルチピークスペクトル型の非線形応力波形の統計解析プログラム;P第10825号-1/2018(H30).03.29/馬沖、岡正義(呼称:ハルモニタリングプログラム))で解析した結果を、ネットワーク上のブラウザ上にデジタル表示することで、複数のユーザが遠隔でデータ収録状況及び解析結果、さらに周辺環境の映像を監視して、船体の状態量を把握するためことを可能にした、デジタルツインシステムの基盤プログラムである。
使用言語:Python


2021(令和3)年度

32件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


浮体式洋上風車用リアルタイムハイブリッドシミュレーション用通信プログラム

P第11225号-1/2022(R4).03.24/渡邊充史
本プログラムは、汎用係留・浮体運動計算プログラム「OrcaFlex」を実時間(リアルタイム)に近い状態にて使用可能とする、通信プログラムである。本プログラムはOrcina社製「OrcaFlex」、「OrcaFlex API」、Speedgoat社製「Realtime Target Machine」、Mathworks社製「MATLAB」、「Simulink」、「Simulink Real-Time」、「MATLAB Coder」、「Simulink Coder」を用いる。使用時はHost PC内にある「Simulink」モデル等を「Realtime Target Machine」内にてビルドし、「Simulink」モデルを実行後、「OrcaFlex」を計算開始させて用いる。「Simulink」モデル内には同期用のパルス波発生プログラムも実装されており、これを用いて「OrcaFlex」内の計算プログラムと同期を取りながら、同計算プログラム内にて割り込み処理を行い、データの送受信を行う。同プログラムでは、「Simulink」から「OrcaFlex」に浮体の船体運動を送信し、浮体を強制的に動揺させ、「OrcaFlex」から「Simulink」に風車の推力を送信させるようにプログラムしているが、「OrcaFlex」内にて計算されている変数であれば、どの変数でも出力可能である。
使用言語:MATLAB、Python


災害時傷病者輸送シミュレーションプログラム

P第11224号-1/2022(R4).03.24/間島隆博
災害時下における傷病者の輸送に関し、防災計画で策定されている輸送システムの輸送能力の評価を可能とするプログラムである。輸送路ネットワーク(道路、航路、空路)、輸送機材(トラック、船舶、ヘリ)、搬送拠点(病院、SCU(Stage Care Unit、臨時医療施設))、傷病者情報(負傷者の発見場所と通報時刻、重篤度(重症、中等症、軽症)、発生人数)を設定することで、搬送拠点別の搬送人数を時系列として得ることができる。本プログラムは、各輸送機材をエージェントと見立てた、マルチエージェントシステムが応用されており、優先的に搬送すべき傷病者の決定や、搬送先の選択を、エージェントの行動ルールとして実装している。
使用言語:Microsoft Visual VC++ (Visual Studio 2015)


PHITSコード入力ファイル用ジオメトリ3次元表示プログラム バージョン2

P第11223号-1/2022(R4).03.24/大西世紀
当プログラムは日本原子力研究開発機構の開発するモンテカルロ放射線遮蔽計算コードPHITSの入力を3次元で表示するものである。プログラムはコマンドライン引数あるいは「ファイル」メニューからファイルの選択を行い、入力データを読み取る。読み取った入力ファイルのPHITS入力構文を解釈してジオメトリモデルを作成し、OpenGLによって3次元表示する。表示機能の一環として、フォント及び言語の選択が可能であり、現行バージョンでは日本語及び英語の表示に対応している。データは3D形式(stl)及び2D画像(png,jpg,bmp)で出力可能である。
使用言語:C++


GLOBUS -Global Winds and Waves- 表示プログラム Ver.2

P第11222号-1/2022(R4).03.24/金子杏実、辻本勝、松沢孝俊
本プログラムは全球の波と風について、緯度・経度0.5°格子間隔、6時間間隔の波と風の予測値を用いて長期間データの統計解析を行い、有義波高、卓越波周期、卓越波向、平均風速、平均風向に関する相関表データベースを表示させるものである。2.5°格子海域別、月別に相関表を表示し、方位角による相対角への変換や、海域・季節指示ファイルの読込み・書出しが可能である。Microsoft Excelにおいて動作し、使用しているプログラム言語はVBAである。
使用言語:VBA


NMRIW-Lite Web

P第11221号-1/2022(R4).03.24/松井貞興
NMRIW-Lite Webは、波浪中の船体運動、ハルガーダ荷重および圧力分布等の周波数領域計算をwebブラウザ上で実行することのできるプログラムで、計算手法は”ストリップ法”、”3Dパネル法”から選択することができる。船体情報および波条件をブラウザ上あるいはテキストデータで入力し、波浪中応答の結果(周波数応答関数、時系列、アニメーション、長期予測値等)をwebブラウザ上あるいはテキストデータで確認することが可能となっている。なお本プログラムのソルバーはプログラム言語「Fortran 90」で記述され、インターフェースはプログラム言語「JavaScript」、「C#」および「Go」で記述されている。
使用言語:Fortran 90、JavaScript、C#、Go
 海技研クラウド


非構造格子による物体まわりの粘性流場計算プログラム(SURF) Ver6.46

P第11220号-1/2022(R4).03.24/大橋訓英、小林寛、平田信行、日野孝則
本計算法の支配方程式は3次元Navier-Stokes方程式であり、セル中心の有限体積法を用いて離散化した。本計算法で取り扱えるセル形状は、四面体、六面体、四角錘および三角錘であり、これらを組み合わせた非構造格子により、複雑形状まわりの粘性流れを解析することが可能である。非粘性項の評価にはRoe法を適用し、MUSCLにより2次精度とした。粘性項は2次の中心差分で評価した。擬似時間と実時間の二つの時間を併用することにより、非手定常流れを計算することもできる。また、計算の効率化を図るため、多重格子法を適用している。さらに、レベルセット法による自由表面の取扱い、および体積力モデルによる自航計算、定常旋回時の流れ計算の機能がある。新バージョンでは、完全オイラー型の物体表面条件により船体周り流れをポテンシャル流れ相当で計算できる。
使用言語:Fortran 90


複雑形状物体まわり流場計算のための重合格子処理プログラム(UP_GRID) Ver.2.1 R4

P第11219号-1/2022(R4).03.24/小林寛、大橋訓英、坂本信晶、平田信行、小野寺直幸、児玉良明
本プログラムUP_GRID (User-oriented and Practical processing system for overset GRID)は、付加物つきの船体など、複雑な形状をもつ物体まわりの流れをCFD計算できるようにするため、計算格子及び重合格子情報を生成する。UP_GRIDは以下の3種類のプログラム群からなる。
・UP_WING:船体、フィン、ダクト、舵、ストラットなど各物体要素まわりの3次元格子生成プログラム。
・UP_MOD:3次元格子の座標変換やトリミング等の加工(MODify)を行うプログラム。
・UP_OVS:重合格子(OVerSet grid)情報を生成するプログラム。
使用言語:Fortran 90


有限要素モデルを対象にした腐食予備厚付加及び削減プログラム

P第11218号-1/2022(R4).03.24/村上睦尚
本プログラムは、全船構造FE(Finite Element:有限要素)モデルを対象に断面特性、降伏強度評価、座屈強度評価、疲労強度評価および最終強度評価に適用する腐食予備厚の計算及び付加・削減をする(ネット寸法⇔グロス寸法の変更)機能及びそれに必要な入出力・操作インターフェース(GUI)機能を有する。全船FEモデルによる構造解析には荷重負荷のため外板、ホールドタンク、バラストタンク等の区画のグループ化を行う必要がある。このグループ化情報を利用し、各区画の腐食予備厚を自動で計算・設定することを可能とした。これにより最低限の入力で、FEモデルの寸法変更を簡易かつ短時間でミスなく行うことが可能になる。
使用言語:C++


海技研クラウドポータル

P第11217号-1/2022(R4).03.24/一ノ瀬康雄、和中真之介、佐藤圭二
海技研クラウドポータルは、従来CDや冊子等の物理的な手段で提供していたプログラムまたはデータベースをWeb経由で提供するシステムである。コンテナ技術を使用し、クラウドシステム上に簡易に実装できる仕様で、即応性の高いインタラクティブなサポートの実施、最新プログラムご提供方法の円滑化、ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上、webアプリケーション同士の連携による海技研ツールの利便性・拡張性の向上を可能した。プログラムはWebアプリケーションとして動作し、HTML言語、Python言語で作成されている。
使用言語:HTML、Python
 海技研クラウド


伴流設計システム Web版

P第11216号-1/2022(R4).03.24/一ノ瀬康雄
本プログラムはCFDにより構築された船型データベースを基に、機械学習と船型ブレンディングの手法を用いて、入力された理想伴流から、入力伴流を実現する船型を出力するプログラムで、以下3つの機能で構成される。(ア) Hull Form from DB:構造化された船型データベースから任意の船型形状を取得する機能、(イ) Hull Form Blending:ユーザー所有の2つの船型データを船型ブレンディングし新船型を取得する機能、(ウ) Wake Design:入力された理想伴流から入力伴流を実現する新船型を取得する機能。プログラムはWebアプリケーションとして動作し、インタフェース部分はHTML言語、Python言語、プログラム本体はPython言語で作成されている。
使用言語:HTML、Python


伴流設計システム Excel版

P第11215号-1/2022(R4).03.24/一ノ瀬康雄
本プログラムはCFDにより構築された船型データベースを基に、機械学習と船型ブレンディングの手法を用いて、入力された理想伴流から、入力伴流を実現する船型を出力するプログラムで、以下3つの機能で構成される。(ア) Hull Form from DB:構造化された船型データベースから任意の船型形状を取得する機能、(イ) Hull Form Blending:ユーザー所有の2つの船型データを船型ブレンディングし新船型を取得する機能、(ウ) Wake Design:入力された理想伴流から入力伴流を実現する新船型を取得する機能。プログラムはExcelをインタフェースとして動作し、インタフェースはVBA言語、プログラム本体はPython言語で作成されている。
使用言語:VBA、Python


運航・市場モデルによるゼロエミッション船コンセプト評価システム

P第11214号-1/2022(R4).03.24/和中真之介
複数の船舶コンセプトを入力として、運航、造船・解撤、船主による購買の意思決定をシミュレーションすることで、中長期に渡る将来の船団構成の時系列推移、GHG排出量、OPEX、CAPEX、トンマイル当たりのコストを算出するプログラムである。船舶コンセプトのデータや初期船団構成、輸送需要予測、燃料価格、金融機関動向、環境規制動向等のデータを入力し、中長期に渡る将来の船団構成の時系列推移、GHG排出量、OPEX、CAPEX、トンマイル当たりのコストを算出する。
使用言語:Python3.9


船体-タンク連成解析プログラム

P第11213号-1/2022(R4).03.24/岡正義、高見朋希、馬沖
本プログラムは、船体運動とタンク内流体力の連成を考慮して、6自由度の船体運動及びタンク内流体力を計算するプログラムである。ポテンシャル法に基づく線形パネル法をベースとしており、規則波中での周波数応答及び不規則波中での時刻歴応答に対応する。油タンカーやLNG運搬船等の貨物タンクあるいは船舶のバラストタンクや浮体構造物の貯水槽などで生じるスロッシング流体力を簡易的に計算することが可能であり、またスロッシングとの連成を考慮して船体や浮体の運動を計算することが可能である。
使用言語:Fortran


AUV基本隊列制御プログラム

P第11212号-1/2022(R4).03.24/岡本章裕
複数のAUVを用いた隊列制御を実現させるために必要な機器制御用プログラム群(パッケージ)である。洋上中継機または支援母船からの測位・通信の結果に対し、AUVが隊列を維持するように位置更新・速力更新の指示コマンドを送信するシステムである。本プログラム上で定義された仕様に沿ったメッセージの解釈機能を実装すればメーカーを問わずAUVを隊列航行に参加させることができる。ロボット制御用のオープンソースのフレームワークであるROSの上で動作し、高い拡張性を有する。
使用言語:Python3.8、ROS Noetic Ninjemys


重合格子による物体まわりの粘性流場計算プログラム(NAGISA) Ver.3.35

P第11211号-1/2022(R4).03.24/大橋訓英、小林寛、坂本信晶、荒木元輝、日野孝則(横国大)、小野寺直幸
本計算法の支配方程式は、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式であり、セル中心の有限体積法を用いて離散化した。本計算法では重合格子手法により、複雑形状まわりの粘性流れを解析することが可能である。非粘性項の評価にはRoe法を適用し、MUSCLにより3次精度とした。粘性項は2次の中心差分で評価した。計算の効率化を図るため、多重格子法を適用している。重合格子に対応する領域分割に基づく分散メモリ型、さらに共有メモリ型とのハイブリッド並列計算手法を開発し、計算を高速化している。任意位置の物体表面の圧力を抽出する機能を加えるとともに動的重合格子関連のソースを更新した。
使用言語:Fortran 90


CFDポスト解析システム Ver.1.0

P第11210号-1/2022(R4).03.24/坂本信晶、大橋訓英、小林寛
本システムは、海上技術安全研究所が開発したCFDシステムの出力データから、船舶の流体力学的性能を評価するための情報(抵抗係数・自航要素・プロペラ回転数・有効/伝達出力等)を自動的に計算し、計算に使用したパラメータ、計算格子情報等と共にHTML形式で出力する。また、外部可視化プログラム(Paraview, Tecplot)と連携し、定型的及び任意の流場情報(圧力分布、波高分布等)を可視化した上で、上記HTMLファイルに反映する機能も有する。
使用言語:Java、Fortran 90、Python2.7.15


400m水槽オンライン立会システム

P第11209号-1/2022(R4).03.24/一ノ瀬康雄
本プログラムはオンラインでの水槽立会を実現するシステムである。ログイン認証によるセキュリティを確保しており、特定の顧客と海技研職員である水槽試験実施者がオンラインでコミュニケーションをとりながら、水槽試験の立会と実施することができる。本システムはwebブラウザをインターフェースとし、機能は3つある。
① 水槽に設置された3台のカメラのライブ映像の確認(立会者によるview変更)
② 水槽試験実施者(海技研職員)とのオンラインチャット(テキストおよびファイル送付可能)
③ 水槽試験結果のwebブラウザによる確認とExcel形式のデータダウンロード
プログラムはWebアプリケーションとして動作し、インタフェースはhtmlおよびJavaScript作成されており、バックエンドWebサーバはPython言語で作成されている。また、ライブ映像の配信のプロトコルにはRPMPを採用している。
使用言語:HTML、JavaScript、Python
 海技研クラウド


貨物輸送経路推定プログラム

P第11208号-1/2022(R4).03.24/松倉洋史
輸出入海上コンテナ貨物の輸送経路推定は、輸送経路の改善によりどのように貨物の流れが変わるか予測できるため、港湾・フォワーダー・船社等の輸送改善に有用である。従来の貨物輸送経路推定では、所要時間・費用等のごく少数の変数を用いた推定に留まっており、また推定性能も低かったが、本プログラムでは多数の候補経路から最終候補経路を選ぶのにDeep Learningで得られた推定モデルをトーナメント形式で用いることで、多数の変数を適切に扱い、従来よりも正確な推定を行う事が可能である。
使用言語:Python
 海技研クラウド


走錨リスク判定システム(錨ing)

P第11200号-1/2021(R3).11.11/河村昴軌、宮崎英樹、田口晴邦
本プログラムは、錨泊時における走錨リスク計算のための計算パラメータ入力および走錨リスク判定結果表示を行うインターフェースである。入力項目に応じ、内航船の船体詳細情報推定プログラムを用いてシミュレーション計算用パラメータを推定し、錨泊船の振れ回り運動推定プログラムを用いて走錨リスクを推定している。推定結果を用いて走錨リスク判定と錨鎖伸出量・風速毎の走錨リスクの変化グラフを表示することができる。インターフェースとしてPC版とWEBアプリ版を備えており、WindowsOS搭載PCからスマートフォンまで幅広いデバイスでの動作が可能である。
使用言語:C++、HTML、JavaScript、Python


AutoDes Ver.2.2

P第11198号-1/2021(R3).11.09/小林寛、大橋訓英、坂本信晶、平田信行、児玉良明
本プログラムは、(有)ACTと海技研で共同開発したものであり、次のモジュールから構成されている。●NURBSデータに対してCpカーブやプロファイルラインの変形等の船型変形が可能なモジュール。●船体周りの格子生成モジュール。幾何学的な手法を基礎としているので、格子生成時の制御(平滑性、直交度、密集度等)が、分かりやすい特徴がある。様々な船体形状に対応できるよう、きめ細かい格子調整パラメータが用意されている。●海上技術安全研究所の船舶用CFDソフトNEPTUNE、NAGISAによるCFD計算の実行、計算結果の取得を自動で行うモジュール。●逐次二次計画法を改良し、離散型手法を用いた最適化モジュール。
使用言語:C++、Fortran


内航船の錨鎖を含めた船体詳細情報推定プログラム

P第11197号-1/2021(R3).11.09/河村昴軌、宮崎英樹、田口晴邦
本プログラムでは、内航船の船種、主要目及び喫水から、全長、満載喫水、満載排水量、正面・側面風圧面積、ベルマウス位置、アンカー重量、錨鎖半径、デッキ上構造物投影面積、風圧側面積中心距離、風圧側面積中心高さ及び主要構造物等最高点高さを推定するものである。アンカー重量、錨鎖半径は主要目から艤装数を推定し、艤装数で要求されるアンカー重量、錨鎖半径を算出している。全長、満載喫水、満載排水量は日本海運集会所が発行する船舶明細書から作成した船種毎の推定式を用いて推定している。その他の各パラメータは内航船のデータベースから船種と主要目を元にして推定を行い喫水及びトリムに合わせて修正を行っている。
使用言語:FORTRAN 77


走錨リスクを判定するための船体運動推定プログラム

P第11196号-1/2021(R3).11.09/宮崎英樹、田口晴邦、河村昴軌、上野道雄、藤原敏文
本プログラムでは、錨泊時における走錨リスク計算が可能である。船体情報、錨泊情報及び気象・海象情報をもとに、錨、錨鎖及び船体運動をシミュレーションし、錨鎖張力と係駐力の関係から走錨リスク計算を行うことができる。船体にかかる外力のうち風圧力は藤原の式を用い、波漂流力はパネル法により構築された波漂流力データベースを用いた。操縦流体力は低速・大斜航状態操縦流体力推定式を用い、プロペラ推力はプロペラ推力近似式を用いた。係駐力は錨鎖の摩擦力と錨の把駐力から求め、シミュレーションによって計算された最大錨鎖張力と限界係駐力を比較し走錨リスクの算出を行っている。
使用言語:FORTRAN 77


実船モニタリングデータ解析プログラム クラウド版SALVIA-OCT-app V1版

P第11195号-1/2021(R3).11.09/枌原直人、辻本勝、黒田麻利子、櫻田顕子、横田早織
本プログラムはweb上で動作するプログラムとして作成されたものであり、海事クラスター共同研究「実海域実船性能評価プロジェクト」で開発された実船モニタリング標準手法に従って実船データを解析し、実海域における実船性能を評価するプログラムである。ユーザーインターフェースを設け、web上でデータの入出力、計算が完結するよう作成されている。実船モニタリングデータを読み込み、時間定常性を確保するためのデータフィルタリングを行い、抽出データに対し排水量修正および外乱修正を行い、抵抗閾値法に基づいて実船性能を評価することが可能である。
使用言語:JavaScript、Python、Fortran


船体形状・船体性能推定プログラム クラウド版EAGLE-OCT-app V1版

P第11194号-1/2021(R3).11.09/枌原直人、辻本勝、黒田麻利子、櫻田顕子、横田早織
本プログラムは、web上で動作するプログラムとして作成されたものであり、船体主要目に基づいて波浪中性能の評価に必要な船体形状データ、風圧力推定に必要な上部構造物パラメータを推定するほか、プロペラ単独性能や燃費率曲線を導出する機能を有している。ユーザーインターフェースが設けられており、web上でデータの入出力、計算が完結するよう作成されている。船体形状データに関してはFerguson/Coons曲線を用いて幾何学的に推定する。風圧抵抗の推定に必要な上部構造物パラメータについては、コンテナ船、撒積船(満載)において大型船のデータを追加し新たな推定式を作成、プログラムに実装している。プロペラ単独性能に関してはプロペラ設計するルーチンを組み込み、燃費率曲線に関しては船種ごとに簡易算式を作成してプログラムに実装している。
使用言語:JavaScript、Python、Fortran
 海技研クラウド


ライフサイクル主機燃費指標計算プログラム クラウド版OCTARVIA-app V1版

P第11193号-1/2021(R3).11.09/黒田麻利子、辻本勝、枌原直人、櫻田顕子、横田早織
本プログラムは、海事クラスター共同研究「実海域実船性能評価プロジェクト」で開発されたライフサイクル主機燃費指標を計算するためのプログラム「OCTARVIA V1版」について、クラウド上で動作するプログラムとして作成されたものである。「実海域実船性能評価プロジェクト」で開発された標準手法に従った計算機能を有しているプログラムであり、プロジェクトの成果である実海域性能評価手法に従った計算を行うために必要となる入出力を備えている。
使用言語:C#
 海技研クラウド


実船モニタリングデータ解析プログラム 機能限定版SALVIA-OCT-lim V1版

P第11192号-1/2021(R3).11.09/枌原直人、辻本勝、黒田麻利子、櫻田顕子、横田早織
本プログラムは、海事クラスター共同研究「実海域実船性能評価プロジェクト」で開発された実船モニタリング標準手法に従って実船データを解析し、実海域における実船性能を評価するプログラムである。ユーザーインターフェースを設け、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するプログラムである。実船モニタリングデータを読み込み、時間定常性を確保するためのデータフィルタリングを行い、抽出データに対し排水量修正および外乱修正を行い、抵抗閾値法に基づいて実船性能を評価することが可能である。
使用言語:VBA


船体形状・船体性能推定プログラム 機能限定版EAGLE-OCT-lim V1版

P第11191号-1/2021(R3).11.09/枌原直人、辻本勝、黒田麻利子、櫻田顕子、横田早織
本プログラムは、船体主要目に基づいて波浪中性能の評価に必要な船体形状データ、風圧力推定に必要な上部構造物パラメータを推定するほか、プロペラ単独性能や燃費率曲線を導出する機能を有している。ユーザーインターフェースを設け、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するプログラムである。船体形状データに関してはFerguson/Coons曲線を用いて幾何学的に推定する。風圧抵抗の推定に必要な上部構造物パラメータについては、コンテナ船、撒積船(満載)において大型船のデータを追加し新たな推定式を作成、プログラムに実装している。プロペラ単独性能に関してはプロペラ設計するルーチンを組み込み、燃費率曲線に関しては船種ごとに簡易算式を作成してプログラムに実装している。
使用言語:VBA


ライフサイクル主機燃費指標計算プログラム 機能限定版OCTARVIA-lim V1版

P第11190号-1/2021(R3).11.09/黒田麻利子、辻本勝、枌原直人、櫻田顕子、横田早織
本プログラムは、個船ごとの流力性能、機関性能を使用し、実海域での船速、燃料消費量などを計算し、運航プロファイルと組み合わせて長期予測、経時変化の推定を行い、船の一生における燃費性能(ライフサイクル主機燃費指標)を、標準モデルの下で評価する。ユーザーインターフェースを設け、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するプログラムである。
使用言語:VBA


氷況データベースシステム

P第11189号-1/2021(R3).11.09/長谷川賢太
本プログラムは、氷海域、特にここでは樺太周辺における資源開発に注目し関連するデータをまとめたデータベース及びその解析・表示機能システムである。データは衛星マイクロ波センサにより観測された海氷密接度や海氷厚、海氷の漂流速度及び鉱区の情報などが登録されている。また、海氷密接度や海氷厚、海氷の漂流速度から計算され、海氷によるサイトの開発難易度を示すパラメータの解析機能や海氷の漂流速度のベクトル表示機能なども有する。本プログラムを用いることにより、Webブラウザを介しインタラクティブな地図上で対象とするサイトのこれまでの海氷に関する情報を分かりやすく閲覧・把握でき、今後の計画立案の際に役立つことができる。
使用言語:主にPython


可燃性液化ガスの海上流出に伴う大気拡散・火災放射熱による被害影響評価プログラム

P第11188号-1/2021(R3).11.09/木村新太
可燃性液化ガスタンカーの貨物タンクから漏洩した液化ガスの大気拡散および火災影響解析プログラムである。漏洩した液化ガスの液だまりから発生する可燃性の蒸気の拡散については、米国環境保護庁が開発したDEGADISコードを適用し、可燃範囲の濃度のガス拡散領域の推定のみならず、空気中の湿気が凝縮して形成する視認可能な水蒸気雲が広がる範囲を推定する手法を新たに組み込んだ。また、着火時の巨大な火柱状の拡散火炎から生じる放射熱の影響解析にはSolid Flame Modelを組み込んだ。プログラミング言語Pythonを用いたプログラムによって、これらの着火・非着火の際の危険範囲の解析、および結果の可視化を一つのGUI上で簡便に操作が可能なプログラムである。
使用言語:Fortran 90、Python


PHITSコード入力ファイル用ジオメトリ3次元表示プログラム

P第11187号-1/2021(R3).11.09/大西世紀
当プログラムは日本原子力研究開発機構の開発するモンテカルロ放射線遮蔽計算コードPHITSの入力を3次元で表示するものである。プログラムはコマンドライン引数あるいは「ファイル」メニューからファイルの選択を行い、入力データを読み取る。読み取った入力ファイルのPHITS入力構文を解釈してジオメトリモデルを作成し、OpenGLによって3次元表示する。データは3D形式(stl)及び2D画像(png,jpg,bmp)で出力可能する。
使用言語:C++


腐食環境中における表面き裂進展挙動解析プログラム

P第11186号-1/2021(R3).11.09/笛木隆太郎、林原仁志
本プログラムは、表面き裂を有する鋼材が腐食環境中で繰返し荷重を受ける場合の疲労き裂進展挙動を解析するプログラムである。本プログラムでは、全面腐食速度、き裂腐食速度、き裂前縁部腐食速度、腐食環境中でのParis則の定数(き裂進展パラメータ)、き裂の初期寸法ならびに荷重負荷条件をインプットすることにより、腐食によるき裂寸法および板厚変化を織り込んだ負荷1サイクルごとのき裂進展量を繰返し計算し、サイクル数とき裂寸法の関係をアウトプットファイルに出力する。解析可能な荷重条件は、繰返し荷重を連続的に負荷するパターンおよび荷重負荷と無負荷状態を継続的に繰り返すパターンの2種類に対応している。き裂寸法の初期値および荷重の大きさは任意に設定可能であり、どうじに複数の荷重を設定して解析を実行することも可能である。
使用言語:Python、LabVIEW


2020(令和2)年度

19件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


舶用燃料油の動粘度計算プログラム(1) 温度依存性予測

P第11128号-1/2021(R3).03.29/益田晶子、金山みゆき、高橋千織
船舶の運航者が、舶用燃料の販売店から代表性状として情報提供される動粘度(通常は50℃での動粘度のみが提供される)をインプットすると、必要とする温度域の温度-動粘度線図を描画し、燃料をある動粘度にするには何℃に加熱すればよいかを視覚的に提示できるプログラム。船舶の運航では、燃料管理に温度と動粘度のコントロールが重要なポイントとなるが、内航海運では粘度コントローラを搭載していない船舶も多い。本プログラムの特徴は、50℃動粘度の値をインプットして、何℃の時にどのくらいの動粘度になるかを数値で示すだけでなく、機関士が今まで使い慣れた温度-動粘度グラフを個別の燃料用に出力するプログラムである。このプログラムにより、燃料系統全体の温度管理をどのように設定するかを簡易に知ることができる。
使用言語:Microsoft Visual C++


一次元噴霧モデルにもとづく蒸発噴霧解析プログラム

P第11127号-1/2021(R3).03.29/川内智詞、高木正英、今井康雄
雰囲気条件ならびに噴射条件に対して、燃料噴霧中の液滴蒸発過程ならびに噴霧の空気導入過程を予測するプログラムである。噴霧の軸方向濃度分布を予測するMusculus-Kattkeの一次元噴霧モデルに以下の改良を加え作成された。
・燃料質量,運動量の2つの基礎方程式にエネルギー方程式を追加する。
・基礎方程式は気相を対象とした方程式に変更し,燃料は液滴群として取り扱う。
・気液間の相互作用を,各基礎方程式に生成項として追加する。
気相の熱力学データはCantera(c2001-2009, California Institute of Technology, c2009, Sandia Corporation, c2011-2021, Cantera Developers)ライブラリによって計算される。
使用言語:Fortran 90


wwjapan cloud V1 (クラウド版日本近海の波と風データベース)

P第11126号-1/2021(R3).03.29/辻本勝、松沢孝俊、金子杏実
本プログラムは、日本近海を0.5度格子間隔の海域に分け、有義波高、有義波周期、主波向、平均風速、平均風向の5要素から異なる2要素の発現頻度の表示の他、有義波高-有義波周期-主波向の3要素の発現頻度を出力できる。統計解析期間は通年、季節、月別を選択可能である。海域選択は地図上の海域をマウスで選択することにより可能である。これらの機能を実装したWebアプリケーションとなっている。
使用言語:HTML、JavaScript
 海技研クラウド


HOPE Cloud (船型性能簡易推定ツール)

P第11125号-1/2021(R3).03.29/一ノ瀬康雄、和中真之介、久米健一
本プログラムは、海技研の船型データベースを基に船舶の基本情報(主要目:長さ、幅、喫水)から船舶の推進性能(平水中・波浪中の馬力曲線)を簡易に推定できるWebアプリケーションである。プログラムはWebアプリケーションとして動作し、インタフェースはhtmlおよびJavaScript作成されており、バックエンドの別のWebサーバでPython、Fortran言語で作成されたプログラムが実行され、船舶の推進性能推定を行う。
使用言語:HTML、JavaScript、Python、Fortran
 海技研クラウド


INFINITモデルを用いた海上輸送シミュレーション

P第11124号-1/2021(R3).03.29/和中真之介
バルクキャリアを対象に、輸送需要と船団構成、港湾、航路データ、運航速力、燃料価格、燃料のGHG排出量係数を入力としてOPEX(運航コスト), CAPEX、GHG排出量を出力する機能を持つプログラムである。処理の流れは以下の通りである。
①入力された港湾、航路、船団データをINFINITモデルと呼ばれるネットワーク最適化モデルに変換する。
②整数混合線形計画法により、運航コストもしくはGHG排出量が最小となるよう最適化する。
③得られたネットワークから運航コスト、GHG排出量を算出する。
④運航コスト、GHG排出量を出力するとともにその際のネットワークの情報をJSON形式で出力する。
使用言語:Python


波風中を操縦運動する船の6自由度船体運動推定プログラム

P第11123号-1/2021(R3).03.29/鈴木良介、北川泰士、上野道雄、大森拓也
1組の6自由度船体運動方程式を、4次のルンゲ・クッタ・ギル法を用いて時間発展的に解くことで、波風中を航行する船の操縦運動(航跡や船速低下など)と船体動揺の両方を推定する。運動方程式は船体水面固定座標系で定義されており、船体に働く力とモーメント(船の慣性力を左辺とした場合の運動方程式の右辺)は、各制御系(舵、プロペラ)や各流体力による成分の重ね合わせで表される。船体抵抗や舵力等は従来の平水中のモデルを基にしており、波浪外力は非線形の時間変動成分が考慮されている。船体運動に基づく流体の減衰力については、運動の周波数の違いによって、粘性成分と造波成分が考慮される。風圧力は、従来の手法を基に準定常的に考慮される。
使用言語:FortranN


第2世代非損傷時復原性基準過大加速度計算プログラム ver.1.0

P第11122号-1/2021(R3).03.29/黒田貴子
本プログラムはIMOの第2世代非損傷時復原性基準暫定ガイドラインで扱われる5つの危険モードのうちの1つである過大加速度の第1,2段階基準及び簡易運航ガイダンスを計算するプログラムである。過大加速度の第1,2段階基準の計算を指定した範囲の喫水,トリムおよびGMのあらゆる組み合わせについてマトリックスで行う機能に加え,簡易運航ガイダンスで必要なIACS No34にある306ケースの海象での短期発生確率を,指定した船速,波向での出会い周波数と横揺れ減衰力を用いて計算する。計算法はIMO文書SDC7/WP. 6に基づいている。
使用言語:Fortran


半没状態にある吊荷を懸下した浮体の波浪中連成運動解析プログラム

P第11121号-1/2021(R3).03.29/大坪和久
洋上での建設作業を行うためには、浮体に搭載されたクレーン設備を使った吊荷の吊卸し作業が必要になる。洋上では浮体が大きく動揺するため、連成効果によって吊荷に振れ回り運動が発生するだけでなく、浮体側の波浪中動揺特性も大きく変化する。浮体の動揺特性はオペレーション全体の安全性や稼働性に大きく影響を与えるため、クレーン作業従事者にとっては、その事前評価は非常に重要なものである。本プログラムはそのような背景から開発したもので、大きな特徴は吊荷が半没状態にある場合の浮体との波浪中連成運動評価を取り扱うことが出来る点である。浮体及び吊荷に関する基本諸元、吊点、吊長等を条件として与えることによって、それぞれの運動の線形周波数解析を行うことが出来る。なお、浮体と吊荷の運動方程式と幾何学的拘束条件を同時に解くことによって、浮体と吊荷の拘束系としての運動を解いている。なお、拘束力表現はLagrange未定乗数法を適用し、幾何学的拘束条件についてはマルチボディダイナミクスの考え方に基づき定式化している。
使用言語:MATLAB


Web技術を用いたクラウド適応型放射線輸送計算体系可視化プログラム

P第11120号-1/2021(R3).03.29/大西世紀
当プログラムはGUIを提供するフロントエンドと3Dモデル構築を行うバックエンドにより構成される。Webブラウザからフロントエンドサーバーにアクセスし、モンテカルロ放射線輸送計算コードの入力ファイルを読み取り、バックエンドサーバーへ送信する。バックエンドサーバーでは入力ファイルを適切に解釈し、3D形状モデルを構築する。構築されたデータはHTTP通信で返信され、これを受け取ったフロントエンドではWebGLを用いてこれを3D表示する。
使用言語:Javascript


複雑形状物体まわり流場計算のための重合格子処理プログラム (UP_GRID) Ver.2.1 R3

P第11119号-1/2021(R3).03.29/小林寛、大橋訓英、坂本信晶、平田信行、小野寺直幸、児玉良明
本プログラムUP_GRID (User-oriented and Practical processing system for overset GRID)は、付加物つきの船体など、複雑な形状をもつ物体まわりの流れをCFD計算できるようにするため、計算格子及び重合格子情報を生成する。UP_GRIDは以下の3種類のプログラム群からなる。
・UP_WING:船体、フィン、ダクト、舵、ストラットなど各物体要素まわりの3次元格子生成プログラム。
・UP_MOD:3次元格子の座標変換やトリミング等の加工(MODify)を行うプログラム。
・UP_OVS 重合格子(OVerSet grid)情報を生成するプログラム。
使用言語:Fortran 90


mini-AUV制御用プログラム

P第11111号-1/2020(R2).12.22/岡本章裕
隊列制御検証用のAUV(自律型水中探査艇)である航行型mini-AUVを動作させるために必要な機器制御用プログラム群(パッケージ)である。AUVのスラスタや4翼より構成される十字舵を制御し、指定された測線に沿った一定高度・深度での観測航行動作を可能とする。また、水中においても音響通信機器を用いた水上および他AUVとの交信を行うことを可能とする複数機同時使用を想定した設計仕様となっている。ロボット制御用のオープンソースのフレームワークである。ROSの上で動作し、高い拡張性を有する。
使用言語:C++、Python3.8、ROS Noetic Ninjemys


AUV制御用インターフェースプログラム

P第11110号-1/2020(R2).12.22/岡本章裕
mini-AUVおよびAUVほばりんを効率的・簡単・確実に動作させるために必要なGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)ツールプログラムである。(1)音響通信を用いてAUVの管制を行い、必要に応じてAUVに指示を送るためのソフトウェア、(2)投入前準備等で無線LANを経由したAUVの制御および航路計画をAUVに送信するためのソフトウェア、(3)AUVの位置・姿勢・計画ミッションを可視化するソフトウェアの3つのソフトウェアから成る。いずれのソフトウェアもLinux環境上で動作する様に作られている。
使用言語:Python3.8、ROS Noetic Ninjemys


AUV制御用共通プログラム

P第11109号-1/2020(R2).12.22/岡本章裕
当所が開発するAUV等のロボットを制御する際に共通して利用可能なコアモジュール群(パッケージ)である。航行や観測に必要なデータを取得するセンサ類の制御モジュール、それら機器と通信するためのソケット通信・シリアル通信モジュール、ミッション計画スクリプトのパーサおよびミッション計画処理用ナビゲーションモジュール、音響コマンド送受信モジュール、ロギング、ウォッチドッグタイマー、その他のユーティリティ等より構成される。各ロボットの専用パッケージから必要なモジュールのみ選択し起動することでロボットシステムを制御する。
使用言語:C++、Python3.8、ROS Noetic Ninjemys


重合格子による物体まわりの粘性流場計算プログラム(NAGISA Ver.3.34)

P第11108号-1/2020(R2).12.22/大橋訓英、小林寛、坂本信晶、荒木元輝、河村昴軌、日野孝則、小野寺直幸
本プログラムは、横浜国立大学との共同研究に基づき海技研と横浜国立大学で共同開発したものである。本計算法の支配方程式は、人口圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式であり、セル中心の有限体積法を用いた離散化した。本計算法では重合格子手法により、複雑形状まわりの粘性流れを解析することが可能である。非粘性項の評価にはRoe法を適用し、MUSCLにより3次精度とした。粘性項は2次の中心差分で評価した。計算の効率化を図るため、多重格子法を適用している。複数のプロペラモデルを任意数で指定できるように拡張し、重合格子を構成する計算格子及び物体の運動を計算する運動モデルとの相互のリンク付け手法を新たに導入することで、任意の数の船舶が自走できる状態や複数のアクチュエータが作動する等を計算できる。また、任意の高さの水面位置を定義できるように拡張するとともに動的重合格子関連のソースを更新した。
使用言語:Fortran 90


実船モニタリングデータ解析プログラム SALVIA-OCT V1版

P第11107号-1/2020(R2).12.22/枌原直人、辻本勝、黒田麻利子、櫻田顕子、横田早織
本プログラムは、海事クラスター共同研究「実海域実船性性能評価プロジェクト」で開発された実船モニタリング標準手法に従って実船データを解析し、実海域における実船性能を評価するプログラムである。ユーザーインターフェースを設け、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するプログラムである。実船モニタリングデータを読み込み、時間定常性を確保するためのデータフィルタリングを行い、抽出データに対し排水量修正および外乱修正を行い、抵抗閾値法に基づいて実船性能を評価することが可能である。
使用言語:VBA


船体形状・船体性能推定プログラム EAGLE-OCT V1版

P第11106号-1/2020(R2).12.22/枌原直人、辻本勝、黒田麻利子、櫻田顕子、横田早織
本プログラムは、船体主要目に基づいて波浪中性能の評価に必要な船体形状データ、風圧力推定に必要な上部構造物パラメータを推定するほか、プロペラ単独性能や燃費率曲線を導出する性能を有している。ユーザーインターフェースを設け、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するプログラムである。船体形状データに関しては、Ferguson/Coons曲線を用いて幾何学的に推定する。風圧抵抗の推定に必要な上部構造物パラメータについては、コンテナ船、撒積船(満載)において大型船のデータを追加し、新たな推定式を作成、プログラムに実装している。プロペラ単独性能に関してはプロペラ設計するルーチンを組み込み、燃費率曲線に関しては船種ごとに簡易算式を作成してプログラムに実装している。
使用言語:VBA


ライフサイクル主機燃費指標計算プログラム OCTARVIA V1版

P第11105号-1/2020(R2).12.22/黒田麻利子、辻本勝、枌原直人、櫻田顕子、横田早織
本プログラムは、個船ごとの流力性能、機関性能を使用し、実海域での船速、燃料消費量などを計算し、運航プロファイルと組み合わせて長期予測、経時変化の推定を行い、船の一生における燃費性能(ライフサイクル主機燃費指標)を評価する。ユーザーインターフェースを設け、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するプログラムである。
使用言語:VBA


TrafficStateAnalysisTool 2

P第11104号-1/2020(R2).12.22/三宅里奈、工藤潤一
本プログラムは、AIS情報を用いて、OD(origin and destination)調査による航行状況の分析を行うとともに、論文で公表された指標を用いて衝突危険度を評価するものである。分析対象海域やODゲート、分析対象船舶は任意に選択でき、結果としてファイル形式での出力もしくは、航跡や衝突危険度の高低分布を海図上に表示する。
使用言語:C#
開発環境:Microsoft社Visual Studio Communiotiy 2015
 リーフレット


北極海航路探索デモプログラム

P第11091号-1/2020(R2).08.24/松沢孝俊
海氷の存在する北極海において、最適航路を探索のうえ海氷情報等と共に地図上に表示し、航行日数や燃費等の情報を可視化して比較可能とするシステムのプログラムである。最適航路の探索においては、船種、サイズ、アイスクラス等の推進性能に関するパラメータ設定を受け付ける。また、海氷分布は衛星搭載マイクロ波放射計AMSR2のデータを用いている。計算された航路は、海氷情報及び累積の航路距離・航行日数・燃料消費量等とともに、船の進行に沿った時系列で画面出力される。
使用言語:C、C#


2019(令和元)年度

26件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


海底鉱物資源開発における計画支援プログラム

P第11071号-1/2020(R2).03.26/中島康晴
本プログラムは、画面上に表示された地理情報、資源情報等をもとにユーザーが条件設定した海底鉱物資源開発計画に対して、簡易的な経済計算を行うとともに、関連する資源情報、開発システムの情報、海象等の情報を表示するプログラムである。基本となる情報は収録されたデータベースから表示するが、ユーザーが一部のデータを編集し、編集後のデータを元に再計算することも可能である。本プログラムを用いることにより、海底鉱物資源開発の計画において簡易的に経済計算を行うことが可能となり、資源開発の計画立案に対して、開発システム等の情報提供並びに経済計算の面から支援を行うことが可能である。
使用言語:C#


船体長手方向法線ベクトルの影響を考慮したストリップ法による船体縦運動の動揺推定プログラム

P第11070号-1/2020(R2).03.26/北川泰士
船舶耐航性能の推定計算に用いられているストリップ法について、従来では無視されていた船体長手方向法線ベクトルの影響を考慮して高度化した新しいストリップ法を開発した。本プログラムは、この新しい計算手法の内のNx-MWMx法によって、縦運動の規則波中応答関数を推定計算するものである。主な入力情報はフルード数に加え、波長船長比と波との出会い角である。他にも計算に必要な情報として、船型主要目・オフセット断面形状・船体表面の3次元法線ベクトル、に関する数値を記載したcsvファイルを読み込む。
使用言語:MATLAB


波高のインパルス応答関数を用いた水位変動シミュレータ

P第11069号-1/2020(R2).03.26/大田大地
造波機の動揺速度に対する波高のインパルス応答を畳み込み積分することで、任意の造波信号時系列に対する水位変動を時間領域で計算するプログラムである。フラップ式造波機を備える造波水槽について、水槽内で水位変動を観測する地点の座標と造波機動揺速度の時系列を入力として観測点における水位変動時系列を計算する。なお、ある造波機によって造波され他の造波機位置に到達した波はその造波機によって反射されず、透過(吸収)するものとして取り扱っている。
使用言語:MATLAB、Python


立体視による物体検出のための撮影・情報記録プログラム

P第11068号-1/2020(R2).03.17/小林充
本件は船舶等に搭載された複数台のネットワークカメラをコントロールし同時に景観画像を撮影して記憶媒体に保存するとともに、既存航海計測機器類のログ出力を取得し撮影時刻における航海状態や船体動揺、他船AIS等を同一の時系列上にデータ化する。また、取得したデータをメールにて送信したり撮影されたイベントをLANやインターネットを通じて他のPC等に通知することができ、他PCにおける他船検出・位置推定、電子海図への出力、陸上での運航管理、遠隔操船システムを簡便に接続し構成することができる。次のような機能を有する。
① 複数カメラに対し同時性を確保した撮影動作
② 船体姿勢の取得
③ 航海データの同一時系列上への記録
④ 通信機能
⑤ 条件式記述によるカメラ制御
⑥ 容易な拡張性
使用言語:C#


複数AUV隊列制御シミュレーションプログラム

P第11067号-1/2020(R2).03.17/金岡秀
リーダー - フォロワー制御手法に基づき、複数AUV(自律型無人潜水機)の隊列制御による行動をシミュレーションにより検証するプログラムである。フォロワー機の制御には実時間でリーダー機が生成・発行する動的ウェイポイントが用いられるが、本プログラムではこうした情報のやり取りに使われる音響通信の送・受信間隔や成功率が任意に設定できる。本プログラムの実行により、リーダー機とフォロワー機の速度、加速度、姿勢、航跡、制御入力(水平・垂直舵角)および主推進器の回転数などが計算される。
使用言語:MATLAB


UNTAS(船体パラメータ及び船体性能推定プログラム) V4版

P第11066号-1/2020(R2).03.17/枌原直人、辻本勝、黒田麻利子、櫻田顕子、横田早織
本プログラムは、船舶の実海域中性能の計算に必要となる船体パラメータ及び船体性能を推定するものであり、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するものである。従来のプログラムでは、ストリップ法による耐航性能計算に必要な船体情報、プロペラ単独特性の推定機能、風圧力の推定に必要となる上部構造物パラメータの推定機能に加え、実船データから平水中性能を推定する機能、また、荷重度変更法の実施に当たり必要となるパラメータを水槽試験結果に基づき推定する機能を有していた。今回、上部構造物パラメータの推定式について、コンテナ船及び撒積船については近年の大型化を反映させるためにメガコンテナ船やケープサイズバルカーのデータを追加して推定式を更新した。また、プロペラ性能推定において必要となるプロペラ展開面積比を、計画船速、プロペラ直径、主機MCR及びその時の主機回転数に基づいて推定する機能を追加した。このほか、2軸船についても計算できるよう機能拡張した。
使用言語:VBA


MiniAUV制御用メインプログラム

P第11065号-1/2020(R2).03.17/岡本章裕
水槽試験用のAUV(自律型水中探査艇)である航行型MiniAUVを動作させるために必要なメインの制御用プログラムである。AUVのスラスタや4翼より構成される十字舵、各種航海機器の制御を行い、指定された測線に沿った一定高度・深度での観測航行を可能とする。また、水中においても音響通信機器を用いた水上および他AUVとの交信を行うことを可能とする複数機同時使用を想定した設計仕様となっている。ロボット制御用のオープンソースのフレームワークであるROSの上で動作し、高い拡張性を有する。
使用言語:C++、ROSフレームワーク


MiniAUV運用ツールプログラム

P第11064号-1/2020(R2).03.17/岡本章裕
水槽試験用のAUV(自律型水中探査艇)であるMiniAUVを効率的・簡単・確実に動作させるために必要な運用ツールプログラムである。(1)音響通信を用いてAUVの管制を行い、必要に応じてAUVに指示を送るためのソフトウェア、(2)投入前準備等で無線LANを経由したAUVの制御および航路計画をAUVに送信するためのソフトウェア、(3)AUVの位置・姿勢・計画ミッションを可視化するソフトウェアの3つのソフトウェアから成る。いずれのソフトウェアもLinux環境上で動作する様に作られている。
使用言語:Python2.7、 ROSフレームワーク


主機モデルのアンセンティドカルマンフィルタ(UKF)を用いた推進システムの状態及び外乱推定

P第11063号-1/2020(R2).03.16/ボンダレンコ・オレクシー、福田哲吾
エネルギー効率や信頼性、安全性を高めるために推進システムの状態モニタリングはますます重要となっている。船舶主機のモニタリング技術を向上するために、デジタルツイン技術を活用した推進システムのモデルを使い、カルマン理論に基づく非線形フィルターアルゴリズムで計測センサーの変わりに推進システムの状態を推定するものである。推進システムのモデルは物理法則に基づく非線形微分方程式で作られている。就航中の観測データに基づいて、アンセンティドカルマンフィルター(UKF)を利用してシステムの状態を逐次的に推定する。さらに、拡張モデルを使い、非計測プロペラ流入速度(プロペラトルクに相当するもの)をも推定可能にする。本プログラムは、unscentedカルマンフィルタを含んだ主機モデルとプロペラモデルを併用した想定海象中の流入速度・主機状態推定するものである。
使用言語:MATLAB、Simulink


全体システム稼働率計算プログラム Ver.2

P第11062号-1/2020(R2).03.13/渡邊充史
本プログラムは洋上における海底鉱物資源開発に関して、海底から母船上への鉱物資源の揚鉱、シャトル船の離接舷、払出し、想定港での荷役を考慮しながら、全体システム稼働率(想定港での累積荷役量等)を計算するプログラムである。ソフトウェア情報センター登録済みの前バージョンプログラムに、①母船+複数隻(2隻まで)のシャトル船の動きを計算する機能、②GUI機能を付け加えたバージョンである。プログラムの入力情報は、解析海域における1時間毎の時刻及び波高・風速情報、揚鉱時、シャトル船離接舷時、シャトル船への資源払出し時の限界波高等を入力する。出力情報として、1時間毎のシャトル船状況(例えば定期検査中、荷役中等)、母船状況(例えば揚鉱中、荒天待機中等)、母船タンク貯蔵量、シャトル船タンク貯蔵量、払出し量、累積払出し量、累積揚鉱量、累積荷役量等が出力される。
使用言語:Excel VBA


FFDB_EDITOR

P第11061号-1/2020(R2).03.13/小沢匠、平方勝
本プログラムは主に騒音対策の目的で船舶に使用される浮床の材料特性を計算及びデータベースとして保存することを目的とする。システムの処理としては次のとおりである。
(1) 編集を行う浮床データベースファイルなどを指定する。
(2) 編集モード(浮床の追加/変更/削除)を指定する。
(3) 浮床の陸上加振試験の条件・結果を入力する。
(4) 「実行」ボタンを押し、浮床の材料特性を計算し、データベースにその材料物性値を登録する。
使用言語:C++/CLI


NN学習用DBエディター

P第11060号-1/2020(R2).03.13/小沢匠、平方勝
本プログラムはヤンセンの騒音予測にて用いるデータベースファイル及びインプットファイルからNeuro-AcousticCoreの学習用データベースを作成するためにデータを変換、及び不足したデータの入力を補助するものである。UI上でヤンセンのデータベース及びインプットファイル等を選択し、学習用データベースにて不足している必要事項を入力後、学習用のデータベースファイルを新規出力あるいは既存のデータベースファイルに学習用データを追加する。
使用言語:C++/CLI


OWL

P第11059号-1/2020(R2).03.13/小沢匠、平方勝
本プログラムは機器出力の過去得られた波形データからその特徴を抽出し、異常検知モデルファイルとして出力するアプリケーションである。システムの処理としては次のとおりである。
(1) 正常な波形データがまとめられたファイルを指定する、
(2) (もしあれば)異常な波形データがまとめられたファイルを指定する、
(3) 波形の分割数(正常/異常の特徴量を抽出する区間)を指定する、
(4) 異常検知モデルの作成を実行し、生成された異常検知モデルを保存する。
使用言語:C++/CLI


CROW

P第11058号-1/2020(R2).03.13/小沢匠、平方勝
本プログラムは機器出力をリアルタイムで監視し、異常が見られた場合警報を鳴らすアプリケーションである。システムの処理としては次のとおりである。
(1) OWLにて抽出した異常検知モデル、機器出力ファイルのフォーマット・出力先、及び本プログラムでの検査間隔(時間)を指定する。
(2) 検査の開始を実行する。
(3) 指定した検査間隔ごとに最新の機器出力ファイルを読み込む。
(4) 読み込んだ機器出力ファイルを異常検知モデルに基づき異常の有無を判定し、異常があると判定された場合、警報を鳴らす。
使用言語:C++/CLI


複雑形状物体まわり流場計算のための重合格子処理プログラム(UP_GRID)Ver.2.1 R2

P第11057号-1/2020(R2).03.11/小林寛、大橋訓英、坂本信晶、平田信行、小野寺直幸、児玉良明
本プログラムUP_GRID(User-oriented and Practical processing system for overset GRID)は、付加物つきの船体など、複雑な形状をもつ物体まわりの流れをCFD計算できるようにするため、計算格子及び重合格子情報を生成する。UP_GRIDは以下の3種類のプログラム群からなる。
・UP_WING:船体、フィン、ダクト、舵、ストラットなど各物体要素まわりの3次元格子生成プログラム。
・UP_MOD:3次元格子の座標変換やトリミング等の加工(MODify)を行うプログラム。
・UP_OVS:重合格子(OVerSet grid)情報を生成するプログラム。
使用言語:Fortran 90


DLSA_WPC

P第11056号-1/2020(R2).03.11/小森山祐輔
本プログラムは、水槽試験や実船のハルモニタリング等で計測された水圧データを可視化ソフトParaview上で表示し、海上技術安全研究所で開発された全船直接荷重構造一貫解析システム(DLSA)へのインプットデータを自動生成するプログラムである。波浪中での船体に作用する水圧をコンター図及びベクトル図での静止画及び動画で可視化することで、水圧が正しく計測されているかが即座に確認できる。実験で計測した荷重を用いることができるので、数値シミュレーションでは精度を得るのが困難な船体形状や高速域での活用、さらには海洋構造物を含めたあらゆる浮体構造物への活用が期待され、また荷重計算プログラムの検証にも利用が期待される。
使用言語:Fortran


NMRIW_PAPP

P第11055号-1/2020(R2).03.11/松井貞興
本プログラムNMRIW-PAPP(Performance Analysis by Principal Particulars)は、指定した船型パラメータを有する船型を任意の隻数について自動生成し、波浪中荷重解析のシリーズ計算を自動で行い、かつ出力を並び替えるプログラムである。任意の船型パラメータ(L、B、d、Cb、Cw、Cm等)を満足する船型を自動で生成、計算するところに新規性があり、船舶の詳細な情報が無くとも波浪荷重の合理的な推定を可能にするものである。さらに、複数の船舶に対して波浪荷重解析の実施、結果のまとめまで行うことで、各船型パラメータの波浪中応答に対する感度を容易に調査することのできるプログラムである。
使用言語:Fortran 90


実船性能高速シミュレーションライブラリモジュール

P第11054号-1/2020(R2).03.11/黒田麻利子、辻本勝、松沢孝俊、枌原直人、櫻田顕子、横田早織
本プログラムは、個船ごとの流力性能、機関性能を使用し、実海域での船速、燃料消費量などを計算するものである。遭遇気象海象ごとに、回転数一定、フューエルインデックス制限、主機出力一定、船速一定のモードを選択し、主機作動範囲、ガバナー特性を考慮し、到達回転数、到達船速、到達主機出力、燃料消費量を計算する。気海象が異なる計算を繰り返し行うことを想定し、ライブラリモジュールとして作成した。
使用言語:Fortran 90


2流体モデルを使った気液二相流の非定常解析プログラム

P第11053号-1/2020(R2).03.11/大坪和久
石油・天然ガス開発で使用されるパイプライン内部では流体のみならず、気体や少量の砂粒も含まれるため、多相流としての理解が不可欠である。本プログラムはこの様なニーズを踏まえて製作したものである。気体と液体の比率(体積分率)や気体分子量、温度等を本プログラムに初期条件として入力すれば、時々刻々のパイプライン内部での気液二相の変化を評価することが出来る。例えば、完全に液体のみで満たされたパイプライン内にガスを端部から流入させた場合、それが吐出部から流出を始めるまでの所要時間などを数値的に評価することができる。多相流解析として本プログラムは2流体モデルを使用している。パイプラインを長手方向に対して短冊状に計算格子を製作し、気体と液体の質量及び運動量保存則を有限差分化することで実装している。本プログラムは陽解法を採用しているために時間発展は多大な計算時間を要しない。時間発展における解の安定性を高めるために、圧力方程式に完結性を満足する補正項を組み込んでいる。
使用言語:MATLAB


傾斜管内固液二相流解析プログラム

P第11052号-1/2020(R2).03.11/正信聡太郎、荒木元輝
水平管及び鉛直管を含めた傾斜管内の固液二相流を対象として、傾斜角、吐出流量及び吐出濃度を入力として、圧力損失等を簡便に解析するプログラムであり、固液二相流だけでなく、液単相流の計算も可能である。本プログラムにおいては、固液二相流が管路を流れることによる全圧力損失を液単相流による圧力損失と固体粒子群の存在による付加的な圧力損失の和として表し、付加的な損失は更に固体粒子群が存在することによる静圧の増加分と管摩擦損失の増加分の和として表している。計算では、固体粒子群の浮遊の影響を考慮した上で、管路方向における固体粒子群に作用する力のつり合いを満足するようにしている。
使用言語:Fortran 90


放射線輸送計算体系および断面積データ可視化プログラム

P第11045号-1/2020(R2).01.07/大西世紀
当プログラムでは、モンテカルロ放射線輸送計算コードの入力ファイルを読み取り、適切に解釈を行ってポリゴンモデルを構築・表示する。構築されたモデルはマウス操作によって、視点変更や可視/不可視等の設定が可能である。また表示中のデータはビットマップ画像(jpg、png等)及び3Dファイル(stl、vtk等)フォーマットで書き出すことができる。また計算で使用する断面積データファイルのグラフ化も行うことができる。
使用言語:C++


CollisionRiskCalc

P第11042号-1/2019(R1).12.18/三宅里奈
本プログラムは、AISデータのような船舶情報のテキストデータを入力ファイルとして、任意に選択した時間間隔で船舶間の相対状態量および衝突危険度を計算するプログラムである。衝突危険度は、過去公表された複数の指標を選択して計算することができ、一部の指標は、航行船舶以外の錨泊船や灯浮標の存在も考慮することができる。
使用言語:C++


船型設計支援ツール

P第10963号-1/2019(H31).04.25/一ノ瀬康雄
本プログラムは、Excelをインタフェースとして、①船型形状入力、確認と修正、②国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所海上技術安全研究所のCFDソフトAutoDesとNEPTUNEの自動計算、③2次元および3次元外挿法による馬力推定、を行うことが出来る船型設計支援ツールである。AutoDesとNEPTUNEの自動計算では、船型形状解析によるAutoDesへの入力ファイルの自動生成、pythonプログラムによる計算管理(抵抗計算から自航計算への自動移行、計算結果の自動抽出等)を行う。また、船型形状入力では、船型設計ソフトiLineの出力に対応している。


マネージドアイス中のモノコラムハル型構造物に作用する全体氷荷重推定プログラム

P第10962号-1/2019(H31).04.25/長谷川賢太
本プログラムは、氷海域における掘削の実績もあるモノコラムハル型構造物に作用する全体氷荷重について、多数の氷盤干渉および氷盤の破壊を考慮した数値シミュレーションにより推定するものである。物理エンジンを用いた3次元個別要素法により多数の氷盤干渉を取り扱い、構造物周りの流れは単純化したポテンシャル流れを仮定して個々の氷盤モデルに流体力を与えている。氷盤破壊は剛体要素を結合し、結合箇所に加わる力が氷盤強度から算出した基準値を上回った場合に要素間の結合を破断させることで表現している。構造物モデルが氷盤群中を一方向に移動する際に生じる接触力を表面積分し、全体氷荷重として計算している。本プログラムを用いることで、入力情報で指定する干渉速度や氷盤サイズ、強度、配置などに対する出力結果から、全体氷荷重を推定できる。
使用言語:C++


全体システム稼働率計算プログラム

P第10961号-1/2019(H31).04.25/渡邊充史
本プログラムは洋上における海底鉱物資源開発に関して、海底から母船上への鉱物資源の揚鉱、シャトル船の離接舷、払出し、想定港での荷役を考慮しながら、全体システム稼働率(想定港での累積荷役量等)を計算するプログラムである。ソフトウェア情報センター登録済みの前バージョンプログラムに、①母船+複数隻(2隻まで)のシャトル船の動きを計算する機能、②GUI機能を付け加えたバージョンである。プログラムの入力情報は、解析海域における1時間毎の時刻及び波高・風速情報、揚鉱時、シャトル船離接舷時、シャトル船への資源払出し時の限界波高等を入力する。出力情報として、1時間毎のシャトル船状況(例えば定期検査中、荷役中等)、母船状況(例えば揚鉱中、荒天待機中等)、母船タンク貯蔵量、シャトル船タンク貯蔵量、払出し量、累積払出し量、累積揚鉱量、累積荷役量等が出力される。
使用言語:Excel VBA


EAGLE(船体形状・船体性能推定プログラム)

P第10960号-1/2019(H31).04.25/枌原直人、辻本勝、黒田麻利子、櫻田顕子、横田早織
本プログラムは、実船データから平水中性能を逆推定する機能、波浪中抵抗増加や風圧抵抗増加の評価に必要な船体形状パラメータ、プロペラ単独性能を簡易推定するプログラムである。実船データから平水中データの抽出する機能や、燃費率曲線を導出する機能を有するほかに、大きな機能として、プログラムの推定結果を実運航性能シミュレータVESTAで読み込み可能な形式で出力する機能を有している。船体形状データや性能データ等、実海域性能評価に必要なパラメータが1つのファイルとして出力されるため、VESTAに必要なパラメータを準備する点で省力化に貢献する。
使用言語:Microsoft VBA
ライセンス販売中(流体設計系 実海域性能研究グループ)


2018(平成30)年度

26件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


斜流に対応した矩形物体周りの風速場簡易推定プログラム

P第10950号-1/2019(H31).03.29/岡秀行
本プログラムは,任意方向の気流場中に置かれた矩形物体周りの流れ場を質量保存則のみを満足するように変分法を用いて風速場を簡易に推定するプログラムである。本プログラムで採用しているMASCON(MASs-CONsistent flow)モデルでは連続の式、つまり質量保存則のみを満足するように対象とする気流場の速度を算出するため、運動量保存則も考慮する計算流体力学(Computational Fluid Dynamics; CFD)的手法を用いた数値解析に比べて計算負荷が圧倒的に小さく、対象とする空間内の気流場の概略を短時間で求めることが可能である。特に、任意方向の気流場中に置かれた矩形物体周りの流れ場を再現できるため、実際的な問題にも対応できる実用的なプログラムとなっている。
使用言語:Fortran 90


AIS情報による航路、到着予定時刻推定プログラム Ver.2.0

P第10948号-1/2019(H31).03.27/間島隆博
特定のコンテナ船に係るAIS情報として、IMOナンバー、船名、位置情報、目的港、船速、進行方位が得られることを前提とし、以下の項目を出力する機能を持つプログラムである。①AISの現在位置情報から目的港までの予測航路を、既存ネットワークの最短路解析により求め、ウェイポイント情報として出力する機能。②目的港への到着予定時刻を所与のAIS船速と①で求めた最短距離により求め、さらに、過去の実績データを基にした学習モデルにより調整して、出力する機能。③AIS情報により特定されたコンテナ船が投入されているスケジュール航路を、別途供与されるスケジュールデータベースから抽出し、その航路をウェイポイント情報として出力する機能。
使用言語:Microsoft Visual VC++ (Visual Studio 2015)


内部スラリー流を考慮したカテナリー形状解析プログラム

P第10947号-1/2019(H31).03.27/大坪和久
スラリーは液相(水)と固相(鉱石)による混相流として振舞うため、その圧力や流速などの流体力学的パラメータの把握は困難となる。昨今行われている海底熱水鉱床に関する研究においては、鉱石を海底から船上まで輸送するためにスラリーとして輸送することが大半において検討されており、その際には鉛直管のみでなく柔軟なフレキシブルホースを併用することにより、開発システムの自由度を広げようと試みられている。したがって、複雑な形状を有するフレキシブルホース内を通過する際の内部混相流の流体力学的パラメータの把握はより一層困難であるだけでなく、ホース(構造)側においてもスラリーが通過することによるホース形状の変化を考える必要がある。前者については比較的幾つかの研究はあるものの、後者を推定しようとする試みはほとんどない。本プログラムは内部スラリー流を考慮した浮力体を有するフレキシブルホースのカテナリー形状をパラメトリックに調べることが出来るプログラムである。スラリー流は定常モデル、カテナリー形状はランプドマス法の静的バランスで解いている。このプログラムを用いれば、鉱石重量、スラリー濃度、スラリー流速などによってカテナリー形状がどのように変化するのかを確認することが出来る。
使用言語:MATLAB


AUVほばりん制御用メインプログラム

P第10938号-1/2019(H31).03.13/岡本章裕、稲葉祥梧、篠野雅彦
海底探査用のAUV(自律型水中探査艇)であるホバリング型AUV「ほばりん」を動作させるために必要なメインの制御用プログラムである。AUVのスラスタや各種航海機器および観測機器の制御を行い、指定された測線に沿った一定高度での観測航行することを可能とし、海底地形・生物のカメラ撮影、化学センサーでの観測データを収集することを可能とする。また、水中においても音響通信機器を用いた水上との交信を行うことを可能とする。ロボット制御用のオープンソースのフレームワークであるROSの上で動作し、高い拡張性を有する。
使用言語:C++、ROSフレームワーク


AUVほばりん運用ツールプログラム

P第10937号-1/2019(H31).03.13/岡本章裕、稲葉祥梧、篠野雅彦
海底探査用のAUV(自律型水中探査艇)であるホバリング型AUV「ほばりん」を効率的・簡単・確実に動作させるために必要な運用ツールプログラムである。(1)実海域で音響通信を用いてAUVの管制を行い、必要に応じてAUVに指示を送るためのソフトウェア、(2)水槽や実験場あるいは船上の投入前準備等で無線LANを経由してAUVと通信を行いAUVを制御したり、情報を確認するためのソフトウェア、(3)AUVの運航計画を立てるソフトウェアの3つのソフトウェアから成る。いずれのソフトウェアもMicrosoft Windows上で動作する様に作られている。
使用言語:Microsoft Visual C#


IL_CALCULATOR

P第10936号-1/2019(H31).03.13/小沢匠、平方勝
本プログラムは2018-NMRI-CMTD-T.OZAWA-01(申請中)にて作成した浮床データベースに基づき、任意の構成における浮床の挿入損失(振動低減効果)を計算するプログラムである。UI上から浮床データベースを参照し、浮床の構成を入力し、挿入損失をグラフとして画面上に出力する。挿入損失をテキストファイルとして出力する機能も有する。
使用言語:C++/CLI


第二世代非損傷時復原性基準波乗り計算プログラム

P第10935号-1/2019(H31).03.13/黒田貴子、原正一
本プログラムはIMOで審議されている第二世代非損傷時復原性基準で扱われる5つの危険モードのうちの1つである波乗り/ブローチングモードの第一、第二段階基準を計算するプログラムである。計算法はIMO文書SDC2/WP 4 ANNEX3、SDC5/INF.4/Add.1に基づいている。
使用言語:Fortran


船体・付加物格子間補間情報計算プログラム(OS_GT_GEN Ver.1.0)

P第10934号-1/2019(H31).03.13/田原裕介、平田信行、大橋訓英、小林寛
本プログラムは重合格子法を用いて船尾省エネルギーデバイス付き船体まわりのCFD計算を行う際に必要となる格子間補間情報を計算する。本プログラムでは補間情報と計算格子ファイルを出力し、重合情報の計算には三重線形補間法、立体角を用いた点の内外判定法を用いている。
使用言語:Fortran


重合格子による物体まわりの粘性流場計算プログラム(NAGISA) Ver.3.32

P第10933号-1/2019(H31).03.13/大橋訓英、小林寛、坂本信晶、平田信行、荒木元輝、日野孝則、小野寺直幸
本プログラムは、横浜国立大学との共同研究に基づき海技研と横浜国立大学で共同開発したものである。本計算法の支配方程式は、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式であり、セル中心の有限体積法を用いて離散化した。本計算法では重合格子手法により、複雑形状まわりの粘性流れを解析することが可能である。非粘性項の評価にはRoe法を適用し、MUSCLにより3次精度とした。粘性項は2次の中心差分で評価した。計算の効率化を図るため、多重格子法を適用している。乱流モデルに粗度モデルを導入するとともに推進状態を再現するプロペラモデルに新規のモデルを導入した。また、動的重合格子計算を高速化する手法を開発したとともに運動方程式の計算を高次化した。
使用言語:Fortran 90


プログラムVESTA-ST

P第10932号-1/2019(H31).03.13/黒田麻利子、辻本勝、枌原直人、櫻田顕子、横田早織
本プログラムは、海上試運転の波風外力をITTC Recommended Procedures and Guidelines(7.5-04-01-01.1, Revision 05, 2017)に従い算定することが可能であり、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するものである。風波、うねり別の全方位からの波浪中抵抗増加、風圧力の計算が可能であり、波浪ブイで計測した方向スペクトラムを利用し、波浪中抵抗増加を評価することも可能である。また、日本海事協会の速力試験解析ソフトとリンクする形式で、不規則波中抵抗増加ファイルを出力する。
使用言語:VBA


複雑形状物体まわり流場計算のための重合格子処理プログラム(UP_GRID) Ver.2.1 R1

P第10931号-1/2019(H31).03.13/小林寛、大橋訓英、坂本信晶、平田信行、小野寺直幸、児玉良明
本プログラムUP_GRID(User-oriented and Practical processing system for overset GRID)は、付加物つきの船体など、複雑な形状をもつ物体まわりの流れをCFD計算できるようにするため、計算格子及び重合格子情報を生成する。UP_GRIDは以下の3種類のプログラム群からなる。
・UP_WING:船体、フィン、ダクト、舵、ストラットなど各物体要素まわりの3次元格子生成プログラム。
・UP_MOD:3次元格子の座標変換やトリミング等の加工(MODify)を行うプログラム。
・UP_OVS:重合格子(OVerSet grid)情報を生成するプログラム
使用言語:Fortran 90


EMEP法による方向スペクトル推定プログラム

P第10930号-1/2019(H31).03.13/大田大地
造波水槽で造波した多方向不規則の水位変動時系列からEMEP(Extension of the Maximum Entropy Principle) 法を用いて方向スペクトルを推定するプログラムである。解析条件の入力および方向スペクトルの推定結果を3次元グラフに出力するGUIを備えており、造波水槽で生成した波浪場の波エネルギーの周波数分布や方向分布を把握することができる。また、推定した方向スペクトルから波浪場の有義波高や平均波向等の統計量を推算する手続きを有しており、生成した波浪場が目標とする波浪場に則しているかを定量的に評価することができる。
使用言語:MATLAB


DLSA-Basic_Projection

P第10929号-1/2019(H31).03.13/松井貞興、村上睦尚
本プログラムは、全船荷重・構造一貫強度評価(以下一貫解析)システムであるDLSA-Basicの構造解析後の強度評価に位置するもので、船体の全構造要素に対して波浪中応力の統計予測ならびに疲労強度評価を行い、その結果を船体モデルにマッピングして強度レベルを可視化し、船体の強度上に問題がある部材の発見と、厳しい海象の特定を容易にするプログラムである。
使用言語:Fortran 90


NMRIW3D_Lite

P第10928号-2/2019(H31).03.27/松井貞興
本プログラムは、全船荷重・構造一貫強度評価(以下一貫解析)システムであるDLSA-Basicのうちの、新規に開発した線形3次元Green関数法に基づく波浪中荷重解析プログラムである。3次元Green関数法プログラムとしても完結しており、単独で用いることも可能である。本プログラムによって、ストリップ法と3次元Green関数法による一貫解析の実施が同一のインターフェース上で可能になるため、相対比較が容易になり、より信頼性の高い構造強度評価を実現することができる。
使用言語:Fortran 90


船舶衝突危険領域(OZT)の計算・描画プログラム

P第10927号-1/2019(H31).03.13/佐藤圭二
本プログラムは、AISデータをもとに船舶衝突危険領域(OZT:Obstacle Zone by Target)の概念を導入した航行支援システムを活用することにより、自船が安全に航行することができる領域を見つけることができ、安全運航を適切に支援するものである。従来のOZTの計算表現方法は包絡線により表現されており、混雑には煩雑な表示となっていたが、本プログラムでは、相手船の針路、速力によりOZTを線分で計算することができる。また、船橋(ブリッジ)から見える風景に相手船の位置を合わせて表示することで、どの方位に衝突の危険があり、危険対象がどの船舶かを照合が可能である。さらに、描画条件・計算条件などもインタラクティブに変更し、確認することができる。
使用言語:C# 6(.Net Framework4.5)


船型データ変換ツール

P第10858号-1/2018(H30).06.05/一ノ瀬康雄、久米健一、金子杏実
本プログラムは、初期概略線図生成のための船型データ処理プログラムである流体テクノ(有)が製作した「Initial Lines Gene」と国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所海上技術安全研究所のCFD格子生成ソフト「HullDes」とのデータ変換ツールである。
使用言語:Visual Basic


Wiebe 関数のパラメータ自動同定プログラム

P第10852号-1/2018(H30).05.17/福田哲吾、ボンダレンコ・オレクシー
本プログラムは、統合エンジンモデルを構築するために、燃焼モデルのパラメータを自動的に最適化法で同定するものである。
使用言語:GUI、SciLab


DLSA-Basic VIEW

P第10851号-1/2018(H30).05.17/松井貞興、村上睦尚、越智宏
本プログラムは、全船荷重・構造一貫強度評価(DLSA)システムのうち、線形解析に基づいた最も基本的なシステムであるDLSA-Basicシステムの構造応答結果を、波浪中荷重解析の結果と合わせて可視化するプログラムである。従来では、構造応答単独の視覚的な結果は得られるが、同時に正しい波浪と船体の相対位置関係および外力分布と合わせて確認することはできなかった。本プログラムを用いることで、これを実現することができる。時々刻々と変化する波浪中の現実的な構造応答を視認することができ、視覚的判断を伴った構造強度評価が可能になる。また、その直感的分かりやすさから、荷重構造一貫解析の知見のない設計者等に対して説明を行う際にも非常に有用である。
使用言語:Fortran 90


応答関数作成プログラムRAO analysis

P第10850号-1/2018(H30).05.17/林原仁志、花岡諒、松井貞興
本プログラムは、流体荷重を与えた構造解析結果を解析し、応力の応答関数を数表として出力する。MSC Nastranにより、予め規定した荷重ケース名によりFEM解析されたpunchファイルを入力することで、要素毎の応力の時系列データを、荷重ケース名に沿って読み取り、離散フーリエ解析し、応力振幅、位相、応力範囲、平均値をカンマ区切りファイルに自動的に出力する。同一要素内の応力成分を四則計算可能な機能を持つ。
使用言語:C


単振動する火源上の火炎プルームの性状予測プログラム

P第10849号-1/2018(H30).05.17/岡秀行
船舶火災は陸上の建築火災とは異なり、船舶特有の動揺影響により火源位置が時間的に変化するため、火源上に形成される上昇熱気流(火災プルーム)の流動性状は明らかではない。そこで、実際的な船体運動の影響を考慮する前段階として単振動する火源上に形成される火災プルームに着目した研究がH. Oka and Y. Oka(Fire Safety J.、 2017)によって世界で初めて行われ、速度及び温度の分布性状を表す現象論的モデルが導出された。この現象論的モデルは積分方程式の形で表されているため数値計算が必要である。登録依頼対象のプログラムは、このモデルに基づいて予測計算を行うために開発された電算プログラムである。PCクラスターを用いた並列計算で一週間程度の日数を要する数値流体解析に比べ、上記現象論的モデルに基づく本プログラムではノートPCでも5~10分程度で数値解が得られる。また本プログラムで得られた結果は、実験結果ならびに数値流体解析による計算結果と比較され、実用上十分な精度で現象を再現できることを確認している。
使用言語:Fortran 90


リアルタイムプレス施工支援システム

P第10848号-1/2018(H30).05.17/竹澤正仁、松尾宏平
本プログラムは、造船の外板曲げ加工におけるプレス施工支援を目的としており、施工時に追加のプレス作業指示をリアルタイムに出力する機能を有する。本プログラムでは、施工途中の外板形状から得られる3次元スキャン点群データを分析することで、外板を仕上がり形状に施工するための、追加のプレス位置、およびプレス角を出力する。
使用言語:C++


操縦性能統合評価システム Ver.2.1

P第10847号-1/2018(H30).05.17/宮崎英樹、黒田貴子、瀧本忠教、藤原敏文、上野道雄、原口冨博、二村正
本プログラム操縦性能統合評価システム ver.2.1は、入力データの作成や操縦運動計算、操縦流体力推定など4つの要素から構成されている。要素を以下に示す。
・STL:入力データの作成、計算結果グラフや計算結果3D表示するプログラム。
・MANUV4D:4自由度の操縦運動計算プログラム。計算手法としては平野と貴島のモデルが選択できる。風や波、潮流による外乱影響を考慮することが可能。
・SLENDER:操縦運動時に主船体に働く操縦流体力を細長体理論に基づく野中の方法により計算するプログラム。計算条件は直立・傾斜状態、深水・浅水域などが選択可能。
・KNISOJ:実船の操縦性能試験結果を元に回帰分析により船体主要目のみから操縦性基準に関連した項目について推定するプログラム。
使用言語:Fortran 90、Visual C++


AIS情報による航路、到着予定時刻推定プログラム

P第10846号-1/2018(H30).05.17/間島隆博
特定のコンテナ船に係るAIS情報として、IMOナンバー、船名、位置情報、目的港、船速が得られることを前提とし、以下の項目を出力する機能を持つプログラムである。
①AISの現在位置情報から目的港までの予測航路を、既存ネットワークの最短路解析により求め、ウェイポイント情報として出力する機能。
②目的港への到着予定時刻を所与のAIS船速と①で求めた最短距離により求め、出力する機能。
③AIS情報により特定されたコンテナ船が投入されているスケジュール航路を、別途供与されるスケジュールデータベースから抽出し、その航路をウェイポイント情報として出力する機能。
使用言語:Microsoft Visual VC++


DLSA-Basic

P第10845号-1/2018(H30).05.17/村上睦尚、松井貞興、林原仁志、花岡諒、岡正義
本プログラムは、全船荷重・構造一貫強度評価(DLSA)システムのうち、線形解析に基づいた最も基本的なシステムであるDLSA-Basicシステムである。本プログラムは荷重から構造解析さらには強度評価までのロジックのプログラム及び入出力・操作インターフェース(GUI)から構成されている。従来では、ストリップ法計算、FEM構造解析、強度評価をそれぞれのプログラムやGUI等を用いて計算し、データの受け渡しに中間処理が必要であった。具体的には、荷重解析、構造解析、強度評価のそれぞれに精通した複数の設計者・担当者が分担して実施しているため、全船を対象にした強度までを評価するのに、数か月必要であった。本プログラムを利用することにより利用者には単一のGUIの操作だけにより、一連の解析が可能になる。これにより、一人の設計者・担当者でシリーズ計算の波条件を設定することにより、強度評価までを数日で実施することが可能である。
使用言語:Fortran 90(ロジックプログラム)、C++対応OpenGL(入出力・操作インターフェース(GUI))


SOMEREC Ver.0.9

P第10844号-1/2018(H30).05.17/松沢孝俊
スマートフォンに内蔵されたGPS及び加速度・ジャイロ・磁気・輝度センサ等の取得値を、一定時間間隔でCSVファイルに記録するとともに、周囲海況の撮影を行う。本ソフトがインストールされたスマートフォンを船橋窓付近に設置することで、各種船体運動データと海況を、自動的に記録することができる。本ソフトを起動すると、画面に次の情報をリアルタイム出力する。
・現在時刻、緯度、経度、高度、方位角、3軸加速度、3軸周り角速度、3軸周り角度、3軸重力方向、画面照度、気圧
また、画面上スイッチが入の場合、上記に加え、5分毎にセンサ出力を40Hzで10秒間取得しCSVファイルに記録すると同時に、背面カメラで写真を1枚撮影する。
動作環境(スマートフォン/OS):Apple iPhone6s/iOS10
使用言語:Swift 4.0


ICE モジュール Ver.1.0

P第10843号-1/2018(H30).05.17/松沢孝俊
船体に働く氷抵抗に関する複数の理論モデルを内包し、各モデルによる氷抵抗値を計算することができる。氷抵抗値を必要とする別プログラムからモジュールとしてリンク及び実行されることを想定しているので、実際に本モジュールを使用して氷抵抗値を画面に表示する簡単なインターフェースプログラムが付属している。本プログラムを起動すると、画面に次の情報を出力する。
・KPRモデルによる氷抵抗値
・Lindqvistモデルによる氷抵抗値
・FSICRモデルによる氷抵抗値
使用言語:Fortran 90


2017(平成29)年度

24件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


船体・付加物格子間補間情報計算プログラム(OS_GT_GEN Ver.180301.1)

P第10833号-1/2018(H30).03.29/田原裕介、平田信行、大橋訓英、小林寛
本プログラムは、重合格子法を用いて船尾省エネルギーデバイス付き船体まわりのCFD計算を行う際に必要となる格子間補間情報を計算する。本プログラムでは、船体および付加物が一体となった格子ファイル(ASCII PLOT3D形式、構造格子タイプ)を入力すると、補間情報を受け取るセル(レセプターセル)の位置情報を格納したASCII形式のファイル(RDCファイル)を出力する。同時に、実際の計算に用いる格子ファイルを非構造格子(Binary USG形式)もしくは構造格子(Binary CGNS形式)として個別に出力する。計算理論には三重線形補間法、立体角を用いた点の内外判定法を用いている。
使用言語:Fortran


CROW(外乱修正プログラム)

P第10832号-1/2018(H30).03.29/枌原直人、辻本勝、黒田麻利子
本プログラムは、実船モニタリングデータに対し、船体に作用する波や風により抵抗成分を除去/調整(外乱修正)することによって、波風のない状況(平水中)やビューフォート海象等の特定海象下での性能評価することを目的としている。外乱修正はISO 15016:2015に基づいており、その修正手順はDPM(Direct Power Method)とEPM(Extended Power Method)の2種類が選択可能である。また、波浪中での自航要素の変化を考慮した修正も可能である。本プログラムにより平水中又は特定海象下での実船性能(船速-回転数-馬力の関係)が出力される。プログラムの使用に当たり必要な入力データの多くは、VESTAにより生成されるファイルをそのまま利用でき、VESTAとの親和性を有している。
使用言語:FORTRAN 77


第2世代非損傷時復原性基準過大加速度計算プログラム

P第10831号-1/2018(H30).03.29/黒田貴子、原正一
本プログラムはIMOで審議されている第2世代非損傷時復原性基準で扱われる5つの危険モードのうちの1つである過大加速度の第1段階基準及び第2段階基準を一度に計算するプログラムである。過大加速度の第1,2段階基準の計算を指定した範囲の喫水,トリムおよびGMのあらゆる組み合わせについてマトリックスで行う機能を持つ。計算法はIMO文書SDC3/WP 5 ANNEX2, 7に基づいており,有効波傾斜係数の扱いは日本が提案しているλ/B≧0.5では波周波数によらず横揺れ同調時の値で固定とし,λ/B<0.5では0としている(SDC4/INF.10)。
使用言語:Fortran


複雑形状物体まわり流場計算のための重合格子処理プログラム(UP_GRID) Ver.2.1

P第10828号-1/2018(H30).03.29/小林寛、大橋訓英、坂本信晶、平田信行、小野寺直幸、児玉良明
本プログラムUP_GRID(User-oriented and Practical processing system for overset GRID)は、付加物つきの船体など、複雑な形状をもつ物体まわりの流れをCFD計算できるようにするため、計算格子及び重合格子情報を生成する。UP_GRIDは以下の3種類のプログラム群からなる。
・UP_WING:船体、フィン、ダクト、舵、ストラットなど各物体要素まわりの3次元格子生成プログラム。
・UP_MOD:3次元格子の座標変換やトリミング等の加工(MODify)を行うプログラム。
・UP_OVS:重合格子(OVerSet grid)情報を生成するプログラム。
使用言語:Fortran 90


船舶衝突危険領域(OZT)の計算・描画プログラム

P第10827号-1/2018(H30).03.29/佐藤圭二
本プログラムは、AISデータをもとに船舶衝突危険領域(Obstacle Zone by Target: OZT)の計算と表示をするものであり、衝突危険領域の表示に関しては、地図上へのプロットの他、景観画像にして表示も可能である。
使用言語:C# 6(.Net Framework4.5)


Traffic State Analysis Tool

P第10826号-1/2018(H30).03.29/三宅里奈、福戸淳司、伊藤博子
本プログラムは、AIS情報を用いて、OD(origin and destination)調査による航行状況の分析を行うとともに、論文で公表された指標を用いて衝突危険度を評価するものである。分析対象海域やODゲート、分析対象船舶は任意に選択でき、結果としてファイル形式での出力、もしくは、航跡や衝突危険度の高低の分布を海図上に表示する。
開発環境:Microsoft Visual Studio Communiotiy 2015
使用言語:C#


船上モニタリング等で得られるマルチピークスペクトル型の非線形応力波形の統計解析プログラム

P第10825号-1/2018(H30).03.29/馬沖、岡正義
本プログラムは、実船モニタリングあるいは模型実験、時刻歴シミュレーションによって得られる船体弾性振動の高周波成分と出会い波浪の低周波成分が重畳した応力波形(マルチピークスペクトル型の応力波形)を統計解析して、短期の標準偏差、有義値、1/1000最大期待値に加えて、スラミングやホイッピングの発生で起こる短期応答の非線形性を表す係数(ワイブル形状パラメータ)を求め、かつ、長期間モニタリング等で得られる時刻歴の統計解析を行い、長期分布及び疲労被害度推定を行うプログラムである。ゼロクロス手法による応答幅の頻度解析を行い確率分布及び超過確率を求める基本機能の他、FFTによる波形のフィルタ機能、スペクトル解析機能、マルチピークスペクトル型の応力波形の処理機能、超過確率のワイブル関数へのフィッティングによる形状パラメータ・尺度パラメータの計算、レインフロー法による疲労被害度計算の機能を有する。
使用言語:Python


GLOBUS -Global Winds and Weves- 表示プログラム

P第10815号-1/2018(H30).02.20/辻本勝、松沢孝俊
本プログラムは全球の波と風について、緯度・経度0.5°格子間隔、6時間間隔の波と風の予測値10年間分を用いて統計解析を行い、有義波高、卓越波周期、卓越波向、平均風速、平均風向に関する相関表データベースを表示させるものである。2.5°格子海域別、月別に相関表を表示し、出力することが可能である。
動作環境:Microsoft Excel
使用言語:VBA


重合格子による物体まわりの粘性流場計算プログラム(NAGISA) Ver.3.30

P第10814号-1/2018(H30).02.20/大橋訓英、小林寛、坂本信晶、平田信行、日野孝則、小野寺直幸
本プログラムは、横浜国立大学との共同研究に基づき海技研と横浜国立大学で共同開発したものである。本計算法の支配方程式は、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式であり、セル中心の有限体積法を用いて離散化した。本計算法では重合格子手法により、複雑形状まわりの粘性流れを解析することが可能である。非粘性項の評価にはRoe法を適用し、MUSCLにより3次精度とした。粘性項は2次の中心差分で評価した。計算の効率化を図るため、多重格子法を適用している。動的重合格子機能を内部関数化し高速化をはかるとともに、乱流モデルの移流項の高次化、水槽壁に相当する境界条件、時間ステップで差分の大きなセルを出力する機能と平均流場と時間ステップでの流場データを自動出力する機能を付加している。
使用言語:Fortran 90


統計的解析法に基づく長期予測プログラム(スロッシングを考慮した非線形最大荷重推定)

P第10813号-1/2018(H30).02.20/馬沖、岡正義
本プログラムは、波スペクトルと荷重RAO(周波数応答関数)との線形重ね合わせによって長期最大荷重を推定するプログラムである。船体運動及びタンク内液体の流れで生じるタンク内流体力のRAOを入力として、スロッシングの非線形性を考慮した長期予測を行い、就航後25年間の最大荷重を推定する機能を有する。
使用言語:Python


統計的解析法に基づく長期予測プログラム(航路及び操船に応じた疲労寿命推定)

P第10812号-1/2018(H30).02.20/馬沖、岡正義
本プログラムは、波スペクトルと船体構造応答RAO(周波数応答関数)との線形重ね合わせによって船体疲労寿命を予測するプログラムである。想定航路あるいは実航路を設定して、さらに荒天下でのコース取りや減速等のオペレーションを考慮した疲労寿命を推定する。また、複数あるいは全ての詳細構造部材に対してルーチン処理を行うことが可能である。
使用言語:Python


日本近海の波と風データベース表示プログラム V1.2

P第10802号-1/2017(H29).12.27/辻本勝
本プログラムは日本近海の波と風について、緯度・経度2分格子間隔(約3.2km)、12時間間隔の波と風の予測値10年間分を用いて統計解析を行い、有義波高、有義波周期、卓越波向、平均風速、平均風向に関する相関表データベースを表示させるものである。0.5°格子海域別、月別に相関表を表示し、出力することが可能である。
動作環境:Microsoft Excel(32ビット及び64ビット)
使用言語:VBA


分子運動論に基づく舶用燃料の単一液滴蒸発解析プログラム

P第10773号-1/2017(H29).10.19/高木正英
本プログラムは、様々な蒸留特性、成分割合になる実用燃料に対応できるモデルを用いて、燃料液滴の蒸発による液滴径・温度及びそれに伴う周囲気体蒸気濃度、温度の時間変化を予測することができる。この蒸発計算では、分子運動論に基づく界面における非平衡性と気体の非理想性を考慮している。なお、蒸発計算に用いる燃料物性値を求めるために必要な既知の物性値は、蒸留特性、成分分析値(飽和、オレフィン、一、二、三環芳香族の割合)の二種類である。これらから算出された液体、気体の燃料分子量などから物性推算法を用いて、液滴、周囲気体温度の影響を受ける燃料物性を求めている。
使用言語:FORTRAN 77


UNITAS(船体パラメータ及び船体性能推定プログラム) V3版

P第10772号-1/2017(H29).10.19/枌原直人、辻本勝、黒田麻利子、櫻田顕子
本プログラムは、船舶の実海域中性能の計算に必要となる船体パラメータ及び船体性能を推定するものであり、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するものである。従来のプログラムでは、ストリップ法による耐航性能計算に必要な船体情報、プロペラ単独特性、風圧力の推定に必要となる上部構造物パラメータの推定機能に加え、実船データから平水中性能を推定する機能を有していた。今回、より実態に即した実海域性能評価を行う観点からVESTAに荷重度変更法による波浪中自航要素の推定機能が追加されたことを受け、荷重度変更法の実施に当たり必要となるパラメータを水槽試験結果に基づき推定する機能を追加した。このほか、プロペラ要目(ピッチ比、展開面積比)に関する情報がない場合を想定し、主要目及び計画満載状態に基づいてプロペラ設計する機能を追加した。
使用言語:VBA
ライセンス販売中(流体設計系 実海域性能研究グループ)


WAD設計用支援プログラム

P第10767号-1/2017(H29).09.28/一ノ瀬康雄、久米健一、川並康剛
本プログラムは、当研究所で開発した省エネ付加物WADを海技研CFDソルバーSURFとその他の市販プログラムを使用して設計するための設計用支援プログラムである。本支援プログラムは、
1.格子生成ソフトHexpressの自動化プログラム
2.海技研CFDソルバーSURFの自動実行、計算結果のポストプロセスプログラム
3.矢崎チャートの自動算定プログラム
4.計算結果からWADの省エネ性能を算定するExcelシート
の4つから構成される。
使用言語:Python、Fortran


4サイクル排気タービン過給機関性能解析プログラム

P第10754号-1/2017(H29).07.28/川内智詞
本プログラムは、4サイクル排気タービン過給エンジンの定常状態における性能を予測するためのものであり、過給機を含むエンジンシステム全体が、給気管、燃焼室及び排気管といった体積要素とそれらを連結するオリフィス要素によって分類され、それらが簡易的にモデル化されている。給気管は十分な容積をもつ体積要素として、温度、 圧力、ガス組成が1サイクル中に変化しないものと仮定されており、排気管は流出入口のある一つの容積とみなし、圧力波の伝播を無視して各タイムステップにおける排気管内の圧力、温度の変化が計算される。排気のタービン仕事は、タービンノズルと等価面積をもつ絞りを通過した際のエンタルピ落差として取扱い、システム全体の給排気のエネルギ平衡が考慮される。JANAFの熱化学的性質表を用いた物性値の算出、燃焼ガス組成決定のための化学平衡計算及び窒素酸化物(NO)予測のための反応解析はCantera(c2001-2009, California Institute of Technology, c2009, Sandia Corporation, c2011-2017, Cantera Developers)モジュールをインポートして行われる。
使用言語:Python


Neuro-AcousticCore

P第10753号-1/2017(H29).07.28/馬沖、平方勝
本プログラムは、多層パーセプトロンタイプのニューラルネットワークを利用した騒音学習・予測プログラムである。騒音計測データを教師データとした騒音学習を行う。騒音学習の結果(重みパラメータ)を利用して騒音予測を行い、騒音スペクトルを出力する。
使用言語:Python


SOM-PreAcoustic

P第10752号-1/2017(H29).07.28/馬沖、平方勝
本プログラムは、データベースにある船舶の類似度に応じたクラスタリング、類似船の探索を目的としたプログラムである。造船所名、船舶の要目、機関情報等を入力すると、自己組織化マップ(SOM)による機械学習によりクラスタリング、類似船(最も近い船)を検索する。
使用言語:C++(SOM計算)、Python(クラスタリングの結果出力)


燃費消費実績報告制度データベースシステム

P第10751号-1/2017(H29).07.28/横井威、城田英之
当プログラムは、IMO MEPC 71において採択されたDCS(Data Collection System)向けに、5000GT以上の個船より報告された燃料消費量、航海距離、サービス時間、EEDI、NT、DWT、主機・補機の出力等の年間データを保管し、各種の燃費エネルギー指標の算出および統計解析が実施できるシステムである、Microsoft社WindowsおよびLinuxをプラットフォームに動作するものである。
使用言語:PHP、SQL


船体・付加物格子間補間情報計算プログラム(OS_GT_GEN Ver.170301.1)

P第10750号-1/2017(H29).07.28/田原裕介、平田信行、大橋訓英、小林寛
本プログラムは、重合格子法を用いて船尾省エネルギーデバイス付き船体まわりのCFD計算を行う際に必要となる格子間補間情報を計算する。本プログラムでは、船体および付加物が一体となった格子ファイル(ASCII PLOT3D形式、構造格子タイプ)を入力すると、補間情報の提供元となるセル(ドナーセル)の位置情報およびその点の重み、補間情報を受け取るセル(レセプターセル)の位置情報を格納したASCII形式のファイル(RDCファイル)を出力する。同時に、実際の計算に用いる格子ファイルを、非構造格子(Binary USG形式)もしくは構造格子(Binary CGNS形式)として個別に出力する。計算理論には三重線形補間法、立体角を用いた点の内外判定法を用いている。
使用言語:Fortran


船体格子ブレンディング型生成プログラム(GRID_BLENDER Ver.170301.1)

P第10749号-1/2017(H29).07.28/田原裕介、一ノ瀬康雄、金子杏実
本プログラムは、重加平均型ブレンディング処理によって新規の船型生成とCFD計算格子の生成を同時にかつほぼ自動的に行う。本プログラムでは、複数船体格子ファイル(Binary / ASCII形式、構造格子タイプ)を入力すると、重加情報に基づく線形幾何補間法によって計算された新規の船型情報とCFD計算格子が格納されたBinary もしくはASCII形式のファイルを出力する。
使用言語:Fortran、Python


ブラックカーボン計測プログラム

P第10748号-1/2017(H29).07.28/益田晶子
当プログラムは、AVL社製のフィルタースモークメータ(以下FSN)の入出力のためのインターフェースとして各種計測データを呼び出し、ファイルに連続的に出力するほか、自動計測、装置制御を行うプログラムである。
使用言語:Visual C


津波襲来時のヨーク係船と漂流物の衝突評価プログラム

P第10747号-1/2017(H29).07.28/河島園子、伊藤博子、加藤俊司、湯川和浩
本プログラムは、計算エンジン「OrcaFlex ver. 10.1 a」を用いて、津波襲来時におけるタワーヨーク方式による係留浮体(FLNGシステム)と漂流物(漂流船)の衝突シミュレーションを実施するものである。本モデルは、「FLNGシステム挙動解析プログラム」(プログラム登録番号:P第10442号-1) を改良して作成し、従来の係留索等の評価に加え、2船間の衝突評価が可能となる。津波による衝突に至る船体運動の計算結果のグラフ表示及びアニメーション表示ができるため、挙動を含む具体的な衝突状況を検討し、衝突リスク評価への適用が期待される。
使用言語:マークアップ言語(YAML使用)


NMRIW_ver.2

P第10746号-1/2017(H29).07.19/松井貞興、村上睦尚、花岡諒、有馬俊朗
本プログラムは、登録済みの非線形運動及び波浪荷重推定プログラムNMRIWのソースコードを刷新し、その機能を大幅に改良させたプログラムである。大波高中の船体運動及び波浪荷重の計算に関し、船体のあらゆる姿勢に対する流体力をclose-fit法により与え、また衝撃荷重と一貫性のある衝撃圧分布を計算することで、船体運動及び水圧分布の計算精度を向上させている。加えて、計算アルゴリズムを見直し最適化を行うことにより、計算コストの大幅な削減に成功している。さらに、計算手法や波設定などの入力の自由度を向上させ、詳細なアニメーションの出力が可能となっている。
使用言語:Fortran 90


2016(平成28)年度

21件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


NMRIW-Lite

P第10713号-1/2017(H29).03.13/花岡諒、松井貞興、村上睦尚
本プログラムは高精度かつ高ロバストな計算を高速に実行できるため、船舶設計に適したツールとなっている。具体的には、疲労強度評価及び設計海象の設定に必要な数千ケースのパラメトリック計算を、比較的性能の低い計算機を使った場合でも、長期予測を含めても2~3時間程度の実用的な時間内で、且つ計算が発散すること無くロバストに実行できる。本プログラムは、船体のオフセットデータ及び波条件を入力データとし、周波数領域の線形ストリップ法を用いて規則波中における船体応答(運動、波浪荷重、水圧等)の周波数応答関数を計算する。また、本プログラムは以下のデータも出力する。
・長期予測に基づく設計最悪海象
・波高に応じた模擬時系列(喫水線近傍の船側構造に作用する半波形状圧力含む)
・入射波及び船体運動のアニメーション(波浪荷重コンターと圧力ベクトルを含む)
使用言語:Fortran


空気潤滑用省エネ計算統合プログラム

P第10712号-1/2017(H29).03.13/ボンダレンコ・オレクシー、福田哲吾
本プログラムは、船舶の空気潤滑の正味省エネ量を計算するプログラムで、空気潤滑の設計のための統合開発環境を与えるものである。
使用言語:Tcl/Tk(GUI)、SciLab(計算)


気象海象データを用いた船速計画プログラム

P第10711号-1/2017(H29).03.13/佐藤圭二
本プログラムは、気象海象データと船舶性能データを読み込み目的地に指定日時までに到着し、かつ燃料消費量が最小となる様な船速計画を立案するプログラムである。
使用言語:C#言語(.Net Framework4.5)


フィンスタビライザーの減揺効果推定プログラム

P第10710号-1/2017(H29).03.13/原口富博
客船やカーフェリー設計あるいは運航時にフィンスタビライザーによる減揺効果を推定するプログラムであり、横揺れの角速度や変位に対応した制御の強さを変えて減揺効果を推定することができる。
使用言語:Fortran


脱硝反応計算プログラム

P第10709号-1/2017(H29).03.13/仁木洋一
脱硝触媒の脱硝性能の予測を行うことができる。触媒へのアンモニア吸着量を考慮することができ、定常状態に至るまでの未反応アンモニアの排出を評価することができる。また、脱硝触媒の性能に関する定数を変化させることで様々な脱硝触媒に対応することができる。
使用言語:Microsoft Visual Basic 2010


複雑形状物体まわり流場計算のための重合格子処理プログラム(UP_GRID) Ver.2.0 R4

P第10708号-1/2017(H29).03.13/小林寛、大橋訓英、小野寺直幸、平田信行、児玉良明
本プログラムUP_GRID(User-oriented and Practical processing system for overset GRID)は、付加物つきの船体など、複雑な形状をもつ物体まわりの流れをCFD計算できるようにするため、計算格子及び重合格子情報を生成する。UP_GRIDは以下の3種類のプログラム群からなる。
・UP_WING:船体、フィン、ダクト、舵、ストラットなど各物体要素まわりの3次元格子生成プログラム。
・UP_MOD:3次元格子の座標変換やトリミング等の加工(MODify)を行うプログラム。
・UP_OVS:重合格子(OVerSet grid)情報を生成するプログラム。
使用言語:Fortran 90


非構造格子による物体まわりの粘性流場計算プログラム(SURF) Ver.6.45

P第10707号-1/2017(H29).03.13/日野孝則、大橋訓英、小林寛、平田信行
本プログラムは、横浜国立大学との共同研究に基づき海技研と横浜国立大学で共同開発したものである。本計算法の支配方程式は、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式であり、セル中心の有限体積法を用いて離散化した。本計算法で取り扱えるセル形状は、四面体、六面体、四角錘および三角錘であり、これらを組み合わせた非構造格子により、複雑形状まわりの粘性流れを解析することが可能である。非粘性項の評価にはRoe法を適用し、MUSCLにより2次精度とした。粘性項は2次の中心差分で評価した。擬似時間と実時間の二つの時間を併用することにより、非手定常流れを計算することもできる。また、計算の効率化を図るため、多重格子法を適用している。さらに、レベルセット法による自由表面の取扱い、および無限翼数プロペラ理論による体積力モデルによる自航計算、定常旋回時の流れ計算の機能がある。新バージョンでは、物体回転条件、任意流入条件が扱える。
使用言語:Fortran 90


重合格子による物体まわりの粘性流場計算プログラム(NAGISA) Ver.3.20

P第10706号-1/2017(H29).03.13/大橋訓英、小林寛、平田信行、坂本信晶、小野寺直幸、日野孝則
本プログラムは、横浜国立大学との共同研究に基づき海技研と横浜国立大学で共同開発したものである。本計算法の支配方程式は、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式であり、セル中心の有限体積法を用いて離散化した。本計算法では重合格子手法により、複雑形状まわりの粘性流れを解析することが可能である。非粘性項の評価にはRoe法を適用し、MUSCLにより3次精度とした。粘性項は2次の中心差分で評価した。計算の効率化を図るため、多重格子法を適用している。動的重合格子、自由航走モードでの計算等の機能がある。
使用言語:Fortran 90


曳航式スペクトロメータ測定データ解析プログラムバージョン8

P第10705号-1/2017(H29).03.13/大西世紀
当著作物は「曳航式スペクトロメータ測定データ解析プログラム」の改良版である。旧版では放射性セシウム(Cs-134、Cs-137)の複合ピークフィッティングによって海底土放射能濃度の定量化を行っていた。この手法ではCs-134が検出限界以下になった場合適用不能となるため、Cs-137単体での定量を可能とした改良版が作成された。またこの改良版では実地測定支援のための全チャンネル合計計数及び深度分布のの地図上表示機能も追加された。
使用言語:R言語


空気潤滑船における吹き出し制御を考慮した気泡挙動推定プログラム

P第10701号-1/2017(H29).02.21/白石耕一郎、枌原直人、濱田達也
空気潤滑船における空気の吹き出し制御方法を変えた場合に船底の気泡被覆状況がどのように変化するかを推定することが可能なプログラムである。本プログラムにおける制御方法とは、吹き出し幅を変える静的制御と船体動揺に応じて吹き出しのON・OFFを切り替える動的制御を意味している。また、船体が傾斜した際に吹き出し部の空気が水深の浅い方へ偏るモデルを新たに開発し、プログラムに組み込んでいる。これによって、傾斜による空気の偏り影響を考慮することが可能である。
使用言語:Fortran 90


ウインチ制御プログラム

P第10700号-1/2017(H29).02.21/渡邊充史
本プログラムは模型実験及び実機対応の時間領域数値シミュレーション(以下:シミュレーション)において、2船間を繋ぐ2本のホーサーを巻き取る際に、ウインチ内に搭載されているモーターへの指令電圧をリアルタイムで作成するプログラムである。プログラムは2船間の相対方位角を抑制する制御信号作成プログラム(以下:相対方位角抑制プログラム)、ホーサーの張力変動を抑制する制御信号作成プログラム(以下:張力変動抑制プログラム)から構成されている。ユーザーは任意のプログラムを選択して使用する。相対方位角抑制プログラムの内では相対方位角に対して、張力変動抑制プログラム内では張力に対してPID制御を行っており、その結果からモーターへの最適な指令電圧を出力する。シミュレーションの場合は実装先のシミュレーションソフトウェアの言語形式に合わせて変換して組み込み、ホーサー巻取り速度を出力する。また、実機ウインチの特徴を模擬するために巻き取り速度上限値、応答の遅延特性を入力する事ができる。各プログラムの入力項目は、各船2点づつ、合計4点のXY座標電圧信号(Yawがあれば代用可)、2船のRoll、Pitch、各ホーサーの張力である。Roll及びPitchはXY座標の正確な値を推定するために使用される。各プログラム内には一定速度にて巻き込みを行うプログラムも加えられており、任意のタイミングで切り替え可能である。更に、プログラム内のホーサーの本数を増やす拡張処理を行うことにより、複数本の索を使用した場合についても対応可能である。
使用言語:MATLAB Simulink(シミュレーションで使用する場合は実装するソフトウェア対応言語に合わせて変換が必須)


2船体運動計算のための条件設定プログラム ver.2

P第10694号-1/2017(H29).02.07/湯川和浩、加藤俊司
計算エンジン「Orcaflex ver10.0e」を用いて、沖合錨泊あるいは岸壁、桟橋に係留された大型船とそれに横付け係船された小型船の時間領域における2船体運動計算を実施するための計算条件設定並びに結果出力のためのプログラム。本プログラムを「Orcaflex」に直接読み込むことで、風、波、流れの複合環境外力下において、係船索とフェンダーの非線形特性や係船/係留索の動的挙動の影響を考慮した2船体の動的、係留力、係船力の静的・動的計算が実行でき、計算結果のグラフ表示、係留索等の疲労評価表示、係留索の異常統計解析表示や2船体運動のアニメーション表示が可能となる。Ver.2ではさらに、2船間あるいは船体と岸壁等との流体力相互干渉影響、2船体間で接続されるLNG移送ホースと2船のホースサドルをモデル化し、ホースサドルとLNG移送ホースとの摩擦、LNG移送ホースと2船体舷側との接触、風や船体動揺に基づくLNG移送ホースの静的・動的計算が可能となった。そのため、風、波、流れの複合環境外力下における2船体-係船索-フェンダー-LNG移送ホースの一体挙動解析が可能となり、沖合錨泊あるいは岸壁、桟橋係船時のLNG移送オペレーションに対する稼働性・安全性評価に活用できるプログラムとして計算精度と機能性が向上した。
使用言語:マークアップ言語(YAMLを使用)


実海域速力・燃費性能計算プログラム

P第10690号-1/2017(H29).01.19/辻本勝、黒田麻利子、櫻田顕子
本プログラムは個船毎の流力性能、機関性能を使用し、実海域での船速低下、燃料消費量等を計算するもので、遭遇気象海象毎に回転数一定、フューエルインデックス制限、主機出力一定、船速一定のモードを選択し、主機作動範囲、ガバナー特性を考慮し、到達回転数、到達船速、到達主機出力、燃料消費量を計算する。
使用言語:Fortran


DAT_JEANS

P第10648号-1/2016(H28).07.20/小沢匠、平方勝
本プログラムはJanssen法に基づいて船内騒音の予測計算を行うプログラムに付随して用いるデータベースのチューニング用プログラムである。騒音予測計算結果と実測結果を読み取り、データベースのチューニングを自動で行う。その後,チューニングを行った新規のデータベースファイルを出力する。
使用言語:C++


操縦性能試験オンライン解析プログラム

P第10627号-1/2016(H28).05.20/鈴木良介、北川泰士、上野道雄
自由航走模型船を用いた操縦性能試験で個別に保存された航跡ファイルと船体動揺等を記録したファイルの同期を瞬時にとり、操舵開始時の模型船の状態(船速など)を解析する。また、旋回試験とZigzag試験では縦距、横距、旋回圏および行きすぎ角の解析も自動で行う。
使用言語:Fortran


NMRI F.G. Calculator

P第10616号-1/2016(H28).04.18/市川泰久
本プログラムは、舶用ガス機関の燃料である可燃性ガスの混合気に対して、各種燃料評価指数(MWM法によるメタン価、発熱量、ウォッベ指数、最大燃焼速度(MCP))と熱流体物性値(定圧比熱、比熱比、熱伝導率、粘性係数、エンタルピー、エントロピー等)を算出できるプログラムである。本プログラムは、最新のMWM法によるメタン価を算出することが可能である点および、メタン価以外に多くの燃料評価指数および物性値を算出することが可能である点に特徴を有する。舶用ガス機関の研究・開発・管理・運用をする上で有益な情報を得ることができる。
使用言語:Visual Basic .NET(Microsoft Visual Studio 2010 Professionalを用いて開発)


漁船起源の大気汚染物質排出量推定システム

P第10615号-1/2016(H28).04.18/横井威、城田英之
本プログラムは、日本周辺海域を航行し、操業する漁船を対象とし、漁船によって使用されたエネルギー量の統計値を、漁業形態別、漁業海区別に配分するトップダウン手法を用いて大気汚染物質の排出量が推定できるシステムであるであり、Microsoft社Windowsをプラットフォームに動作するものである。
使用言語:C++


変節速度を考慮したCPP特性推定プログラム

P第10614号-1/2016(H28).04.18/白石耕一郎
本プログラムは、非定常QCM(Quasi-Continuous vortex lattice method) を用いて、CPPの翼角を周期的に変節させた場合のプロペラ特性を推定するプログラムである。入力は、プロペラ形状(直径、ボス径、翼数、翼輪郭形状、翼断面形状等)と作動条件(回転数、流入流速、変節周波数等)である。出力は、作動条件におけるスラスト係数、トルク係数、プロペラ効率の時系列データである。
使用言語:Fortran 90


サイクル平均エンジン性能計算プログラム

P第10613号-1/2016(H28).04.18/ボンダレンコ・オレクシー、福田哲吾
環境規制対策を施した時のエンジン性能の変化や、実海域での負荷変動を受けた時のエンジン性能変化を予測できる計算プログラムである。組入れられたGUI(graphic user interface)を使い、SciLab(open-source software)で計算される。具体的には主機の陸上運転のデータとエンジン仕様を入力することにより、各種性能を計算できる。
使用言語:GUI、SciLab


深海模擬係留模型設計プログラム

P第10612号-1/2016(H28).04.18/齊藤昌勝
浮体式海洋構造物の開発には波浪中動揺を調べる為に模型実験が欠かせないが、大水深海域に設置される構造物については一般的に水槽施設の水深制限の為に係留ラインの相似模型を用いることができない。このため、水槽水深に合わせて、係留ラインを短く切り詰めた模型が使用される。この場合、模型の静的係留反力特性を大水深に設置される実機の非線形係留特性に一致させる必要がある。この係留反力特性を一致させた係留ライン模型を「深海模擬係留模型」と呼ぶ。深海模擬係留模型は、複数のバネとバネの伸びを部分的に制限する制限ワイヤーを組み合わせで構成される。本プログラムはバネ・マス要素の静的釣り合い計算を行うランプドマス法に対して制限ワイヤーによるバネの伸びを制限するモデルを組み込むことで深海模擬係留模型の非線形な反力特性を算出するものである。バネの数、重量、ばね定数、制限ワイヤーの長さを入力するとラインの反力特性が出力される。個の計算結果を目標の反力特性と比較しながら深海模擬係留模型の設計を行う。
使用言語:Fortran


船尾省エネ付加物と氷塊の接触時の局所氷荷重推定プログラム

P第10611号-1/2016(H28).04.18/宇都正太郎
船尾周りの省エネデバイスをアイスクラス船に採用する場合の最も重要な課題の一つが、氷塊との接触による耐氷性評価である。このためにはインプットとなる局所氷荷重を推定する必要がある。本プログラムではエネルギー法及びPressure-areaカーブに基づいて簡易的に氷荷重を推定するPopovモデルを採用し、単純化した省エネデバイス形状及び貫入シナリオに基づいて省エネ付加物に作用する氷荷重を推定した。本プログラムでは省エネデバイスとしてプロペラ直前に置かれた小径ダクトを想定している。氷の性質を表現するパラメタ-として、①厚さ、②密度、③接触面積1m2における公称氷圧力を、その他に④接触時の船速及び⑤ダクト前縁半径を入力することにより、氷塊のダクトへの貫入深さと氷荷重の時系列データを求めることができる。本プログラムの結果を用いて、有限要素解析を行う事により省エネ付加物及び船体との取り付け部における応力を計算することにより、耐氷性評価を行うことができる。
使用言語:Fortran


2015(平成27)年度

24件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


プログラムVESTA(実運航性能シミュレータ) V4版

P第10597号-1/2016(H28).03.30/黒田麻利子、辻本勝、枌原直人、櫻田顕子、上野道雄、大松重雄、千秋貞仁
本プログラムは、船舶の実海域中性能を計算するものであり、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するものである。プログラムでは、風波、うねり別の全方位からの波浪中抵抗増加・定常横力・定常回頭モーメント、6モードの船体運動、風圧力係数、斜航流体力係数の他、波浪中自航要素、代表海象下での速力低下係数fw及びそれを考慮したエネルギー効率設計指標EEDIweather、計画時のEEOI予測に加え、主機作動モード(Fuel Index制限、主機回転数一定、主機出力一定の各モード)に対応した任意海象での速力低下量、燃料消費量の計算が可能である。波浪ブイで計測した方向スペクトラムを利用し、波浪中抵抗増加、船体運動を評価することも可能である。また、IMOでの2013年最低出力暫定ガイドライン(2013 Interim guidelines for determining minimum propulsion power to maintain the manoeuvrability of ships in adverse conditions)及びその修正(Amendments to the 2013 Interim guidelines for determining minimum propulsion power to maintain the manoeuvrability of ships in adverse conditions)に従った適合評価の実施、海上試運転の波風外力をITTC及びISOガイドラインに従い算定することが可能である。
使用言語:VBA


複雑形状物体まわり流場計算のための重合格子処理プログラム Ver.2.0 R3

P第10596号-1/2016(H28).03.30/小林寛、大橋訓英、小野寺直幸、平田信行、児玉良明
本プログラムUP_GRID(User-oriented and Practical processing system for overset GRID)は、付加物つきの船体など、複雑な形状をもつ物体まわりの流れをCFD計算できるようにするため、計算格子及び重合格子情報を生成する。UP_GRIDは以下の3種類のプログラム群からなる。
・UP_WING:船体、フィン、ダクト、舵、ストラットなど各物体要素まわりの3次元格子生成プログラム。
・UP_MOD:3次元格子の座標変換やトリミング等の加工(MODify)を行うプログラム。
・UP_OVS:重合格子(OVerSet grid)情報生成するプログラム。
使用言語:Fortran 90


船体・付加物格子間補間情報計算プログラム

P第10595号-1/2016(H28).03.30/田原裕介、平田信行、大橋訓英、小林寛
本プログラムは、重合格子法を用いて船尾省エネルギーデバイス付き船体まわりのCFD計算を行う際に必要となる格子間補間情報を計算する。本プログラムでは、船体および付加物が一体となった格子ファイル(ASCII PLOT3D形式、構造格子タイプ)を入力すると、補間情報の提供元となるセル(ドナーセル)の位置情報およびその点の重み、補間情報を受け取るセル(レセプターセル)の位置情報を格納したASCII形式のファイル(RDCファイル)を出力する。同時に、実際の計算に用いる格子ファイルを、非構造格子(Binary USG形式)もしくは構造格子(Binary CGNS形式)として個別に出力する。計算理論には三重線形補間法、立体角を用いた点の内外判定法を用いている。
使用言語:Fortran


重合格子による物体まわりの粘性流場計算プログラム(NAGISA) Ver.3.10

P第10594号-1/2016(H28).03.30/大橋訓英、小林寛、平田信行、坂本信晶、小野寺直幸、日野孝則
本計算法の支配方程式は、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式であり、セル中心の有限体積法を用いて離散化した。本計算法では重合格子手法により、複雑形状まわりの粘性流れを解析することが可能である。非粘性項の評価にはRoe法を適用し、MUSCLにより3次精度とした。粘性項は2次の中心差分で評価した。計算の効率化を図るため、多重格子法を適用している。定常旋回計算、波浪中での6自由度運動計算、操縦運動モードの計算等の機能がある。
使用言語:Fortran 90


荷重構造全船一貫FE解析における荷重及び応力の全船分布の同時表示機能及び降伏判定機能プログラム

P第10587号-1/2016(H28).03.11/小川剛孝
当該プログラムは、波浪中の船舶の応力時刻歴を求める全船荷重構造一貫FE解析を実施する際、FE解析の入力である荷重と同時刻の出力である応力(及び変位)の全船分布を同時表示可能とする機能を実現するとともに、応力の降伏判定結果を表示することが出来る。汎用FE解析プリポスト・ソフトウエア(テクノスター社製Jupiter)をプラットフォームにして、その機能拡張として新規に開発した。
使用言語:C++


重畳表示双眼鏡用 航海情報送受信プログラム Ver. 1

P第10586号-1/2016(H28).03.11/沼野正義
AIS受信機で受信した、他船・自船に関するAIS情報を船内LANに流している船舶は多い。本プログラムは、船内LANに流れているAIS情報を受信し、他船情報を自船からの方位と距離に整理して、その中から重畳表示双眼鏡が必要とする情報を定められたフォーマットに変換して送信するプログラムである。昨年度(平成26年度)共同研究の一環として最初の版を作成しており、今回はその改良版である。
使用言語:Java


曳航式スペクトロメータ測定データ解析プログラム

P第10577号-1/2016(H28).02.25/大西世紀
当プログラムでは、最初に曳航式スペクトロメータによって得られたγ線スペクトルの時系列データと、GPSデータとの照合を行い測定データと位置との対応をとる。次にスペクトル分析により放射性セシウム(Cs-134、Cs-137)の正味の計数率のみをを取得し、内部に有する検出器応答データベースを用いて海底土内の放射性セシウム濃度を算出する。この過程で、放射性物質の鉛直分布はサンプルコアよりkrigingを用いて推定する。また得られた結果を地図上に表示する。
使用言語:R言語


モジュール追加型データ収録・配信システム

P第10576号-1/2016(H28).02.25/小林充
PCもしくはネットワークに連接された1つまたは複数の計測機器類の出力信号を取り込み、記録・ファイル作成、信号変換、自動ファイル送受信、時系列データへの変換、ネットワーク等への再配信等を行うプログラム群である。船舶に搭載された計測機器類の信号取り込みを想定している。船舶ではそれぞれスタンドアロンで動作する航海計測機器が稼働しており、その構成や出力インタフェースは事例や機器ごとにまちまちである。本プログラムでは連接機器構成、インタフェースやプロトコルの違いをモジュール(入出力データを標準入出力に受け渡す機能のみを持つサブプロセス)を追加することで吸収し、メインプログラムを改造することなく動作させるものである。
使用言語:C#


AIS情報に基づく船舶大気汚染物質排出量解析システム

P第10575号-1/2016(H28).02.25/横井威、城田英之
本プログラムは、日本周辺海域を航行する内航・外航の商船と対象とし、AIS(Automatic Identification System)データに基づき船舶の動静情報を把握し、さらに船舶から排出される大気汚染物質の排出量が算出できるシステムであり、Microsoft社Windowsをプラットフォームに動作するものである。
使用言語:C++


舶用留出油用蒸発特性予測プログラム

P第10574号-1/2016(H28).02.25/高木正英
本プログラムは、ディーゼルエンジンに実用されている舶用留出油の蒸発による液滴径・温度の時間変化を予測することができる。燃料に含まれている炭化水素の種類、量が確認されていない実用燃料である舶用留出油の蒸発予測に必要な既知の物性値は、一般的な燃料性状分析結果である蒸留特性、密度、成分分析(飽和、オレフィン、一、二、三環芳香族の割合)の三種類である。これらから算出された液体、気体の燃料分子量などから物性推算法を用いて、蒸発計算に用いる物性値が求められる。
使用言語:FORTRAN 77


波漂流力データベースおよび補間プログラム(DFORCE)

P第10573号-1/2016(H28).02.25/上野道雄、大松重雄、千秋貞仁
5種類の母船型データの長さ幅比と幅喫水比を変化させた各種船型に対して、3次元パネル法を用いて船速無しの状態を対象に計算した結果をもとに補間によって船種と主要目の情報のみから波漂流力の前後力・左右力・回頭モーメントの各成分を推定する。
使用言語:Fortran


減揺水槽効果推定プログラム

P第10564号-1/2016(H28).01.27/原口富博
減揺水槽内の水の運動の特性を求めるのに、普通ベンチテストと呼ばれる減揺水槽の強制動揺試験が行われる。強制動揺試験で横揺れ角と減揺水槽内の水の傾斜角との関係を求める方法と、横揺れ角に対する減揺水槽による傾斜モーメントを測定する方法がある。前者の場合は、減揺水槽内の水の運動の減衰係数を求めて横運動の方程式と減揺水槽の方程式を解くが、後者の場合は横揺れの運動方程式に減揺水槽の傾斜モーメントを加えればよい。本プログラムは前者の方法に基づいており、横波だけでなく斜め波中を前進速度を持って運動中の船舶の減揺効果を推定することができる。
使用言語:Fortran


舶用排ガス後処理シュミレーション

P第10560号-1/2016(H28).01.06/安達雅樹
化学プラントの定常解析ソフトCOCO(Cape-Open Cape-Open)上で動く、排ガス後処理システムの要素機器(並流型熱交換器、向流型熱交換器、カーチス式単段タービン、脱硝SCR、固定層、流動層、セラミックDPF、湿式脱硫スクラバー)に関する数理モデルシミュレータ。要素機器を選択して組み合わせる事で、入力条件から各要素機器に必要な性能値(回収熱量、タービン動力、内部圧力損失など)を計算する。
動作環境:PC上にCOCO本体に加えて""Scilab Unit Operation""がインストールされていること。
使用言語:SciLab


操縦性能統合評価システム ver.2.0

P第10556号-1/2015(H27).12.21/黒田貴子、宮崎英樹、瀧本忠教、藤原敏文、上野道雄、原口富博、二村正
旋回性能及び保針・変針性能など船の多様な操縦運動を風、波、潮流の影響を取り入れてMMGモデルにより計算するプログラムを統合したシステムである。本システムでは細長体理論による深水・浅水域での直立・傾斜時の船体に働く流体力の推定が可能である。本システムの機能は以下の通りである。
1)入力データ作成:操縦運動計算のための入力データ作成
2)操縦運動計算:風、波、潮流の影響を含めたMMGモデルによる操縦運動計算
3)操縦流体力推定:細長体理論による深水・浅水域での直立・傾斜時の流体力計算
4)操縦性能簡易推定:実船の操縦性能試験結果を元に船体主要目から操縦性能を計算
5)計算結果表示:計算結果を画面上で確認
使用言語:Fortran、C++


船底及び船側水圧により二重底に生じる応力の推定プログラム

P第10548号-1/2015(H27).11.27/松井貞興
船底及び船側水圧を考慮した船体の縦曲げ最終強度の評価をする際に、船底及び船側水圧により二重底構造に生じる応力分布値が必要となる。当プログラムは、FEM計算を必要とせず、船体断面の寸法のみを入力することで十分な精度の二重底応力分布が求まるプログラムである。
使用言語:Fortran


流体構造連成評価のためのNAGISA~LS-DYNA連成プログラム(Ver.1:高揚力複合帆)

P第10547号-1/2015(H27).11.27/高見朋希、田原裕介
本プログラムは、重合格子法対応のCFDコードNAGISA2014と汎用有限要素解析ソフトLS-DYNAを用いて帆船の構造及び性能計算を行う際に必要となる連成プログラムである。本プログラムでは、帆のNAGISA用モデル及びLS-DYNA用モデルを入力すると、NAGISAで計算された帆の流体力情報のLS-DYNAへの入力及びLS-SYNAで計算された帆の変形情報のNAGISAへの入力を実行し、結果、風力により変形した帆の揚力・抗力情報を出力する。同時に、風力により変形した帆に発生する応力情報をLS-DYNA計算結果情報として出力する。
使用言語:Fortran


外航コンテナ定期船航路可視化プログラム

P第10546号-1/2015(H27).11.27/間島隆博
世界を網羅する港および海運航路ネットワーク、コンテナ定期船スケジュールデータを基礎データとしてもち、ユーザーはグラフィカルなユーザーインターフェースを介してこれらのデータを世界地図上で検索、閲覧することができる。主な機能は、
・指定した2港間の航路距離の算出(スエズ、パナマ、ベーリング海峡の通行有無も設定可能)と経路の地図上への描画。
・任意の定期航路に関する寄港順、寄港曜日、航海日数、投入船舶のテキスト表示と地図上での航路の描画。
・定期航路の検索機能(寄港港、船社、サービス名(スケージュールが表す航路名)による検索)。
使用言語:Microsoft Visual C++(Visual Studio 2010)
 LinerViewer Ver.1.0(株式会社オーシャンコマースより販売中)


疲労計算プログラム FATCAL

P第10545号-1/2015(H27).11.27/高橋一比古
任意の平均応力および定振幅繰り返し応力下における鋼部材の疲労寿命を簡便に計算し、結果をグラフ表示するプログラム。国内外における各種構造物の代表的な疲労設計規格であるDNV、JSSC(日本鋼構造協会)の疲労設計曲線群から最適なものをメニュー形式で選択し、S-N曲線をグラフ表示すると同時に、任意の平均応力補正を含む定振幅疲労寿命計算を瞬時に実行し、前記グラフ上に結果を表示することができる。また、S-Nデータ取得時の応力比Rを指定することにより、通常のプログラムよりも高精度な平均応力補正が可能である。
使用言語:Visual Basic 6.0


空気潤滑配管圧損計算プログラム

P第10539号-1/2015(H27).10.21/ボンダレンコ・オレクシー、福田哲吾
船体の空気潤滑法の実配管の設計データをインプットし、船底空気膜厚範囲、船の喫水範囲、船速変化に応じて空気潤滑空気量の計算を行い、配管各部の圧損計算を行うと共に摩擦抵抗減少量の計算も行う。
使用言語:SciLab


航跡を用いた衝突危険発生和推定プログラム

P第10525号-1/2015(H27).08.04/金湖富士夫
本プログラムは、AISあるいはレーダ映像解析による船舶の航跡点の時系列を用いて、二つの方法[直接法、間接法]により対象海域内の衝突危険発生数を求めるものである。直接法では、対象海域内にあるすべての航跡のすべての組合せを取り、DCPAが2船から構成される衝突領域の径(衝突直径と称する)より小さくなる組合せを抜き出すことにより衝突危険の数と衝突地点を得る。その際、対象海域を船舶通航の速度、針路、密度等の統計的な性質により幾つかの小区画(海域区分と称する)に分け、衝突地点が関係する2船の通航する海域区分にあるかどうかを判定して、そうでない衝突地点を排除する。また、関節法では、海域区分毎に、速度、針路、同海域区分に進入する船舶数および同海域区分に滞在する船舶数の毎時の時間分布を航跡より求め、それらの分布を利用し、海域区分内は毎時の速度、針路の分布がどこでも一様であると仮定して藤井の式により衝突危険数を求める。
使用言語:Intel Visual Fortran


UNITAS(船体パラメータ及び船体性能推定プログラム) V2版

P第10523号-1/2015(H27).07.21/枌原直人、辻本勝、黒田麻利子、櫻田顕子、川並康剛、一ノ瀬康雄、上野道雄、藤原敏文、北村文俊、佐々木紀幸
本プログラムは、船舶の実海域中性能の計算に必要となる船体パラメータ及び船体性能を推定するものであり、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するものである。プログラムでは、ストリップ法による耐航性能計算に必要な船体情報や、プロペラ単独特性、風圧力の推定に必要となる上部構造物パラメータの推定が可能である。また、実船データから平水中性能を推定することも可能である。
使用言語:VBA


船体・付加物格子間補間情報計算プログラム(OS_GT_GEN Ver.150301.1)

P第10500号-1/2015(H27).04.15/田原裕介、平田信行、大橋訓英、小林寛
本プログラムは、重合格子法を用いて船尾省エネルギーデバイス付き船体まわりのCFD計算を行う際に必要となる格子間補間情報を計算する。本プログラムでは、船体および付加物が一体となった格子ファイル(ASCII PLOT3D形式、構造格子タイプ)を入力すると、補間情報の提供元となるセル(ドナーセル)の位置情報およびその点の重み、補間情報を受け取るセル(レセプターセル)の位置情報を格納したASCII形式のファイル(RDCファイル)を出力する。同時に、実際の計算に用いる格子ファイルを、非構造格子(Binary USG形式)もしくは構造格子(Binary CGNS形式)として個別に出力する。計算理論には三重線形補間法、立体角を用いた点の内外判定法を用いている。
使用言語:Fortran


時刻・位置データに気象・海象推定値を付加するプログラム

P第10499号-1/2015(H27).04.15/瀬田剛広
気象・海象を考慮した船舶の運航性能を解析するために必要な風・波・海潮流の推定値を別途準備された予測値のデータファイルから取り出し、与えられた日時および座標の並びに付加する形で一般の表計算ソフト等で容易に利用可能とするプログラムである。
使用言語:C/C++(C++11言語仕様を利用)


コンテナ船のFE解析のための荷重生成プログラム(NMRI-DESIGN-CS-CARGO)

P第10498号-1/2015(H27).04.15/小川剛孝
本プログラムは、コンテナ船の貨物艙におけるコンテナ荷重や複雑なバラストタンクに作用する艙内荷重を計算し、FE解析のためのバルクデータファイルを作成するためのプログラムである。船体外板に作用する外水圧も同時に計算する。
使用言語:Fortran


2014(平成26)年度

19件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


船型要目最適化プログラム(HOPE Light) V5

P第10491号-1/2015(H27).03.25/一ノ瀬康雄、久米健一、藤沢純一
本プログラムは、船型要目の最適化及びその性能推定を行うプログラムであり、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するものである。プログラムでは、必要最低限の入力データ(船型要目)を用いて、平水中・波浪中性能、EEDI、操縦性能、プロペラの最適要目、省エネ付加物の効果等の評価が行える。HOPE Light V5ではHOPE LightV4の機能に加え、指定プロペラ(主機)回転数に応じた推進性能推定機能、プロペラ直径に対する回転数-馬力のコンター計算機能並びにHOPEプロペラとMAUプロペラの性能比較機能が追加されている。
使用言語:VBA、Fortran


プログラムVESTA(実運航性能シミュレータ) V3版

P第10488号-1/2015(H27).03.18/黒田麻利子、辻本勝、枌原直人、櫻田顕子
本プログラムは、船舶の実海域中性能を計算するものであり、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するものである。プログラムでは、風波、うねり別の全方位からの波浪中抵抗増加、6モードの船体運動、風圧力係数、斜航流体力係数の他、代表海象下での速力低下係数fw及びそれを考慮したエネルギー効率設計指標EEDIweather、計画時のEEOI予測に加え、主機作動モード(Fuel Index制限、主機回転数一定、主機出力一定の各モード)に対応した任意海象での速力低下量、燃料消費量の計算が可能である。波浪ブイで計測した方向スペクトラムを利用し、波浪中抵抗増加、船体運動を評価することも可能である。また、IMOでの2013年最低出力暫定ガイドライン(2013 Interim guidelines for determining minimum propulsion power to maintain the manoeuvrability of ships in adverse conditions)の適合評価を行うこと、海上試運転の波風外力を推定することが可能である。
使用言語:VBA


ハイブリッド掃気バイパス性能解析プログラム

P第10487号-1/2015(H27).03.18/ボンダレンコ・オレクシー、福田哲吾
船体の空気潤滑法の効果を空気供給源の単独ブロワと比較して、主機掃気を利用した場合の優位性、有効範囲をブロワ効率、過給機効率等を使い、掃気圧、船体の喫水等を変え、パラメトリックに評価が出来ると共に、過給機加勢に必要なエネルギーの予測が行える。従来は個々に評価していたものを、本プログラムで統合し、掃気バイパスを使いやすいものにした。
使用言語:スカイラブ


複雑形状物体まわり流場計算のための重合格子処理プログラム(UP_GRID) Ver.2.0 R2

P第10483号-1/2015(H27).03.04/小林寛、大橋訓英、荒木元輝、荒木元輝、平田信行、児玉良明
本プログラムUP_GRID(User-oriented and Practical processing system for overset GRID)は、付加物つきの船体など、複雑な形状をもつ物体まわりの流れをCFD計算できるようにするため、計算格子及び重合格子情報を生成する。UP_GRIDは以下の5種類のプログラム群からなる。
・UP_WING:船体、フィン、ダクト、舵、ストラットなど各物体要素まわりの3次元格子生成プログラム。
・UP_MOD:3次元格子の座標変換やトリミング等の加工(MODify)を行うプログラム。
・UP_RECT:直方体格子(RECTangular grid)生成プログラム。
・UP_OVS:重合格子(OVerSet grid)情報生成するプログラム。
・UP_PLOT:計算結果を描画用ファイルに変換するプログラム。

使用言語:Fortran 90


重合格子による物体まわりの粘性流場計算プログラム(NAGISA) Ver.2.00

P第10482号-1/2015(H27).03.04/大橋訓英、小林寛、平田信行、荒木元輝、田原裕介、日野孝則
本計算法の支配方程式は、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式であり、セル中心の有限体積法を用いて離散化した。本計算法では重合格子手法により、複雑形状まわりの粘性流れを解析することが可能である。非粘性項の評価にはRoe法を適用し、MUSCLにより3次精度とした。粘性項は2次の中心差分で評価した。計算の効率化を図るため、多重格子法を適用している。界面追跡法とレベルセット法による自由表面計算、一方程式及び二方程式モデルに基づく乱流モデル、無限翼数プロペラ理論による体積力モデルによる自航計算、斜航時の流れ計算、二方向の姿勢変化計算、GUIの機能がある。
使用言語:Fortran 90


Ship Support ver.1.0

P第10481号-1/2015(H27).03.04/石村惠以子、疋田賢次郎、沼野正義
機関の健全性を担保するものとして、日々の機関点検と整備は必要不可欠である。しかしながら、機関室での点検作業は高温、騒音、動揺、油汚れ等の過酷な環境下で行うことになる。点検結果はチェックリストにメモし、その後ログブック等に書き写しており、2度手間になっている。また、内航船舶においては人手不足、高齢化などにより、点検結果の有効活用が行えていないのが現状である。本プログラムはタブレット端末とICタグリーダを利用し、現場での点検作業を的確に支援するとともに、書き写し不要、かつ適切な作業結果の履歴管理を可能とする機関点検支援システムを制御・実行するものである。
使用言語:Java


AISデータデコードプログラム

P第10479号-1/2015(H27).02.24/瀬田剛広
船舶から送信され、船舶の運航状況を発信する仕組みであるAISのデータを利用しやすい形にデコードするプログラムである。AISデータは人間に読めない形にエンコードされているため、本デコードプログラムにより、人間が読むことが可能であり、また表計算ソフトの様な汎用のソフトウェアや個別に開発された運航解析ソフトウェア等のその後のプログラムによって利用しやすい形式であるTSV形式(タブ区切り形式)に変換する。
使用言語:C/C++、bashシェルスクリプト


断面ソナーを用いた海底曳航体の海底沈みこみ量計測プログラム

P第10463号-1/2014(H26).12.02/平尾好弘
本プログラムは、海底を引きずって利用する曳航体に取り付けた断面ソナー計測システムから連続的に得られる海底断面のエコー画像を画像処理することによって、曳航体の海底面に対する沈みこみ量をその場測定することを目的とする。同システムで用いたソナーはIMAGENEX社製831L型断面ソナーである。また、予め指定した計測時間にシステムを動作させ、運用の無駄を省くためのスケジューラ機能を有する。同システムは独立しており、様々な曳航体に取り付けて海底沈みこみ量を計測することが可能である。
使用言語:C(Visual Studio 2008によるコンパイル確認)
使用外部ライブラリ:画像処理ライブラリOpenCV Version 2.4(opencv.org)
使用環境:Windows 7、Windows Embedded Standard, Linux


Janssen法に基づく居住区船内騒音予測プログラム

P第10447号-1/2014(H26).09.30/林原仁志、平方勝
本プログラムはJanssen法に基づいて船内騒音の予測計算を行うプログラムである。実船計測結果から算出したパラメータを別途数表化して用意しておくことで、これを読み込み、対象船舶の主要目及び居室情報に基づいて騒音予測結果を表示及び出力する。(中小造工との共同登録)
使用言語:Labview
 一般社団法人 日本中小型造船工業会より販売中


FLNGシステム挙動解析プログラム

P第10442号-1/2014(H26).09.09/湯川和浩、加藤俊司、宇都正太郎
計算エンジン「Orcaflex ver9.7d」を用いて、沖合係留されたFLNGの時間領域における船体運動計算を実施するための条件設定、計算実行並びに結果出力のためのプログラム。本プログラムを「Orcaflex」に直接読み込むことで、風、波、流れの複合環境外力下において、FLNGのタレット係留システム、複数本のLazy Wave Flexible Riserや冷却水用取水管の非線形特性と動的挙動影響を含めたFLNGシステムの一体解析が可能となる。本プログラムにより、計算結果のグラフ表示、係留索等の疲労評価表示、係留索の異常統計解析表示や2船体運動のアニメーション表示が可能となり、FLNGシステムの安全性評価に適用できる。
使用言語:マークアップ言語(YAMLを使用)


長波頂不規則波中抵抗増加算定プログラム

P第10392号-1/2014(H26).06.12/辻本勝
規則波中及びJONSWAPスペクトラムの長波頂不規則波中における抵抗増加量を算定するプログラムで、主として船体動揺により生じる抵抗増加量は丸尾法(吹き出し分布は藤井・高橋法)により計算し、その補正量として付加する反射波による抵抗増加量は簡易な水槽試験結果もしくは実験式で計算するプログラムである。
使用言語:Fortran


配管施工支援ARシステムのインターフェース

P第10382号-1/2014(H26).05.09/白石耕一郎、松尾宏平
船を建造する場合、ブロック建造や一品生産といった造船工程の特殊性のため、何百本もの現場合わせ管が発生し、現場合わせ管の設計及び施工作業では、型取り、管設計、管作成といった工程が必要である。この現場合わせ作業を簡易化するために、本プログラムは、2つのフランジにマーカを取り付けて、タブレット等のWebカメラで撮影するだけで、両フランジの位置計測とそれらを接続する配管設計をタブレット上で自動的に行うことができる。また、ARによって直感的に設計案を確認することが可能である。また、GUIを用いることで作業者が容易に本システムを使用できるようにしている。
使用言語:Visual Basic


曲率線展開・プレス施工支援統合システム

P第10381号-1/2014(H26).05.09/藤本修平、松尾宏平、島田道男
実際に造船所で効果を上げている2つのプログラム:「曲率線展開システム」と「プレス施工支援システムVer.2」を統合した。また、DXF図面出力用の専用プログラムを開発した。外板形状データを入力として、①曲率線による外板展開、②プレス作業指示(外板上のどの箇所をどの程度の荷重でプレスすれば良いかの指示)の導出、③プレス仕上り形状(プレス施工完了後の形状データ)の算出を1クリックで実施する。従来は別個に起動させる必要のあったシステムを統合し作業を大幅に簡易化したことにより、作業時間の短縮や作業ミスの低減等の効果が得られる。
使用言語:Visual C#、C++、FORTRAN 77、Visual Basic(全体統御用GUI)


第2世代非損傷時復原性基準適合評価プログラム(パラメトリック横揺れ及復原力喪失)

P第10380号-1/2014(H26).05.09/白石耕一郎、小川剛孝
本プログラムは 2014年3月時点、IMOで開発中である第2世代非損傷時復原性基準にもとづき、パラメトリック横揺れ現象と復原力喪失現象について安全性適合評価を行うプログラムである。
使用言語:Fortran


ECOモニタープログラム

P第10379号-1/2014(H26).05.09/平田宏一
本件は,船舶の運航状況並びに機関の運転状況を常時モニタリングするためのプログラムであり,別途設置するデータ収集装置からネットワーク(Ethernet)経由で機関データおよび運航データを受け取り,データを処理した後,画面表示をする。機関回転数や出力,燃料消費量などの機関データおよび速力や針路,喫水状態などの運航データを1つの画面に表示するため,特別な操作をすることなく,常時モニタリングができる点に新規性がある。また,計測データを保存する機能や計測データをメール送信する機能,船内LANを通じて様々な場所でモニタリングを可能とするサーバ機能などがある。
使用言語:Visual Basic 2010


2次元浮体の造波現象計算プログラム

P第10378号-1/2014(H26).05.09/大松重雄
・2次元浮体が平水中で動揺したときの造波現象(Radiation問題)
・固定された2次元浮体に入射波があたったときの造波現象(Diffraction問題)
を計算するものである。計算手法としては任意の浮体形状に適用可能な積分方程式法を用いている。その際、特定の周波数で解が定められない現象(Irregular Frequency)があることが知られているが、本プログラムでは解析的条件付与によりその現象を回避している。
使用言語:Fortran、VB


全船荷重構造一貫FE解析のためのGUIプログラム(NMRI-DESIGN-GUI-Version 1)

P第10377号-1/2014(H26).05.09/小川剛孝
本プログラムは、海上技術安全研究所においてこれまでに開発されてきたNMRIW、NMRI-DESIGN-PRE、NMRI-DESIGN-POSTといった全船荷重構造一貫FE解析のための一群のソフトウェアを統合し、一括して解析を行うためのGUIソフトのソースプログラムである。特徴としては、前述した一群のソフトウェアの一元処理、GUI上で船体構造データ入力の確認、フィードバック処理、ソルバーでの実行、全船解析結果の全船表示機能を可能とし、また荷重付加要素識別機能、修正後荷重付加要素、積付けデータ出力を編集することが可能となった。
使用言語:C++、TS-Jupiter(GUIのメニューバー)


Ship Traffic Counter ver.2.0

P第10376号-1/2014(H26).05.09/伊藤博子
本プログラムは、AIS情報から通航船舶の航跡を取得し、対象海域に仮想的に設置したゲートの通航を判定するものである。ゲートを線分で定義した場合、ゲート通航時の通航点と端点からの距離を算出し、出力する。ゲートを東西方向、南北方向に作成してそれぞれをメッシュ状に配置した場合には、より多く通航した方の計数値を当該箇所の通航数として出力する。
使用言語:C#


Ship Encounter Frequency ver1.0

P第10375号-1/2014(H26).05.09/石村惠以子
対象海域での衝突危険性をあらわす指標としては、船舶交通量の他、遭遇頻度もあげられる。本プログラムでは対象海域に仮想的に設置したゲートに対し、AIS情報等から得た船舶航跡データから遭遇頻度を算出するものである。また、交通量や衝突事故発生には時間による変動がみられるため、本プログラムでは時間毎の遭遇頻度の算出も行なうことにより、衝突危険性が高い海域と時間帯の把握が可能となる。
使用言語:C#


2013(平成25)年度

22件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


汎用疲労解析プログラム FATRUN/SPECTRUN

P第10329号-1/2014(H26).01.22/高橋一比古
テキストファイルに保存された任意の応力時系列データ、または応力スペクトルデータを基にして、時間領域または周波数領域における疲労寿命や疲労被害度を評価するための汎用疲労解析プログラムである。時間領域疲労解析を行うメインプログラムのFATRUNでは、入力された応力波形をグラフィック表示するとともに、4種類の方法による波形カウントを施して応力レンジの頻度分布を求め、任意のS-N曲線を用いた線形累積損傷則の適用により疲労寿命/疲労被害度評価を行う。S-N曲線は、国内外の代表的な設計規格からメニュー形式で選択できるほか、数値を直接入力することも可能である。波形カウントに2次元レインフロー法を用いた場合には、3種類の平均応力補正が自動的に適用される。周波数領域疲労解析を行うサブプログラムのSPECTRUNでは、入力された応力スペクトルをグラフィック表示するとともに、帯域幅パラメーター、ゼロクロス周期、帯域幅補正係数等の特性値を算出し、任意のS-N曲線を用いた線形累積損傷則の適用により疲労被害度評価を行う。更に、フーリエ成分波の重ね合わせによる応力波形のシミュレーション機能も備えており、結果をFATRUNの入力データ形式で保存することが可能である。
使用言語:Visual Basic


強制動揺時の非定常流場における船体周りの気泡流追跡

P第10323号-1/2014(H26).01.08/日夏宗彦
本プログラムは、強制動揺させた船体周りのポテンシャル流場を解析し、その流場を用いて、船底から放出された気泡の流跡を追跡するプログラムである。プログラムは二つからなる。最初の一つは強制動揺させたときの非定常船体周りの流れ計算プログラムである。これは、船体表面に分布させた1/r特異点強さを、強制動揺させたときの船体表面条件を満足するように数値的に解く方法である。圧力にはポテンシャルの時間微分が考慮されている。計算ではピッチあるいはロール、あるいはそれらの混合型の強制動揺をさせた時の一周期分の流場が計算される。
次にこの結果を用いて、非定常流中の気泡追跡を計算する。これを二つ目のプログラムで実行する。気泡追跡は時々刻々計算された非定常流場を用い、気泡の運動方程式を時間積分して計算する。計算出力結果は、船体動揺1周期にわたり、設定した気泡吹き出し口から流出する気泡追跡線の位置である。計算には、船体表面を4点で格子分割されたパネル座標ファイルと、強制動揺パラメータを指定した入力ファイル、それに気泡吹き出し部位置や気泡追跡に必要なパラメータ類を指定した入力ファイルをあらかじめ用意する必要がある。船体表面パネル分割は別に用意した格子生成プログラムを使用して生成することができる。
使用言語:Fortran


プログラムVESTA(実運航性能シミュレータ) V2版

P第10313号-1/2013(H25).11.28/辻本勝、枌原直人、黒田麻利子
本プログラムは、船舶の実海域中性能を計算するものであり、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するものである。プログラムでは、風波、うねり別の全方位からの波浪中抵抗増加、風圧力係数、斜航流体力係数の他、代表海象下での速力低下係数fw及びそれを考慮したエネルギー効率設計指標EEDIweather、計画時のEEOI予測に加え、主機作動モード(Fuel Index制限、主機回転数一定、主機出力一定の各モード)に対応した任意海象での速力低下量、燃料消費量の計算が可能である。また、IMOでの2013年最低出力暫定ガイドライン(2013 Interim guidelines for determining minimum propulsion power to maintain the manoeuvrability of ships in adverse conditions)の適合評価を行うことが可能である。
使用言語:VBA


2船体運動計算のための条件設定プログラム

P第10311号-1/2013(H25).11.05/湯川和浩、加藤俊司
計算エンジン「Orcaflex ver9.7a」を用いて、沖合錨泊あるいは岸壁、桟橋に係留された大型船とそれに横付け係船された小型船の時間領域における2船体運動計算を実施するための計算条件設定並びに結果出力のためのプログラム。本プログラムを「Orcaflex」に直接読み込むことで、風、波、流れの複合環境外力下において、係船索とフェンダーの非線形特性や係船/係留索の動的挙動の影響を考慮した2船体の動的、係留力、係船力の静的・動的計算が実行でき、計算結果のグラフ表示、係留索等の疲労評価表示、係留索の異常統計解析表示や2船体運動のアニメーション表示が可能となる。
使用言語:マークアップ言語(YAMLを使用)


船体周りの定常ポテンシャル流場計算プログラム

P第10295号-1/2013(H25).09.26/一ノ瀬康雄、日夏宗彦、大場弘樹
本プログラムは、船体のOFFSET情報から平水中を一定の速度で航走する船舶が作る定常ポテンシャル流場を解析するプログラムである。本プログラムにより船体周りの波高分布、船側波形、船体周りの圧力分布・ポテンシャル流線、ポテンシャル伴流分布が得られる。計算手法は船体表面及び自由表面に分布させた1/r特異点強さを、船体表面条件及び自由表面条件を満足するように数値的に解く方法である。波の放射条件として、自由表面条件を満足させる位置を上流側にずらせる方法を採用した。船体表面格子は、Excel上に入力したOFFSET情報からワンクリックで自動的に生成され、排水量、Cpカーブ、浮心位置の概算も可能である。
使用言語:Excel VBA、Fortran


試運転解析プログラム

P第10294号-1/2013(H25).09.20/佐々木紀幸
船社や内航船を建造する造船所においては、プロペラ特性曲線など複雑な計算を実施するための十分な情報が無く、試運転での波・風・潮流修正はこれまで実施されていない場合が多い。一方、独立行政法人海上技術安全研究所で開発されたHOPE Lightには、そのような場合にも実用的な精度で実海域性能を計算できる機能が備わっており、その機能に潮流曲線の推定機能などを付加して、波風の影響をうけた試運転データから水槽試験が実施された平水の状態の馬力曲線を推定できるプログラムを作成した。これは、大型船の場合のEEDIの鑑定と同様な機能であり、利用価値が高いものである。
使用言語:EXCEL関数およびEXCELマクロ


係留索用疲労解析プログラム MooRUN

P第10285号-1/2013(H25).09.10/高橋一比古
チェーンやワイヤーロープなど各種の係留索に作用する任意の張力変動データを元に、係留索の疲労解析を行うプログラム。テキストファイルに保存された任意の張力波形データについて、波形をグラフィック表示するとともに、レインフロー法を始めとする4種類の波形カウント法による波形カウントを施して張力レンジの頻度分布を求め、対象とする係留索用のT-N曲線を用いた線形累積損傷則の適用により疲労解析を行う。T-N曲線はスタッドリンク、スタッドレスリンク、ワイヤーロープ、合成繊維索など、係留索の種類に応じて代表的なもの(ISOの設計曲線)からメニュー形式で選択でき、また任意の数値を直接入力することもできる。平均張力補正も3通りの方法から選択できる。
使用言語:Visual Basic


船型要目最適化プログラム(HOPE Light) V4

P第10274号-1/2013(H25).07.17/一ノ瀬康雄、久米健一、川並康剛、藤沢純一、川島英幹、黒田麻利子、岸本雅裕
本プログラムは、船型要目の最適化及びその性能推定を行うプログラムであり、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するものである。プログラムでは、必要最低限の入力データ(船型要目)を用いて、平水中・波浪中性能、EEDI、操縦性能、プロペラの最適要目、省エネ付加物の効果等の評価が行える。HOPE Light V4ではHOPE Light V3の機能に加え、パラメータスタディ機能の強化(DW一定パラメータスタディ機能等)、プロペラ単独性能曲線推定機能、試運転結果を用いた平水中性能分析機能を追加されている。
使用言語:VBA及びFortran


波浪中抵抗増加算定プログラム

P第10273号-1/2013(H25).07.12/辻本勝
規則波中及び不規則波中における抵抗増加量を算定するプログラムである。主として船体動揺により生じる抵抗増加量は丸尾法(吹き出し分布は藤井・高橋法)により計算し、その補正量として付加する反射波による抵抗増加量は簡易な水槽試験結果を組み込む方法で計算するプログラムである。
使用言語:Fortran


AutoDes Ver.1.0

P第10270号-1/2013(H25).06.28/大橋訓英、田原裕介、平田信行、児玉良明、有限会社ACT
本プログラムは、次のモジュールから構成されており、CFD計算による船型の最適化により効率的な船型設計を可能にするものであり、実用性が高いものである。NURBSデータに対してCpカーブやプロファイルラインの変形等の船型変形が可能なモジュール船体周りの格子生成モジュール。幾何学的な手法を基礎としているので、格子生成時の制御(平滑性、直交度、密集度等)が、分かりやすい特徴がある。海上技術安全研究所の船舶用CFDソフトNEPTUNEによるCFD計算の実行、計算結果の取得を行うモジュール。逐次二次計画法を改良した最適化モジュール。
使用言語:C++およびFortran


プログラムVESTA(実運航性能シミュレータ) V1版

P第10249号-1/2013(H25).05.16/辻本勝、枌原直人、黒田麻利子
本プログラムは、船舶の実海域中性能を計算するものであり、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するものである。
プログラムでは、風波、うねり別の全方位からの波浪中抵抗増加、風圧力係数、斜航流体力係数の他、代表海象下での速力低下係数fw及びそれを考慮したエネルギー効率設計指標EEDIweather、計画時のEEOI予測に加え、主機作動モード(Fuel Index制限、主機回転数一定、主機出力一定の各モード)に対応した任意海象での速力低下量、燃料消費量の計算が可能である。
使用言語:VBA


NEPTUNE Vrs.6.4

P第10241号-1/2013(H25).05.13/平田信行、大橋訓英、小林寛、田原裕介
本プログラムは、船舶の基本設計に必要な平水中を航走する船体まわりの定常粘性造波流場の推定を目的としたシミュレーションプログラムである。理論的には、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式を、セル中心の有限体積法で離散化し、準Newton法ベースの多重格子法を用いて解を求める。なお、非粘性項はMUSCLにより3次精度を保持したRoe法を適用し、粘性項は2次の中心差分、時間積分は1次のEuler後退法で評価した。自由表面は非線形の自由表面条件により界面追跡法と界面捕獲法のいづれかの手法で求め、乱流モデルはBL, SA, MBL, MSAモデルが使用できる。プロペラ影響をプロペラ簡易理論による体積力モデルで表現できるため、自航計算も可能である。斜航や旋回状態もシミュレートでき、舵や船尾のオーバーハングにも対応できるマルチブロック法も使用することが可能である。さらに、O-Oトポロジー格子の自航計算が可能になり、より実用的な計算手法となった。なお、マルチコアによる並列計算も可能である。
使用言語:FORTRAN 77


構造格子による物体まわりの粘性流場計算プログラム(SURF) Ver.6.44

P第10240号-1/2013(H25).05.13/大橋訓英、小林寛、平田信行、田原裕介、日野孝則
本計算法の支配方程式は、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式であり、セル中心の有限体積法を用いて離散化した。本計算法で取り扱えるセル形状は、四面体、六面体、四角錘および三角錘であり、これらを組み合わせた非構造格子により、複雑形状まわりの粘性流れを解析することが可能である。非粘性項の評価にはRoe法を適用し、MUSCLにより2次精度とした。粘性項は2次の中心差分で評価した。擬似時間と実時間の二つの時間を併用することにより、非手定常流れを計算することもできる。また、計算の効率化を図るため、多重格子法を適用している。さらに、レベルセット法による自由表面の取扱い、および無限翼数プロペラ理論による体積力モデルによる自航計算、定常旋回時の流れ計算の機能がある。新バージョンでは、自航計算と姿勢変化機能を連動させ、また、自航計算の収束加速のための変動平均処理機能を追加するとともに、乱流モデルの並列計算機能を強化した。
使用言語:Fortran 90


船体・付加物格子間補間情報計算プログラム(OS_GT_HReF) Ver.130301.1

P第10239号-1/2013(H25).05.13/田原裕介、平田信行、大橋訓英、小林寛
本プログラムは、重合格子法を用いて船尾フィン型省エネルギーデバイス付き船体まわりのCFD計算を行う際に必要となる格子間補間情報を計算する。本プログラムでは、船体および付加物が一体となった格子ファイル(ASCII PLOT3D形式、構造格子タイプ)を入力すると、補間情報の提供元となるセル(ドナーセル)の位置情報およびその点の重み、補間情報を受け取るセル(レセプターセル)の位置情報を格納したASCII形式のファイル(RDCファイル)を出力する。同時に、実際の計算に用いる格子ファイルを、非構造格子(Binary CGNS形式)として個別に出力する。計算理論には三重線形補間法、立体角を用いた点の内外判定法を用いている。
使用言語:Fortran


船体付加物まわり格子生成プログラム(ReFJC_GT) Ver.130301.1

P第10238号-1/2013(H25).05.13/田原裕介、平田信行、大橋訓英、小林寛
重合格子法を用いて付加物付き船体まわりのCFD計算を行う際に必要となる構造格子、特に船体・船尾フィン型省エネルギーデバイス一体型のマルチブロック構造格子を生成することである。本プログラムは、必要最小限度のコントロールパラメータを用いて、ほぼ自動的に船体・付加物一体型構造格子を生成する。
使用言語:Fortran


複雑形状物体まわり流場計算のための重合格子処理プログラム(UP_GRID) Ver.2.0

P第10228号-1/2013(H25).04.24/児玉良明、小林寛、大橋訓英、平田信行
本プログラムUP_GRID(User-oriented and Practical processing system for overset GRID)は、付加物つきの船体など、複雑な形状をもつ物体まわりの流れを、重合格子法を用いて計算できるようにするための情報を生成する。UP_GRIDは以下の5種類のプログラム群からなる。
・UP_WING 船体、フィン、ダクト、舵、ストラットなど各物体要素まわりの3次元格子生成プログラム。
・UP_MOD 3次元格子を座標変換など加工(MODify)するプログラム群。
・UP_RECT 直方体格子(RECTangular grid)生成プログラム。
・UP_OVS 重合格子(OVerSet grid)情報生成するプログラム。
・UP_PLOT : 計算結果を描画用ファイルに変換するプログラム。
使用言語:Fortran 90


海洋生物汚損量の定量的評価プログラム

P第10227号-1/2013(H25).04.24/藤本修平
スライム等の海洋生物が付着した船底等の画像を入力とし,カラー画像処理により生物付着量(被覆率)を算出するプログラムである。汚損程度の定量評価により、船底生物付着量の調査や防汚塗料の性能評価などにおいて従来よりも精密な議論が可能となる。
使用言語:C++


弾性プロペラの非定常計算プログラム ver2

P第10226号-1/2013(H25).04.24/川並康剛、小山鴻一
本プログラムは伴流中で作動する弾性プロペラの非定常な変形と流力特性の計算を行うことができる。即ち、①変形前のプロペラ翼形状、②プロペラ翼の弾性係数、③プロペラ回転数、④船速と伴流分布を入力として与え、プロペラ翼の非定常な曲げ変形、捩れ変形、および一翼あたりの(変動)スラストを求めるものである。流体力の計算は非定常揚力面理論式によっており、また、翼変形の計算は翼素振動の運動方程式を解いて曲げおよび捩れを求めている。
使用言語:Fortran


船舶避難経路解析シミュレーションプログラム

P第10225号-1/2013(H25).04.24/宮崎恵子
船舶の安全要件の1つである避難解析として、乗客等が船内の初期位置から指定された避難場所まで避難するときの避難経路を求めるプログラムである。避難者1人1人を区別して扱い、避難経路、避難時間及び滞留時間の計算を行い、全体の避難時間が最短になるような避難経路を出力する。本プログラムは、IMOの避難解析指針MSC.1/Circ.1238(2007) Guidelines for Evacuation Analysis for New and Existing Passenger Shipsに沿った避難解析を行う機能を持つ。また、ユーザーフレンドリーなインターフェースを備え、避難経路解析後、直ちに、避難結果のグラフ表示、避難状況を再現する2次元のアニメーション表示機能も持つ。
使用言語:Microsoft Visual C♯(Visual Studio 2010)


荷重-構造一貫解析における外板及びタンク内壁への自動格子生成プログラムのためのグラフィックユーザーインターフェイスソフト(NMRI-DESIGN-PREプログラム)

P第10224号-1/2013(H25).04.24/小川剛孝
当所で開発済みの「荷重-構造一貫解析のための外板及びタンク内壁への自動格子生成プログラム(NMRI-DESIGN-PREプログラム)」(P第9946号-1)において、圧力を負荷する外板とタンク壁面を自動で認識するための始点の設定等をグラフィックユーザーインターフェイスで行うソフトである。更に、このソフトより抽出した外板に「波浪中での非線形船体運動及び波浪荷重推定プログラム(NMRIW)」(P第9785号-1)で計算した外水圧を負荷する結果を確認するためのグラフィックユーザーインターフェイス機能も有している。
使用言語:C++


海上交通流シミュレーションプログラム

P第10215号-1/2013(H25).04.05/福戸淳司、瀧本忠教、三宅里奈、国立大学法人大阪大学
事前に設定した海域、船舶特性(船型、船速等)、航行環境(船舶発生頻度、変針点等)に基づき、海上交通流をシミュレーションする。
・シミュレーション中に複数の船舶が遭遇した場合、見合い関係を考慮して自動的に変針・減速などの避航操船を行う。避航操船は、大阪大学と共同で開発したアルゴリズムに基づいて行われる。
・シミュレーション計算結果を、AISデータフォーマットのテキスト形式で出力する。
使用言語:C++


2012(平成24)年度

17件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


プレス施工支援システム Ver.2

P第10214号-1/2013(H25).03.29/藤本修平、松尾宏平、島田道男
本プログラムは、造船の外板曲げ加工時のプレス施工支援を目的とし、プレス施工の位置を出力する機能およびプレス施工完了時の目的形状を出力する機能を有する。Ver.2では、① 有限要素法による板曲げ弾塑性解析の結果を組み込んだデータベースを組み込み、プレス位置に加えプレス荷重の指示機能、② 外板端部等での荷重指示の調整機能、③ 次工程(ガス加熱)を考慮した外板変形量の調整機能を追加した。また、プログラム操作を簡易化するためGUIを全面的に刷新した。
使用言語:Visual C#、C++、FORTRAN 77、Visual Basic(全体統御用GUI)


三相間交換過程を考慮した海水中放射性核種移行予測プログラム

P第10209号-1/2013(H25).03.28/岡秀行
放射性物質が海洋中で漏洩した場合に一般公衆等への被害影響を評価するため、放射性核種の濃度変化を推定するプログラムである。海洋環境下の放射性物質の循環過程のうち、海水中に溶存した放射性核種が核種崩壊を伴いながら移流拡散より水平方向及び鉛直方向に混合する挙動に加え、海水中の粒子状物質ならびに海底に堆積した粒子状物質に吸着あるいは脱着する移行過程を考慮している。対象とする海域の海流データ及び海底地形データを読み込み、放出された核種濃度の輸送方程式を差分法により数値的に解いている。移流項の離散化には2次精度ENO(Essentially Non-Ocsillatory)スキーム、拡散項には2次精度中心差分スキームを採用している。海流データとしては(独)海洋研究開発機構が配信しているJCOPE2予測データを参照値とし、MASCON(Mass Consistent flow)モデルを用いて計算格子点上に算出した流速を用いている。また海底地形データには、日本海洋データセンター(JODC)が提供している500mメッシュ水深データを補間処理したものを利用している。
使用言語:Fortran 90/95


Ship Traffic Counter ver.1.0

P第10208号-1/2013(H25).03.28/伊藤博子
従来はレーダや目視等で観測していた船舶の通航をAIS情報からも取得可能となったため、広いエリアで船舶の通航実態を調査できる可能性がある。本プログラムは、AIS情報から通航船舶の航跡を取得し、対象海域に仮想的に設置したゲートの通航を判定するものである。ゲートはメッシュ状に設定することができ、結果として各ゲート通航時の船舶の状態や各ゲートの通航数を出力する。
使用言語:C#


MASCONモデルによる閉空間内換気風解析プログラム

P第10202号-1/2013(H25).03.13/岡秀行
自動車専用船(PCC)のRO-RO貨物区域のような大規模空間内の気流場の概略をMASCON(MASs-CONsistent flow)モデルを用いて短時間に数値解を得るための高速計算プログラムである。一般に数値流体解析(CFD解析)では流れ場の支配方程式として連続の式と運動量保存式を連成させて速度及び圧力を求めるが、MASCONモデルでは連続の式、つまり質量保存則のみを満足するように対象とする気流場の速度を算出するため、MASCONモデルによる解析はCFD解析に比べて計算負荷が圧倒的に小さく、大規模空間内の気流場の高速計算に適した実用的なプログラムとなっている。
使用言語:Fortran 90/95


最適曳航支援システム Ver.1.0

P第10186号-1/2013(H25).02.14/黒田貴子、湯川和浩、星野邦弘、原正一、原口富博、長谷川純
与えられた波、風、潮流の条件下での船舶の漂流・船体運動、曳航時における船速、曳航方向、索長に対する索張力、振れまわり幅、曳航軌跡等を計算する複数のプログラムと曳航記録の管理機能を統合したシステムである。曳船は巡視船9隻とタグボート、被曳船は7つの船種と巡視船9隻から選択できる。本システムの機能は以下のとおりである。(1)船型データ相似処理、(2)デッキ上の上部構造物設定、(3)重量重心計算(浸水時を含む)、(4)波漂流力計算用メッシュ作成、(5)船体最終姿勢予測計算(浸水計算)、(6)船体の復原性計算(折損、転覆状態を含む)、(7)縦強度計算、(8)流体力、船体運動計算、(9)定常漂流運動計算、(10)曳船・被曳船の操船シミュレーション、(11)曳航データベース作成・検索機能。
使用言語:Fortran、Visual Basic、C++、MySQL(データベース管理システム)


積層管の剛性・応力・疲労解析プログラム LAYCAL Version 2

P第10174号-1/2013(H25).01.15/高橋一比古
フレキシブルライザーや電力ケーブル等、管部材と螺旋部材の積層により構成される各種の積層管を対象として、曲げ剛性・軸剛性・捩り剛性を求め、任意の軸力・曲げモーメント・内外圧条件下において積層管全体の軸方向歪や曲率、各部材に生じる最大応力等を計算すると共に、定振幅疲労寿命を簡便に解析するプログラム。積層は管部材・螺旋部材ともに10層まで可能であり、寸法や材料特性も任意に入力でき、矩形断面螺旋部材の等価円断面半径は3種類の方法により自動的に計算される。本Version 2では非線形の曲げ解析が可能となっており、螺旋部材間に作用する接触力や摩擦力、螺旋部材が滑り始める曲率半径や滑りが完了する曲率半径、完全滑り・完全固着状態における応力係数などの値が瞬時に求められる。疲労解析で用いるS-N線図は代表的なものからメニュー形式で選べるようになっており、平均応力補正法も3通りの方法から選択できる。
使用言語:Visual Basic


三次元数値造波水槽 NWT3D

P第10166号-1/2012(H24).12.18/谷澤克治
本プログラムは境界要素法による造波水槽の数値シミュレータで、自由表面波ならびにその中での浮体の動揺を時間領域でシミュレートするために用いる。ポテンシャル理論に基づく計算法であるため、流体は非粘性、非圧縮、非回転であることを仮定している。プログラムは大別して自由表面波や浮体運動を計算するシミュレータ部nwt3dと、三次元境界値問題を解くソルバー部bem3dから構成されており、これにパネル生成を行う別プログラムpanelgenが付属している。ソルバー部がサポートしている境界要素は、1次と2次の三角形要素ならびに四角形要素で、それらの混在を許している。そこで、シミュレータ部nwt3dでは浮体近辺では高次要素を用い、減衰領域等では1次要素を用いて効率よく問題を解くことが可能になっている。
使用言語:Fortran


渦格子法によるダクト性能推定プログラム

P第10161号-1/2012(H24).11.29/佐々木紀幸、川島英幹
実海域で効果の高いWAD(Weather Adapted Duct)の設計のため開発した。渦格子法により任意の翼断面形状を持つ円環状物体の流場を計算することができるプログラムである。本プログラムにダクトの翼断面形状パラメータと船体後方の流れ場のデータを入力することで、任意の形状のダクトの発生する推力、流場を計算することができる。本プログラムで計算したダクトの推力、流場により、推進器との干渉を考慮して、ダクト設計をすることができる。
使用言語:FORTRAN 77、Excell


実機大螺旋ストレーキ付き円形線状構造物のVIV流体力データベース

P第10147号-1/2012(H24).10.02/藤原敏文、加藤俊司、宇都正太郎、星野邦弘
ライザー等の海中線状構造物にVIVを抑制する為に取り付ける螺旋ストレーキ(ストレーキのない状態も含む)の影響評価が可能である。螺旋ストレーキの特徴的要素を入力することにより振動円柱の抗力係数、揚力方向付加質量係数、揚力方向減衰係数を出力する
使用言語:FORTRAN 77


浮体式ウィンドファームの漂流および衝突解析

P第10136号-1/2012(H24).08.10/中條俊樹
プログラム浮体式ウィンドファームにおける、浮体の漂流挙動および他浮体との衝突を計算するために浮体および風車に働く風荷重、波浪荷重、潮流荷重等を入力とし、係留破断状態の浮体の漂流挙動、他浮体との衝突判定、衝突後の浮体(漂流した浮体及び衝突された浮体)の挙動を出力とする。
使用言語:Fortran 90


ランキンソース法による定常造波流場の解析

P第10135号-1/2012(H24).08.10/日夏宗彦
本プログラムは、平水中を一定の速度で航走する船舶が作る定常造波流場を解析するプログラムである。計算手法は船体表面及び自由表面に分布させた1/r特異点強さを、船体表面条件及び自由表面条件を満足するように数値的に解く方法である。波の放射条件として、自由表面条件を満足させる位置を上流側にずらせる方法を採用した。造波抵抗を推定する量として、船体表面圧力積分値、船速波形の自乗積分値、自由表面波高自乗積分値等の5種類の数値を出力している。計算には、船体表面を4点で格子分割されたパネル座標ファイルと、船速、自由表面の計算領域及び自由表面パネル分割数等を指定したファイルの2種類をあらかじめ用意する必要がある。また、common文等各サブルーチンに共通部分をincludeファイルでまとめたので、コンパイルする際は、includeファイルも必要である。なお船体表面格子データは別に用意した格子生成プログラムで生成される。
使用言語:Fortran


船型要目最適化プログラム(HOPE Light) V3

P第10124号-1/2012(H24).06.22/一ノ瀬康雄、佐々木紀幸、黒田麻利子、久米健一、川並康剛
本プログラムは、船型要目の最適化及びその性能推定を行うプログラムであり、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するものである。プログラムでは、必要最低限の入力データ(船型要目)を用いて、平水中・波浪中性能、EEDI、操縦性能、プロペラの最適要目、省エネ付加物の効果等の評価が行える。
HOPE Light V3ではHOPE Light V2の機能に加え、プロペラオフセット形状設計機能及び舵形状設計機能及び全方位からの波・風による馬力増加推定機能が追加されている。
使用言語:VBA、Fortran


複雑形状物体まわり流場計算のための重合格子処理プログラム(UP_GRID)Ver.1.0

P第10111号-1/2012(H24).04.26/児玉良明、大橋訓英、平田信行
本プログラムは、付加物つきの船体など、複雑な形状をもつ物体まわりの流れを重合格子法を用いて計算できるようにするための情報を生成する。UP_GRID(User-oriented and Practical processing system for overset GRID)と命名する。UP_GRIDは以下の4種類のプログラム群からなる。
・UP_WING:船体、フィン、ダクト、舵など各物体要素まわりの3次元格子生成プログラム
・UP_MOD:3次元格子を座標変換など加工(MODify)するプログラム群
・UP_RECT:直方体格子(RECTangular grid)生成プログラム
・UP_OVS:重合格子(OVerSet grid)情報生成するプログラム
使用言語:Fortran 90


航路上気象・海象解析プログラム

P第10110号-1/2012(H24).04.26/間島隆博
発着港、出港日時、船速(一定)を入力すると、発着巷間の最短路を探索し、その航路上で経験する気象・海象データ(風向、風速、気温、雲量、波高、波向、波周期)を時系列、および、航路上の平均値として出力する。また、船舶の位置、時間と雲量から日射量の計算が可能であり、その気象・海象の様子を3次元で表現された地球儀の上にグラフィカルに表示する機能も持つ。なお、気象・海象データは気象庁のWeb Siteでダウンロート可能な公開データ(全球数値予報モデルGPVおよび全球波浪数値予報モデルGPV)を利用する。
使用言語:Microsoft Visual C++(Visual Studio 2005)


最適化ルーチンを用いたシリーズプロペラ多目的設計プログラム Ver2.2

P第10109号-1/2012(H24).04.26/川並康剛
本プログラムはMAUやB-Scre、Gawnプロペラをはじめとするシリーズプロペラの最適設計を行うことができる。従来の設計図表は馬力と回転数を与えて最適直径を求めるものあるいは、馬力と直径を与えて最適回転数を求めるものであるが、本プログラムでは①馬力と回転数、②馬力と直径、③スラストと回転数、④スラストと直径を与えた場合の最適設計が可能である。また、設計されたプロペラの要目だけではなく、プロペラ単独特性を求めることも可能である。最適化にはSQPアルゴリズムを用いている。
使用言語:ISO/IEC14882:2003 C++


船舶起源大気汚染物質排出量データ変換プログラム

P第10108号-1/2012(H24).04.26/横井威、城田英之、亀山道弘、春海一佳
当該プログラムは、船舶起源大気汚染物質の排出量データ(海技研独自のデータ)を大気質モデル(CMAQ)入力用にデータ変換を支援するプログラム(Emis_to_CMAQ)である。全球スケール、鉛直気圧レベル、時系列処理に対応できる点に最大の特徴および新規性がある。従来では、排出量データを大気質モデル入力用に変換できるプログラムは販売されず、オープンソースも提供されていない。当該プログラムを使用することにより、海技研独自の排出量データのみではなく、マトリックス形式を持つ一般排出量データであれば大気質モデル入力用に変換することができる。
使用言語:Fortran


三次元レーザスキャナによる計測点群データから船体外板断面形状を求めるプログラム

P第10107号-1/2012(H24).04.26/山之内博
本プログラムは、三次元レーザスキャナで計測された船の点群データを入力データとして、任意の船体外板位置における断面形状を求めるものです。実船の三次元形状を計算機で取り扱う場合に、三次元ディジタルデータが無い船を対象として、三次元断面形状を提供するために開発したものです。船体外板断面形状の抽出手順において、計測からデータ処理まで、手順を統一するためにプログラムとして汎用化したものです。
使用言語:Visual C++


2011(平成23)年度

23件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


風力発電用浮体流体力変換プログラム

P第10098号-1/2012(H24).03.30/中條俊樹
浮体式洋上風力発電における、風車と支持浮体の挙動を計算するために予め高次境界要素法を用いて求められた浮体の流体力を、風車挙動の計算プログラムであるFASTへ引き渡すための変換プログラムである。FASTにおいては流体力として3個のファイルを使用するが、本プログラムで一括して変換する。
使用言語:Fortran 90


船体付加物まわり格子生成プログラム(DJC_GT Ver.120301.1)

P第10096号-1/2012(H24).03.21/田原祐介、平田信行、児玉良明、大橋訓英、小林寛
本プログラムの目的は、重合格子法を用いて付加物付き船体まわりのCFD計算を行う際に必要となる付加物まわりの構造格子、特にダクト型付加物まわりのマルチブロック構造格子を生成することである。本プログラムは、必要最小限度のコントロールパラメータを用いて、ほぼ自動的にダクト型付加物まわりの構造格子を生成する。また本プログラムを多重的に複数回使用し、複数のダクト型付加物を有するマルチブロック構造格子を生成する事も可能である。
使用言語:Fortran


船体・付加物格子間補間情報計算プログラム(OS_GT_HRFDF Ver.120301.1)

P第10095号-1/2012(H24).03.21/田原祐介、平田信行、児玉良明、大橋訓英、小林寛
本プログラムは重合格子法を用いて舵およびフィン並びにダクト付き船体まわりのCFD計算を行う際に必要となる格子間補間情報を計算する。本プログラムでは,船体・舵・フィン・ダクトが一体となった格子ファイル(ASCII PLOT3D形式、構造格子タイプ)を入力すると、補間情報の提供元となるセル(ドナーセル)の位置情報およびその点の重み、補間情報を受け取るセル(レセプターセル)の位置情報を格納したASCII形式のファイル(RDCファイル)を出力する。同時に、実際の計算に用いる格子ファイルを、非構造格子(Binary USG形式)もしくは構造格子(Binary CGNS形式)として個別に出力する。計算理論には三重線形補間法、立体角を用いた点の内外判定法を用いている。
使用言語:Fortran


粒子モデルを用いた海洋における放射性物質移流拡散解析プログラム

P第10094号-1/2012(H24).03.21/大西世紀
当プログラムは海洋環境中に放出された放射性物質の挙動を模擬するソフトウェアである。支配方程式として移流拡散方程式を採用し、これを粒子モデルにより解析する。即ち放射性物質は連続体ではなく所定の重み付けを持った試行粒子で代表され、試行粒子は、(1)流れ場による移流、(2)乱数で決定される酔歩による拡散、(3)海中の懸濁粒子への吸着による沈降を受ける。当プログラムは海洋の流れ場作成ルーチンは含んでおらず、観測値や外部で作成された流れ場が必要となる。また放射性物質の崩壊は試行粒子の重み付けを時間に応じて減少させることで模擬されている。当プログラムでは1相モデル(放射性物質は海中に溶解している状態のみ)を採用し、堆積相及び吸着相は考慮しない。放射能濃度に関しては、放射性物質はこの試行粒子周りに一定の形で分布していると仮定され、全試行粒子の寄与を合算することで算出される。


円錐型構造物に働く氷荷重等推定プログラム

P第10088号-1/2012(H24).02.1/松沢孝俊
本プログラムは、円錐型構造物が氷板に貫入する際に構造物に働く氷荷重を、氷板の破壊挙動に基づいて推定するプログラムである。このプログラムは、氷の割れパターンのシミュレーションと、氷荷重等の推定という2つのフェーズで構成される。
はじめに、水面上に浮かぶ半無限平面の氷板を想定し、円錐型構造物の貫入に従って氷板に割れが生じ、割れた氷片が構造物の斜面に沿って運動するという現象を考える。まず、氷板の割れパターンは、氷板の曲げ破壊理論及び氷海水槽実験での知見に基づいて、氷板の移動に従った氷板とのコンタクト位置とクラック半径を計算することで決定される。次に、氷荷重をクラック生成(割れ)、氷片の回転、乗り上げに分解し、それぞれを理論計算で求めて合計する。本プログラムは、以上のプロセスを繰返すことで、構造物が氷板に貫入する際の氷荷重を連続的に求めている。
使用言語:Fortran


船底気泡流による抵抗低減量の推定

P第10081号-1/2011(H23).12.28/日夏宗彦
本プログラムは、まず船体周りのポテンシャル流場から導かれる流線座標系において気泡流の運動方程式を解くことで、気泡吹き出し口から吹き出された気泡が、船底に沿ってどのように移動するかを計算する。流線座標系を用いる理由は気泡運動モデルの定式化が容易なためである。こうして得られた気泡追跡線にそって気泡流を拡散させ、船底に覆われる気泡分布を推定している。さらに推定された気泡分布から模型試験データを用いて局所の摩擦抵抗低減量を求め、これを積分することにより全体の摩擦抵抗低減量を推定している。なお、本プログラムは船体周りのポテンシャル流場を入力データとして計算しているが、そのための計算は平成17年3月16日付け P第8509-1で登録されたプログラムを利用する。
使用言語:Fortran


FLUENTにおける空気潤滑法での抵抗低減量計算及び推進器吸込み効果を付加するユーザー定義プログラム

P第10080号-1/2011(H23).12.28/大橋訓英
FLUENTのユーザー定義関数を用いて、空気潤滑簡易設計ツール(登録済)の抵抗低減量推定式により抵抗低減量を計算するとともに、推進器の推力を体積力で表し、運動量の式に付加するプログラムである。


船尾気泡分布によるプロペラ性能変化の簡易推定

P第10079号-1/2011(H23).12.28/竹子春弥
船体周りの有る位置から気泡を流出したときの流線データ群と、船体・プロペラ要目及び計算条件を入力し、プロペラ面での流入点で気泡が円筒噴流的に拡散したとしてプロペラ面でのボイド率分布を計算・表示する。さらに、ボイド率分布により水の密度分布等が変化したと仮定して密度分布/擬似的揚抗比変化に換算しプロペラ計算条件を変更、無限翼数プロペラ理論によりプロペラ単独特性変化を計算するプログラムである。
使用言語:Excel2003 VBA、FORTRAN 77、Fortran 90


コンテナ船のための荷重-構造一貫解析用要素抽出及び圧力負荷プログラム(NMRI-DESIGN-CSプログラム)

P第10076号-1/2011(H23).12.08/小川剛孝
船首フレアやトランサムスターンを有するコンテナ船の荷重-構造一貫解析を実施する際に、圧力を負荷する必要のある要素だけを抽出し、波浪中のコンテナ船に作用する圧力を負荷するためのプログラムである。プログラムは要素抽出部(NMRI-DESIGN-PRE-CS)と圧力負荷部部分(NMRI-PD-CS)で構成されている。有限要素法ソフトウェアNASTRANのバルクデータから、外板とタンク壁面に相当する要素を自動で抽出する。また、当所で開発済みの「波浪中での非線形船体運動及び波浪荷重推定プログラム(NMRIW)」(P第9785号-1)により計算した外水圧を抽出した外板に負荷する機能も有している。
使用言語:Fortran


荷重-構造一貫解析結果処理プログラム(NMRI-DESIGN-POSTプログラム)

P第10075号-1/2011(H23).12.08/小川剛孝
NASTRANにより複数の計算条件(波長、波高、波向、船速)のもとで荷重-構造一貫解析を実施した結果をまとめて、指定した要素の応力応答関数を作成する、さらに、応答関数から短期及び長期予測計算を行うプログラムである。また、荷重-構造一貫解析は時系列計算であるため、応力の平均値及び時系列も出力する。要素は複数の要素を一括して処理できる。長期予測計算の入力となる波浪頻度分布表は任意で与えることができる。
使用言語:Fortran


プログラムVESTA(実運航性能シミュレータ) V0

P第10074号-1/2011(H23).12.08/辻本勝、枌原直人、黒田麻利子、一ノ瀬康雄
本プログラムは、船舶の実海域性能を計算するものであり、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するものである。
プログラムでは、全方位からの波浪中抵抗増加、風圧力係数、斜航流体力係数の他、EEDI及びEEDIweather、計画時のEEOIに加え、主機作動モード(Fuel Index制限、主機回転数一定、主機出力一定の各モード)に対応した実海域での主機作動点から求まる速力低下量、燃料消費量の計算が可能である。また、航路データからの海象発現確率による長期予測機能が可能である。
使用言語:VBA


STF法に基づく特異点分布法による船体運動計算プログラム

P第10065号-1/2011(H23).11.16/原口富博
特異点分布法により船体をより実際の形状に合わせて表現して流体力を求め、STF法に基づき船体運動計算を行うプログラムです。このため、船体形状をルイスフォームに近似する方法と異なり推定精度が向上します。また、STF法は、NSMと比べて強制力がより厳密に取り扱われており、NSMと比べて厳密な解が得られると考えられる。計算項目としては、6成分の船体動揺に加えて、舷側での相対水位、任意の場所の上下および横加速度が計算できます。さらにNils Salvesenの方法による漂流力および漂流モーメントを計算でき、これにより前後方向および左右方向の定常力や重心周りの定常モーメントが求まります。
使用言語:Fortran


積層管の剛性・応力・疲労解析プログラム LAYCAL ver.1.0

P第10064号-1/2011(H23).11.16/高橋一比古
フレキシブルライザーや電力ケーブル等、主として管部材と螺旋部材の積層により構成される各種の積層管を対象として、構造力学的な解析に基づく計算式により曲げ剛性・軸剛性・捩り剛性を求め、任意の張力・曲げモーメント・内圧条件下において各部材に生じる最大応力や積層管全体の軸方向歪・曲率半径等を計算すると共に、任意の平均応力および定振幅変動応力下における鋼部材の疲労寿命を簡便に解析するプログラム。
使用言語:Visual Basic 6.0


多様な推進器に対応したDP性能評価プログラム

P第10027号-1/2011(H23).07.27/大坪和久、湯川和浩
本プログラムは、DP(動的位置保持)性能評価を行うために骨格となる推進器推力配分プログラムであり、アジマススラスタのような全方位型推進器だけでなく、トンネルスラスタのような一方向固定型推進器に対して推力の総二乗和が最小となる推力を計算するものである。計算アルゴリズムはLagrange未定乗数法をベースとしているため、従来の収束演算を要するような最適化アルゴリズムとは異なり、計算速度の面で優れている。
使用言語:Fortran


潮流発電用コスト評価プログラム(PCETP)

P第10025号-1/2011(H23).07.20/南佳成
本プログラムは、設置海域候補の流況データベースから予め計算したタービン性能曲線に基づき年間発電量を予測する。ユーザーが選択したタービン形状、浮体式プラットフォームに基づいて、流速に応じた抵抗を算定し、係留システムに必要な仕様を選定する。これらのシステム構成に基づいて、コストデータベースから各機器コストを推定する。沿岸からの距離を入力することで、送電コスト、設置コストが算出できる。上記、年間発電量と各コストを合計した建設コストから発電コスト(円/kWh)を出力する。
使用言語:Fortran


フィン型船体付加物まわり構造格子生成プログラム(JC_GT Ver.110307.1)

P第10003号-1/2011(H23).04.27/日野孝則、田原裕介、大橋訓英、小林寛、坂本信晶、児玉良明
本プログラムの目的は、重合格子法を用いて付加物付き船体まわりのCFD計算を行う際に必要となる付加物まわりの構造格子、特にフィン型付加物まわりのマルチブロック構造格子を生成することである。本プログラムは、必要最小限度のコントロールパラメータを用いて、ほぼ自動的にフィン型付加物まわりの構造格子を生成する。また本プログラムを多重的に複数回使用し、複数のフィン型付加物を有するマルチブロック構造格子を生成する事も可能である。
使用言語:Fortran


船体・舵・フィン格子間補間情報計算プログラム(OS_GT_HRF Ver.110307.1)

P第10002号-1/2011(H23).04.27/日野孝則、田原裕介、大橋訓英、小林寛、坂本信晶、児玉良明
本プログラムは、重合格子法を用いて舵およびフィン付き船体まわりのCFD計算を行う際に必要となる、格子間補間情報を計算する。本プログラムでは、船体・舵・フィンが一体となった格子ファイル(ASCII PLOT3D形式、構造格子タイプ)を入力すると、補間情報の提供元となるセル(ドナーセル)の位置情報およびその点の重み、補間情報を受け取るセル(レセプターセル)の位置情報を格納したASCII形式のファイル(RDCファイル)を出力する。同時に、実際の計算に用いる格子ファイルを、非構造格子(Binary USG形式)もしくは構造格子(Binary CGNS形式)として個別に出力する。計算理論には三重線形補間法、立体角を用いた点の内外判定法を用いている。現行バージョンでは、入力する船体格子および舵格子にはO-O型構造格子が、フィン格子にはH型構造格子が用いられることを前提としている。
使用言語:FORTRAN 77、Fortran 90


重合格子法による物体まわりの流場計算プログラム(NAGISA Ver.1.0)

P第10001号-1/2011(H23).04.27/日野孝則、田原裕介、大橋訓英、小林寛、坂本信晶、児玉良明
本手法の支配方程式は、擬似圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式であり、セル中心の有限体積法を用いて離散化されている。本計算法では、独立に生成した複数の格子ブロックを任意の位置で重ね合わせる重合格子法により、複雑形状まわりの粘性流れを解析できることが特徴である。非粘性項の評価には高次の上流差分を適用し、粘性項は2次の中心差分で評価した。また、計算の効率化を図るため、多重格子法を適用している。さらに、レベルセット法による自由表面を取扱うこともできる。乱流モデルには1方程式モデルであるSpalart-Allmarasモデルおよびその修正版を組み込んだ。
使用言語:Fortran 90


波浪中の2船間ギャップレゾナンス解析プログラム

P第9998号-1/2011(H23).04.1/加藤俊司、齊藤昌勝、湯川和浩
流体力学相互干渉影響を考慮した波浪中2船間のギャップレゾナンスを解析するプログラム。解法としてはアイソパラメトリック要素をベースにした高次面境界要素法を用い、高速行列演算処理のためのライブラリーとして(株)Vinas製SMS-BEMを使用している。
使用言語:Fortran


全方位海上監視・情報表示プログラム

P第9997号-1/2011(H23).04.1/山之内博
本プログラムは、ミラー方式全方位画像センサを船舶に搭載し、高分解能全方位画像の取り込み、記録、表示をリアルタイム処理によって実現する。情報提供表示機能においては運航上の操船支援や海上安全実現を目的として開発されており、操船者にとって有効な情報の提供がユーザビリティを考慮して実現されている。画像情報の取り込み機能では、他プロセス制御による高分解能全方位画像の非同期利用に加えて、市販高分解能ネットワークカメラの同期制御機能を持ち、海上情報表示やパノラマ展開表示処理をリアルタイム処理によって実現した。
使用言語:Visual C++


弾性プロペラの非定常計算プログラム

P第9996号-1/2011(H23).04.1/藤沢純一、小山鴻一
本プログラムは伴流中で作動する弾性プロペラの非定常な変形と流力特性の計算を行うことができる。即ち、①変形前のプロペラ翼形状、②プロペラ翼の弾性係数、③プロペラ回転数、④船速と伴流分布を入力として与え、プロペラ翼の非定常な曲げ変形、捩れ変形、および一翼あたりの(変動)スラストを求めるものである。流体力の計算は非定常揚力面理論式によっており、また、翼変形の計算は翼素振動の運動方程式を解いて曲げおよび捩れを求めている。
使用言語:Fortran


船舶排ガス排出量・交通量解析/排出量データ作成プログラム

P第9995号-1/2011(H23).04.21/城田英之
当該プログラムは、①船舶排ガス排出量解析支援システム(SAPA-CTM)、②船舶燃料消費量/排ガス/航行量解析プログラム(SAPA-MEET)、及び③排出量データマップ作成システム(SAPA-GIS)から構成されている。各システムの主機能は、それぞれ①内航船動静データの作成、②外航船/内航船の燃料消費量・排ガス/航行量の解析、③外航船/内航船/漁船の燃料消費量・排ガス排出量のメッシュデータの作成である。当該プログラムの最大の特徴は、5モード(停泊区、低速区、港湾区、減速区、巡航区)の航行モードで船舶の燃料消費量・大気汚染物質排出量を解析できる点にある。停泊及び巡航のみしか考慮しない従来の2モード解析システムでは、沿岸域における船舶の速度低下を十分に再現されず、燃料消費量がかなり高めに見積もられていたが、当該プログラムを使用することにより、船舶の航行状態及び船舶による燃料消費量・大気汚染物質排出量をより忠実に再現することが可能となった。
使用言語:C#(SAPA-CTM及びSAPA-MEET)、VBA(SAPA-GIS)


海水中の二相間移行を考慮した放射性核種の海洋拡散解析プログラム

P第9994号-1/2011(H23).04.08/岡秀行
放射性物質が海洋中で漏洩した場合に一般公衆等への被害影響を評価するため、放射性核種の濃度変化を推定するプログラムである。放射性核種の海洋中における挙動の主な要因のうち、移流拡散よる水平及び鉛直混合、核種崩壊、海洋中に浮遊する懸濁粒子に吸着あるいは脱着しながら沈降する過程、ならびに懸濁物質濃度の鉛直拡散を考慮している。対象とする海域の海流データ及び海底地形データを読み込み、放出された核種濃度の輸送方程式を差分法により数値的に解いている。海流データとしては(独)海洋研究開発機構が配信しているJCOPE同化データを月別に統計処理し、MASCON(Mass Consistent flow)モデルにより必要とする格子間隔に補間した海流場を利用している。また海底地形データには、日本海洋データセンター(JODC)が提供している500mメッシュ水深データを補間処理したものを用いている。
使用言語:Fortran 90/95


2010(平成22)年度

29件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


波浪中での非線形船体運動及び波浪荷重推定プログラムNMRIWを用いた全船構造解析のための3Dグラフィックユーザーインターフェ-スソフト(NMRIW-3D-Viewer)

P第9984号-1/2011(H23).03.24/小川剛孝
当所で開発済みの「波浪中での非線形船体運動及び波浪荷重推定プログラム(NMRIW)」(P第9785号-1)において、計算した規則波及び不規則波中での船体運動及び船体表面水圧分布を3Dで表示するためのグラフィックユーザーインターフェ-ソフトである。
これにより、計算対象の船型データを読み込み、3Dグラフィック表示する。さらに、この3D船型データの船体運動をアニメーション表示しながら、構造解析の入力となる船体表面での時々刻々の水圧分布を詳細に表示させるものである。これにより、全船構造解析のための入力データの確認が行える。また、アニメーションは、スロー、高速再生も可能であり、JPEGやAVIとしての出力も可能である。
使用言語:Visual Basic、C++


海洋構造物の調和設計プログラム Version 2

P第9983号-1/2011(H23).03.24/中條俊樹
海洋開発における4種の利活用目的の選択に応じ、適した海洋構造物(プラットフォーム)の形式や係留方式を提示し、ユーザーの運用計画に基づいてプラットフォームの基本計画を策定し、概略の寸法、係留系の仕様、初期建造コスト等を算出するプログラムである。寸法やコストは、既存の構造物のデータに基づき作成された近似式から求められる。さらに係留の安全性やDPS(自動位置保持装置)の能力、波浪中の稼働性を算定するプログラム群を組み合わせ、安全性や稼働性の評価を行う。プラットフォームから排出される排水中の微粒子の拡散・再堆積の解析結果の表示も併せて行う。最終出力として、運用コストまで考慮して経済性指標(NPV/IRR)を算出し、経済性評価を行う。
使用言語:Visual C++ 2008


船型要目最適化プログラム(HOPE Light) V2

P第9982号-1/2011(H23).03.24/一ノ瀬康雄、久米健一、佐々木紀幸、川並康剛、平田信行、黒田麻利子
本プログラムは、船型要目の最適化及びその性能推定を行うプログラムであり、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するものである。プログラムでは、必要最低限の入力データ(船型要目)を用いて、平水中・波浪中性能、EEDI、操縦性能、MAUプロペラの最適要目、省エネ付加物の効果等の評価が行える。
使用言語:VBA


異速等馬力二重反転プロペラ設計プログラム

P第9974号-1/2011(H23).03.17/川並康剛
本プログラムは、前後プロペラ連立の揚力線理論によりプロペラの半径方向最適循環分布を求め、揚力面補正を用いてプロペラのピッチとキャンバを決定するプログラムである。プロペラの輪郭・ボス比・直径を与え、作動条件を課すと二重反転プロペラを設計することができる。前後プロペラの馬力は等分担であるが、前後回転数は任意に変更することができる。
使用言語:ISO/IEC14882:2003 C++


最適化ルーチンを用いたシリーズプロペラ多目的設計プログラム ver2.1

P第9973号-1/2011(H23).03.17/川並康剛
最適化ルーチンを用いたシリーズプロペラ多目的設計プログラムver2.1本プログラムはMAUやB-Screwをはじめとするシリーズプロペラの最適設計を行うことができる。従来の設計図表は馬力と回転数を与えて最適直径を求めるものあるいは、馬力と直径を与えて最適回転数を求めるものであるが、本プログラムでは①馬力と回転数、②馬力と直径、③スラストと回転数、④スラストと直径を与えた場合の最適設計が可能である。また、設計されたプロペラの要目だけではなく、プロペラ単独特性を求めることも可能である。最適化にはSQPアルゴリズムを用いている。
使用言語:ISO/IEC14882:2003 C++


スターリングエンジン性能予測プログラム

P第9971号-1/2011(H23).03.11/平田宏一
本プログラムは,スターリングエンジンを設計・開発する際に使用することを目的として開発した性能予測・性能評価のシミュレーション計算プログラムである。高温熱交換器(ヒータ)と低温熱交換器(クーラ)の伝熱計算並びに各種熱損失の計算が含まれている。
使用言語:Microsoft社Visual Basic Voe.6.0


集合被覆法を用いたオーダー式配船プログラム

P第9970号-1/2011(H23).03.11/瀬田剛広
船舶の配船計画作業に際し、配船対象のオーダーのリストおよび船舶のリストを受け取り、マッチングを行う上での各種制約条件を考慮した上で配船案を計算・出力するプログラムである。配船案の作成にあたっては集合被覆法と呼ばれる技術を用い、燃料消費量あるいは総運航距離の面で最適化された配船計画を出力する。Windows XP(32bit)およびWindows 7(64bit)上で動作することを確認しており、外部ライブラリとして数理最適化ソフトウェアであるFICO社のXPRESSを要求する。
使用言語:C++(Microsoft Visual C++)


シーマージンの簡易推定プログラム

P第9962号-1/2011(H23).02.24/佐々木紀幸
船の主要目を用いて簡易的に種々の海域におけるシーマージンを推定する。計算方法は、藤井・高橋の式を簡易化したもので、船体オフセットの無い場合でも計算できるようにした。また、推進効率の変化に対しては運動量理論に基づく理論値の変化分を考慮することで精度を確保した。実際のシーマージンには、それぞれの航路の海象の発現頻度を考慮し計算している。
使用言語:EXCEL関数およびEXCELマクロ


空気潤滑システム簡易設計ツール

P第9960号-1/2011(H23).02.21/川島英幹
空気潤滑法を船舶に適用した場合の省エネ率を要目ベースで推定するプログラム。主に計画段階における空気潤滑システムの簡易な設計ツールとして使用する。船体主要目、ボトムフラット形状、設定した空気吹き出し位置・空気吹き出し量から、水槽試験データベースより求めた実験式により抵抗低減量及び推進効率を推定する。さらに空気供給に必要な動力、主機燃費への影響(バイパスガスシステムを使用する場合)を加味して、実船での省エネ率を概算で推定する。
使用言語:EXCEL


通信経路切替プログラム

P第9956号-1/2011(H23).01.26/小林充
LAN上に衛星通信回線と携帯電話回線が存在することを想定し、携帯回線の通信可否に応じてPCが利用する通信経路を自動的に選択することで、ほぼ常時通信利用を可能にするとともに通信料金を廉価に抑える。本件は専用機材を必要とせず、PC上でプログラムのみで稼動する。また携帯回線の通信安定性(切替の閾値)の設定、通信接続確立中は切替を行わないなどの設定を行うことができる。
使用言語:Visual Basic


造船プレス施工支援システム

P第9953号-1/2011(H23).01.20/松尾宏平
本プログラムは、造船の外板曲げ加工で行われるプレス施工のガイドとして、プレス施工における実際のプレス位置を出力する機能及びプレス施工終了時の目的形状となるプレス施工仕上がり形状を出力する機能を有する。外板の幾何情報(曲率線)を基に、工場の施工条件に応じた実際のプレス位置、プレス施工仕上がり形状を出図する機能を開発した。
使用言語:C、FORTRAN 77


波浪中での非線形船体運動及び波浪荷重推定プログラムのためのグラフィックユーザーインターフェ-スソフト(NMRIW-GUI)のための重量分布入力プログラム

P第9947号-1/2011(H23).01.07/小川剛孝
当所で開発済みの「波浪中での非線形船体運動及び波浪荷重推定プログラム(NMRIW)」(P第9785号-1)において、船体の重量分布をホールドやタンクごとに入力することが出来るインターフェイスである。ホールドやタンクの位置はフレームスペースで入力する。また、このようにして入力したホールドやタンクの重量をNMRIWの計算用にステーションごとの重量分布に変換する機能を有している。
使用言語:Visual Basic、Fortran


荷重-構造一貫解析のための外板及びタンク内壁への自動格子生成プログラム(NMRI-DESIGN-PREプログラム)

P第9946号-1/2011(H23).01.07/小川剛孝
荷重-構造一貫解析を実施する際に必要となる、外板とタンク壁面を自動で認識するためのプログラムである。有限要素法ソフトウェアNASTRANのバルクデータから、外板とタンク壁面に相当する要素を自動で抽出する。また、当所で開発済みの「波浪中での非線形船体運動及び波浪荷重推定プログラム(NMRIW)」(P第9785号-1)により計算した外水圧を抽出した外板に負荷する機能も有している。
使用言語:Fortran


SPICA(海の10モード指標計算プログラム)

P第9945号-1/2011(H23).01.07/辻本勝、白石耕一郎、黒田麻利子、枌原直人、一ノ瀬康雄
V2本プログラムは、海の10モード指標を計算するものであり、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するものである。
プログラムでは、規則波中抵抗増加、短波頂不規則波中抵抗増加、風圧力係数、斜航流体力係数、海の10モード設定海象での船速低下をそれぞれ計算することができる。
使用言語:VBA


尿素水蒸発・熱分解過程を考慮した尿素SCR触媒性能劣化・再生予測プログラム

P第9932号-1/2010(H22).12.14/高木正英
本プログラムは、ディーゼルエンジン排気管内を飛翔する尿素水単一液滴の蒸発による液滴径・温度の変化及びその後の尿素熱分解によるNH3(アンモニア)、HNCO(イソシアン酸)生成濃度を求め、さらにその結果を用いて尿素SCRにおける触媒性能劣化物質の触媒への生成を予測することができる。パラメータとして、液滴の直径・温度・速度や、排気管内の温度・速度・成分・尿素濃度等を変更でき、それらの影響を調べることができる。
使用言語:FORTRAN 77


最適化ルーチンを用いたシリーズプロペラ多目的設計プログラム ver2.0

P第9850号-1/2010(H22).04.22/川並康剛
前バージョンで設計できるプロペラに新たなシリーズプロペラを加えMAU、B-Screw、UA、UBシリーズプロペラの設計が可能となった。また、前バージョンでは汎用の最適化ルーチンをリンクして用いる必要があったが、ver2.0では専用の最適化ルーチンを組み込んだため、スタンドアロンで利用可能である。
使用言語:ISO/IEC14882:2003 C++


気象海象・船舶実測値地図表示プログラム

P第9849号-1/2010(H22).04.22/小林充
気象海象情報(風/波/海流の予報値、海流の解析値)と、船舶計測情報(風/波/ドリフトの実測値)を、色分けした矢印で地図上にグラフィカル表示するプログラムである。気象海象情報は、日時を指定し、風(風向・風速)/波(波高・波向・波周期)/海流(方向・速度)を、船舶計測情報では更にドリフト(方向・速度)を、単独又は複数項目を重ね合わせて表示させることができる。また、特定の日時だけではなく、範囲指定した日時間を、順次書き換えながら表示することが可能で、時系列に沿った変化を捉えることもできる。
使用言語:Visual Basic
※本プログラムは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの助成事業「内航船の環境調和型運航計画支援システムと陸上交通情報連携に関する実用化研究開発」による成果である。


高次振動を含む時系列の確率検定プログラムシートVer.1, Probability-density-function Generator for Time-history Data, Ver.1

P第9848号-1/2010(H22).04.22/川野始
本プログラムは、船体縦曲げ振動のような高次振動を含む時系列であっても、安定して確率検定を行なうためのプログラムである。具体的には、構造物寿命評価などに関する確率統計理論として知られるワイブル確率分布の密度関数を求めるソフトであり、寿命など確率変数Xの大きさと個数を記した入力データから、ワイブル係数(ワイブル確率密度関数を構成する3個のパラメター値)を導き出す機能がある。
使用言語:Visual Basic


非構造格子による物体まわりの粘性流場計算プログラム(SURF) Ver.6.41

P第9842号-1/2010(H22).04.12/日野孝則
本計算法の支配方程式は、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式であり、セル中心の有限体積法を用いて離散化した。本計算法で取り扱えるセル形状は、四面体、六面体、四角錘および三角錘であり、これらを組み合わせた非構造格子により、複雑形状まわりの粘性流れを解析することが可能である。非粘性項の評価にはRoe法を適用し、MUSCLにより2次精度とした。粘性項は2次の中心差分で評価した。擬似時間と実時間の二つの時間を併用することにより、非定常流れを計算することもできる。また、計算の効率化を図るため、多重格子法を適用している。さらに、レベルセット法による自由表面の取扱い、および無限翼数プロペラ理論による体積力モデルによる自航計算、定常旋回時の流れ計算の機能がある。なお、前バージョンでは、乱流モデルとして1方程式モデルであるSpalart-Allmaras(SA)モデルおよび、肥大船の後流推定用に改良した修正SAモデルが使用可能であったが、新バージョンでは、さらに2方程式モデルのk-ωBSLおよびk-ωSSTモデルを導入した。また、自由表面を扱うレベルセット関数の物体近傍での扱いに新しいアルゴリズムを使用し、ロバスト性を増した。
使用言語:Fortran 90


構造格子用3次元Fergusonスプライン・プログラム(FGS3) Ver.1.0

P第9841号-1/2010(H22).04.12/児玉良明
本プログラムは船体、舵、プロペラなどの周りの3次元構造格子を読み込み、格子点を通る3方向のFergusonスプラインを生成し、さらに3次元TFI(Trans-Finite Interpolation)を適用することにより、格子点位置での離散的な情報を3次元空間内に連続的に分布する情報に拡張する。本プログラムは上記の技術を利用した4つの機能を有する。1つ目は格子点密度の変更機能であり、入力格子の形状の特徴を保ったまま、より細かい格子や粗い格子を生成することができる。2つ目は与えられた物理空間点に対応するスプライン空間点 を求める逆問題機能であり、その点が格子点が張る空間の外部/境界面上/内部にあることを判別でき、特に重合格子法において有用である。3つ目は流線追跡機能、4つ目は限界流線追跡機能であり、共に従来よりも高精度である。本プログラムは、3次元構造格子が持ちやすい写像の特異点を処理することができ、広い範囲の格子に適用することができる。
使用言語:Fortran 90


放射線輸送計算コードTORT用入力作成支援プログラム

P第9840号-1/2010(H22).04.12/平尾好弘
本プログラムは、3次元放射線輸送計算コードTORT用の入力をPC上で簡便に作成・管理するためのユーザ支援環境である。全体の入力候補が項目ごとにツリー形式で整理され、各項目の数値情報はスプレッドシート上で操作可能である。また、ユーザの入力エラーを回避し、入力データの整合性をチェックする様々な機能を有する。
使用言語:C++


コストに不確実性をもつ最短路問題のロバスト解算出プログラム

P第9838号-1/2010(H22).04.12/小林和博
最短路問題は、ネットワーク上のある指定した点から、指定した点への最小コストのパスを求める問題である。ネットワークの各枝にはコストが付加されており、あるパスのコストはそれに含まれる枝のコストの和で定義される。最短路問題に対して、コストの不確実性に対する頑強性、即ち、悪い条件が実現してしまった際にも十分によい性質をもつ解を導出するアルゴリズムが存在する。そのアルゴリズムを実装するには、高度な数理科学の訓練が必要である。このプログラムでは、Bertsimasらの提案したアルゴリズムを実装しており、これを用いると、ユーザは簡単な形式の入力データを準備するだけで、想定された範囲内であれば悪い条件下でも十分によい解を導出することができる。
使用言語:python(最短路問題の求解には外部のプログラムを利用)


車両固縛評価プログラム

P第9837号-1/2010(H22).04.12/矢加部文
所与の加速度条件下において固縛装置に作用する張力を求めるとともに、懸架装置(タイヤを含む)に作用する上下、左右、前後方向の力を求めることを目的とした三次元非線形固縛力評価プログラムである。設定された固縛条件(車両の質量、重心位置、懸架装置の特性、固縛の位置及び固縛装置のばね定数等)について、各方向の加速度の組合せ毎に張力等を計算・出力する。なお、利用の便を考慮し、3軸方向の加速度の長期予測値を入力として、加速度楕円体上の加速度の組合せを計算する機能を付加した。
使用言語:Visual Basic for Applications


蓄熱高温海水によるバラスト水処理時の温度解析・制御ソフト

P第9836号-1/2010(H22).04.12/山根健次、林原仁志
本プログラムは、熱回収式高温殺滅型バラスト水管理システム系統を対象に、空間方向一次元及び時間方向にモデル化し、差分法を用いた数値解析により運用中における各部位の温度を算出する。また、熱回収できない温度ロスを、別途設けた蓄熱タンク内高温海水の「足し湯」によって補う際、排出バラスト水内生物殺滅基準を満たす有効な温度を維持する「足し湯流量」を決定し、流量調節に必要な情報をシミュレーション上の流量制御装置に返すプログラムである。固定的に与える主な条件としては「熱交換機の熱貫流率や伝熱面積等の各種熱定数」「殺滅タンク容量及び保温特性値」「バラスト水総量」「バラスト水流量」「バラスト水内生物殺滅温度」であり、運用時の変数としての情報は「蓄熱タンク水出口温度」である。
使用言語:C
※本プログラムは、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構からの委託研究「船舶の主機関の排熱を利用したバラスト水処理装置の開発」による成果である。


線形予測法による音響観測データ連続解析用ソフトウェア

P第9835号-1/2010(H22).04.12/今里元信
本プログラムは、音響観測データの読み込みから線形予測法のアルゴリズムによる音響解析までを一括処理し、対象時間範囲において設定時間間隔で連続出力することができるものである。例えば長時間観測記録データの場合、出力した連続データを3次元でグラフ表示することにより、音響特性の時間変化および特徴が捉えやすくなる。それぞれの出力データを変更、または追加の際には多少のプログラム変更で引き続き利用できることから、音響解析用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は本手法による音響解析を連続して容易に行うことができるため、観測対象音検出などの作業の際に適している。
使用言語:Visual C++6.0であるが、標準Cでの作成ため容易に他のCコンパイラへ移植可能


浮体式洋上風力発電基本計画プログラム

P第9834号-1/2010(H22).04.12/中條俊樹
日本近海における浮体式風力発電の導入海域の選択と、目標とする発電容量を入力とし、風車と支持浮体の概略寸法(ローター径、喫水、排水量等)、係留系の仕様(索径、本数等)、初期建造コストを出力とするプログラムである。風車と支持浮体の寸法やコストを既存の構造物のデータから作成された近似式を用いて算出するプログラムと、波浪中における係留系の安全率を求めるプログラムをまとめるインターフェースの役割も担っている。
使用言語:Visual C++ 2008


海洋構造物の調和設計プログラム

P第9830号-1/2010(H22).04.09/中條俊樹
海洋開発における利活用目的の選択に応じ、適した海洋構造物(プラットフォーム)の形式や係留方式を提示し、ユーザーの運用計画に基づいてプラットフォームの基本計画を策定し、概略の寸法、係留系の仕様、初期建造コスト等を算出するプログラムである。寸法やコストは、既存の構造物のデータに基づき作成された近似式から求められる。さらに係留の安全性やDPS(自動位置保持装置)の能力、波浪中の稼働性を算定するプログラム群を組み合わせ、安全性や稼働性の評価を行う。プラットフォームから排出される排水中の微粒子の拡散・再堆積の解析結果の表示も併せて行う。最終出力として、運用コストまで考慮して経済性指標(NPV/IRR)を算出し、経済性評価を行う。
使用言語:Visual C++ 2008


2次元移流拡散モデルによる気泡流抵抗低減推定プログラム

P第9829号-1/2010(H22).04.09/日夏宗彦
本プログラムは2次元平板の底面に気泡流を流出させたとき、気泡被覆による抵抗低減量を推定するプログラムである。気泡被覆は単純な2次元移流拡散方程式で簡易に推定し、得られた気泡分布から摩擦抵抗への推定は、実験で得られた関係を用いている。計算では、空気吹き出し位置、空気吹き出し流量、船速、気泡被覆部の境界(船底のフラットエンド)を入力データとし、吹き出された空気膜の底面での厚さ分布が計算される。計算された空気膜厚さから、長尺模型試験で得られた空気膜厚さと抵抗低減率の実験的関係式を用いて、局所的な摩擦抵抗低下量を計算し、これらを積分することで全体の抵抗低減量を推定している。
使用言語:Fortran


協調型航行支援システム

P第9827号-1/2010(H22).04.05/福戸淳司、丹羽康之、南真紀子
協調型航行支援システムは、AIS(船舶自動識別装置)を用いて船船間で通信を行い、音声通信希望や避航操船方法の合意形成、意図的変針の通知等、船船間の意思疎通を促すプログラムである。通信にはAISバイナリーメッセージを用い、AIS情報のレーダ画面表示、レーダ画面上のGUIによる操作、AISの制御機能を有す。機能としては、擬似レーダ画面上で対象船を指定し、これに対して音声通信要求や避航方法の提案・許諾等の意思疎通を行うコード化された情報を送受信し、その結果を適切に表示する機能を有する。
使用言語:Borland C++ Builder


2009(平成21)年度

71件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


構造格子品質改良プログラム(HD_SM) Ver.100106.1

P第9825号-1/2010(H22).03.30/田原裕介
CFD計算においては、使用する計算格子の品質が計算精度に大きな影響を及ぼす。本プログラムは、船体周りの構造格子生成プログラム・HullDesから出力された計算格子の品質向上を目的としており、ほぼ自動的に格子品質の向上(なめらかさ,直交度,密集の度合い等)を達成する。計算理論には3次元ポアソンソルバー解法。指数関数離散化法、スプライン格子整配置法を導入し、高安定度と高効率を達成している。現行バージョンでは主にOO型構造格子を対象としている。
使用言語:Fortran


CAT(Casualty Analysis Tool) Ver1

P第9824号-1/2010(H22).03.30/伊藤博子
海難事故解析のために海難審判録データベースから、当該事故の検索及び海図上への表示を行うツール。多種多量に蓄積された海難審判録データベースの中から、海難の種類、海難の場所等のキーワード設定により対象となる審判録データの抽出等が可能とする。さらに、これらの得られた結果の審判録データから、その海難の発生した場所を海図上に表示するものである。海難審判録データベースに限らず、同様の目的を持った様々なデータベースでの活用が期待できる。
使用言語:C#


TSAR(Time-dependent System Availabilities Research tool) Ver1.2

P第9823号-1/2010(H22).03.30/三友信夫
このプログラムは、経年劣化等による故障率の時間依存の変化に対応したシステム信頼性解析ツールである。オペレータと信号線の組み合わせによりシステムを表現するチャート図を作成し、オペレータの動作モード・故障に対して発生確率をデータとして与え、それらの機能の定義に基づき処理を行い、最終的に系の動作/不動作確率を求めるものである。化学プラント、原子力プラント、交通システム、制御システム等、幅広い分野での活用が期待できる。
使用言語:Fortran(チャート図を作成するチャートエディターはC言語)


舵まわり構造格子生成プログラム(RG) Ver.100122.1

P第9822号-1/2010(H22).03.30/田原裕介
本プログラムの目的は、重合格子法を用いて舵付き船体まわりのCFD計算を行う際に必要となる舵まわり構造格子を生成することである。本プログラムは、必要最小限度のコントロールパラメータを用いて、ほぼ自動的に高品質(なめらかさ、直交度、密集の度合い等)な舵まわり構造格子を生成する。計算理論には3次元ポアソンソルバー解法、指数関数離散化法、スプライン格子整配置法を導入し、高安定度と高効率を達成している。現行バージョンでは主にOO型構造格子を対象としている。
使用言語:Fortran


LS-DYNAデータ検証及び材料データ一括修正プログラム ver.3.1

P第9821号-1/2010(H22).03.30/山田安平
本プログラムは、LS-DYNAデータの入・出力機能を備え、膨大な入力データを高速かつ高効率に一括修正することができるプログラムである。破断歪み値や、歪み速度依存性などのデータを一括して入力でき、感度解析を行うための入力データを効率的に生成することが可能である。データの高速チェック機能を有し、使用しているカード一覧をサマリーとして出力可能である。ELEMENT_BEAM_ORIENTATION及びELEMENT_BEAM_ORIENTATION_OFFSETにも対応している。破断歪みや歪み速度依存性は、材料種類毎に個別に設定できるようにしている。オブジェクト指向により、LS-DYNAオブジェクトを用いて統一して処理できるように全面的にプログラムを書き換えた。
使用言語:Microsoft Visual C++


集合被覆法を用いたオーダー式配船プログラム

P第9820号-1/2010(H22).03.30/瀬田剛広
船舶の配船計画作業に際し、配船対象のオーダーのリストおよび船舶のリストを受け取り、マッチングを行う上での各種制約条件を考慮した上で配船案を計算・出力するプログラムである。配船案の作成にあたっては集合被覆法と呼ばれる技術を用い、燃料消費量あるいは総運航距離の面で最適化された配船計画を出力する。Windows XP上で動作することを確認しており、外部ライブラリとして数理最適化ソフトウェアであるFICO社のXPRESSを要求する。
使用言語:C++(Microsoft Visual C++)
※本プログラムは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの助成事業「内航船の環境調和型運航計画支援システムと陸上交通情報連携に関する実用化研究開発」による成果である。


目視認識支援装置メインシステムプログラム

P第9819号-1/2010(H22).03.30/疋田賢次郎
目視認識支援装置から「装置の指向方位」、レーダから「レーダエコー」「自船に関する情報」及び「ARPA情報」を取得し、AIS(船舶自動識別装置)から「他船に関する情報」(船名、経緯度、速度、進路等)を受信する。AIS情報に関しては、可読できるように復号化を実施する。各船毎に方位・距離を計算し、速度・進路から、最接近距離及び最接近時間を計算する。以上の自船及び他船に関する情報を、ヘッドアップディスプレイ等を利用して船橋上の視点から目視している船の近傍に、対応付けが可能な様に座標変換して表示する。レーダ本体に対して、レンジの変更、ターゲットの捕捉・解除等、レーダ操作指示を行う。装置の基本的な操作は、CSV形式のログファイルに記述される。表示等のために保有する、他船に関するARPA情報・AIS情報を、LAN上にUDP形式で放送する。
使用言語:Borland C++
※本プログラムは、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構からの委託研究「目視によるレーダーターゲット捕捉・認識支援機器の開発」による成果である。


路線網生成プログラム

P第9818号-1/2010(H22).03.30/間島隆博
物理的ネットワーク(道路、河川、軌道)、駅やバス停の位置、発着地別の移動需要を入力として、複数の路線で構成される路線網とその路線に割り当てられるバス台数を出力するプログラムである。なお、各路線のルートはバス停の順列で表現される。路線網は、目的地までの総所要時間を利用者のコスト、バス台数を運行者のコストとして、その和で評価される。プログラムは一つの路線を一つのエージェントに見立てたマルチエージェントシステムによる進化型計算の枠組みを応用しており、上記した両コストの最小化を目指す。また、マルチエージェントシステムを採用したことにより、エージェントで表現される路線の削除、追加が容易に行えるため、入力条件の変化に対して柔軟に対応できる仕様となっている。災害時の復興・復旧過程においては、バス停の新設、廃止、道路封鎖などの条件変化が頻繁に発生すると考えられ、このような状況下において、本プログラムは有効である。
使用言語:VC++(Microsoft Visual Studio 2005)


造船のぎょう鉄におけるプレス施工の曲率指示機能

P第9817号-1/2010(H22).03.30/松尾宏平
本プログラムは、造船の板曲げ加工(ぎょう鉄)で行われるプレス施工時のガイドとして曲げ量を曲率として出力する機能である。プレス加工に適した曲率情報の算出ルーチンと現場の施工に適した図面出力ルーチンを開発した。
使用言語:FORTRAN 77、Visual Basic


随伴線束法を用いたモンテカルロ遮蔽解析用分散低減パラメータの自動生成プログラム

P第9816号-1/2010(H22).03.30/浅見光史
本プログラムは、3次元モンテカルロ遮蔽解析の分散低減法の一つであるウェイトウィンドウ法に使用されるパラメータを、決定論的手法によって得られた随伴線束から自動的に算出するものである。随伴線束計算は1次元で行うが、緩和係数を用いて体系の密度を減少させることにより、空間的拡がりを持つ体系にも適用可能である。
使用言語:FORTRAN 77


放射性核種の海洋拡散解析プログラム

P第9815号-1/2010(H22).03.30/岡秀行
放射性物質が海洋中で漏洩した場合に一般公衆等への被害影響を評価するため、放射性核種の濃度変化を推定するプログラムである。放射性核種の海洋中における挙動の主な要因のうち、移流拡散よる水平及び鉛直混合、核種崩壊、ならびに海洋中に浮遊する懸濁粒子に吸着して除去される過程(スキャベンジング)を考慮している。対象とする海域の海流データ及び海底地形データを読み込み、放出された核種濃度の輸送方程式を差分法により数値的に解いている。海流データとしては(独)海洋研究開発機構が配信しているJCOPE同化データを月別に統計処理し、MASCON(Mass Consistent flow)モデルにより必要とする格子間隔に補間した海流場を利用している。また海底地形データには,日本海洋データセンター(JODC)が提供している500mメッシュ水深データを補間処理したものを用いている。
使用言語:Fortran 90/95


Fluent to AutoReaGas インターフェイスプログラム

P第9814号-1/2010(H22).03.30/矢口雄大、正信聡太郎
本プログラムは、CFDソフトウェアFLUENTを用いた可燃性ガスの拡散解析結果を入力データとして、爆発シミュレーションソフトウェアAutoReaGasによる解析を実施するのに必要な可燃性ガスの濃度分布データを出力するプログラムであり、Fluentをプラットフォームとして動作する。計算結果は、海洋上の石油・天然ガス生産プラットフォームで問題となる、可燃性ガスの漏洩・爆発時の安全性評価に利用することができる。
使用言語:C


全方位画像のパノラマ展開プログラム Version1.1

P第9811号-1/2010(H22).03.23/山之内博
全方位画像センサによって取得された画像の表示を目的とした、全方位画像のパノラマ展開プログラム(登録番号:P第9744号-1)のバージョンアップ版(Version1.1)です。このプログラムでは、Photoshop等のプログラムによって保存された .tif 形式の全方位画像データについて、パノラマ展開画像表示のための処理を行います。Version1.1でのプログラムへの追加機能は、1)暗視機能を持つPAN-TILTカメラで取得された全方位画像(VGA:640×480画素)に対して、画像の拡大を目的として内挿処理(バイリニア法:2×2画素、または、オリジナル画素に重みを着けた重み付きバイリニア法)を行い、処理結果の全方位画像表示を行う。2)パノラマ展開のための作業領域と表示を正面とする方向の設定を、マウスと矢印キーを使用して行う。3)パノラマ展開画像として、2フレーム(前方、後方)表示、又は、4フレーム(前方、後方、左方、右方)表示を選択し、画像を表示する。4)追加の機能として、拡大された全方位画像に対して、フィルター処理による画像シャープ化の処理を行う。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0で作成されるスケルトン(骨格)プログラムに、必要なコードを書き込んでいる


Safety_WindTurbineプログラム

P第9810号-1/2010(H22).03.23/齊藤昌勝
本プログラムは、1-Cylinderタイプの風力発電用浮体の係留系の安全性を評価するものである。対象とする係留系は、当所で考案したブライドル式トートレグ係留である。これは、6本の係留索を星形に組み合わせることで方向揺れに対する復原力を増加させたものである。係留ラインの素材はポリエステルロープを想定した。安全性の指標には荒天下における係留ラインの最大張力とラインの最小破断荷重(MBL)の比(安全率)を用いている。計算手法は、長周期運動を考慮した周波数領域の運動解析により浮体の最大変位を推定し、その時の係留ラインの準静的張力をもとめ、これを最大張力とする。
使用言語:Fortran


データロガーNR2000CSVフォーマット区間平均プログラム

P第9809号-1/2010(H22).03.23/堀利文
本プログラムは実験計測に使用しているキーエンス社データロガーNR2000にて収集してデータの区間平均値を算出する場合に用いる。本プログラムを実行できる条件としてはNR2000のch1に区間平均を求めたい範囲に3V程度の連続したマーク電圧を入力する。この電圧範囲をプログラムにおいて自動判別し平均の算出と保存を実行する。NR2000のモードはシングルエンドまたは差動入力のどちらでも良いが、データ保存形式をCSV形式としておくこと。また本プログラムはNATIONAL INSTRUMENTS社のLabVIEW7.0にて製作されている。なお、ch数はNR2000の最大であり16ch、平均区間の数は画面表示では11回であるがこれを超えても保存可能である。
使用言語:LabVIEW 7.0


複合利活用プラットフォーム用係留安全性評価プログラム

P第9808号-1/2010(H22).03.23/國分健太郎
洋上で静穏域を創出するためにL字に配置した2基の消波用ベース浮体の、係留の安全性を評価するためのFORTRANプログラム群である。balancep_moor_sub.f, drift_file_read.f, main.f, max.f, mgssl.f, mooring_characterictics.f, msm.f, revised_response.f, spline.forの9つのプログラムから構成される。係留の長さ、径、本数、レイアウト等を選定した場合に、波、風、流れの複合外力下で、各係留の張力と浮体の運動を計算し、係留張力に対する最小破断荷重の安全率と2浮体の接触の有無を確認できる。また、係留系の概略コストを算出する。
使用言語:Fortran


Safety_semisubプログラム

P第9807号-1/2010(H22).03.23/齊藤昌勝
大水深(500m~5000m)に係留されているセミサブ型浮体式海洋構造物の係留系の安全性を評価するプログラムである。安全性の指標には荒天下における係留ラインの最大張力とラインの最小破断荷重(MBL)の比(安全率)を用いている。計算手法は、長周期運動を考慮した周波数領域の運動解析により浮体の最大変位を推定し、その時の係留ラインの準静的張力をランプドマス法により求め、これを最大張力とする。係留ラインの素材として、ポリエステルロープ・ワイヤーロープ・チェーンの特性表を内蔵している。
使用言語:Fortran


空気潤滑模型実験用空気流量制御および表示プログラム

P第9806号-1/2010(H22).03.23/堀利文
空気流量を調整するマスフローメータをパソコンにて設定流量に制御するとともに現在の実流量を画面上に表示する。マスフローメータのチャンネルは基本数6chとし、個別にON/OFF可能であるとともに、個別に現在の設定値を瞬時に変更できる。流量表示は視覚的に判断し易いように空気配管、概略模型形状、流量設定制御スイッチおよび流量の表示を配置している。マスフローメータの制御および流量表示にはインターフェースとしてA/D変換器とD/A変換器を使用している。本プログラムはNATIONAL INSTRUMENTS社のLabVIEW Ver.8.5を使用して製作している。
使用言語:LabVIEW Ver.8.5、NI-DAQ8.8.0、cDAQ-9172、NI9264、NI9205


複合利活用プラットフォーム用基本計画策定プログラム

P第9805号-1/2010(H22).03.23/國分健太郎
洋上で静穏域を創出し、そこで食料(葉物野菜とまぐろ)を生産するための、浮体要目、必要電力、概算コスト等の基本計画を算出するFORTRANプログラム群である。以下の7つのプログラムから構成される。① Base_unitV7.f:波消しをして静穏海域を創出する消波用ベース浮体(新造ポンツーン)、② Base_usedV3.f:同(中古船改造)、③ YasaiModule_unitV7.f:葉物野菜の年間出荷量に必要な農業利用モジュール浮体(新造ポンツーン)、④ YasaiModule_usedV4.f:同(中古船改造)、⑤ TunaModule_unitV8.f:まぐろの稚魚の年間生産量に必要な水産利用モジュール浮体(新造ポンツーン)、⑥ TunaModule_usedV5.f:同(中古船改造)、⑦ Ikesu_unitV3.f:まぐろの成魚の年間生産量に必要な生簀
使用言語:Fortran


海底資源開発に係る海洋環境影響評価プログラム

P第9804号-1/2010(H22).03.23/岡秀行
調和設計法の一部としてプラットフォーム排水の影響を評価するため、JCOPE2同化データを基にした海流場推定モデルと懸濁体粒子濃度の移流拡散方程式から成る環境影響評価プログラムである。海流場の推定には、気象解析(気流予測)において豊富な適用実績を有するMASCON(Mass Consistent flow)モデルを採用している。海流場を推定(補間)するための参照データとして、(独)海洋研究開発機構が開発した海況予測システムから得られるJCOPE再解析データを使用している。一方、排水に含まれる懸濁体粒子の分布予測については、粒子濃度の移流拡散方程式に加え、粒子沈降の効果ならびに海底に堆積した微粒子の再浮遊の影響を考慮したモデル方程式を差分法により解いている。
使用言語:Fortran 90/95


造波水槽における規則波・不規則波信号作成プログラム

P第9803号-1/2010(H22).03.23/大縄将史
本プログラムは全周型造波板を持つ水槽において反射することなく規則波・不規則波を造波し続けられるように全造波板の各時刻における位置を指定する信号を作成するためのものである。任意の水槽形状や造波板サイズに対応していることが特徴であり、また任意の方向・波長・波高の規則波、およびそれらの合成である不規則波に対応している。基本原理は各造波板を調和振動させたときにできる流れ場を境界要素法によって計算し、それらを合成することで水槽の指定した複数の点において指定した流れ場を最もよく近似する係数を求めることである。
なお、本プログラムの一部に一般に公開されているコードを用いている(subroutine fnerst.f, besjnc,f, DLSEI.f)。
使用言語:Fortran


他船情報双眼鏡重畳プログラム

P第9795号-1/2010(H22).03.09/沼野正義
AIS(船舶自動識別装置)およびレーダ/ARPAから出力される他船情報、自船の船首方位・速度、ならびに位置(緯度、経度)をネットワークで介して受信し、他船情報を自船回りの他船の方位、距離により整理して、指向方位検出機構およびPC画像重畳用プロジェクタを装備した双眼鏡を用いて、観察した他船を同定してその情報を重畳表示する。
使用言語:Microsoft Visual Basic 6.0
※本プログラムは、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)からの委託研究「目視によるレーダーターゲット補足、認識支援機器の開発」による成果である。


複数浮体の係留(接続)反力計算汎用プログラム

P第9787号-1/2010(H22).03.1/難波康広
複数の浮体が係留及び/あるいは相互に接続されている場合、各浮体の平衡位置及び並行・回転運動情報と、係留(接続)ラインの反力特性情報、各浮体上における係留(接続)ライン本数及び接続位置等を入力とし、各浮体に作用する合計の係留(接続)反力及びモーメントを出力する係留(接続)反力計算汎用プログラムである。入力情報である各浮体の平衡位置、係留(接続)ラインの反力特性情報等を差し替えることによって、任意の浮体配置、係留(接続)ライン特性、位置、本数に対応することができる汎用性を持つ。
使用言語:FORTRAN 77、Fortran 90


波浪中での非線形船体運動及び波浪荷重推定プログラムのためのグラフィックユーザーインターフェースソフト(NMRIW-GUI)

P第9786号-1/2010(H22).03.1/小川剛孝
規則波及び不規則波中での船体運動、加速度、波浪荷重、船体表面水圧分布を時系列で計算するプログラムのためのグラフィックユーザーインターフェ-スソフトである。計算対象の船型データを簡単に読み込むことや、計算条件である波高、波向、波周期、船速の入力が容易に出来る。また、重量分布の確認や入力データの整合性も確認できる。さらに、計算結果の周波数応答関数(振幅及び位相)、荷重分布、水圧分布を図面で表示できるほか、時系列の表示とこれを用いた船体運動のアニメーション表示もできる。これらの表示画面及び図はJPEGやAVIとしての出力も可能である。
使用言語:Visual Basic


波浪中での非線形船体運動及び波浪荷重推定プログラム(NMRIW)

P第9785号-1/2010(H22).03.1/小川剛孝
規則波及び不規則波中での船体運動、加速度、波浪荷重、船体表面水圧分布を時系列で計算するプログラムである。非線形ストリップ法の考えに基づいて構築されており、様々な波高、波向、波周期、船速において時々刻々の流体力の変化を考慮して計算することが可能である。
使用言語:Fortran


FLUENT2SURF

P第9783号-1/2010(H22).02.25/平田信行、日野孝則
本プログラムは、汎用CFDコードFLUENTの入力データとして生成された計算格子ファイルを、海上技術安全研究所が開発したCFDコードSURFで計算できるように、各種格子情報のデータ変換を実施するとともに、SURFの計算効率を向上させるため、格子番号の順番を並べ替えることが可能である。また、局所細分化が含まれるような複雑な接続情報を有する計算格子にも適用できる。
使用言語:Fortran 90


要目最適化プログラム(HOPE Light)

P第9781号-1/2010(H22).02.23/一ノ瀬康雄、久米健一、佐々木紀幸、川並康剛、南佳成、黒田麻利子、枌原直人
本プログラムは、船舶の設計段階における船型要目の最適化及びその性能推定を行うプログラムであり、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するものである。プログラムでは、必要最低限の入力データ(船型要目)を用いて、平水中・波浪中性能、燃費、操縦性能、MAUプロペラの最適性能等が得られる。
使用言語:VBA


ツインスケグを有する船舶の操縦運動推定プログラム

P第9777号-1/2010(H22).02.19/原口富博
ツインスケグを有する2軸2舵の船舶の操縦運動推定プログラムで、旋回試験、逆スパイラル試験、Z操縦試験に対応する運動計算ができる。また、定常旋回特性の推定計算も行える。基本となる船体に働く操縦流体力の推定は、貴島等の船尾形状を考慮した操縦流体力の推定法をベースとし、ツインスケグを有する船舶に適用できるように、独自の修正係数を用いて操縦流体力を修正している。この結果、船舶の主要目から操縦運動計算を行う事ができる。
使用言語:Fortran


ナストランバルクデータの法線方向および局所座標の統一プログラム

P第9776号-1/2010(H22).02.19/岡修二
FEM解析におけるモデルデータは作成時から統一されたフォームで作成されることが望ましい。しかし統一されていない場合でも解析可能な場合も多々ある。当所が扱う船体構造は要素数も多大で一度完成したデータはできるだけ再利用したい。本プログラムは既存のバルクデータを使い、その要素の法線方向を統一させ、なおかつ要素の局所座標を統一させる機能を持たせている。具体的に船体は外側から波浪外力を受ける。外板要素には荷重方向を意識した入力データが必要になる。またタンカー等の場合、タンク内に圧力がかかる。タンク壁の構造要素はタンク圧力を一定方向から受けることになる。これらのデータを作成する際、本プログラムを実行することで、既存のデータの荷重方向および局所座標が統一できる。
使用言語:PV-WAVE


プログラムLila(SPICA入力支援プログラム)

P第9775号-1/2010(H22).02.19/辻本 勝、黒田麻利子、枌原直人、一ノ瀬康雄
本プログラムは、海の10モード指標計算プログラムSPICA入力データを作成するものであり、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するものである。プログラムでは、水槽試験結果もしくは同等の推定データを入力に平水中抵抗、自航要素、プロペラ単独特性に関するSPICA入力データを容易に作成することが可能である。
使用言語:VBA


洋上風力発電用SPAR浮体のハイドロスタテック等計算プログラム

P第9755号-1/2010(H22).01.27/加藤俊司
本プログラムは、洋上風力発電用ベース浮体となるSPAR型浮体の設置水深、風車の発電量を入力すると、自動的に必要排水量、直径、喫水、メッシュ分割数を決定し、既存SPAR型浮体の回帰分析に基づく重心位置、GM等を算出しハイドロスタテック特性等を計算する。メッシュ生成では、浮体没水部表面をアイソパラメトリック要素で自動分割しているので、(法線ベクトルに基づき)排水量はもちろん方向毎の没水部投影面積を自動的に算出するとともに、高次面境界要素法に基づく流体力解析プログラムLHBEM用データファイルやNASTRAN用BDF形式ファイルに出力可能。
使用言語:Fortran


うねりの影響を考慮した浮体応答評価プログラム

P第9754号-1/2010(H22).01.27/正信聡太郎
浮体の応答関数、複数の波スペクトルのパラメータを入力データとして、風波及びうねりが共存する状態における浮体応答の最大期待値を出力する。波スペクトルとしてJONSWAPスペクトルを採用している。本プログラムは、特に船型海洋構造物の設計等で問題となる、風波とうねりの方向が異なる場合での応答評価に利用することができる。
使用言語:Fortran


3次元浮体周りの自由表面攪乱ポテンシャル並びに周辺波浪場の波高分布計算プログラム

P第9753号-1/2010(H22).01.27/加藤俊司
波浪中における3次元浮体周りの攪乱ポテンシャル並びに周辺波浪場の波高分布を計算するプログラム。波浪中浮体表面の攪乱ポテンシャルに関しては既に「波浪中2浮体に作用する流体力・波力及び動揺計算プログラム(P第9196号-1)」としてプログラム登録しているが、その結果を用いて3次元浮体周りの自由表面の攪乱ポテンシャルとそれによる波高分布を計算できるようにした。なお、解法としては「波浪中2浮体に作用する流体力・波力及び動揺計算プログラム(P第9196号-1)」と同様にアイソパラメトリック要素をベースにした高次面境界要素法を用いている。複数浮体に対しても適用可能である。
使用言語:Fortran


波浪中係留浮体に作用する2次の変動波漂流力計算プログラム

P第9752号-1/2010(H22).01.27/加藤俊司
波浪中係留浮体に作用する2次オーダーの変動波漂流力を計算するプログラム。波浪中係留浮体に作用する線形流体力、線形波力及び動揺計算に関しては既にP第9196号-1としてプログラム登録しているが、その結果(物体表面の線形ポテンシャルと6自由度動揺量)を用いて異なる周波数の組に対し浮体に作用する2次オーダーの変動波漂流力の応答関数(QTFと呼ばれる)を計算できるようにした。なお、解法としては「波浪中2浮体に作用する流体力・波力及び動揺計算プログラム(P第9196号-1)」と同様にアイソパラメトリック要素をベースにした高次面境界要素法を用いており、変動波漂流力は浮体表面の直接積分法を用いている。
使用言語:Fortran


複合利活用複数消波ベース浮体のハイドロスタテック計算プログラム

P第9747号-1/2010(H22).01.19/加藤俊司
本プログラムは、複合利活用消波ベース浮体の任意の長さ、幅、喫水及びメッシュ分割数を入力すると、自動的に流体解析用メッシュを生成し、排水量、重心位置、GM等のハイドロスタテック特性を計算する。また,ベース浮体の中心位置、回転角を変えることで複数のベース浮体を任意の位置、任意の角度に配置でき、複数浮体の流体解析用メッシュを自動的に作成する。メッシュ生成では、浮体没水部表面をアイソパラメトリック要素で自動分割しているので、排水量はもちろん方向毎の没水部投影面積を自動的に算出するとともに、高次面境界要素法に基づく流体力解析プログラムLHBEM用データファイルやNASTRANプレポスト処理用ソフトPATRAN用BDF形式ファイルに出力可能。
使用言語:Fortran


海洋構造物の稼働率計算汎用プログラム

P第9746号-1/2010(H22).01.19/難波康広
海洋構造物情報(慣性・復原・流体力係数等)、稼働率計算対象海域の波頻度表、稼働率計算のための浮体動揺閾値を入力とし、海洋構造物の対象海域における稼働率を出力する稼働率計算プログラムである。プログラム内では、まず浮体動揺入力情報である海洋構造物情報(慣性・復原・流体力係数等)を用いて応答関数を求め、次に短期最大期待値を求め、最後に波頻度表を使用して、当該海域における稼働率を算出する。入力情報である海洋構造物情報(慣性・復原・流体力係数等)や計算対象海域の波頻度表を差し替えることによって、任意の海洋構造物の任意の海域における稼働率を計算することができる汎用性を持つ。
使用言語:Fortran 90


実海域船速補正プログラム(プログラムCOMPASS)

P第9745号-1/2010(H22).01.19/枌原直人、辻本勝
本プログラムは、実船計測により得られた船速データに馬力・排水量・気海象に関する補正を行い、指定した馬力・排水量でのビューフォート風力階級に基づく気海象下における船速低下量を算出するプログラムである。
使用言語:Fortran


全方位画像のパノラマ展開プログラム

P第9744号-1/2010(H22).01.07/山之内博
このプログラムは、全方位画像センサによって取得された、全方位画像のパノラマ展開画像を表示するためのプログラムです。このプログラムでは、Photoshop等のプログラムによって、.tif形式のファイルとして保存された全方位画像データを対象として、パノラマ展開画像表示のための処理を行います。プログラムの動きは、1)指定された .tif形式のファイルを開き、全方位画像を表示します。2)メニューのデータ処理から、作業領域の設定を選択します。3)画面に2つの同心円が表示されますので、マウスと矢印キーを使用して全方位画像が円の中心になるように、処理対象領域を指定します。4)ESCキーを押すことによって、パノラマ展開の画像領域を確定します。この時、処理対象領域以外は、黒く表示が変わります。5)メニューからパノラマ表示を選択すると、全方位画像のパノラマ展開画像を表示します。その他、プログラムの付加的な機能として、時間的に連続して取得された複数の .tif 形式画像を読込、画像間の差画像を作成することによって、動体の抽出処理を行います。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0


GUIを用いた船体周り構造格子生成プログラム(HullDes) Ver.4.1

P第9743号-1/2010(H22).01.04/児玉良明、有限会社ACT
船型(舵を含む)がオフセット形式あるいは、CADデータで与えられたとき、船体周りの空間をCFD計算用に格子状に分割する機能を有する。格子分割の手法は幾何学的な手法を基礎としているので、格子生成時の制御(なめらかさ、直交度、密集の度合い等)が、利用者にわかりやすく実行できる特徴がある。Windows GUIを備えており、ツールバーのメニューから各段階のプログラムを呼び出し、生成中の格子をグラフィック表示しながら作業することができる。また、CADデータからのオフセットデータの生成機能を備えている。バージョンアップにより、CADにより生成された船体形状NURBSファイルの読み込みからCFDの実行までを順に実行するWizard機能を追加した。また、複数のNURBSパッチ間の境界が原因で発生する問題を大幅に低減させた。さらに、OHタイプとOOタイプの格子生成を1つのプログラムHullGに統合し、HullG格子生成パラメータ設定のためのダイアログを用意することにより、生成パラメータを1つのファイルとして保存・読み出しを可能にした。
使用言語:C++、Fortran


潮流と波浪の複合環境条件下における3次元任意浮体に作用する波漂流力、流体力、動揺計算プログラム

P第9739号-1/2009(H21).12.28/加藤俊司
潮流と波浪の複合環境条件下での3次元浮体に作用する流体力、波力、波漂流力を計算するためには、低速前進速度を有する浮体に作用する流体力、動揺及び波漂流力の変化成分である抵抗増加量を計算する必要がある。本プログラムは、任意前進速度を有し境界条件を満足するグリーン関数を、速度パラメータτ=Uσ/g(Uは前進速度、σは出会波周波数)と波振幅パラメータであるε=κA(κは波数、Aは波振幅)で2パラメータ摂動展開し、τとεの2次オーダーまでの流体現象を定式化し、高次面境界要素法に基づきコード化したものである。なお、τの0次オーダーである定常ポテンシャルの計算はP第8817号-1を用いている。摂動展開している以上、使用範囲に制限がある(O(τε)=1/100)程度まで)。
使用言語:Fortran


海洋開発用セミサブ浮体のハイドロスタテック計算プログラム

P第9726号-1/2009(H21).12.17/加藤俊司
任意セミサブ浮体の排水量あるいはデッキペイロードを入力すると、ポンツーン及びコラムの主寸法(長さ、幅、深さ)を既存セミサブリグの回帰分析に基づくタイプリグから決定し、流体解析用メッシュの自動生成並びにそれに基づく排水量、没水部の投影面積、重心位置、GM等のハイドロスタテック特性を計算するプログラム。排水量計算では、船体没水部表面をアイソパラメトリック要素で自動分割しているので、高次面境界要素法に基づく流体力解析プログラムLHBEM用データファイルやNASTRANプレポスト処理用ソフトPATRAN用BDF形式ファイルに出力可能。
使用言語:Fortran


PSSA船舶航行頻度&海域内排出量解析システム ver.2

P第9707号-1/2009(H21).10.27/亀山道弘
本プログラムは所定の船舶の動静データを利用し、任意に指定する海域を航行する船舶の種類及びその航行頻度を解析するソフトである。本プログラムでは、解析を行いたい海域を任意に指定し、当該海域を通過する船舶の船舶番号、船名、船種、総トン数等の船舶情報、また、指定海域の入出日時、航路番号等の通過情報を解析・表示し、船舶の総トン数別、船種別の通過船舶の要約表を作成する機能を有する。また、従来のこれらの機能に加え、海域内での環境負荷物質等の排出量を解析する。更に、これらの解析結果をCSV形式等によりファイル出力する機能を有する。船舶の動静データ等の入力ファイルはCSV形式である。
使用言語:主としてMicrosoft社 C#


PSSA船舶運航状態表示システム

P第9706号-1/2009(H21).10.27/亀山道弘
本解析ソフトは船舶の動静データを対象に、世界地図上に指定した日時における全ての船舶の位置、進行方向、速力等の動静状態のベクトル(線)表示を行ない、地図上にの船舶の船名、船舶番号(IMO番号)、船種、総トン数等の関連情報を合わせて表示する機能を有する。また、これら解析結果の表示画面を画像ファイルとして出力するシステムである。
使用言語:Microsoft Visual C#.NET、Microsoft Access(データベース)


産業連関表(2000年版)によるLCA解析ソフトウェア

P第9705号-1/2009(H21).10.27/亀山道弘
本解析ソフトは産業連関表(2000年版)を対象に、産業連関表による環境負荷原単位データブック(以後、「3EID」と言う。)を用いて、二酸化炭素(CO2)、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)及び浮遊粒子状物質(SPM)の産業部門別の直接排出量や製品やサービスの製造に係る全ての他産業からの排出分を含めた排出量の解析及び感度分析等を実施するシステムである。
使用言語:Microsoft Visual C#.NET、Microsoft Access(データベース)


模型船の斜波中平均方位制御プログラム

P第9704号-1/2009(H21).10.27/二村正
本プログラムは、斜波等の外乱が存在する水槽内を、計測台車に設置した波力測定装置により模型船を曳航し平均波漂流力を計測するにあたり、模型船の平均方位角を一定に保つための定常回頭モーメントを波力測定装置に出力(指示)するプログラムである。定常回頭モーメント信号は、ローパス及びバンドカットフィルタを通した方位角に対するPID制御である。
使用言語:LABVIEW


耐航性能評価基準計算プログラム

P第9689号-1/2009(H21).09.24/辻本勝
本プログラムは、与えられた短期海象中で耐航性能評価基準を満足するかを計算する。耐航性能評価基準は、上下加速度の2乗平均平方根、海水打ち込み、船底スラミング、1/3プロペラ直径露出、MSI、ISO 2631/3(1985)による乗り心地評価、嘔吐率を取り扱うことができる。
使用言語:Fortran


相対運動計算プログラム

P第9688号-1/2009(H21).09.24/辻本勝
本プログラムは、規則波中及び短波頂不規則波中における相対応答を計算する。相対運動は、縦運動を入力に、相対変位(F.P.、任意位置、プロペラ位置)、相対速度(任意位置)、上下加速度(F.P.及び船橋)を扱うことができる。短期予測はスペクトラム解析法により、応答分散値を計算するとともに、1/3オクターブバンド解析法により短波頂不規則波中における上下加速度の分散値を計算する。なお、短波頂不規則波中応答を計算するために使用する周波数スペクトラムはISSC、TTC、IACSのものを選択でき、方向分布関数の集中度パラメータを選択できる。
使用言語:Fortran


位置保持性能評価プログラム

P第9687号-1/2009(H21).09.24/湯川和浩
位置保持用のアクチュエータを有する船舶あるいはセミサブを対象として、風、波、潮流の外力データから位置保持のための最適な推力配分を行い、いずれか1基が故障しても位置保持可能なアクチュエータの形式並びに出力を提案する。また、風や波に対して潮流の相対角度が変化した場合、外力方向の組み合わせに応じてどの程度の流速まで位置保持可能か、限界潮流速度によって船舶あるいはセミサブの位置保持性能を評価するためのCapability Plotを作成する。本プログラムは、初期計画段階において設計者や運航計画者を支援するための設計ツールである。
使用言語:Fortran


船の非定常波算出プログラム

P第9686号-1/2009(H21).09.24/大松重雄
本計算プログラムは、波浪中を航走する船の水槽実験において、水槽側面で計測された波高の時系列から、非定常波の実数成分と虚数成分の分布を算出するプログラムである。水槽側面での計測点は最低3点で、その時系列より、定常波成分、非定常波の実数成分、非定常波の虚数成分を算出する。計測点が3点以上の場合は最小2乗法により算出するので、より精度が向上する。算出された非定常波の実数成分、虚数成分が波形解析に使用される。
使用言語:Fortran


船の非定常波の波形解析プログラム

P第9685号-1/2009(H21).09.24/大松重雄
本解析プログラムは、船の非定常波の縦断波形のフーリエ変換により、波浪中造波抵抗成分を計算するプログラムである。ここで、非定常波とは、船が向波の中を動揺しながら一定速度で前進するときに、船体の周りにできる波のことである。非定常波の縦断波形は、水槽試験で固定点(最低3点)での時系列より得ることができる。そのフーリエ変換より、各方向に出ていく波(素成波)の振幅が計算され、その積分により波浪による抵抗増加が求められる。
使用言語:Fortran


船の定常波の波形解析プログラム

P第9684号-1/2009(H21).09.24/大松重雄
本解析プログラムは、船の定常波の縦断波形のフーリエ変換により、造波抵抗成分を計算するプログラムである。ここで、定常波とは、一定速度で前進する船が造る波のことであり、その縦断波形は、模型船を水槽で曳航し、固定点1点での時系列より得ることができる。そのフーリエ変換より、各方向に出ていく波(素成波)の振幅が計算され、その積分により造波抵抗が求められる。
使用言語:Fortran


ITTC法によるポッド推進器の実機性能推定プログラム

P第9682号-1/2009(H21).09.15/佐々木紀幸
本プログラムは、ポッド水槽試験の水槽試験データからその実機特性を推定するものであり、これまで少なくとも4種類あった推定法を、海上技術安全研究所の方法を柱とする推定法で標準化し国際水槽会議(ITTC)へ提案し、26回ITTC総会において承認された。
使用言語:EXCELおよびVBA


波浪中2浮体に作用する流体力、波力、波漂流力及び動揺計算プログラム

P第9673号-1/2009(H21).08.28/加藤俊司
流体力学相互干渉影響を考慮した波浪中2浮体に作用する流体力・波力、波漂流力及び動揺を計算するプログラム。解法としては、アイソパラメトリック要素をベースにした高次面境界要素法を用い、高速行列演算処理のためのライブラリーとして(株)Vinas製SMS-BEMを使用している。波漂流力に関しては、遠場法と近場法に基づきそれぞれの浮体に作用する波漂流力を計算する。
使用言語:Fortran


要目最適化プログラム Ver.1.4

P第9672号-1/2009(H21).08.28/久米健一、佐々木紀幸、川並康剛、竹子春弥、南佳成、黒田麻利子、枌原直人
一般船舶の主要目を推進性能・操縦性能および耐航性能を総合的に判断して最適化する。また同時に船殻重量などの物量情報や建造・運航コストも出力することができる。前バージョンに対し、風波中抵抗増加量の推定精度向上や、計算対象船型としてツインスケグ型2軸船の追加、各種推定式のカスタマイズを可能にした。
使用言語:Fortran


氷質試験解析プログラム

P第9667号-1/2009(H21).08.20/若生大輔
本プログラムは、模型氷の機械的特性(曲げ強度および弾性率)の解析を行い、解析結果をファイルやグラフとして出力することが出来る。
使用言語:Microsoft Excel Macro(Visual Basic for Applications)


二重反転プロペラ設計プログラム ver.3

P第9666号-1/2009(H21).08.20/一ノ瀬康雄、辻本勝、佐々木紀幸
本プログラムは、二重反転プロペラの設計条件における最適プロペラを設計し、その性能評価を行うものである。プログラムの出力は、プロペラ要目・形状の他、設計プロペラの性能計算を行い、その単独性能を計算することができる。
使用言語:Fortran


Random Translationを用いた核燃料集合体軸方向荷重変形による事故時末臨界安全評価プログラム

P第9618号-1/2009(H21).04.17/浅見光史
本プログラムは、HGTR体系の炉心解析に有用なpebble-bed球形燃料カーネルの任意配列ルーチンに基づき、軽水炉燃料集合体の事故時臨界安全評価を行うものである。核燃料輸送物において、臨界安全上最も過酷な変形は燃料集合体の軸方向荷重によるものであるが、中性子反応度が高くなる燃料集合体の変形による燃料棒の集中方向がPWR型とBWR型で異なるため、変形方向を内側集中と外側集中で区別できるようにした。これにより、過酷事故時における最大中性子反応度の算出が可能となる。
使用言語:Fortran 90


ARGO Version1.4

P第9617号-1/2009(H21).04.17/佐藤陽平
本プログラムは、船舶のCFD計算結果から、自動的に計算結果レポートを作成するプログラムである。レポートには、数値データ、流場の可視化データ、および、グラフデータが記載される。数値データとして、船舶の主要目(船長、船幅、喫水)、浸水表面積、排水量、計算領域の大きさ、計算格子の格子点数、圧力抵抗値と摩擦抵抗値、形状影響係数、有効馬力が表示される。流場の可視化データ、すなわち画像データとして、船体形状、船体表面の圧力、船体の周りの波紋、任意の断面における流速場が表示される。これらの可視化データは、白黒およびカラーの出力を選択することが可能である。グラフとして、船側波形、船体の長手方向における摩擦抵抗および圧力抵抗の分布が表示される。本プログラムの入力データは、CFD計算結果であるが、対応しているCFDプログラムとしては、海上技術安全研究所のNEPTUNEおよびSURFである。
使用言語:JAVA


NEPTUNEBoard Ver.2.0

P第9616号-1/2009(H21).04.17/小林寛
本プログラムはナビエストークス方程式の数値解法による流れ解析プログラムNEPTUNEの入力データの設定を支援するユーザーインターフェースである。マウスとキーボードを用いて、NEPTUNEで使用するデータファイルの指定やパラメータの設定が可能である。また、NEPTUNEやその他のユーティリティプログラムの起動、NEPTUNEが出力する計算履歴ファイルのプロットも可能である。今回のバージョンアップでは、NEPTUNEのバージョンアップに伴い、レベルセット法の計算を行うための計算パラメータ設定機能及び計算格子・計算結果の簡易可視化機能が追加された。
使用言語:C++、Fortran


NEPTUNE Vrs.6.2

P第9615号-1/2009(H21).04.17/平田信行
本プログラムは、船舶の基本設計に必要な平水中を航走する船体まわりの定常粘性造波流場の推定を目的としたシミュレーションプログラムである。
理論的には、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式を、セル中心の有限体積法で離散化し、準Newton法ベースの多重格子法を用いて解を求める。なお、非粘性項はMUSCLにより3次精度を保持したRoe法を適用し、粘性項は2次の中心差分、時間積分は1次のEuler後退法で評価した。自由表面は非線形の自由表面条件により界面追跡法と界面捕獲法のいづれかの手法で求め、乱流モデルはBL, SA, MBL, MSAモデルが使用できる。プロペラ影響をプロペラ簡易理論による体積力モデルで表現できるため、自航計算も可能である。また、斜航や旋回状態もシミュレートできる。さらに、舵や船尾のオーバーハングにも対応できるマルチブロック法も使用することが可能である。加えて、マルチコアによる並列計算も可能になり、前バージョンより1桁程度の時間短縮を達成した。
使用言語:FORTRAN 77

SURFBoard Ver.2.0

P第9614号-1/2009(H21).04.17/日野孝則
本プログラムはナビエストークス方程式の数値解法による流れ解析プログラムSURFの入力データの設定を支援するユーザーインターフェースである。マウスとキーボードを用いて、SURFで使用するデータファイルの指定やパラメータの設定を行なうことができる。また、SURFやその他のユーティリティプログラムを起動したり、SURFの出力する計算履歴ファイルの内容をプロットすることもできる。今回のバージョンアップでは、SURFのバージョンアップに伴い、並列計算に用いるCPUコア数の設定機能、航走時の姿勢計算のパラメータ設定機能および姿勢変化をプロットする機能が追加された。また自動化機能として計算パラメータをテンプレートファイルから読み込む機能およびレポート作成ソフトARGOを起動する機能が付加された。
使用言語:C++、Fortran


SURF Ver.6.37

P第9613号-1/2009(H21).04.17/日野孝則
本計算法の支配方程式は、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式であり、セル中心の有限体積法を用いて離散化した。本計算法で取り扱えるセル形状は、四面体、六面体、四角錘および三角錘であり、これらを組み合わせた非構造格子により、複雑形状まわりの粘性流れを解析することが可能である。非粘性項の評価にはRoe法を適用し、MUSCLにより2次精度とした。粘性項は2次の中心差分で評価した。擬似時間と実時間の二つの時間を併用することにより、非手定常流れを計算することもできる。乱流モデルとして、1方程式モデルであるSpalart-Allmaras(SA)モデルおよび、肥大船の後流推定用に改良した修正SAモデルが使用できる。また、計算の効率化を図るため、多重格子法を適用している。さらに、レベルセット法による自由表面の取扱い、および無限翼数プロペラ理論による体積力モデルによる自航計算、定常旋回時の流れ計算の機能がある。なお、前バージョンに比べ、航走時の姿勢計算機能を追加するとともに、並列計算の導入によって計算速度を向上させた。
使用言語:Fortran 90


ハングオフライザー縦弾性挙動シミュレータ

P第9612号-1/2009(H21).04.16/國分健太郎
ライザーは、石油の海底油田から海上への汲み上げ等に用いられる水中長大管である。このライザーがハングオフしている(海底から切り離されている)状態における、縦弾性挙動を模擬する数値計算コードを作成した。ライザーは弾性体でモデリングされており、偏微分方程式で記述されたものを、差分方程式に変換してコード化した。ライザーは伸び縮み(弾性変形)するが、基本長さは一定で時間と共に変化しない。また、ライザーの密度と断面積は場所に依存せずに一定とした。ライザー内部流体も考慮しており、ライザー下端で外部流体とつながっている。ライザーと内部流体は、ライザー内面と内部流体の摩擦を通してお互いに影響を及ぼす。母船の上下動をライザー上端変位の時系列で与え、ライザーの弾性運動と内部流体の運動を推定する事ができる。汎用シミュレータであり、実機ライザーから実験模型まで、レイノルズ数に依存せず計算可能である。
使用言語:Fortran(IMSLライブラリを使用)


実船伴流推定プログラム

P第9611号-1/2009(H21).04.16/久米健一、日夏宗彦
船体形状データおよび水槽試験またはCFD(計算流体力学プログラム)により得られた模型船伴流分布があれば、実船伴流分布が推定できる計算プログラムである。模型船伴流をポテンシャル成分と粘性成分に分離し、粘性成分に対しある縮尺率を乗じた後、ポテンシャル成分を足し戻す手法としている。縮尺率は模型船と実船の平板摩擦抵抗係数(Cf0m、Cf0s)を用いてCf0s/Cf0mまたは√(Cf0s/Cf0m)のいずれかが選択できる。また、縮尺方向については、いわゆる笹島・田中法に従う幅方向の変形と、プロペラ下半面だけはプロペラ半径方向の変形とする2種の方法が選択できる。
使用言語:FORTRAN 77


船陸間航海計画通信プログラム

P第9610号-1/2009(H21).04.16/小林充
船舶上に設置された航海支援システムから取得した、位置(緯度、経度)や速度、進行方向等の計測値(航海、機関データ)を、衛星パケット接続サービスを介したメールにて、陸上の観測者へ定期的に送信する。また、陸上で計算された航海計画をメールで受信し、船舶に設置された航海支援システムに送り指示を行う。
使用言語:Visual Basic


多峰性非線形関数最適化プログラム

P第9609号-1/2009(H21).04.16/大坪和久
設計問題などの工学的実問題を解くには関数最適化技術が必要となることが多い。本プログラムは実数値GA(双方性正規分布交叉)という最適化手法により、高次元、多峰性の連続関数の最適解を計算するプログラムである。最適化分野の様々なベンチマーク関数に対して、その解探索性能の有効性については確認済みである。
使用言語:MATLAB(2007b)(ツールボックス等は必要とせず、MATLABの基本構成のみで動作)


船舶風圧力簡易推定計算プログラム

P第9608号-1/2009(H21).04.16/北村文俊、上野道雄、藤原敏文
本プログラムは船種、載荷状態、全長等のごく簡単な入力データから船舶の4つ風圧力係数(前後力、横力、方向モーメント、傾斜モーメント)を風向角0~180度に亘り推定計算するものである。
使用言語:Fortran


帰宅困難者数推計プログラム

P第9602号-1/2009(H21).04.06/間島隆博
本プログラムは、首都直下地震などで大量発生すると考えられている、帰宅困難者数を推計するプログラムである。対象地域を首都圏とし、全鉄道路線の運行停止という画一的な状況設定ではなく、途絶する路線や区間、発災時刻を任意に設定することが可能であり、この条件のもと、帰宅困難者数の発生量をOD別(発着地別、0:発地Origin D:着地Destination)に把握することができる。
使用言語:Microsoft Visual Basic 2005


模型船の水槽内航路制御及び計測台車模型船自動追尾プログラム

P第9601号-1/2009(H21).04.06/二村正
本プログラムは、風浪等の外乱が存在する水槽内を、効率よく実験を行うため計測台車により模型船を一定速まで加速した後、水槽中心を自動航行する様に舵を自動操舵すると共に、船体運動等の計測のために必要な計測台車を模型船速度に合わせ自動追尾するプログラムである。操舵角指令信号は、ローパス及びバンドカットフィルタを通した方位角及び航路誤差量に対するPID制御である。
使用言語:LABVIEW


音響観測データ連続周波数解析用ソフトウェア

P第9600号-1/2009(H21).04.06/今里元信
本プログラムは、音響観測データからスペクトル解析までを一括処理し、対象時間範囲において設定時間間隔で連続出力することができるものである。例えば長時間観測記録データの場合、出力した連続データを3次元でグラフ表示することにより、音響特性の時間変化を捉えやすくなる。それぞれの出力データを変更、または追加の際には、多少のプログラム変更で引き続き利用できることから、音響解析用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は、周波数解析を連続して容易に行うことができるため、観測対象音検出などの作業の際に適している。
使用言語:Visual C++6.0(標準Cで作成しているため、容易に他のCコンパイラへ移植可)


自由降下式救命艇運動計算プログラム

P第9599号-1/2009(H21).04.06/北村文俊
本プログラムは、自由降下式救命艇が母船のスキッド上から滑走を開始し、スキッドの端で回転しながら自由落下に移行し、水面に着水するまでの挙動を計算するものである。その全てのプロセスに於いて、位置、姿勢、速度、加速度など運動の全ての要素を時系列で出力する。さらに着水時の衝撃加速度等をIMOの基準に則って計算し出力するので、救命艇の安全性を評価することができる。プログラムは艇がヒール角等を持つ場合も計算可能なようにも三次元で計算している。そのためスキッド端点で自由落下への移行部分は繰り返し計算を行っている。また着水時の衝撃圧力は艇の水線面形がおおむね楕円形であることを利用して、カルマンの式により付加質量を計算し、運動量保存式より算出している。
使用言語:Fortran


2008(平成20)年度

75件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


SPICA(海の10モード指標計算プログラム)

P第9594号-1/2009(H21).03.23/辻本勝、黒田麻利子、柴田和也、粉原直人
本プログラムは、海の10モード指標を計算するものであり、Microsoft社EXCELをプラットフォームに動作するものである。プログラムでは、短波長不規則波中抵抗増加、風圧力係数、斜航流体力係数、海の10モード設定海象での船速低下での船速低下をそれぞれ計算することができる。
使用言語:VBA


乱流モデル評価用2次元チャネル温度場解析コード

P第9593号-1/2009(H21).03.23/春海一佳
本プログラムは、十分発達した2次元チャネル乱流の平均温度場に関する定常解を求めるものである。流れ場のデータはRANS計算により別途用意する。レイノルズ数、プラントル数、乱流プラントル数、平均速度U、渦粘性係数?tを入力し、温度分布、熱伝達率に対応するスタントン数が計算され、出力される。
使用言語:ANSI FORTRAN 77


四辺形要素分割ソフト RectMeshDiv. Ver.1.0

P第9592号-1/2009(H21).03.23/川野始
本プログラムは、船舶など鋼構造の有限要素計算(FEM計算)を行なう際に用いる、四辺形領域の内部分割を効率的に実施するためのソフトである。本プログラムでは例示として、四辺形4節点の座標と各辺分割数を指定することで内部の四辺形・三角形の要素分割および節点座標を出力する仕様となっている。
使用言語:Visual Basic


位置保持のためのアクチュエータ最適推力計算プログラム

P第9587号-1/2009(H21).03.18/大坪和久
自動位置保持の際にプラットフォームに搭載されたアクチュエータに必要とされる最適推力を計算するプログラムである。一般的なLagramge未定乗数法と呼ばれる最適化手法(陽解法)で解かれているために、解を見つけるための時間はほとんど要しない。また、本手法はDPS開発では従来的に使用されているアルゴリズムであるために、DPSを開発する上では十分に有益なプログラムである。
使用言語:MATLAB(2007b)(ツールボックス等は必要とせず、MATLABの基本構成のみで動作)


位置保持性能評価のためのDP Capability Plot計算プログラム

P第9586号-1/2009(H21).03.18/大坪和久
プラットフォームの位置保持性能を評価するプログラムである。本プログラムは位置保持の際の、環境(風、波、潮流)限界条件を出力することが可能なため、推進器(型式、定格出力等)、搭載配置の設計の際に、設計者へ有意義な情報を提供することができる。また、本プログラムは極座標グラフとして表示するために、他のプラットフォームとの比較などに便利である。
使用言語:MATLAB(2007b)(ツールボックス等は必要とせず、MATLABの基本構成のみで動作)


直接数値積分による高荷重プロペラの設計・性能解析プログラム

P第9585号-1/2009(H21).03.18/川並康剛
プロペラ揚力線と後流渦からなる渦系を直接数値積分し誘導速度を求めることにより、タグなどに装備される高荷重プロペラの非線形な後流渦変形を考慮した設計と性能解析を行う。直接数値積分を用いているので計算格子を準備する必要がなく、軽~高荷重度まであらゆるプロペラ設計に利用可能である。また、流場中の任意点における誘導速度の計算が容易であるため、省エネ付加物を含めた推進器設計用に拡張可能である。
使用言語:ISO/IEC14882:2003 C++


タービン設計プログラム(TDP)

P第9584号-1/2009(H21).03.18/南佳成
本プログラムは、潮流発電等に用いるタービン翼に関して翼素運動量理論を用いて設計するものである。機能としては、(1)周速比をパラメータにして最適形状にした場合の出力係数、スラスト係数及びトルク係数の表示、(2)与えられた周速比における最適翼形状(翼弦長分布、翼取り付け角)、(3) 与えられた周速比における半径方向における剪断力分布、曲げモメント分布の計算。本プログラムは、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)からの委託研究「日本沿岸域に適した低コスト潮流発電システムの開発(コスト評価システムの開発、システム性能評価試験方法の確立)」
使用言語:MATLAB


波浪衝撃低減用船速制御プログラム(SSCWI)

P第9583号-1/2009(H21).03.18/南佳成
本プログラムは、船首相対水位を計測し、その時系列データから波浪衝撃が発生を予測し、回避するために船速を制御するものである。機能としては、(1)船首相対水位の計測された時系列データからカルマンフィルターを用いて数波先の相対水位変化の予測、(2)予測された相対水位が閾値を超えた場合に波浪衝撃を低減するために自動的に減速制御、(3)船速を低減した後に相対水位が閾値を下回ったら従来の運航速度に復帰する。
使用言語:LABVIEW


ENVISAT ASAR海域データ用情報判読プログラム

P第9575号-1/2009(H21).03.05/山之内博
本プログラムは,ENVISAT衛星のASARセンサーによって観測されたScanSAR手法による広域観測(WS:Wide Swath) モードで、空間分解能150m、観測幅(Swath Width)405 Km、処理レベル1bの海域データを処理対象としています。広大な海洋表面について観測されたASARデータを使用して、例えば、船舶の事故等により海上に流出した大規模な油の拡散状況を調べる場合には、画面に表示されたASAR画像において、海面と油面に関する相対的なASAR信号強度の変化から定性的な海面汚染の状況を調べることになりますが、広域観測されたASAR画像を表示するときの問題点として、衛星に近い海面の信号強度に比較して、衛星から遠い海面の信号強度は10分の1以下の小さな値になっています。このように衛星から観測海面までの距離の変化に伴うASARデータの信号強度変化が大きいために、観測海域全体を同程度の輝度情報として表すことが難しい状況が見られた。そこで、衛星から観測海面までの距離が遠くなるに従って、海面からの信号強度が小さくなっていることに着目し、衛星から海面までの距離の変化に対する信号強度の変化を近似する累乗近似式を簡易手法によって求め、得られた近似式を用いて、距離の変化に対応する相対的な信号強度の変化として観測海域全体の画像を表示するプログラムとして作成した。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0


Windows版LANによるJPEG画像受信・描画ソフトウェア

P第9574号-1/2009(H21).03.05/今里元信
本プログラムは,LAN内で接続が確立したPC同士で画像を伝送し,受信した画像を描画できるプログラムである。例えば送信元のPCからカメラ画像を作成すれば,受信側PCでこの画像を見ることができる。これにより,カメラを用いた遠隔監視がより容易になる。また画像情報取り出し機能などを組み込む際は少ないプログラム変更で転用できることから,画像処理用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は,送信元PCに接続しているカメラ画像を容易に入手できるため,遠隔監視などの作業の際に適している。
使用言語:Visual C++6.0(Win32 APIおよび標準Cで作成しているため,容易に他のCコンパイラへ移植可)


自動連続計測用プログラム

P第9564号-1/2009(H21).03.02/安藤孝弘
長期間に渡る疲労試験や実船試験等の連続計測を自動化するプログラムである。長期の実船計測などでは、時々刻々と変化する海象及び船体運動等を連続して計測し続ける必要があり、膨大な収録データの処理が問題となる。本プログラムは、ノートパソコン+PCカード型A/Dボードといった非常に小規模な機器構成での連続計測を目的に開発され、収録データにオリジナルファイル形式の採用や、フリーライセンスのファイル圧縮ソフトとの連携機能を加えることにより効率的なデータ記憶領域の活用を可能とした。計測は計測時間及び計測間隔をスケジューリングすることにより、データ収録、収録ファイル操作及び記録メディアへのバックアップまで全て自動で行うことが出来る。
使用言語:LabView7.1(デバイスドライバNI-DAQmx Ver7.4以上が提供されるA/Dボードに対応)


コンテナ船の積み付け影響を考慮した風圧力推定プログラム

P第9563号-1/2009(H21).03.02/藤原敏文
本プログラムは、コンテナ船の様々な積み付け状態の影響を含めて、船体に作用する風の力(前後力、横力、回頭モーメント)を推定する。風圧力の推定を行うために、全長、船幅、正面投影面積、側面投影面積、上部構造側面投影面積、船体中央部から側面積中心までの距離、水面から側面積中心までの高さ、水面からの上部構造物の高さ、コンテナ欠如の状態を表すパラメータを入力する。風向角ごとの対象船舶の前後力・横力係数、回頭モーメント係数を出力する。
使用言語:Fortran


ETAN(Event Tree Analysis software by NMRI)

P第9562号-1/2009(H21).03.02/三友信夫
このプログラムは、イベントツリー解析を行うためのツールである。本ソフトウェアは、イベントツリー解析を行うためのツールであり、使いやすさを考慮したエクスプローラー風の操作、またリスク解析に必要な機能も有する画期的なツールである。化学プラント、原子力プラント等、幅広い分野での活用が期待できる。
使用言語:C


TSAR(Time-dependent System Availabilities Research tool) Ver1.1

P第9561号-1/2009(H21).03.02/三友信夫
このプログラムは、経年劣化等による故障率の時間依存の変化に対応したシステム信頼性解析ツールである。オペレータと信号線の組み合わせによりシステムを表現するチャート図を作成し、オペレータの動作モード・故障に対して発生確率をデータとして与え、それらの機能の定義に基づき処理を行い、最終的に系の動作/不動作確率を求めるものである。化学プラント、原子力プラント、交通システム、制御システム等、幅広い分野での活用が期待できる。
使用言語:Fortran(プログラムエンジン)、C(チャート図を作成するチャートエディター)


逆FFTを用いた波漂流力あるいはモーメントの汎用高速計算プログラム

P第9558号-1/2009(H21).02.27/難波康広
本プログラムは、波漂流力あるいはモーメント2次伝達関数と入射波時系列を入力とし、波漂流力あるいはモーメント時系列を出力する汎用波漂流力高速計算プログラムである。波漂流力あるいはモーメントの計算を行う際には、周波数あるいは時間に関する2重和の計算をする必要があり、これを直接的に行うと計算に時間がかかるため、従来は例えばNewman近似等何らかの近似を行って、2重和の計算を1重和の計算に単純化する手法がとられていた。しかし本プログラムでは、周波数領域での2重和計算に際して逆FFTを採用して計算の高速化を図り、厳密な2次伝達関数を使用した場合でも、近似を用いた計算法に比して同程度あるいはより高速に漂流力を算出することを可能とした。Newman近似等に対応する2次伝達関数を用意すれば、それに応じた波漂流力あるいはモーメントを出力することもできる等、汎用性もある。
使用言語:Fortran 90


船舶等の時系列位置データを航路を示すKML形式に変換するスクリプト

P第9557号-1/2009(H21).02.27/瀬田剛広
本プログラムは、船舶等から定期的に送られる又は蓄積された時系列位置データを処理し、地図上に航路を表示することが可能な形式(KML形式)に変換し出力する。なお、使用言語はRuby言語、bashスクリプト言語を使用しており、Unixシステム上で動作する。また、Windows PC上で動作させる際に操作を簡単にするため、Windowsバッチスクリプト言語によるラッパースクリプトも存在する。
使用言語:Ruby、bash、Windowsバッチスクリプト言語によるラッパースクリプト


水槽試験用データ解析区間設定プログラム

P第9556号-1/2009(H21).02.27/柴田和也
MARK水槽試験で計測した時系列データ中の合図マークは解析区間を表すものであり、定常状態の区間を示すよう適切に設定する必要がある。もし計測時に設定した合図マークの区間が適切でない場合、解析結果の信頼性が低下するため変更する必要がある。本プログラムはこの変更作業を効率的に実行可能にするものである。本プログラムでは、入力ファイル中に合図マークの個数と区間位置を指定することにより合図マークを変更する。機能として(1)元データにおける合図マークの個数と区間位置の算出、(2)パルス状のノイズによる合図マークの除去、(3)任意のヘッダ行数、任意のチャンネル数への対応、(4)任意個数の合図マークへの対応、(5)様々なの合図マーク電圧に対応、などの機能があり、高い利便性と汎用性を有している。
使用言語:C


水槽試験データ解析用フーリエ解析プログラムFAT

P第9555号-1/2009(H21).02.27/柴田和也
本プログラムは、水槽試験で計測したCSV形式の時系列データをフーリエ解析するものである。本プログラムでは、波周期を求め、その波周期を用いて波高や船体運動などのフーリエ解析を行うことが可能である。機能として(1)波高計から船体中央までの距離に起因する位相のずれの自動修正、(2)電圧値から物理量への変換、(3)プログラム実行時の引数によるパラメータ設定(船速・波長等)等の機能を有する。特徴としては、位相修正後の時系列データの出力や、グラフ描画用のファイル出力などデータの確認作業を容易にする機能を多く有していることが挙げられる。
使用言語:C


大容量実船計測データ対応型グラフ描画ソフトウェアGEL

P第9554号-1/2009(H21).02.27/柴田和也
本プログラムは、実船計測データなどの大容量で項目数の多いデータのグラフ描画を行うためのプログラムである。本プログラムでは描画部にフリーソフトウェアであるgnuplotを使用しており、gnuplot用の入力ファイルの自動生成とgnuplotの起動を行う。機能として、(1)必要部分のみのデータ抽出によるグラフの高速描画、(2)設定ファイルによるグラフタイトルやデータラベルの設定と座標軸データの選択、(3)複数項目のグラフの自動描画、(4)全期間・日にちごとの自動描画、(5)グラフの画像出力、などが挙げられる。
使用言語:C


海洋開発用船型浮体のハイドロスタテック計算プログラム

P第9553号-1/2009(H21).02.27/加藤俊司
本プログラムは、任意船型浮体の主寸法(長さ、幅、喫水)を入力すると流体解析用のメッシュを自動生成し、排水量、重心位置、GM等のハイドロスタテック特性を計算するプログラムである。排水量計算では、船体没水部表面をアイソパラメトリック要素で自動分割しているので、高次面境界要素法に基づく流体力解析プログラムLHBEM用データファイルやNASTRANプレポスト処理用ソフトPATRAN用BDF形式ファイルに出力可能である。
使用言語:Fortran


全周多分割型造波機用の集中波造波信号計算プログラム

P第9547号-1/2009(H21).02.16/大松重雄
本計算プログラムは、水槽の周囲に多数の造波機を配置した全周多分割型造波機によって、水槽内に集中波を発生させる造波信号を作成するために使用するものである。ここで集中波とは、各造波機からの波が寄せ集められ、1点に盛り上がった状態を指す。集中点を多数並べることにより任意の模様の波も発生させることができる。本計算プログラムでは、集中点の数とその座標を入力すると各造波機の造波信号が計算される。
使用言語:Fortran


最適化ルーチンを用いたシリーズプロペラ多目的設計プログラム

P第9546号-1/2009(H21).02.16/川並康剛
MAUプロペラやトルーストBプロペラに代表されるシリーズプロペラの設計図表は、一般的に馬力、船速と有効伴流、プロペラ回転数が与えられた条件での最適設計を行う場合に用いられる。そのため、プロペラ直径が与えられた場合に最適プロペラを設計するには設計図表のもとになった実験結果まで立ち戻る必要がある。本プログラムでは、汎用の最適化ルーチン(たとえば逐次二次計画法)を用い、船速と有効伴流が与えられたとき、①スラストと回転数、②スラストと直径、③トルクと回転数、④トルクと直径を一定として最適なシリーズプロペラを設計することができる。
使用言語:FORTRAN 77、Fortran 90


LS-DYNAデータ検証及び材料データ一括修正プログラム

P第9542号-1/2009(H21).01.30/山田安平
LS-DYNAの膨大な入力データに使用される節点、要素、材料、断面特性等の各カードの種別・数量をチェックし、一覧形式で出力するとともに、感度解析用に材料の破断歪み、歪み速度依存性等の入力データの項目を一括修正するプログラム。
全船解析等におけるLS-DYNAの入力データは10万~20万行と膨大なデータ量となっており、これらを手入力で修正することは非効率的である。JVISIONやHyperMesh等の市販のプリポストソフトを用いても、全船の材料グループは、500~1000グループ程度になることもあり、これらを手入力で修正することも可能であるが、非効率的であり、短時間で修正を行わなければならない場合に適用できないことが問題となっていた。本プログラムは、LS-DYNAの膨大な入力データを高速かつ高効率に一括修正することができるプログラムである。本バージョンでは、質量密度、破断歪み値や、歪み速度依存性のデータを一括して修正でき、感度解析を行うための入力データを効率的に生成することが可能となる。破断歪みや歪み速度依存性は、軟鋼、高張力鋼、アルミニウム、ステンレス等の材料毎に個別に設定できるようにしている。
使用言語:Microsoft Visual C++(Windows上であれば、Microsoft Visual C++の環境がなくても単体で動作)


LS-PREPOST出力データ変換プログラム ver2.0

P第9541号-1/2009(H21).01.30/山田安平
FEMソフトLS-DYNAの解析結果は、LS-PREPOSTというポスト処理ソフトを用いて処理する。当該ソフトから出力される膨大な要素応力や節点変位等の出力データをEXCELフレンドリー形式に高速データ変換するプログラム。変換に際して、スケーリング等の単位変換も行える。LS-PREPOSTのバージョンアップ(ver2.0→ver2.3)に伴いフォーマットの変更があったのでこれに対応するバージョンアップを行うと共に、単位変換の際のバグを修正した。
使用言語:Microsoft Visual C++(Windows上であれば、Microsoft Visual C++の環境がなくても単体で動作)


渦格子法による3次元翼の流体力計算プログラム(VLM.f)

P第9540号-1/2009(H21).01.30/佐々木紀幸
本プログラムは、翼面を数多くの矩形パネルに分割し、それぞれのパネル上の1/4弦長に束縛渦と自由渦を、3/4弦長に境界条件を満足するコントロールポイントを配置して境界条件を満足する循環を求める。いわゆるLANの方法を用いている。
使用言語:FORTRAN 77


TIFF画像の色相彩度明度を求めるプログラム Version1.1

P第9539号-1/2009(H21).01.30/山之内博
本プログラムは,TIFF形式で保存された画像の特徴量を調べ、それに基づいて分類処理を行うためのものである。画像の中でマウスによって指定された領域について、画像を構成する色の基本成分である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の成分毎のヒストグラムを作成するとともに、明度、彩度、色相についての情報をヒストグラム形式で表示する。また、それぞれのデータの分布についての平均値と標準偏差を表示する。新しくVersion1.1で追加した機能は、画像の大きさ(縦×横のピクセル数)が、表示画面の大きさより大きい場合の対応として、全体の画像を縮小表示した画像において、任意の領域をマウスで選択し、オリジナル画像の一部を表示する。この、表示された画像において、特徴量を調べる領域をマウスで指定し、その領域のR,G,Bのヒストグラムと、色相、彩度、明度のヒストグラムを表示する。次に、求めた特徴量と類似の特徴量を持つ領域の分類処理を、以下のいずれかの条件で行う。
1)R,G,Bそれぞれの平均値と標準偏差(±1σ~3σ)を用いて分類を行い、分類された領域を画面に表示し、全体画像に対する割合(選択されたピクセル数)を数値で表示する。
2)色相のヒストグラムにおける平均値と標準偏差(±1σ~3σ)を用いて分類を行い、分類された領域を画面に表示し、全体画像に対する割合(選択されたピクセル数)を数値で表示する。また、同様の処理を、色相のヒストグラムにおける最大値と標準偏差(±1σ~3σ)を用いて行う。
3)色相のヒストグラムを表すグラフ上で、下限と上限をマウスで指定し、この範囲に分類される領域を画面に表示し、全体画像に対する割合(選択されたピクセル数)を数値で表示する。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0


逐次崩壊解析プログラム用入力データ変換プログラム

P第9528号-1/2009(H21).01.06/岡修二
逐次崩壊解析プログラムHULLSTの入力データの構造は、エレメント番号毎にパラメータ(部材寸法、降伏応力等)が設定される書式になっている。各パラメータは異なるフォーマットで記述するようになっている。設定値の確認が容易になるようにエクセルの表でまとめられるように工夫した。その後、本プログラムにより正式な入力フォーマットに従いアスキーデータのファイルを作成できるようにした。
使用言語:PV-WAVE


PATRANのGEOMETRY情報入力データ作成プログラム

P第9527号-1/2009(H21).01.06/岡修二
本プログラムは、FEMモデル構築用のプリポストアプリケーションであるPATRANのGEOMETRYオブジェクトのポイントは節点データの機能と線、面の定義に活用できる。
線データは梁要素を定義でき、面データはメッシュ分割して、SHELL要素等を定義できる。パトランでポイントを定義する方法は、通常画面のテンプレートに座標をキーインする方法をとるが、本プログラムを使うことにより座標を予め用意したアスキーデータファイルより入力が可能となる。FEMモデルの基本構造は材料情報、板厚情報および要素情報はプログラム内に記述できるので、PATRAN上では詳細部分に集中した作業のみに限定できる。そのためPATRANの専有時間が軽減できる。
使用言語:PV-WAVE


逐次崩壊解析HULLST用入力データ作成プログラム

P第9522号-1/2008(H20).12.09/岡修二
本プログラムは、船舶の安全性評価のため縦曲げ強度に対する影響度解析を行う過程で使用するプログラムである。縦曲げ強度に効く要因を特定するため、各部材の寸法、材料等を変化させた時の効果を判定するために直交表割付のテーブルを作成し、それぞれのパラメータでの最終崩壊強度解析を逐次崩壊解析プログラム、HULLSTによりシリーズ計算を行う。この結果を用い統計的な分散解析を行う。直交表割付からHULLST入力データ作成に迅速な処理が可能となるプログラムを構築した。直交表割付テーブルは約40のパラメータと約80ケースの入力データを作成する際の入力ミスを無くす目的とかつ迅速な処理のためマクロ化したものである。
使用言語:Visual Basic(Excel Macro)


波浪荷重のナストラン入力入力データ作成プログラム

P第9521号-1/2008(H20).12.09/岡修二
本プログラムは、ストリップ法の解析結果である波浪荷重(水圧分布)をFEMモデルの外板に分布荷重としてモデルに負荷する。同時に断面力、加速度に応じたタンク内圧もそれぞれのタンクモデルに負荷する。ストリップ法解析結果のデータとナストラン解析用データのインターフェイスプログラムである。ナストランのバルクデータを計算シリーズのコードで分類し、係数を掛ける方法をとる方法で、ストリップ法よりの計算条件とリンクさせて解析ができるプログラムとした。また、FEMモデルの外板は船が異なると個々に別々であるが、それらのデータに対応できるよう一般性を持たせたプログラムをコーディングしている。
使用言語:PV-WAVE


TIFF画像の色相彩度明度を求めるプログラム

P第9520号-1/2008(H20).12.09/山之内博
本プログラムは,TIFF形式の画像の特徴量を調べるためのものである。画像の中でマウスによって指定された領域について、画像を構成する色の基本成分である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の成分毎のヒストグラムを作成するとともに、明度、彩度、色相についての情報をヒストグラム形式で表示する。また、それぞれのデータの分布についての平均値と標準偏差を表示する。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0


触媒性能試験装置用データ収集プログラム

P第9519号-1/2008(H20).12.09/岸武行、稲葉利晴
本プログラムは、ダイレクトExcel収録機能をもつデータロガーの出力をExcelシート上で演算処理し、系の温度、圧力、ガス流量データ等をビジュアルにリアルタイムにモニタリング、トレンドグラフ表示およびデータ収録・演算するExcelテンプレートファイルである。別途、電子秤の秤量値収集ソフトのオプションにより水や還元剤の送液流量値のデータを演算表示できる。使用環境は、OS:WINDOWS98、2000、XP、Microsoft Excel 97-Excel 2003および 5.0/95(Ver.2007ではトレンド表示のリアルタイム表示のみ不可)である。
使用言語:Microsoft Excel


SCHEAT(反射波抵抗増加の速度影響算出シート)

P第9503号-1/2008(H20).11.18/黒田麻利子、辻本勝、柴田和也、粉原直人、大松重雄
本プログラムは、水槽試験により得られる規則波中抵抗増加係数から反射波抵抗増加の速度影響係数を算出するものである。本プログラムの入力データの一部はENIF(反射波抵抗増加の速度影響算出補助プログラム)から得られる。本プログラムの出力データは、PEGASUS(実海域中で船体に作用する外力算出プログラム)の入力データの一部となるものである。
使用言語:Microsoft Excel 2003


ENIF(反射波抵抗増加の速度影響算出補助プログラム)

P第9502号-1/2008(H20).11.18/辻本勝、黒田麻利子、柴田和也、粉原直人、大松重雄
本プログラムは、反射波抵抗増加の速度影響係数を算出するために必要となる、喫水影響係数、ブラントネス係数、運動による抵抗増加を求めるものである。本プログラムの入力データはPEGASUS(実海域中で船体に作用する外力算出プログラム)と共通である。本プログラムの出力データは、SCHEAT(反射波抵抗増加の速度影響算出シート)の入力データとなるものである。
使用言語:Fortran


DAWN(実海域での船速低下量算出プログラム)

P第9501号-1/2008(H20).11.18/辻本勝、黒田麻利子、柴田和也、粉原直人、大松重雄
本プログラムは、実海域での船型差が顕著に表れる向波、向風状態を対象に、主機出力一定状態での船速低下量を求めるものである。プログラムでは、平水中抵抗、プロペラ特性、自航要素、、風圧抵抗、短波長不規則波中抵抗増加を入力に、力の釣り合いを解き、その時の速力-馬力曲線を作成し、船速低下量を算出する。
使用言語:Fortran


PEGASUS(実海域中で船体に作用する外力算出プログラム)

P第9500号-1/2008(H20).11.18/辻本勝、黒田麻利子、柴田和也、粉原直人、大松重雄
本プログラムは、実海域での船型差が顕著に表れる向波、向風状態を対象に、船体に作用する外力を求めるものである。プログラムでは、ストリップ法により縦運動の規則波中周波数応答関数を求め、それを基に、ハイブリッド計算法により規則波中抵抗増加を算定する。規則波中抵抗増加から、方向波スペクトラムをIACSスペクトラムとしたときの主波向が向波の短波長不規則波中抵抗増加係数を求める。また、風洞試験結果を基にした回帰式により向風中の風圧力係数を算出する。本プログラムの出力は、DAWN(実海域での船速低下量算出プログラム)の入力データとなるものである。
使用言語:Fortran


PWC騒音予測ソフト

P第9499号-1/2008(H20).11.18/山根健次
本プログラムは、海面部分と陸上部分を特定の色で塗りつぶした地図上に騒音源を配置し、当該騒音源から発せられる騒音の音圧分布を地図上に図示するソフトであり、汎用スキャナやデジタルカメラで取り込んだ”.BMP””.JPG””.GIF”地図データをディスプレイ上に置き、複数騒音源(PWC)のエネルギー、位置、周波数等を与え、計算された音圧分布データを地図上に返すと共に、汎用可視化ソフトウエア用のデータファイルを作成する。
使用言語:Microsoft Visual Basic 5.0


PSSA船舶航行頻度解析システム

P第9492号-1/2008(H20).10.20/亀山道弘
本プログラムは所定の船舶の動静データを利用し、任意に指定する海域を航行する船舶の種類及びその航行頻度を解析するソフトである。本プログラムでは、解析を行ないたい海域を任意に指定し、当該海域の中心から20海里、50海里及び100海里以内を通過する船舶の船舶番号、船名、船種、総トン数等の船舶情報、また、指定海域の入出日時、航路番号等の通過情報を解析・表示し、船舶の総トン数別、船種別の通過船舶の要約表を作成する機能を有する。更に、これらの解析結果をCSV形式等によりファイル出力する機能を有する。船舶の動静データ等の入力ファイルはCSV形式である。
使用言語:主としてMicrosoft社 C#


三次元スキャナデータをMicroAVS用のデータに変換するプログラム

P第9484号-1/2008(H20).10.02/山之内博
本プログラムは,RIEGLE社によって制作された三次元レーザイメージングセンサーLMS-Z210からRiPORT経由で3次元計測データの取得を行い、または、既に取得・保存された三次元データ“.3DD”ファイルからデータを読み込み、汎用の可視化ソフトウエアであるMicroAVS用のデータファイルを作成する。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0


二重反転プロペラ設計プログラム ver.2

P第9480号-1/2008(H20).09.17/藤沢純一、佐々木紀幸
本プログラムは先に登録されている二重反転プロペラ設計プログラム(名称:高速船用二重反転プロペラ設計プログラム、登録番号:P第9209号-1)に、船外機のロワー抵抗を推定し全体の推力を算出する、設計されたプロペラのオフセットを作成し、前縁後縁の修正を自動で行う機能を追加した物である。
使用言語:FORTRAN 77


WE7000データ処理プログラム

P第9478号-1/2008(H20).09.11/藤沢純一
本プログラムは、横河電機製WE7000のディジタイザモジュールおよびユニバーサルカウンタモジュールで計測され、保存されたデータの平均値、標準偏差を求めるプログラムである。プログラムは、(1)ディジタイザモジュールで計測された電圧の合図マークの区間を検出し、その区間の平均値と標準偏差求めファイルに出力する。(2)電圧の合図マークを利用してユニバーサルカウンタで計測された回転パルスの平均値と標準偏差を求めファイルに出力する。の2本で構成されている。汎用的な言語で記述されているのでプラットフォームを選ばず実行できる。
使用言語:FORTRAN 77


WE7000データ処理Excelマクロ

P第9477号-1/2008(H20).09.11/藤沢純一
本プログラムは、横河電機製WE7000のディジタイザモジュールおよびユニバーサルカウンタモジュールで計測され、保存されたデータをExcel上で処理するものである。Excelのワークシートに読み込まずメモリ上で処理するため、Excelのワークシートに読み込める行数以上に対してもデータ処理が行われる。プログラムは、(1)ディジタイザモジュールで計測された電圧の合図マークの区間を検出し、その区間の平均値と標準偏差を指定したセルに書き込む。(2)電圧の合図マークを利用してユニバーサルカウンタで計測された回転パルスの平均値と標準偏差を指定したセルに書き込む。(3)合図マーク位置を記入したファイルを読み込み(1)、(2)の動作を行う。の3本で構成されている。
使用言語:Visual Basic for Application


フィルタ処理による2信号間時間ずれ算出ソフトウェア

P第9476号-1/2008(H20).09.11/今里元信
本プログラムは、2信号間の時間ずれを設定した濾過周波数帯域によるバンドパスフィルタ処理した波形から算出できるものである。これにより最小自乗和から時間ずれの算出がより容易になる。音響信号の場合センサ配置から音源の方位が予測できる。また、時間ずれの算出手法などを変える際は少ないプログラム変更で転用できることから、信号処理用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者はフィルタ処理などを容易に行うことができるため、2波形間の時間ずれ検出などの作業の際に適している。
使用言語:標準C(他のCコンパイラへ容易に移植可)


AIS(船舶自動識別装置)情報解析プログラム

P第9475号-1/2008(H20).09.11/福戸淳司
AIS(船舶自動識別装置)から出力される情報として、自船情報、他船情報、その他の情報があり、それぞれ暗号化されている。本プログラムでは、AISから出力された文字列を解析し、復号化の後、自船情報、他船情報及び、その他の情報に分類し、各情報に対応したファイルに復号結果を時間順にCSV形式で記録する。また、他船の船舶認識番号に基づいて、船舶毎にファイルを作成し各ファイルに対応する船舶の復号結果を時間順にCSV形式で記録する。
使用言語:C++


プロジェクト管理システム

P第9474号-1/2008(H20).09.11/三友信夫
本システムは、データベースに登録されているメンバーが所内Web上で使用することが出来るシステムである。主な機能としては、月次報告管理、メンバーや研究内容のマスタ管理で、メンバーや担当している研究の内容、入力した報告書内容をデータベース化することで、Web上での一括管理が可能となる。月次報告管理の機能としては、グループメンバーは、毎月、各自のログインID、パスワードでログインし、月次報告の入力、更新等行う。管理者権限を持つメンバーは、個人が入力した月次報告書をまとめてテキスト形式でダウンロードすることが出来る。マスタ管理としては、Web上で各登録内容を一覧表示し、新規に登録したり、更新を行う事が出来る。また、プロジェクト/担当者単位集計表をCSV形式でダウンロードすることが出来、エクセルでの編集も可能となる。
使用言語:Microsoft VisualC#、Access(データベース)


可潜船舶の水中運動計算プログラム

P第9463号-1/2008(H20).08.04/上野道雄
本プログラムは主翼と水平尾翼を有する可潜船舶の水中での運動を計算する。可潜船舶は主翼と水平尾翼の昇降舵と主翼の補助翼、舵、プロペラ回転数によって運動することができる。昇降舵と補助翼、舵、プロペラ回転数の値はプログラム内で与えられる。
使用言語:Fortran


スーパーエコシップ(SES)の性能評価プログラム

P第9458号-1/2008(H20).07.23/加納敏幸
本プログラムは、検討対象船(在来型船舶)の基本仕様を入力することにより、検討対象船及びこれに対応したSESの性能を簡便に推定するソフトウェアであり、SES船の計画段階での性能比較に必要なものである。入力データは、船舶の基本仕様である船舶の長さ、幅、深さ、プロペラ主要目等であり、A4サイズの入力シート1枚に記入する。本プログラムの出力結果は、速力・馬力曲線である。
使用言語:EXCEL、Visual Basic for Applications


V型高速艇抵抗推定プログラム(EPHPPH)

P第9459号-1/2008(H20).07.23/長谷川純
本プログラムは、V型船底を有する高速艇の抵抗及び航走姿勢を曳航点や曳航ロッド傾斜角等をパラメーターとして推定するプログラムである。適用範囲は、造波抵抗の最大値を超えた半滑走から滑走域に相当する速度範囲である。
使用言語:Fortran


レーザイメージングセンサーデータを指定回数自動的に取り込むプログラム

P第9450号-1/2008(H20).07.03/山之内博
RIEGLE社によって制作された3Dレーザイメージングセンサー(LMS-Z210)用の計測ソフトウエア(3D-RiSCAN)で取得された3次元データは、これまで1回の計測終了毎にファイルに保存していた。距離測定の精度を上げるためには、同一条件で複数回の計測を行い、測定データの平均値を利用することにより、距離データのばらつきを小さくできる。この場合、測定データ内に欠落データがある場合には、測定データの積算を行う前に、周囲のデータを利用して補間した値を求めてから、その後の処理を行う必要がある。このプログラムでは、始めに指定した回数の計測を自動的に繰り返し行うとともに、測定データに欠落がある場合には周囲のデータで補間した値を求め、それぞれの測定点毎に距離の積算を行い、所定の計測回数終了後に距離データの平均値を求めファイルに出力している。また、同時に1回毎の測定データは、(.3dd)形式のファイルとして保存されている。このファイル形式は3D-RiSCANプログラムで標準的に取り扱われるものである。データ取り込みのための関数は、RIEGLE社から提供されているプログラムライブラリー(RiScanLib)を利用している。3Dイメージングセンサーとパソコン間の信号線は、COMポートとRiPORTの2つで接続されている。このうちCOMポートは、センサーの測定条件設定に利用されており、RiPORTは測定データの取り込みに利用される。COMポート経由の測定条件設定は、3D-RiSCANプログラムで行い、このプログラムでは、RiPORT経由でのデータ取り込み部分のみを扱っている。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0


機関不信頼度関数パラメータ推定プログラム

P第9439号-1/2008(H20).06.04/金湖富士夫
本プログラムは、各船齢における登録船数、各船齢における定期検査で機関不具合が発見された船舶数、各船齢における臨時検査時点で機関不具合が発見された船舶数、各船齢における臨時検査で機関不具合が発見された船舶数のその船齢での機関不具合が発見された船舶数との比率、および、各船齢における検査による機関不具合発見率を入力し、不信頼度関数(ワイブル分布)のパラメータ(形状パラメータ、尺度パラメータ)を出力する。パラメータを推定するために、各船齢における定期検査時の機関不具合発見船舶数、臨時検査時の機関不具合発見船舶数、不具合が発見されない船舶数の理論式から構成された対数尤度関数および同関数のパラメータによる偏導関数をプログラム化し、非線形最適化手法の一つである。avidon Fletcher Powell法に従ったプログラムを組入れて、逐次最適化を実施し、対数尤度関数の最大値をもたらすパラメータの組合せを探索している。


CFD用簡易船体形状変更プログラム

P第9428号-1/2008(H20).05.14/平田信行
本プログラムは、船体形状の簡易変更を目的としてソフトウェアであり、CFDを活用した船舶の基本設計に必要なものである。入力データは、CFD計算に用いる船体表面の構造格子であり、船幅、喫水、船体平行部の前後長さ、肥大度(柱形係数)、浮心位置をパラメータとした船型変更が可能である。本プログラムの出力結果はCADデータであり、船体まわりの構造格子生成ソフトウェアの入力データとなる。
使用言語:FORTRAN 77


Cell-to-Cell Mapping法による初期値平面上非転覆領域計算プログラム

P第9427号-1/2008(H20).05.14/田口晴邦
本プログラムは、軟化スプリング系の非線形Duffing方程式でモデル化された船の横揺運動方程式について、横揺角及び横揺角速度で作られる初期値平面上で転覆に至らない初期条件の集合(捕捉領域)をCell to Cell Mapping法を用いて近似的に求めるプログラムである。本プログラムでは、対象となる横揺運動方程式において、転覆状態を含む全ての共存する定常解とそれらの捕捉領域を一度に近似的に求めることができる。また、本プログラムでは、横揺運動の時系列計算には、IMSL社が提供している数値計算ライブラリー(MATH/LIBRARY)に所蔵されているRunge-Kutta-Verner法サブルーチン”DVPRK”を使用している。
使用言語:FORTRAN 77


ハリケーン時最大係留張力評価プログラム

P第9426号-1/2008(H20).05.14/齊藤昌勝
本プログラムは、ランプドマス法による複数ライン反力特性計算プログラムとスペクトル法による浮体の波浪中長周期動揺評価プログラムを組み合わせ、係留浮体の波浪中動揺試験結果から、実機の係留系のハリケーン時最大張力を評価するプログラムである。実機の係留系の構成、模型実験から得られる、付加質量特性、二次波力特性、水平運動応答特性、評価するハリケーン条件を入力し、任意方向からの波浪、風、流に対して、最大張力を係留の構成要素毎に算出する。実験条件としては、水平方向の係留反力特性を実機と相似にする深海模擬係留模型を用いるものとし、実験条件は、評価条件と一致する必要はない。
使用言語:Fortran


任意の開口部を有するFPSOの流体力・外力・動揺解析プログラム

P第9425号-1/2008(H20).05.14/加藤俊司
本プログラムは、任意の開口部を有するFPSOに対し、FPSOハルと開口部水柱(仮想浮体と仮定)をアイソパラメトリック要素で要素分割し、高次境界要素法(Higher Order BEM)を用いて各要素のポテンシャルを厳密に計算し2浮体の相互干渉影響を考慮してFPSOに作用する流体力、波力並びに動揺を計算するプログラム。
使用言語:Fortran


災害時物資輸送シミュレーター

P第9424号-1/2008(H20).05.14/間島隆博
本プログラムは、災害時下における物資輸送システムに関する輸送能力の評価を行うプログラム。輸送路ネットワーク(道路、航路)、輸送機材(トラック、船舶、ヘリ)、輸送拠点(供給基地、被災地の物資集積所や避難所)、物資種類、需要量を設定することで、被災地への輸送量を時系列として得ることができる。輸送の方針は複数の発送先(被災地の荷受け地点)および複数種の物資を平等に扱うことを前提としている。この平等性は災害時の配送作業であることを考慮したためである。なお、各発送先、各物資に重み付けの係数を用いることで、この平等性を崩し、優先度を与えた輸送を模擬することも可能である。物資を輸送する輸送機材(トラック、船舶、ヘリ等)の移動、積載、荷卸しといった動きや輸送量を一台一台把握でき、各輸送拠点の荷受け量、発送量が時系列として出力されるため、設定条件における輸送能力を詳細に分析することができる。
使用言語:VC++(Microsoft Visual Studio 2003)


航路ネットワーク生成プログラム

P第9423号-1/2008(H20).05.14/鳥海重喜
本プログラムは、計算機画面上に表示される世界地図の海上において、任意の位置にノード(点)とリンク(ノードを結ぶ線)を設定し、航路ネットワークを生成する機能、生成したネットワークを編集する修正機能を持つ。また、任意に選択した2ノード間の距離を基準とした最短航路探索が可能であり、探索航路の長さだけでなく、航路と陸との距離があらかじめ設定された距離以下となる(例えば海岸線から50マイル以内など)航路長さが出力可能である。
使用言語:VC++(Microsoft Visual Studio 2005)


Enhanced Unified Theoryを用いた波浪荷重及び波漂流力計算プログラム

P第9422号-1/2008(H20).05.14/小川剛孝
本プログラムは、船舶のオフセットデータを用いて、規則波中での波浪荷重及び波漂流力をEnhanced Unified Theory(EUT)により計算するものである。出会い方位と船速は任意に入力できる。断面流体力はラディエイション問題とディフラクション問題ともに積分方程式法を用いて任意形状についてポテンシャル値を計算している(ラプラス方程式とヘルムホルツ方程式)。このため、船体表面の水圧分布についても計算可能である。
使用言語:Fortran


LRFデータによる船舶のリスクレベル解析プログラム

P第9421号-1/2008(H20).05.14/金湖富士夫
本プログラムの第1の目的は、LRF社(Lloyd’s Register Fairplay)から提供されているCasualtyデータテーブルから、事件発生年月日、GRT, SHIPTYPECODE, CATEGORY を入力条件として、事故による死傷者数や船舶破損による海水への汚染被害量データを抽出することである。抽出されたデータは、一覧表示、保存、年毎の集計保存が可能である。海水への汚染被害に関しては、GALON や TON など各国様々な単位で報告しているが、これも全て Kilo Litter へ自動的に変換して単位を統一しているため、そのままデータを比較する事ができる。また、第2の目的としては、Ship2データテーブルから、製造年月、GRT、DWT、SHIPTYPECODEを入力条件として、母集団数を指定された集計期間内の年月毎、年毎に集計し、表示、保存することである。出力保存されるデータはCSV形式のため、EXCELでの利用も容易であり、取得した情報をEXCEL上で分析する事が可能となる。また、操作が簡単で高速処理を行うため、事故解析等では有効なツールと考えられる。
使用言語:VBA


可燃性液化ガスの流出に伴う液面火災時の輻射熱による被害影響評価プログラム

P第9420号-1/2008(H20).05.14/岡秀行
本プログラムは、事故あるいはテロ等の不法行為によりLNG等の液化ガスが輸送船から海水面状に流出した直後に可燃性の蒸発ガスに着火した場合を想定し、流出した液化ガス上に形成される火炎からの輻射熱の影響範囲を推定することが出来る数値計算プログラムである。流出及び液面火災現象を表すモデルとして、米国連邦エネルギー規制委員会(Fedral Enegry Regulatory Commission;FERC)により開発された実用モデル[1,2]を採用しているため、数値流体力学に基づく詳細なモデルに比べ、多数のシナリオの被害予測を短時間で実行することが可能である。船倉側壁の破口からLNGが流出する過程にはOrificeモデル、海水面状に流出したLNG液面の蒸発を伴う拡大過程にはWebberモデル、LNG液面上に形成される乱流拡散火炎とそこから発する放射熱の評価にはTwo-Zone Solid Flameモデルが使用されている。これらの要素モデルで構成される影響評価モデルの数値解析には、FERCは商用のコンピュータソフトウェア「Mathcad」(c1986-2000 MathSoft, Inc.) を援用しているのに対し、本プログラムではこのような市販ソフトウェアを使用せず、科学技術用の標準的なプログラミング言語であるFortran 90/95を用いて開発されている。
使用言語:るFortran 90/95


レーザイメージングセンサーデータの三次元表示プログラム Version3.1

P第9419号-1/2008(H20).05.14/山之内博
本プログラムは,プログラム登録番号(P第9343号-1)を元に、以下の処理を追加したソフトウェアである。RIEGLE社によって制作された3DレーザイメージングセンサーLMS-Z210用の計測ソフトウエア(3D-RiSCAN)で計測された3次元データを、アスキー保存または、バイナリー(.3dd)保存されたファイルについて3次元表示を行い、指定された領域についての断面表示を行います。新たに付け加えた機能は、2次元画像の上で選択された水平直線に沿った断面のグラフを新たな画面に描画し、同時に3点移動平均、5点移動平均のグラフを選択的に表示します。また、3次元グラフ表示画面で指定された範囲の各断面を分割されたウインドウにグラフ表示した画面において、マウスにより選択されたグラフを新たな画面に描画し、先ほどと同様の処理として3点移動平均、5点移動平均のグラフ表示を選択的に行います。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0


平均化出力プログラム

P第9418号-1/2008(H20).05.14/小林充
本プログラムは、総合ファイル(*)群の一部または全部から、任意の期間を指定した時間間隔で平均化計算を行い出力するプログラムである。出力ファイルは、他のプログラムや表計算ソフトで利用できるよう、汎用的なCSV(Comma Separated Value)形式を採る。
使用言語:Visual Basic
※本プログラムは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの委託研究による成果である。


総合ファイル作成プログラム

P第9417号-1/2008(H20).05.14/小林充
本プログラムは、船に設置された複数の計測機器が出力した様々な項目の記録ファイルから、指定した日時範囲を秒単位の同一日時で一元化したレコードの集合体として出力するプログラムである。機器により1秒間に複数回の値が記録されているファイルの場合は、一元化する際に1秒間への平均化計算も成される。出力ファイルは、他のプログラムや表計算ソフトで利用できるよう、汎用的なCSV(Comma Separated Value)形式を採る。
使用言語:Visual Basic
※本プログラムは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの委託研究による成果である。


並列計算対応気泡流シミュレーター

P第9416号-1/2008(H20).05.14/大縄将史
本プログラムは三次元空間における気体と液体の二相の流体の非定常な挙動を二流体モデルを用いて計算するものである。二相間に働く力としては抗力、付加質量力、揚力を含んでいる。空気膜状態から空気塊、気泡流へと至る幅広い流動様式にわたって安定に計算でき、特に船底から吹き出した空気の水中での挙動を調べることなどに応用できる。また、MPIによる並列化がされていることで大規模な計算を高速に行うことができ、さらに多領域分割に対応していることから複雑な形状周りでも比較的容易にグリッドを作成して計算を実行できる。
入力データは物性値、緩和係数、計算時間などに関してはsetting.txtに書き込み、 全領域数、個々の領域の幾何形状、流入境界での流体の状態の指定などに関してはgeometry.txtに書き込む。connection.txtは領域の結合の仕方を記述するファイルで、面の両側の座標、向き、面方向の広がり(始点・終点)、相手側の面の始点が対応する点を指定する。解析結果はあらかじめ作っておいたディレクトリに(例えばコマンドライン上でsh dir_makerと、同封したdir_makerファイルを実行すればよい)GNUPLOTで表示するのに適したバイナリ形式で出力される。コンパイルはコマンドライン上で make とすればよく、実行ファイルtwo_fluid_para が生成される。例えば2個のnodeを用いる並列計算なら附属のjob_bashファイルを利用して、コマンドライン上で qsub -pe mpi 2 job_bash と打ち込めば計算が実行され結果が result ディレクトリ以下に出力される。
使用言語:Fortran
※本プログラムは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの委託研究による成果である。


NEPTUNE Vrs.5.43

P第9406号-1/2008(H20).04.23/平田信行
本プログラムは、船舶の基本設計に必要な平水中を航走する船体まわりの定常粘性造波流場の推定を目的としたシミュレーションプログラムである。理論的には、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式を、セル中心の有限体積法で離散化し、準Newton法ベースの多重格子法を用いて解を求める。なお、非粘性項はMUSCLにより3次精度を保持したRoe法を適用し、粘性項は2次の中心差分、時間積分は1次のEuler後退法で評価した。自由表面は非線形の自由表面条件により求め、乱流モデルはBL, SA, MBL, MSAモデルが使用できる。プロペラ影響をプロペラ簡易理論による体積力モデルで表現できるため、自航計算も可能である。また、斜航や旋回状態もシミュレートできる。さらに、舵や船尾のオーバーハングにも対応できるマルチブロック法も使用することが可能である。なお、自航計算ルーチンの効率化を図り、前バージョンより約30%の時間短縮を達成した。計算に必要な入力情報は、船体の形状に適合した構造格子と計算条件であるレイノルズ数、フルード数である。出力情報は、全ての計算格子での速度、圧力、渦動粘性係数と波高分布ならびに摩擦圧力全抵抗である。
使用言語:FORTRAN 77


NEPTUNEBoard Ver.1.2

P第9405号-1/2008(H20).04.23/小林寛
本プログラムはナビエストークス方程式の数値解法による流れ解析プログラムNEPTUNEの入力データの設定を支援するユーザーインターフェースである。マウスとキーボードを用いて、NEPTUNEで使用するデータファイルの指定やパラメータの設定を行なうことができる。また、NEPTUNEやその他のユーティリティプログラムを起動したり、NEPTUNEの出力する計算履歴ファイルの内容をプロットすることもできる。今回のバージョンアップでは、NEPTUNEのバージョンアップに伴い、旋回状態の計算条件を入力する機能および旋回時の流体力をプロットする機能が追加された。
使用言語:C++、Fortran


SURFBoard Ver.1.3

P第9404号-1/2008(H20).04.23/日野孝則
本プログラムはナビエストークス方程式の数値解法による流れ解析プログラムSURFの入力データの設定を支援するユーザーインターフェースである。マウスとキーボードを用いて、SURFで使用するデータファイルの指定やパラメータの設定を行なうことができる。また、SURFやその他のユーティリティプログラムを起動したり、SURFの出力する計算履歴ファイルの内容をプロットすることもできる。今回のバージョンアップでは、SURFのバージョンアップに伴い、旋回状態の計算条件を入力する機能および旋回時の流体力をプロットする機能が追加された。
使用言語:C++、Fortran


SURF Ver.6.34

P第9403号-1/2008(H20).04.23/日野孝則
本計算法の支配方程式は、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式であり、セル中心の有限体積法を用いて離散化した。本計算法で取り扱えるセル形状は、四面体、六面体、四角錘および三角錘であり、これらを組み合わせた非構造格子により、複雑形状まわりの粘性流れを解析することが可能である。非粘性項の評価にはRoe法を適用し、MUSCLにより2次精度とした。粘性項は2次の中心差分で評価した。擬似時間と実時間の二つの時間を併用することにより、非手定常流れを計算することもできる。時間積分は擬似時間については、局所時間刻みによる1次のEuler後退法を用い、実時間については、1次および2次の後退差分法を用いる。乱流モデルとして、1方程式モデルであるSpalart-Allmaras(SA)モデルおよび、肥大船の後流推定用に改良した修正SAモデルが使用できる。また、計算の効率化を図るため、多重格子法を流れ場の方程式と乱流方程式の両者に適用している。さらに、レベルセット法によって自由表面を扱うことができる。また、プロペラ影響を無限翼数プロペラ理論による体積力モデルとして考慮することもできる。なお、前バージョンに比べ、旋回状態の計算機能を追加するとともに、プロペラモデルの改良によって精度を向上させた。
使用言語:Fortran 90


ARGO Version1.3

P第9402号-1/2008(H20).04.23/佐藤陽平
本プログラムは、船舶のCFD計算結果から、自動的に計算結果レポートを作成するプログラムである。レポートには、数値データ、流場の可視化データ、および、グラフデータが記載される。数値データとして、船舶の主要目(船長、船幅、喫水)、浸水表面積、排水量、計算領域の大きさ、計算格子の格子点数、圧力抵抗値と摩擦抵抗値、形状影響係数、有効馬力が表示される。流場の可視化データ、すなわち画像データとして、船体形状、船体表面の圧力、船体の周りの波紋、任意の断面における流速場が表示される。グラフとして、船側波形、船体の長手方向における摩擦抵抗および圧力抵抗の分布が表示される。本プログラムの入力データは、CFD計算結果であるが、対応しているCFDプログラムとしては、海上技術安全研究所のNEPTUEおよびSURFである。
使用言語:JAVA


応力波形計数及び疲労寿命推定プログラム

P第9401号-1/2008(H20).04.23/高橋一比古
本プログラムは、テキストファイルに保存された任意の応力波形について、波形をグラフィック表示するとともに、4種類の波形計数法(ピーク法、レンジ法、1次元レインフロー法、2次元レインフロー法)による波形計数を施して応力レンジの頻度分布を求め、任意のS-N曲線を用いた線形累積損傷則の適用により疲労寿命推定を行うものである。S-N曲線の設定では、線図の傾き、横軸切片、屈曲点、疲労限等の数値を直接入力することが可能である。また、2次元レインフロー法を用いた場合には、3種類の平均応力補正(2種類の修正Goodman補正およびGerber補正)が自動的に適用される。各波形計数法によって得られた応力レンジの頻度分布や疲労寿命の推定結果は、まとめてテキストファイルに保存することができる。
使用言語:Visual Basic


2次元矩形浮体に働く流体力計算プログラム

P第9400号-1/2008(H20).04.23/大川豊
本プログラムは、2次元矩形浮体が平水中で微少運動したときの流体力(radiation force)及び波浪中で固定された状態で受ける波強制力(diffraction force)を2次元特異点分布法によって計算するものである。計算に必要な入力情報は、矩形の幅と喫水及びそれらの分割数、計算する周波数である。計算の結果出力されるのは3自由度の流体力係数及び発散波振幅比、波強制力と位相等である。
使用言語:FORTRAN 77


前後左右対称浮体の動揺計算プログラム

P第9399号-1/2008(H20).04.23/大川豊
本プログラムは、前後左右対称な任意形状の浮体(剛体を仮定)が波浪中で動揺するときの6自由度の運動を3次元特異点分布法によって計算するものである。対称性を利用して物体の1/4部分の表面を四角形にメッシュ分割して計算する。1つの周波数に対して波の入射方向は7方向を一挙に解くことが出来る。計算に必要な入力情報は、水深、浮体の要目(主要寸法、排水量、水線面積、投影面積、慣性モーメント、メタセンター高さなど)、メッシュ分割した格子点の座標、座標番号とパネル番号の対応、波方向、波又は動揺の周波数あるいは周期である。計算の結果出力されるのは6自由度の流体力係数及び波強制力係数、6自由度の動揺量と波に対する位相である。
使用言語:FORTRAN 77


乱流モデル評価用2次元噴流解析コード

P第9398号-1/2008(H20).04.23/春海一佳
本プログラムは、k-e乱流モデルを用い、2次元噴流の平均場に関する定常解を求めるものである。モデルとしてはk-e乱流モデルを組み込んでいる。レイノルズ数を入力し対応した流れ場(速度U、乱流エネルギk、粘性散逸e、渦粘性係数?t)が計算されるとともに、モデルを評価するための指標としてkおよび?方程式の各項を出力する。
使用言語:ANSI FORTRAN 77


GUIを用いた船体周り構造格子生成プログラム(HullDes) Ver.3.01

P第9410号-1/2008(H20).04.25/児玉良明、有限会社ACT
本プログラムは、船型(舵を含む)がオフセット形式あるいは、CADデータで与えられたとき、船体周りの空間をCFD計算用に格子状に分割する機能を有する。格子分割の手法は幾何学的な手法を基礎としているので、格子生成時の制御(なめらかさ、直交度、密集の度合い等)が、利用者にわかりやすく実行できる特徴がある。Windows GUIを備えており、ツールバーのメニューから各段階のプログラムを呼び出し、生成中の格子をグラフィック表示しながら作業することができる。また、CADデータからのオフセットデータの生成機能を備えている。バージョンアップにより、従来のHOトポロジーの格子生成に加え、OOトポロジーの格子生成機能を追加した。これにより、扱える船型の範囲が拡大した。また、船体表面格子生成においてトランサムスターン形状を扱う機能を追加した。
使用言語:C++、Fortran


Windows版動的フィルタによる位相差算出用ソフトウェア

P第9397号-1/2008(H20).04.23/今里元信、桐谷伸夫
本プログラムは,Windows上で2信号間の位相差を,動的に作成したフィルタ処理した波形から算出できるものである。これにより,相互相関関数から位相差の算出がより容易になる。またウィンドウ上に描画したい対象物を変える際は多少のプログラム変更で引き続き利用できることから,信号処理用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は,周波数解析などを容易に行うことができるため,位相差観測検出などの作業の際に適している。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0(数値計算の関数の部分は標準Cで作成しているため、容易に他のCコンパイラへ移植可)


LS-PREPOST2.0出力変換プログラム

P第9396号-1/2008(H20).04.23/山田安平
FEMソフトLS-DYNAの解析結果は、LS-PREPOSTというポスト処理ソフトを用いて処理する。当該ソフトから出力される膨大な要素応力や節点変位等の出力データをEXCELフレンドリー形式に高速データ変換するプログラム。変換に際して、スケーリング等の単位変換も行える。
使用言語:Visual C++


2007(平成19)年度

85件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


内航船のエネルギーフロー推定用簡易モデル図表

P第9357号-1/2008(H20).03.06/加納敏幸、波江貞弘、伊藤泰義
本プログラムは、内航船の省エネルギーを最終目標とした推進手段の一つとして、船舶上で生成・消費されるエネルギーの流れ(エネルギーフロー)の現状把握が求められ、この詳細分析のためには実航海時のログデータの収集が必要となる。このような詳細データが入手できない場合において、設計仕様等の陸上で入手可能なデータを用い簡易モデルからある程度の精度でエネルギーフローを推定するプログラムであり、エクセル形式の図表で表示している。本図表は、定格船速(海上試験時)、主機関定格軸出力(海上試験時)、主発電機定格軸出力がそれぞれ既知の内航船を対象としており、任意の航海時船速・航行時間、必要発電力・運転時間(発電原動機、軸発電)、必要熱出力・運転時間(ボイラ、排ガスエコノマイザー)、燃料発熱量などを入力し、また、船体ならびに推進器の自航要素データ(推進軸伝達効率、プロペラ単独効率、推進効率比、船体効率)を入力することにより、各部分での燃料消費量、総消費量に占める割合等が計算できる。計算結果はブロック線図の形で表示される形となっている。
使用言語:Visual Basic


HOPE Manager

P第9352号-1/2008(H20).02.26/久米健一
本プログラムは、市販の船舶用CADソフトウェア”NAPA”上で動作するアドインソフトである。NAPA上の船型データベースから要目最適化プログラムの入力データを生成すると共に同プログラムを実行し、出力された最適船型要目に従い母船型を変形する機能を有する。変形後の船型について排水量計算や横断面積曲線描画、プロペラ・舵配置図を作成できる。
使用言語:NAPA Basic


船舶LCVデータベースシステム

P第9348号-1/2008(H20).02.20/成瀬健
本プログラムは、①地球温暖化、②オゾン層保護、③大気環境保全、④騒音・振動対策、⑤水環境・土壌環境・地盤環境保全、⑥廃棄物・リサイクル対策、⑦化学物質対策および⑧自然環境保全の評価項目をもとに船舶の環境適合性を評価・表示するシステムであり、船名またはIMO No.の一部を入力することにより、登録されている船舶の中から該当する船舶を選択し、当該船舶の環境適合性に関する評価点を表示し、その結果を印刷する機能を有する。また、本プログラムは、船舶に搭載される機器・材料に含まれる特定の化学物質含有量を船舶毎に集計する機能も有する。
使用データベースはOracle 8iおよびMicrosoft ACCESSを使用し、Webアプリケーション構築ツールとしてWeb FOCUS(Information Builders, Inc社)を使用している。
使用言語:Microsoft Visual Basic、Visual C++(Version 3.0以降)


船舶材料トレーサビリティーシステム

P第9347号-1/2008(H20).02.20/成瀬健
本プログラムは、実在する約48000点の機器および材料を標準部品として登録するとともに、個々の船舶が搭載する機器および材料データを登録することにより、特定の機器に有害物質が含まれていることが判明した場合、当該機器が搭載されている船舶をデータベースから検索して表示するシステムである。また、本プログラムは、船舶番号、船名、船主等の情報から船舶を任意に特定し、その船舶に搭載されている有害物質を含む機器を一覧表として表示・印刷する機能も有する。使用データベースはOracle 8iおよびMicrosoft ACCESSを使用し、Webアプリケーション構築ツールとしてWeb FOCUS(Information Builders, Inc社)を使用している。
使用言語:Microsoft Visual Basic、Visual C++(Version 3.0以降)


気象庁GPV(GRIB2フォーマット)解析プログラム

P第9346号-1/2008(H20).02.20/辻本勝
本プログラムは、気象庁が数値予測を実施し、気象業務支援センターから配布されているGRIB2形式の気象海象データをデコード、解析し、出力するプログラムである。本プログラムでは、GRIB2フォーマットにて記載されている全球スペクトルモデル(GSM)及び全球波浪モデル(GWM)を扱うことができる。出力は予測値列または実況値列を選択することができる。
使用言語:Fortran


気泡流シミュレーター

P第9345号-1/2008(H20).02.20/大縄将史
本プログラムは三次元空間における気体と液体の二相の流体の非定常な挙動を二流体モデルを用いて計算するものである。二相間に働く力としては抗力、付加質量力、揚力を含んでいる。空気膜状態から空気塊、気泡流へと至る幅広い流動様式にわたって安定に計算でき、特に船底から吹き出した空気の水中での挙動を調べることなどに応用できる。 入力データは物性値、緩和係数、計算時間などに関してはsetting.txtに書き込み、 幾何形状、流入境界での流体の状態の指定に関してはgeometry.txtに書き込む。解析結果はあらかじめ作っておいたディレクトリに(例えばコマンドライン上でshdir_makerと、同封したdir_makerファイルを実行すればよい)GNUPLOTで表示するのに適したバイナリ形式で出力される。コンパイルはコマンドライン上でmakeとすればよく、実行ファイルtwo_fluidが生成されるので引き続きコマンドライン上で"./two_fluid"と打ち込めば計算が実行され結果がresultディレクトリ以下に出力される。
使用言語:Fortran
※本プログラムは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの委託研究による成果である。


レインフロー波形計数ソフト RainFlwHstg ver.1.0

P第9344号-1/2008(H20).02.20/川野始
本プログラム(dllファイル)は、船舶など鋼構造の実物や模型における実働応力の計測データから、疲労強度を評価するために作用する繰返し応力頻度分布(ヒストグラム)を求める波形計数ソフトである。本プログラムでは、実働波中に周波数特性の異なる複合荷重成分が含まれる場合を想定しており、疲労強度分野におけるレインフロー法アルゴリズムにより高次・低次の振動成分の寄与を材料強度理論に従って適正にカウントできる。
使用言語:Microsoft Visual Studio C++(dllファイル)、Microsoft Visual Basic(使用例)


レーザイメージングセンサーデータの三次元表示プログラム Version 2.0

P第9343号-1/2008(H20).02.20/山之内博
本プログラムは,プログラム登録番号(P第9268号-1)と(P第9273号-1)を統合し、さらに以下の処理を実行できるソフトウェアです。 RIEGLE社によって制作された3DレーザイメージングセンサーLMS-Z210用の計測ソフトウエア(3D-RiSCAN)で計測された3次元データを、アスキー保存または、バイナリー(.3dd)保存されたファイルについて3次元表示を行い、指定された領域についての断面表示を行います。新たに付け加えた機能としては、3次元座標変換における回転中心座標の指定を可能としました。また、断面を表示するための指定範囲を特定するために、X、Y、Z座標のそれぞれについて最小値、最大値の指定を行えるようにしています。必要な設定を行い、「断面表示」を指示することにより、指定された範囲内の各断面を分割されたウインドウにグラフ表示します。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0


船舶用LCA解析ソフトウェア(Ver.7)

P第9335号-1/2008(H20).02.05/亀山道弘
本プログラムは船舶を対象にそのライフサイクルにわたる資源の消費や環境中への排出物等を定量的に解析するライフ・サイクル・インベントリ(LCI)分析、地球環境への影響を定量化するインパクト評価(LCIA)、ライフサイクルでのコスト解析(LCC)及び使用された材料の種類と所在を分析するマテリアル所在分析を実施する解析ソフトである。本プログラムでは、各種船舶の建造、運航、解体及び素材のリサイクルの段階毎又はライフサイクルを通した解析が実施され、解析結果を印刷又は登録する機能を持つ。また、本プログラムは船舶の重量構成等の仕様、素材加工や機器の運転等のプロセスデータ、素材や部品の製造インベントリデータ等を入力、更新等を行うデータベースの機能と共に、データの入力作業を支援する機能を有する。
使用言語:C#、Access(データベース)


二酸化炭素液泡沈降シミュレーション

P第9334号-1/2008(H20).02.05/城田英之、宇都正太郎、汐崎浩毅
本プログラムは、海上技術安全研究所において開発された二酸化炭素海洋隔離法「New COSMOS(CO2 Sending Method for the Ocean Storage)」のコンセプトに基づき、二酸化炭素スラリー液泡の初期固液混合割合、初期投入深度、初期投入サイズを与えた場合について、液泡の沈降挙動(液泡の沈降速度、液泡表面に成長する氷膜厚さ、液泡(二酸化炭素ハイドレート)の海水への溶解量、液泡の表面温度変化)を簡易的に計算するものである。プログラムでは、投入した二酸化炭素スラリー液泡が深海底に到達するまで常に真球状態を保持するものと仮定し、液泡に作用する力のバランスと熱バランスから、次のタイムステップにおける液泡の位置及び温度等を計算している。なお、潮流等の乱流による影響は考慮していない。
使用言語:Visual Basic


乱流モデル評価用2次元チャネル乱流解析コード

P第9333号-1/2008(H20).02.05/春海一佳
本プログラムは、k-e乱流モデルを用い、十分発達した2次元チャネル乱流の平均場に関する定常解を求めるものである。モデルとしては一般的なJones-Launderの低レイノルズ数用k-e乱流モデルを組み込んでいる。レイノルズ数を入力し対応した流れ場(速度U、乱流エネルギk、粘性散逸e、渦粘性係数nt)が計算されるとともに、モデルを評価するための指標としてkおよびe方程式の各項を出力する。
使用言語:ANSI FORTRAN 77


プロペラ形状の作図プログラム

P第9332号-1/2008(H20).02.05/藤沢純一
本プログラムは、専用のCADソフトを使わずに、オフセットを与えることでプロペラ形状の作図ができる。複雑な操作を必要としないため、CADソフトのような専門性を必要としない。また作図結果は、図面をラスタライズせずにPDFとして保存するため、品質の高い出力となっている。
使用言語:FORTRAN 77


二重反転プロペラ統合設計シート

P第9331号-1/2008(H20).02.05/工藤達郎
本プログラムは、二重反転プロペラ(CRP)設計ツール4種(2006-NMRI-FED-SASAKI-02、2007-NMRI-FED-KAWANAMI-01、2004-NMRI-AMTTD-UKON-01、2005-NMRI-ADV-KUDO-02)について入力情報の共通化、設計の自動実行、設計結果の一覧比較を行うことが出来るマクロ・プログラムを含むエクセル・シートである。CRPの設計に要する時間を大幅に短縮し、従来4種のツールそれぞれ独立に半日~1日かかっていた作業を、4種全てで設計・比較するのに30分程度で完了する。また、今まで専門的な知識が必要だった設計作業を、専門知識の無い職員でも実施可能である。
使用言語:VBA(アプリケーション用ヴィジュアル・ベーシック)


揚力線・揚力面理論を用いた等速二重反転プロペラ設計プログラム

P第9317号-1/2008(H20).01.17/川並康剛
本プログラムは、Lerbs-Morgan 揚力線理論による二重反転プロペラ設計法に基づく。プロペラの相互干渉には無限翼数渦理論と運動量理論を併用した理論を用いている。一次設計で得られた結果に揚力面理論によるピッチ、キャンバ、翼厚の補正を行い、最終的に二重反転プロペラを設計する。性能が既知である任意の翼断面を使用することができる。出力はプロペラ性能および前後プロペラオフセットである。
使用言語:ISO/IEC14882:2003 C++


海洋ライダー観測データ解析ソフトウェア

P第9316号-1/2008(H20).01.17/篠野雅彦
本プログラムは、船舶搭載、または航空機搭載の海洋ライダー装置で得られた観測データについて、デジタルオシロスコープ等で記録した、時間分解能の高い2波長ライダー信号を表示する。また、海面までのパルスレーザー飛行時間や、ゲート付光電子増倍管の露光開始時間、背景光強度等を決定し、2波長のライダー信号強度を算出する。
使用言語:Microsoft Visual C/C++ ver.6


SSCAT(Simplified Ship Collision Analysis Tool)

P第9300号-1/2007(H19).12.18/山田安平
本プログラムは、剛塑性崩壊解析手法(Rigid-plastic Collapse Analysis)に基づき、船舶と船舶が衝突した時の両船の変形、接触反力、破壊エネルギー、船体運動で吸収するエネルギー等を高速に計算できる簡易推定プログラムである。他の多くの衝突プログラムと同様にExternal MechanicsとInternal Mechanicsの独立を仮定している。反力と変形量については、時々刻々のデータを出力でき、FEAと比較の結果、その精度が検証されている。著者の知る限り、被衝突船の破壊について推定できるプログラムは多いが、衝突船の弾塑性破壊影響も考慮したプログラムはマサチューセッツ工科大学(MIT)のDAMAGEと当プログラムの2種類だけである。現バージョンでは、90度衝突にのみに適用可能。簡便で高速な計算法であり、確率論的な評価手法に用いるほか、事故解析等では有効なツールと考えられる。
使用言語:MATLAB


船対船衝突時の2次元船体運動エネルギー計算プログラム

P第9299号-1/2007(H19).12.03/山田安平
本プログラムは、Pedersen Zhang(1998)の理論に基づき、船体船衝突時に船体運動で保持されるエネルギー及び構造破壊で吸収するエネルギーを高速に計算できるプログラムである。水平面2次元の船舶衝突を仮定して計算を行う。船体中央部90度真横衝突以外の場合には簡易な式がないので、船長方向任意位置・任意角度の衝突に対して広範囲に適用可能な本手法は、非常に有用である。
計算では、運動量・運動エネルギー保存則に基づき、衝突後の残存運動エネルギーや構造破壊で吸収すべきエネルギーを推定することが可能である。簡便で高速な計算法であり、確率論的な評価手法に用いるほか、事故解析等では有効なツールと考えられる。
使用言語:MATLAB


Igorを用いた伴流計測解析マクロ

P第9298号-1/2007(H19).12.03/藤沢純一
本プログラムは、市販のデータ解析グラフソフトIgorProを用いて、伴流計測解析するマクロである。計測値を入力すると、伴流分布図、ベクトル図、円周方向の伴流分布図などを描き、公称伴流値を求めることができる。
使用言語:IgorProマクロ


レーザイメージングセンサーデータの距離データ平滑化処理プログラム

P第9294号-1/2007(H19).11.13/山之内博
このプログラムは、RIEGLE社によって制作された3DレーザイメージングセンサーLMS-Z210用の計測ソフトウェア(3D-RiSCAN)で計測された3次元データを、バイナリー保存されたファイルについて以下の処理を行う。先ず、ヘッダー部分を読み込みポイントデータを扱うために必要なヘッダー情報を変数に割り当てる。次に、2次元配列にデータを読み込み、2次元配列に設定された各ポイントデータについて、平滑化対象の配列位置(i、j)とその前後(i,j±1)および左右(i±1、j)の配列データを使用して、距離データの平滑化を行います。平滑化処理は、一番外側のデータに関しては、行わないために、一番外側の配列の値は、元のデータをそのまま使用しています。以上の処理を終了したら、元のデータファイルと処理結果を保存するためのファイルを同時に開き、先ず、元のデータファイルのヘッダーを、処理結果を保存するためのファイルに書き込みます。その後、元データファイルから1ライン分のデータを読み込み、距離に関するデータバイトのみを処理結果の値と入れ換えて、処理結果を保存するためのファイルに書き込む動作をすべてのラインについて繰り返します。
使用言語:Microsoft Visual C++6.0


最適プロペラ探索プログラム(PRO rev & dia opt.f)

P第9292号-1/2007(H19).11.13/右近良孝
本プログラムは、CFDに基づく馬力計算に用いたプロペラを最適設計であったかを確認するために、プロペラ直径あるいはプロペラ回転数を与え、4翼から6翼プロペラのMAU設計チャートを用いて、最適プロペラの要目を探索する。すなわち、CFDに基づく馬力計算で求められた設計船速、有効馬力、自航要素、馬力に対する最適MAUプロペラを求めるプログラムである。馬力計算で与えられるMCRでの設計船速に対して最適MAUプロペラの要目(展開面積比、ピッチ、直径)と推進性能(プロペラ効率、推進効率、伝達馬力、プロペラ回転数)を求めることが出来る。キャビテーション抑止型最適プロペラ設計プログラムへのデータ引き渡しのための出力をする。本プログラムは、CFD計算結果に対応して最適MAUプロペラが求められるので、CFDで開発した船型に対して、抵抗ベースの評価ではなく、馬力ベースでの評価ができるようになる。このプログラムでの計算結果を元に、キャビテーション抑止型などの最適プロペラが設計できる。
使用言語:FORTRAN 77


CFDに基づく馬力計算プログラム(CFD Powering 6.f)

P第9293号-1/2007(H19).11.13/右近良孝
本プログラムは、CFD計算結果とプロペラ単独性能データから馬力計算をし、設計船速、NSO,MCRでの船速、馬力を求めるプログラムである。フルード数に対する造波抵抗係数あるいは有効馬力およびプロペラ単独性能データのほか、エンジンデータなどを入力すると、設定した速力に対する馬力およびNSOとMCRでの船速計算を求めることが出来る。さらに最適回転数あるいは最適直径を求めるプログラムへのデータ引き渡し出力をする。本プログラムは、CFD計算結果に対応して馬力計算ができるので、CFDで開発した船型に対して、抵抗ベースの評価ではなく、馬力ベースでの評価ができるようになる。また、このプログラムでの計算結果を元に、キャビテーション抑止型の最適プロペラが設計できる。
使用言語:FORTRAN 77


レーザイメージングセンサーデータの3次元表示ソフトウェア

P第9273号-1/2007(H19).10.02/山之内博
このプログラムは、RIEGLE社によって制作された3DレーザイメージングセンサーLMS-Z210用の計測ソフトウェア(3D-RiSCAN)で計測された3次元データを、バイナリー保存、またはアスキー(テキスト形式)保存されたファイルについて以下の処理を行う。計測された3次元データを垂直スキャンライン、または水平方向の測定点についてポイントごとに座標変換を行い、求めた各2点間を直線で描画することにより、測定データの3次元表示を行う。このとき、測定器から描画対象の各2点までの距離が一定の範囲にある場合のみ、2点間には関連があるとみなして描画を行い、この距離が離れすぎている点については、2点間の関連が無いとしてその部分の描画は行わない。画面上でX軸、Y軸、Z軸それぞれの軸周りの回転角度を、マウス入力により設定し、設定された条件で3次元表示を行う。同時に画面上での表示の大きさ(スケーリング)の変更、およびデータの表示間隔の変更が可能である。
使用言語:Microsoft Visual C++6.0


確定波高推定プログラム

P第9274号-1/2007(H19).10.02/矢後清和
通年波浪統計資料等より、想定再現期間中の極大波を推定するプログラムである。確率波高に対する分布関数としてグンベル分布および7種類のワイブル分布を用い、最も適合性の高い関数形を選び、外挿して再現期間中の確率波高を算定している。波高と波周期の関係を与える事により最大波高発生時の統計的波周期も算定する。
使用言語:FORTRAN 77


二次元圧力計測結果解析プログラム

P第9272号-1/2007(H19).10.02/若生大輔
2次元圧力計測システムのI-Scanの計測結果に対して統計計算を行うことができる。またRawSUMをグラフ化する事ができる。一回の計算で12枚のセンサーシートもしくは一枚のセンサーシート中任意の12の範囲に対して計算できる。
使用言語:Microsoft Excel Macro(Visual Basic for Applications)


造波抵抗極小な船体前半部Cpカーブ作成プログラム

P第9271号-1/2007(H19).10.02/滝沢研二
本プログラムは要件に従ったCpカーブを求めるものである。最適化プログラムとして逐次2次計画法(SQP)を用いている。Cpカーブ最適の基準はミッチェル近似(z方向一定, 前後対称の過程を極小にすることである。カーブは2次ベジェ曲線を複数用いた形で表現され角ベジェ曲線は微分値が連続になるように作られる。
使用言語:FORTRAN 77


最適曳航支援システム

P第9270号-1/2007(H19).10.02/黒田貴子、星野邦弘、湯川和浩、原正一、上野道雄、原口富博、長谷川純
最適曳航支援システムは、与えられた海象条件において、遭難船舶の漂流運動、曳航時における索張力、ふれまわり幅,曳航軌跡等を推定し、パソコンで起動できるシステムである。システムの有する機能は以下のとおりである。
 (1) 相似処理機能
 (2) デッキ上の上部構造物の入力
 (3) 重量重心計算機能(浸水計算の追加機能)
 (4) 波漂流力計算用メッシュ作成機能
 (5) 船体最終姿勢予測計算機能(浸水シミュレーション計算機能)
 (6) 転覆・折損時の復原性計算機能
 (7) 縦強度計算機能
 (8) 流体力,運動計算機能
 (9) 定常漂流運動計算機能
 (10) 操船シミュレーション計算機能
使用言語:Fortran、Visual Basic


船舶の操縦に関する統計モデル推定プログラム

P第9269号-1/2007(H19).10.02/榧野純
船舶の操縦運動を表現するモデルには物理モデルと統計モデルがある。物理モデルは、船体に働く外力や慣性力等から物理的に運動を数式表現するモデルであり、計測データから予測される範囲外の現象についても精度が保障されるが、曳航試験を繰り返し行わなければならない為、費用と時間を要する。それに対し、統計モデルは計測データから物理的なメカニズムとは無関係に入力と出力の関係から現象を近似したモデルであり、計測データの特性に依存するという欠点があるが、物理的なモデル化が困難な現象にも適用でき、実運航中のデータから簡便に求める事ができる利点がある(特に、ハイブリッド型CRPポッド推進方式の様に、従来船のプロペラ推進器の直後にポッド型推進器、さらに補助舵を装備している様な船舶では、船尾まわりの流体力が複雑であるため、物理的アプローチによるモデルの同定が困難)。このプログラムは後者の統計モデルを利用するものである。このプログラムは、船舶の操縦運動データ(旋回試験データ)から、当該船舶の操縦運動モデルを統計的手法により推定するものである。これで得られた操縦運動モデルは、Course keeping & Route tracking型オートパイロットの構築に適用できる。
使用言語:C


レーザイメ-ジングセンサーデータの距離及び受光強度簡易グラフ表示ソフトウェア Version.2.0

P第9268号-1/2007(H19).10.02/山之内博
このプログラムは、RIEGLE社によって制作された3DレーザイメージングセンサーLMS-Z210用の計測ソフトウェア(3D-RiSCAN)で計測された3次元データを、アスキー(テキスト形式)保存したファイルについて以下の処理を行う。2次元の画像として受光強度画像を表示し、画像上で指定した直線に添った各点について、距離と受光強度の変化をグラフ表示する。現場で取得した画像の距離と物体判読作業に適している。追加した機能:
・座標値(X,Y,Z)のうち座標Yの変化をグラフ表示に追加した。
・画像上に表示された水平と垂直な直線の交点座標(X,Y)を表示する。
・右マウスをクリックするたびに、水平と垂直な直線に沿ったポイントデータに関する情報がファイルに出力される。このとき作られるファイルの名前には、マウスが押された時刻が含まれる。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0


4象限プロペラ単独特性推定プログラム

P第9267号-1/2007(H19).10.02/長谷川純、児玉良明
本プログラムは、任意の翼数、展開面積比、及びピッチ比のプロペラについて、通常の第1象限(船体前進でプロペラ順転の状態に対応)を含めたあらゆる作動状態に相当する4象限プロペラ単独特性を推定するプログラムである。推定法の基礎となるデータは、下記参考文献にて公表されているものを使用している。このデータを元に、翼数は3翼から7翼まで、展開面積比は0.4から1.0まで、ピッチ比は0.6から1.4までの任意のプロペラについて4象限プロペラ単独特性を推定できるように拡張したものである。推定法は、主としてフーリエ係数の線形重ね合わせを用いており、データの拡張には3次スプラインを用いて補間している。
使用言語:Fortran
※参考文献:Van Lammeren and Others ;The Wageningen B-Screw Series, SNAME ,Vol.77,1969


レーザイメ-ジングセンサーデータの距離及び受光強度簡易グラフ表示ソフトウェア

P第9266号-1/2007(H19).10.02/山之内博
このプログラムは、RIEGLE社によって制作された3DレーザイメージングセンサーLMS-Z210用の計測ソフトウェア(3D-RiSCAN)で計測された3次元データを、アスキー(テキスト形式)保存されたファイルについて以下の処理を行う。2次元の画像として受光強度画像を表示し、画像上で指定した直線に添った各点について、距離と受光強度の変化をグラフ表示する。現場で取得した画像の距離と物体判読作業に適している。


複数浮体の波浪中動揺の計算プログラム

P第9265号-1/2007(H19).10.02/大松重雄
複数の浮体が規則波中に存在する状態で、それぞれの浮体の前後揺れ、左右揺れ、上下揺れ、横揺れ、縦揺れ、回頭揺れの6自由度の動揺を計算するプログラムである。複数の浮体それぞれの形状寸法、重心位置、慣動半径、配置位置、および規則波の周期と波向き入力することにより、それぞれの浮体の動揺の振幅と位相が出力される。計算手法としては、流体力学でいうところの、領域分割法という手法を用いており、本プログラムで扱う浮体の喫水は一定であるという制限があるが、線形流体力学的には厳密な流体力計算が、短時間で行われるという特徴がある。
使用言語:FORTRAN 77


複数浮体の動揺流体力の計算プログラム

P第9264号-1/2007(H19).10.02/大松重雄
複数の浮体が静水中に存在する状態で、それぞれの浮体が前後揺れ、左右揺れ、上下揺れ、横揺れ、縦揺れ、回頭揺れの6自由度の動揺をするときに、それぞれの浮体に働く流体力すなわち前後力、横力、上下力、横揺れモーメント、縦揺れモーメント、回頭モーメントを計算するプログラムである。複数の浮体それぞれの形状寸法と配置位置、および動揺の周期を入力することにより、それぞれの浮体に働く力及びモーメントが出力される。計算手法としては、流体力学でいうところの、領域分割法という手法を用いており、本プログラムで扱う浮体の喫水は一定であるという制限があるが、線形流体力学的には厳密な流体力計算が、短時間で行われるという特徴がある。
使用言語:FORTRAN 77


気象庁GPV(GPIBフォーマット)解析プログラム

P第9263号-1/2007(H19).10.02/辻本勝
本プログラムは、気象庁が数値予測を実施し、気象業務支援センターから配布されているGRIB形式の気象海象データをデコード、解析し、出力するプログラムである。本プログラムでは、GRIBフォーマットにて記載されている全球スペクトルモデル(GSM)及び全球波浪モデル(GWM)を扱うことができる。GSMに使用されているThinned Gridは線形捕間により等緯度経度に変換され、GWMは陸地・海氷部を含めた等緯度経度で出力される。出力は予測値列または実況値列を選択することができる。
使用言語:Fortran


Windows版リアルタイム音響変化検知用ソフトウェア

P第9262号-1/2007(H19).10.02/今里元信、桐谷伸夫
このプログラムは、別途サウンドカード等を必要とせず、Windows上でオンボードのサウンドデバイスを利用して、観測音をリアルタイムで録音、周波数解析までを一括処理し、ウィンドウ上にスペクトル波形を描画することができるものである。また繰り返し連続して録音から描画まで実行できる。さらに一つ前のスペクトル波形との相関係数を算出することにより異音発生を検知する。ウィンドウ上に描画したい対象物を変更する際には、多少のプログラム変更で引き続き利用できることから、音響解析用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は、周波数解析を容易に行うことができるため、観測対象音検出などの作業の際に適している。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0(変換処理の関数の部分は標準Cで作成しているため、容易に他のCコンパイラへ移植可)


高分解能衛星画像船舶構造物分析・表示プログラム

P第9261号-1/2007(H19).10.02/池本義範
本ソフトウェアは、高分解能衛星画像解析に必要な特徴データを得ることを目的としている。元となる衛星画像データから領域を選択しビットマップ形式で保存した前処理済みデータを用いて画像中のエッジ検出及び画像中の直線成分分析結果を二次元及び三次元のグラフで出力でき、視覚的に把握できる機能を保持する。
使用言語:Microsoft Visual BASIC ver.6.0


衛星氷況データ統計解析プログラム

P第9260号-1/2007(H19).10.02/泉山耕
本プログラムは、SSM/I衛星輝度温度データを複数アルゴリズムにより氷密接度及び氷厚に変換し、それにより氷況指標を計算する。これを与えられた航跡(GPS記録等)に沿って計算し、統計処理を行い、航跡上の実測データとの相関をとる。
使用言語:Perl


HullDes Ver.2.22

P第9239号-1/2007(H19).08.24/児玉良明
船型(舵を含む)がオフセット形式あるいは、CADデータで与えられたとき、船体周りの空間をCFD計算用に格子状に分割する機能を有する。格子分割の手法は幾何学的な手法を基礎としているので、格子生成時の制御(なめらかさ、直交度、密集の度合い等)が、利用者にわかりやすく実行できる特徴がある。Windows GUIを備えており、ツールバーのメニューから各段階のプログラムを呼び出し、生成中の格子をグラフィック表示しながら作業することができる。また、CADデータからオフセットデータの生成機能を備えている。バージョンアップにより、読み込めるCADデータの種類が増加し、船型変更機能も追加された。あわせて、水面近傍への格子集中機能も強化された。
使用言語:C++、Fortran


船舶用LCA解析ソフトウェア

P第9238号-1/2007(H19).08.24/亀山道弘
本プログラムは、船舶を対象にそのライフサイクルにわたる資源の消費や環境中への排出物等を定量的に解析するライフ・サイクル・インベントリ(LCI)分析、地球環境への影響を定量化するインパクト評価(LCIA)、ライフサイクルでのコスト解析(LCC)及び使用された材料の種類と所在を分析するマテリアル所在分析を実施する解析ソフトである。本プログラムでは、各種船舶の建造、運航、解体及び素材のリサイクルの段階毎又はライフサイクルを通した解析が実施され、解析結果を印刷又は登録する機能を持つ。また、本プログラムは船舶の重量構成等の仕様、素材加工や機器の運転等のプロセスデータ、素材や部品の製造インベントリデータ等を入力、更新等を行うデータベースの機能と共に、データの入力作業を支援する機能を有する。
使用言語:Microsoft C#、Access(データベース)


複数の浮体に働く波力の計算プログラム

P第9237号-1/2007(H19).08.24/大松重雄
複数の浮体に規則波が当たるときに、それぞれの浮体に働く波の力及びモーメント(前後力、横力、上下力、横揺れモーメント、縦揺れモーメント、回頭モーメント)を計算するプログラムである。複数の浮体それぞれの形状寸法と配置位置及び入射波の周期と波向きを入力することにより、それぞれの浮体に働く力及びモーメントが出力される。計算手法としては、流体力学でいうところの、領域分割法という手法を用いており、本プログラムで扱う浮体の喫水は一定であるという制限があるが、線形流体力学的には厳密な流体力計算が、短時間で行われるという特徴がある。
使用言語:Visual Basic


外航定期船航路編成支援システム

P第9236号-1/2007(H19).08.24/小林充
本システムは、アジアと北米西岸の間を往復する外航コンテナ船の寄港地・寄港曜日のスケジュール編成を遺伝的アルゴリズムによって自動的に最適化するプログラムである。本システムでは、自社航路を決定変数とし、競合他社航路とOD間輸送量を所与として、船社間の貨物配分をロジットモデルによって推定しながら、自社航路の運賃収入を最大化し、かつ所要隻数を増加させず、船速の制約を維持する航路を探索する。
使用言語:Visual Basic


地図表示システム

P第9235号-1/2007(H19).08.24/小林充
画面上に世界地図を描画し、地図上に緯度・経度で指定する地点にノードやリンク、アイコン、円グラフ、矢印のような図形を描画することができる。図形に関するデータはAccess MDBファイルから取得する。世界地図は正射図法、ミラー図法で描画する。
使用言語:Visual Basic、FLandMX OCX(地図の描画機能)


船舶動静把握システム

P第9234号-1/2007(H19).08.24/小林充
外航船舶に対するテロや海賊事案が増加しており、リスク発生時において船隊の現在位置情報をリアルタイムに把握し迅速に通信して安否を確認できるようにすることは安全確保の上で重要な課題である。本システムでは、KDDI株式会社の提供するインマルサットC通信サービスを利用して船舶に備え付けの端末と通信を行い、現在位置を把握し地図上に表示するとともに、連絡手段等の情報を一括管理し、必要に応じて電子メールを送るよう動作することができる。これによって、運航管理者は船舶の効果的な安全管理を行うことができる。
使用言語:VisuaI Basic


簡易操船シミュレータ基本プログラム

P第9233号-1/2007(H19).08.24/大坪和久
6自由度船体運動計算結果を表示する基本プログラムであり、操船シミュレータに実装させるためのPC環境上検証用プラットフォームプログラムとして作成したものである。本プログラムは蛇角やプロペラ回転数を任意に変化させたときの船体応答を視覚的に確認できるために、簡易な操船シミュレータのような役割を果たす。一方で、船体運動計算プログラム開発者にとっては、自分の計算プログラムをDLL化処理した上で、本プログラムを自分のプログラムの入出力環境に適するように修正・改造して使用することにより、プログラム開発のスピードを大幅に加速させることが期待される。
使用言語:Visual Basic


Windows版観測音連続リアルタイム録音・解析ソフトウェア

P第9232号-1/2007(H19).08.24/今里元信
このプログラムは,別途サウンドカード等を必要とせず,Wlndows上でオンボードのサウンドデバイスを利用して,観測音をリアルタイムで録音,周波数解析までを一括処理し,ウィンドウ上にスペクトル波形を描画することができるものである。また、繰り返し連続して録音から描画まで実行できる。ウィンドウ上に描画したい対象物を変更する際には、多少のプログラム変更で引き続き利用できることから,音響解析用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は,周波数解析を容易に行うことができるため,観測対象音検出などの作業の際に適している。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0(変換処理の関数の部分は標準Cで作成しているため、容易に他のCコンパイラヘ移植可)


SURFBoard Ver.1.25

P第9231号-1/2007(H19).08.24/日野孝則
本プログラムはナビエストークス方程式の数値解法による流れ解析プログラムSURFの入力データの設定を支援するユーザーインターフェースである。マウスとキーボードを用いて、SURFで使用するデータファイルの指定やパラメータの設定を行なうことができる。また、SURFやその他のユーティリティプログラムを起動したり、SURFの出力する計算履歴ファイルの内容をプロットすることもできる。今回のバージョンアップでは、SURFのバージョンアップに伴い入力できるパラメータの種類および起動するユーティリティプログラムの種類が増えた。
使用言語:C++、Fortran


ARGO Ver.1.2

P第9230号-1/2007(H19).08.24/佐藤陽平
本プログラムは、船舶のCFD計算結果から、自動的に計算結果レポートを作成するプログラムである。レポートには、数値データ、流場の可視化データ、および、グラフデータが記載される。数値データとして、船舶の主要目(船長、船幅、喫水)、浸水表面積、排水量、計算領域の大きさ、計算格子の格子点数、圧力抵抗値と摩擦抵抗値、有効馬力が表表示される。流場の可視化データ、すなわち画像データとして、船体形状、船体表面の圧力、船体の周りの波紋、任意の断面における流速場が表示される。グラフとして、船体の長手方向における摩擦抵抗および圧力抵抗の分布が表示される。
本プログラムの入力データは、CFD計算結果であるが、対応しているCFDプログラムとしては、海上技術安全研究所のNeptunおよびSURFである。
使用言語:JAVA


SURF Ver.6.33

P第9229号-1/2007(H19).08.24/日野孝則
本計算法の支配方程式は、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式であり、セル中心の有限体積法を用いて離散化した。本計算法で取り扱えるセル形状は、四面体、六面体、四角鍾および三角鍾であり、これらを組み合わせた非構造格子により、複雑形状まわりの粘性流れを解析することが可能である。非粘性項の評価にはRoe法を適用し、MUSCLにより2次精度とした。粘性項は2次の中心差分で評価した。擬似時間と実時間の二つの時間を併用することにより、非定常流れを計算することもできる。時間積分は擬似時間については,局所時間刻みによる1次のEuler後退法を用い、実時間については、1次および2次の後退差分法を用いる。乱流モデルとして、1方程式モデルであるSpalart-Allmaras(SA)モデルおよび、肥大船の後流推定用に改良した修正SAモデルが使用できる。また、計算の効率化を図るため、多重格子法を流れ場の方程式と乱流方程式の両者に適用している。さらに、レベルセット法によって自由表面を扱うことができる。また、プロペラ影響を無限翼数プロペラ理論による体積力モデルとして考慮することもできる。なお、前バージョンに比べ、自由表面の扱いの改良により計算の安定性が向上し、プロペラモデルにも改良を加えた。
使用言語:Fortran 90


NEPTUNE Vrs.5.41

P第9228号-1/2007(H19).08.24/平田信行
本プログラムは、船舶の基本設計に必要な平水中を航走する船体まわりの定常粘性造波流場の推定を目的としたシミュレーションプログラムである。理論的には、人口圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式を、セル中心の有限体積法で離散化し、準Newton法ベースの多重格子法を用いて解を求める。なお、非粘性項はMUSCLにより3次精度を保持したRoe法を適用し、粘性項は2次の中心差分、時間積分は1次のEuler後退法で評価した。自由表面は非線形の自由表面条件により求め、乱流モデルはBL,SA,MBL、MSAモデルが使用できる。また、プロペラ影響をプロペラ簡易理論による体積力モデルで表現できるため、自航計算も可能である。さらに、舵や船尾のオーバーハングにも対応できるマルチブロック法も使用することが可能である。なお、自航計算ルーチンの効率化を図り、前バージョンより約30%の時間短縮を達成した。計算に必要な入力情報は、船体の形状に適合した構造格子と計算条件であるレイノルズ数、フルード数である。出力情報は、全ての計算格子での速度、圧力、渦動粘性係数と波高分布ならびに摩擦圧力全抵抗である。
使用言語:FORTRAN 77


NEPTUNEBoard Ver.1.1

P第9227号-1/2007(H19).08.24/小林寛
本プログラムはナビエストークス方程式の数値解法による流れ解析プログラムNEPTUNEの入力データの設定を支援するユーザーインターフェースである。マウスとキーボードを用いて、NEPTUNEで使用するデータファイルの指定やパラメータの設定を行うことができる。また、NEPTUNEやその他のユーティリティプログラムを起動したり、NEPTUNEの出力する計算履歴ファイルの内容をプロットすることもできる。今回のバージョンアップでは、NEPTUNEのバージョンアップに伴い入力できるパラメータの種類および起動するユーティリティプログラムの種類が増えた。
使用言語:C++、Fortran


変動圧力の計測・解析プログラム FRACT_kpa_ver2

P第9223号-1/2007(H19).08.09/藤沢純一
本プログラムは、船舶のスクリュープロペラに発生するキャビテーションによって引き起こされる船尾変動圧力を計測し解析するプログラムである。計測器の検定、解析に必要な物性値などの入力、解析時のコメント入力など、計測から解析まで1つのプログラムで行うことが出来る。入力には、A/D変換された船尾を模擬した平板や模型船船尾に取り付けられた圧力計や加速度計の出力を用い、出力にはフーリエ解析を行った変動圧力の無次元値である。なお取り込んだ計測データには変動があるため、数周期分の計測値を畳み込み平均化しフーリエ変換を行っている。また、出力には無次元値の他、取り込みされた波形の再利用を行えるように、計測データおよび平均化された波形を時系列データや汎用ページ記述言語であるPostScript形式のファイルで保存される。
使用言語:HP-BASIC for Windows


曲率線展開プログラム

P第9222号-1/2007(H19).08.09/松尾宏平
本プログラムは、与えられた外板に対し、曲率線展開を行うプログラムである。主なるルーチンとしては、外板の3次元表現、曲率線の導出、曲率線の測地展開、展開形状の決定である。
使用言語:FORTRAN 77
 一般社団法人 日本中小型造船工業会より販売中


外板切り直し、曲げ型作成プログラム

P第9221号-1/2007(H19).08.09/松尾宏平
本プログラムは、与えられた外板に対して最も垂直に立つような平面の切断面を求め、これを切り直し面とし、曲げ型の作成を行うプログラムである。主なるルーチンとしては、外板の近似表現、切り直し面の決定、切断面の算出、曲げ型の形状の算出である。
使用言語:FORTRAN 77
 一般社団法人 日本中小型造船工業会より販売中


区分線形近似法による操船不能状態の船舶の転覆確率計算プログラム

P第9220号-1/2007(H19).08.09/小川剛孝
このプログラムは、与えられた船型データから計算した横風横波中での船舶の横揺と区分線形近似した復原力曲線から転覆確率を計算するものである。メタセンタ高さ、復原力喪失角、動復原力を変えずに復原力曲線の非線形性を考慮することができる。また、このプログラムでは、入力した波高、波周期及び風速に対する転覆確率だけでなく。波高-波周期-風速の3相関の発現確率を考慮した長期転覆確率の計算が可能である。
使用言語:Fortran


横風横波中で運動する船舶の転覆確率計算プログラム

P第9219号-1/2007(H19).08.09/小川剛孝
実船及び模型試験あるいは数値計算により計測あるいは計算した船舶の横揺の時系列を用いて、船舶の転覆確率を計算するものである。横揺の時系列から横揺のスペクトラムを計算し、これから求まる横揺の確率密度関数と復原力曲線上のエネルギーバランスから転覆確率を求める。
使用言語:Fortran


Windows版音響データ形式変換・周波数解析用ソフトウェア Ver2

P第9218号-1/2007(H19).08.09/今里元信
このプログラムは、Window上で音響観測データから周波数解析までを一括処理し、ウィンドウ上にスペクトル波形を描画することができるものである。またメニューの印刷コマンドにより、表示中の波形を印刷することができる。ウィンドウ上に描画したい対象物を変更する際には、多少のプログラム変更で引き続き利用できることから、音響解析用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は、周波数解析を容易に行うことができるため、観測対象音検出などの作業の際に適している。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0(変換処理の関数の部分は標準Cで作成しているため、容易に他のCコンパイラへ移植可。Microsoft準拠のWAVEフォーマットのチャンクサイズに対応できるように機能強化済み)


斜流プロペラ計算プログラム

P第9217号-1/2007(H19).08.09/小山鴻一
斜流中で作動するプロペラの流力性能を計算するプログラムである。プロペラの形状、作動状態、流入流速分布を与えて、スラスト、トルク、翼面圧力分布、後流渦分布形状、後流流速分布等を求める。斜流の影響は流入流速分布の中に入れる。計算法の基本は時間進行非定常ポテンシャル理論であり、数値計算法は低次パネル法である。
使用言語:Fortran


観測音解析・雑音除去処理用ソフトウェア Ver.2

P第9216号-1/2007(H19).08.09/今里元信
このプログラムは,観測音データから雑音除去を行い、目的音を抽出することを目的としたものである。また減算する雑音の大きさを変更でき、減算処理後のデータを音響データへ変換することができる。減算処理において、処理対象とする振幅、パワーを変更する際には、多少のプログラム変更で引き続き利用できることから、雑音除去処理用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は、周波数解析と雑音除去処理を容易に行うことができるため、目的音抽出などの作業の際に適している。
使用言語:C(OSがWindows、Linuxのどちらでも使用可。Microsoft準拠のWAVEフォーマットのチャンクサイズに対応できるように機能強化)


音響データ形式変換・信号処理用ソフトウェア Ver.2

P第9215号-1/2007(H19).08.09/今里元信
このプログラムは、音響観測データから周波数までを一括処理することができるものである。また低減通過フィルタ処理を実行し、フィルタ処理後のデータを音響データへ変換することができる。フィルタ処理の種類や窓関数を変更する際には、多少のプログラム変更で引き続き利用できることから、音響解析用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は、周波数解析と低減通過フィルタ処理を容易に行うことができるため、観測対象音検出などの作業の際に適している。
使用言語:C(OSがWindows、Linuxのどちらでも使用可。Microsoft準拠のWAVEフォーマットのチャンクサイズに対応できるように機能強化)


音響データ周波数解析用ソフトウェア Ver.2

P第9214号-1/2007(H19).08.09/今里元信
このプログラムは、音響観測データからスペクトル解析までを一括処理することができるものである。それぞれの出力データを変更、または追加の際には、多少のプログラム変更で引き続き利用できることから、音響解析用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は、周波数解析を容易に行うことができるため、観測対象者音検出などの作業に適している。
使用言語:C(OSがWindows、Linuxのどちらでも使用可。Microsoft準拠のWAVEフォーマットのチャンクサイズに対応できるように機能強化)


TSAR

P第9213号-1/2007(H19).08.09/三友信夫
本プログラムは、経年劣化等による故障率の時間異存の変化に対応したシステム信頼性解析ツール。オペレータと信号線の組み合わせによりシステムを表現するチャート図を作成し、オペレータの動作モード・故障に対して発生確率をデータとして与え、それらの機能の定義に基づき処理を行い、最終的に系の動作/不動作確率を求める。
使用言語:C


挙動映像鑑札解析支援プログラム

P第9212号-1/2007(H19).08.09/伊藤博子
本プログラムは、映像に記録された人間等の挙動を観察する際に、観察しながら行動情報を作成するためのツールである。データは映像開始からの経過時間に対してマークさせ、Microsoft Excel形式で入出力できる。作成したデータを用いてマークさせた行動を再生することもできる。
使用言語:C


高分解能衛星画像船舶構造物解析プログラム

P第9211号-1/2007(H19).08.09/池本義範
本ソフトウェアは、高分解能衛星画像解析に必要な特徴データを得ることを目的とている。元となる衛星画像データから領域を選択し、ビットマップ形式で保存した前処理済のデータを用いて当該データよりカラー画像を作成する。各波長ごとの輝度値データ、色相データの出力が可能であり、さらに画像中でのエッジ検出及び画像中の直線成分分析結果を出力できる。解析結果はCSV形式で出力され、一般の表計算ソフトで容易に利用できるように設計されている。
使用言語:Microsoft Visual BASIC ver.6.0


ULT(船体縦強度解析プログラム)

P第9210号-1/2007(H19).08.09/遠藤久芳
船体船首部断面が、縦曲げモーメント+剪断力の外力(任意の組合せ)を受けた場合の最終強度をSmithの方法により推定する。船体断面構成部材が軸応力+剪断応力の2軸の組合せ応力を受けることを想定して弾塑性解析を実行する。船体構造データは、EXCEL表を用いて入力データを作成することができる。入力データが図示されるので、目視確認しながら入力できるので、訂正や変更作業が容易である。
使用言語:Fortran


高速船用二重反転プロペラ設計プログラム

P第9209号-1/2007(H19).08.09/佐々木紀幸
本プログラムはピッチ比が1.5を超えるような高速船用の二重反転プロペラの最適主要目および翼輪郭、ピッチ分布およびキャンバー分布を推定することができる。
使用言語:Fortran


Windows版音響データ形式変換・周波数解析用ソフトウェア

P第9208号-1/2007(H19).08.09/今里元信
このプログラムは、Window上で音響観測データから周波数解析までを一括処理し、ウィンドウ上にスペクトル波形を描画することができるものである。またメニューの印刷コマンドにより、表示中の波形を印刷することができる。ウィンドウ上に描画したい対象物を変更する際には、多少のプログラム変更で引き続き利用できることから、音響解析用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は、周波数解析を容易に行うことができるため、観測対象音検出などの作業の際に適している。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0(変換処理の関数の部分は標準Cで作成しているため、容易に他のCコンパイラへ移植)


モード変換現象を考慮した弾性波の反射屈折率計算プログラム

P第9207号-1/2007(H19).08.09/島田道男
本プログラムは、音響的性質が異なる2つの媒体が接する界面に任意の角度で入射した弾性波が、同界面にて反射・屈折する効率をモード変換現象を考慮して計算する。モード変換現象を考慮した反射率屈折率は、超音波探傷試験などの弾性波利用の計測技術の基礎データとして重要であるが、計算が複雑なため市販の参考書等の図表の利用が一般的である。本プログラムにより任意の材料についてのデータが得られる事、また、屈折側媒体として粘性媒体の計算を可能にした点に価値が認められる。入射および屈折側媒体として固体と液体を、また、屈折側媒体としては粘性媒体も取り扱うことが出来る。界面の状態としては、液体接触、固体接触及び無接触を、入射波としては、縦波と横波を取り扱うことが出来る。
使用言語:microsoft visual basic 2005(.Net Frameworkがインストールされていれば、WindowsXP上で実行可)


観測音解析・雑音除去処理用ソフトウェア

P第9206号-1/2007(H19).08.09/今里元信
このプログラムは、観測音データから雑音除去を行い、目的音を抽出することを目的としたものである。また減算する雑音の大きさを変更でき、減算処理後のデータを音響データへ変換することができる。減算処理において、処理対象とする振幅、パワーを変更する際には、多少のプログラム変更で引き続き利用できることから、雑音除去処理用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は、周波数解析と雑音除去処理を容易に行うことができるため、目的音などの作業の際に適している。
使用言語:C(OSがWindows、Linuxのどちらでも使用可)


船舶部品アルバム

P第9205号-1/2007(H19).08.09/亀山道弘
船舶部品をできるだけ船舶に装備した状態で写真に記録し、主要な場所毎の分類に基づいて日本語と英語で部品名称を紹介したデータベースである。
使用言語:HTML


階段状雑音除去プログラム

P第9204号-1/2007(H19).08.09/上野道雄、二村正
速度成分(階段高さ/時間きざみ)と加速度成分(階段高さ/時間きざみの自乗)に基づき雑音かどうかの判定をおこなって時系列データに含まれる階段上雑音を除去する副プログラム。階段状雑音と判定した場合は速度成分の補間あるいは外挿によってこれを除去する。指定した回数以上の連続する階段状雑音が検出された場合は判定条件が不適切と判断して処理を停止する。
使用言語:Fortran


攪拌装置内インペラ周囲流場解析プログラム

P第9203号-1/2007(H19).08.09/佐々木紀幸
本プログラムは、撹拌槽内に設けられるインペラの配置および形状DATAを与え気泡吹き出し円盤上の流速分布および撹拌槽底部の流速を求める。
使用言語:Fortran


CIP法による波浪中船体応答の非線形計算プログラム

P第9202号-1/2007(H19).08.02/滝沢研二
任意の船体形状を規則波中航走させるためのプログラム。計算空間は一定の速度で移動するものとし、船体の自由度はサージ方向以外の5自由度を有する。波浪条件はストークス波を仮定し、波高、波長を指定することが可能である。計算出力として、船体の運動、船体に働いた力を得ることが出来る。


要目最適化プログラム

P第9197号-1/2007(H19).07.26/佐々木紀幸、川並康剛、久米健一、竹子春弥
本プログラムは、一般船舶の主要目を推進性能・操縦性能および耐航性能を総合的に判断して最適化する。また同時に船殻重量などの物量情報も出力することができる。


波浪中2浮体に作用する流体力・波力及び動揺計算プログラム

P第9196号-1/2007(H19).07.26/加藤俊司
本プログラムは、2浮体の没水面をアイソパラメトリック要素で要素分割し、高次境界要素法(Higher Order BEM)を用いて流体力学的相互干渉影響を含む2浮体に作用する流体力・波力を計算し、それぞれの浮体の動揺を計算するプログラムである。なお、高速行列演算のためにライブラリーとして(株)Vinas製SMS-BEMを使用している。
使用言語:Fortran


船載型衝突予防用回避幅情報表示支援システム

P第9195号-1/2007(H19).07.26/有村信夫
本プログラムは、船舶の衝突を予防するために開発したもので衝突を回避するための避航回避幅の情報を表示して操船者の避航操船判断を支援する装置に関するプログラムである。プログラム内容は、ARPAデータが与えられた時、航行環境船舶の安全性評価、回避幅の評価算出、ARPAデータ表示、回避幅情報表示をすると共に、避航操船情報(針路、速力)を入力する機能、避航操船シミュレーション機能、避航操船に伴う回避幅情報と最接近距離のシミュレーション機能を併せ持つプログラムである。
使用言語:Visual Basic


音響データ形式変換・信号処理用ソフトウェア

P第9194号-1/2007(H19).07.26/今里元信
本プログラムは、音響観測データから周波数解析までを一括処理することができるものである。また低域通過フィルタ処理を実行し、フィルタ処理後のデータを音響データへ変換することができる。フィルタ処理の種類や窓関数を変更する際には、多少のプログラム変更で引き続き利用できることから、音響解析ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は、周波数か使役と低域通過フィルタ処理を容易に行うことができるため、観測対象音検出などの作業に適している。
使用言語:C(OSがWindows、Linuxのどちらでも使用可)


短波頂不規則波中船体応答計算プログラム

P第9193号-1/2007(H19).07.26/辻本勝
本プログラムは、別途求めた規則波中船体応答関数から、ISSC周波数スペクトラム、コサインn乗型方向分布関数を用い、短波頂不規則波中における船体応答を推定するプログラムである。船体応答は波振幅の1乗に比例する応答の他、波浪中平均抵抗増加量にも適用できる。
使用言語:Fortran


電動雲台制御用関数ソフトウェア

P第9192号-1/2007(H19).07.26/桐谷伸夫
このプログラムは、電動雲台(富士写真光機:FUJINON CPT及びEPTシリーズ・システム対応)のパン・チルト機構をコンピュータのシリアル通信によって遠隔プログラム操作するための関数ソフトウェア群(VB Ver.6)であり、同時に通信用DLL作成用のソースプログラムコード(VC++ Ver.6)、通信操作用サンプルプログラム(VB Ver.6)を含むものである。種々の制御機能を実現した関数群であることから、開発者が簡便に電動雲台の制御機能を持つシステムを構築できるものである。またVBによる関数ソフトウェア群であることから、高い汎用性を持っている。


音響データ周波数解析用ソフトウェア

P第9191号-1/2007(H19).07.26/今里元信
本プログラムは、音響観測データからスペクトル解析までを一括処理することができるものである。それぞれの出力データを変更、または追加の際には、多少のプログラム変更で引き続き利用できることから、音響解析用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は、周波数解析を容易に行うことができるため、観測対象者音検出などの作業に適している。
使用言語:C(OSがWindows、Linuxのどちらでも使用可)


緊張ワイヤー式係船装置の挙動解析プログラム

P第9190号-1/2007(H19).07.26/湯川和浩
本プログラムは、ウインチ機構とワイヤーロープ、そしてワイヤーロープに結合した係船部材で構成され、ウインチ機構で課せられる適切な初期張力とワイヤーロープ自身の張力特性により大きな復元力を生み出す緊張ワイヤー式係船装置について、本係船装置で結合する船体の運動を考慮した係船装置全体の挙動解析及び係船力解析を行うことができるプログラムである。
使用言語:Fortran


複合多点係留静反力特性予測プログラム

P第9189号-1/2007(H19).07.26/斉藤昌勝
本プログラムは、複数種類の索鎖、ブイ、シンカー等、複数の要素で構成される係留ラインを多数用いる係留装置が浮体に及ぼす静的係留反力の特性をランプドマス法により予測するプログラムである。
アルゴリズムの改良により、従来しばしば問題となった、係留ラインの海底からの立ち上がり位置予測に関連して発生する数値振動が抑制されている。また、海底における摩擦のモデリングを二次元平面内で行い、海底での横方向のラインの変形を考慮することが可能となっている。
使用言語:Fortran


複合環境外力下における2浮体挙動シミュレーションソフトウェア

P第9188号-1/2007(H19).07.26/浅沼貴之
本ソフトウェアは、複合環境条件下(波、風、潮流)において、一点係留されたFPSOとタンデム係船されたシャトルが、それぞれ振れ回り運動する際の挙動を推定するプログラム。計算に必要な入力情報は、FPSOとシャトルのそれぞれについて、風力係数、潮流力係数、波漂流力係数である。
使用言語:Fortran


ライダー観測装置制御用ソフトウェア

P第9187号-1/2007(H19).07.26/篠野雅彦
本ソフトウェアは、ライダー観測装置(レーザーを用いた遠隔探査装置)の基本構成要素である、レーザービームエキスパンダー・光電子増倍管ゲートタイミング制御用パルスジェネレータ・光電子増倍管ゲイン制御用DAコンバータ・ライダー信号記録用デジタルオシロスコープを1台のPCで総合的に管理、制御するためのソフトウェアである。
使用言語:Visual C


船体データ生成、自由表面抽出プログラム

P第9186号-1/2007(H19).07.26/滝沢研二
本プログラムは、船体形状をセクションデータとプロファイルデータから自動的に生成することが出来るプログラム。この船体形状データは汎用的なVTKフォーマットになっておりCIP法による波浪中船体応答の非線形計算プログラムの初期データとして使用することが出来る。また、このVTKを用いて計算データより自由界面抽出し三角データとして出力するためのスクリプトを含む。
使用言語:C++


Enhanced Unified Theory を用いた船体運動計算プログラム

P第9185号-1/2007(H19).07.26/小川剛孝
本プログラムは、船舶のオフセットデータを用いて、規則波中での船体運動をEnhanced Unified Theory(EUT)により計算するものである。出会い方位と船速は任意に入力できる。断面流体力はラディエイション問題とディフラクション問題ともに積分方程式法を用いて任意形状について計算できる(ラプラス方程式とヘルムホルツ方程式)。
使用言語:Fortran


ばら積みガスハイドレートペレットの容器内伝熱解析プログラム

P第9184号-1/2007(H19).07.26/岡秀行
天然ガスハイドレート(NGH)をペレット化して海上輸送する際に発生する解離ガス量を見積もるため、NGHペレットの分解(吸熱反応)を考慮した矩形容器内伝熱解析プログラムである。NGH、氷及び解離した天然ガスを個々に取り扱うのではなく、各物質の体積分率を利用することで容器内の物質を連続体近似し、一辺が数十メートルに及ぶ船倉など実際の輸送容器を対象とした計算が可能である。本プログラムで採用している吸熱反応モデルは、実用に資することを目的に大阪大学で開発されたNGHペレット特有の分解モデルであり、他に類を見ないものである。容器壁内部の温度分布についても同時に求めることができるため、壁の熱物性の差異が容器内貨物に及ぼす影響を評価することができる。計算格子は不等間隔の直交格子である。モデル方程式の離散化は差分法に基づいており、空間微分項の離散化には中心差分、時間積分はオイラー陽解法を採用している。壁内部については1次元熱伝導方程式をクランク-ニコルソン法により陰的に解くことで、壁厚み方向の温度分布が求められる。


2006(平成18)年度

7件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


キャビテーション抑制型プロペラ理論設計プログラム1

P第8986号-1/2006(H18).09.1/右近良孝
設計船速、スラスト、プロペラ回転数などが与えられた時、実用荷重度で任意翼数(Z=3~6)の舶用プロペラが均一流中で作動する時の最適ピッチ分布やNACA型翼断面形状を出力する。


復原力曲線計算プログラム

P第8985号-1/2006(H18).09.1/石田茂資
船舶が傾斜した場合に生じる復原モーメントを傾斜角の関数として表す復原力曲線を計算するプログラムである。大きなキールを持つヨット等、傾斜時に一部が水面上に出るような複雑な形状の船舶にも適用できる。また、タンク内の自由水影響、デッキ上の凹部に入った自由水影響を考慮できるとともに、傾斜時のタンク内の液面高さや船体のトリム(長手方向の傾斜)変化を計算できる。プログラムの精度は、数種類の模型実験との比較によって検証されている。


NEPTUNEコードの入力および実行支援プログラム(NEPTUNE Board) Ver.1

P第8984号-1/2006(H18).09.1/小林寛
本プログラムはナビエストークス方程式の数値解法による流れ解析プログラムNEPTUNEの入力データの設定を支援するユーザーインターフェースである。マウスとキーボードを用いて、NEPTUNEで使用するデータファイルの指定やパラメータの設定を行なうことができる。また、NEPTUNEやその他のユーティリティプログラムを起動したり、NEPTUNEの出力する計算履歴ファイルの内容をプロットすることもできる。


船舶まわりの定常粘性造波流場計算プログラム(NEPTUNE) Ver.5.3

P第8983号-1/2006(H18).09.1/平田信行
本プログラムは、船舶の基本設計に必要な平水中を航走する船体まわりの定常粘性造波流場の推定を目的としたシミュレーションプログラムである。理論的には、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式を、セル中心の有限体積法で離散化し、準Newton法を用いて解を求める。なお、非粘性項はMUSCLにより3次精度を保持したRoe法を適用し、粘性項は2次の中心差分、時間積分は1次のEuler後退法で評価した。自由表面は非線形の自由表面条件により求め、乱流モデルはBaldwin-Lomax(BL)モデル、Spalart-Allmaras(SA)モデルの他に、肥大船の後流推定用に改良したSR222修正BLモデル、平田等による修正SAモデルが使用できる。また、プロペラ影響を体積力モデルで表現できるため、自航計算も可能である。さらに、舵や船尾のオーバーハングにも対応できるマルチブロック法も使用することが可能である。なお、効率化を図るため、多重格子法と局所時間刻み法を用いた。計算に必要な入力情報は、船体の形状に適合した構造格子と計算条件であるレイノルズ数、フルード数である。出力情報は、全ての計算格子での速度、圧力、渦動粘性係数と波高分布ならびに摩擦圧力全抵抗である。


SURFコードの入力および実行支援プログラム(SURF Board) Ver.1.23

P第8982号-1/2006(H18).09.1/日野孝則
本プログラムはナビエストークス方程式の数値解法による流れ解析プログラムSURFの入力データの設定を支援するユーザーインターフェースである。マウスとキーボードを用いて、SURFで使用するデータファイルの指定やパラメータの設定を行なうことができる。また、SURFやその他のユーティリティプログラムを起動したり、SURFの出力する計算履歴ファイルの内容をプロットすることもできる。


非構造格子による物体まわりの粘性流場計算プログラム(SURF) Ver.6.314

P第8981号-1/2006(H18).09.1/日野孝則
本計算法の支配方程式は、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式であり、セル中心の有限体積法を用いて離散化した。本計算法で取り扱えるセル形状は、四面体、六面体、四角錘および三角錘であり、これらの組み合わせによる非構造格子に対応している。これにより、複雑形状まわりの粘性流れを解析することが可能である。非粘性項の評価にはRoe法を適用し、MUSCLにより2次精度とした。粘性項は2次の中心差分で評価した。擬似時間と実時間の二つの時間進行を併用することにより、非手定常流れを計算することもできる。時間積分は擬似時間については、局所時間刻みによる1次のEuler後退法を用い、実時間については、1次および2次の交代差分法を用いる。乱流モデルとして、1方程式モデルであるSpalart-Allmaras(SA)モデルおよび、肥大船の後流推定用に改良した修正SAモデルが使用できる。また、計算の効率化を図るため、多重格子法を流れ場の方程式と乱流方程式の両者に適用している。さらに、レベルセット法によって自由表面を扱うことができる。また、プロペラ影響を無限翼数プロペラ理論による体積力モデルとして考慮することもできる。


非線形設計波造波プログラム

P第8980号-1/2006(H18).09.1/Igor Ten
海洋に発生するフリーク波等異常波浪の各種モデルを非線形理論に基づいた設計波として数値水槽ならびに物理水槽に再現するための造波信号をパラメータを選択することにより対話形式で作成する。


2005(平成17)年度

26件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


動的計画法による運航最適化基本プログラム

P第8845号-1/2006(H18).03.06/藤原敏文
動的計画法により想定海象下での運航最適化時の航路を探索する基本プログラムである。基本ロジックのみによりプログラムを構成しているため、改造や他プログラムへの移植、条件に応じた計算方法の変更等が容易に行える。風速・風向角をパラメータとした想定海象下での船の応答船速を入力条件として与えることにより、設定範囲を運航する場合の最適航路の探索を行う。結果は指定単位時間での移動地点を出力する。制約条件、最適化条件を変更することにより様々な条件下での計算を行うことが可能である。


成分分離型風圧力推定プログラム

P第8844号-1/2006(H18).03.06/藤原敏文
水面上船体の形状を表現するパラメータを使って船体に作用する風の力(前後力、横力、回頭モーメント、横傾斜モーメント)を推定する。風圧力の推定を行うために、全長、船幅、正面投影面積、側面投影面積、上部構造側面投影面積、船体中央部から側面積中心までの距離、水面から側面積中心までの高さ、水面からの上部構造物の高さを入力する。風向角ごとの対象船舶の前後力・横力係数、回頭・横傾斜モーメント係数を出力する。


外航船舶運航実績報告書形式チェッカー

P第8843号-1/2006(H18).03.06/小林充
手入力されたデジタルデータ形式の外航船舶運航実績報告書を内容判定し、誤りの箇所とその理由を明示するチェッカーである。


曲面表現、および曲率線算出プログラム

P第8842号-1/2006(H18).03.06/松尾宏平
本プログラムは、対象四辺形曲面の4頂点情報を与えることで曲面全体を関数表現し、微分幾何学に則って曲率線を算出するプログラムである。プログラムの主な構成は、入力処理、曲面関数表現、微分幾何計算、曲面線導出、出力処理から成っている。


船舶用LCA解析ソフトウェア(Ver.5)

P第8841号-1/2006(H18).03.06/亀山道弘
本プログラムは船舶を対象にそのライフサイクルにわたる資源の消費や環境中への排出物等を定量的に解析するライフ・サイクル・インベントリ(LCI)分析、地球環境への影響を定量化するインパクト評価(LCIA)、ライフサイクルでのコスト解析(LCC)及び使用された材料の種類と所在を分析するマテリアル所在分析を実施する解析ソフトである。本プログラムでは、各種船舶の建造、運航、解体及び素材のリサイクルの段階毎又はライフサイクルを通した解析が実施され、解析結果を印刷又は登録する機能を持つ。また、本プログラムは船舶の重量構成等の仕様、素材加工や機器の運転等のプロセスデータ、素材や部品の製造インベントリデータ等を入力、更新等を行うデータベースの機能と共に、データの入力作業を支援する機能を有する。


外航船舶運航実績報告書入力エディタ

P第8840号-1/2006(H18).03.06/小林充
外航船舶運航実績報告書をデータベースに登録し、デジタルデータフォーマットで出力するためのエディタである。


不定期船輸送シミュレーションプログラム

P第8839号-1/2006(H18).03.06/松倉洋史
本プログラムは不定期船による海上輸送のシミュレーションプログラムである。船舶データ、港湾データ、経路データ等をもとに、コンピュータ上で仮想的にタンカーの航行を行うことで、輸送を実施可能か、その際のタンク在庫量の推移は受容範囲であるか、燃料消費量やCO2排出量はどの程度であるかなどを事前に評価することが可能となる。


高分解能衛星画像処理プログラム

P第8838号-1/2006(H18).03.06/池本義範
本ソフトウェアは、画像解析に必要なデータを得ることを目的としている。元になる高分解能衛星画像データから領域を選択し、ビットマップ形式で保存した前処理済みデータを用いて当該データよりカラー画像を作成し、その波長ごとの輝度値データ、色相データを出力する。解析結果はCSV形式で出力され、一般の表計算ソフトで容易に利用出来るように設計されている。
使用言語:Microsoft Visual BASIC ver.6.0


異速二重反転プロペラ理論設計プログラム

P第8837号-1/2006(H18).03.06/右近良孝
設計船速、スラスト、プロペラ回転数が与えられ、実用荷重度で作動する任意翼数(Z=3~6)の二重反転プロペラが異速で反転する時の最適ピッチ分布や翼断面形状などの幾何学形状とプロペラ性能を出力する。


分散計算システム管理プログラム

P第8819号-1/2006(H18).02.06/松倉洋史
本プログラムは、多数のパーソナルコンピュータをLANで連結して分散計算処理を行う際に必要となる各種の管理作業を、市販PCのオペレーションシステムの標準機能のみを用いて実現するものである。具体的には、コンピュータの遠隔起動・終了、各種コマンド送信、リモートデスクトップによる計算ノードの遠隔操作等を行う。


衛星画像から船舶を抽出するためのプログラム

P第8818号-1/2006(H18).02.06/山之内博
GeoTIFEフォーマットで提供されるQuickBird衛星で観測された4波長の画像データを、各波長の画像データとして取扱い、航跡を含む個々の海上航行船舶を、一定の処理手順(指定領域の切り出し、輝度値のヒストグラフ作成、2値化処理、領域の分類、ラベル付け、船舶の切り出し)に従って処理することによって、個々の船舶画像を切り出し、切り出された船舶画像をTIFFファイルとして保存するためのプログラムである。


低速前進速度を有する浮体周りの定常ポテンシャルの計算プログラム

P第8817号-1/2006(H18).02.06/加藤俊司
前進速度を有する浮体構造物の波浪中動揺を計算するためには、前進速度を一方的流れで模擬した定常ポテンシャルが必要である。本プログラムは、水深影響並びに任意の3次元形状を有する浮体まわりの一様流れによる浮体表面並びに自由表面上の定常ポテンシャルを計算する。


国内ユニットロード物流シミュレーションプログラム

P第8816号-1/2006(H18).02.06/渋谷理
フェリーやRORO船等による内航定期船貨物が含まれるユニットロードの物流を対象として、主要一般道・高速道路・鉄道・航路からなる全国物流経路ネットワークにおいて、貨物の発生と輸送経路選択をシミュレーションする離散事象型シミュレーションプログラムである。入力する貨物データとして、国土交通省が実施した全国貨物純流動調査データを扱い、出力はネットワークの各パスの物流量や定期船運航船社の損益などである。


CRPポッド1基および1舵を装備した船のシミュレータ用操縦モデルプログラム(ver.1)

P第8802号-1/2006(H18).01.06/原口富博、榧野純、塚田吉昭
CRPポッド1基および1舵を装備した船のシミュレータ用の操縦モデルである。タンカー船型の模型試験で確認した定常旋回特性およびジグザグ操縦運動を良く表しているモデルである。


FPSOに作用する長周期変動波漂流力の確率分布予測プログラム

P第8801号-1/2006(H18).01.06/加藤俊司
一般に系が線形であり、狭帯域過程の場合には、応答の確率分布は正規分布、極値分布はレイリー分布となることはよく知られているが、非線形な2次波力の差の周波数成分力である長周期変動漂流力の確率分布は、世紀分布よりも裾が広い分布になる。FPSOに作用する2次波力の応答関数(QTF)が既知の場合、解析的に長周期変動漂流力の確率分布を数値的に求めることができる。
使用言語:Fortran


FPSO-シャトル間Yoke係船装置の挙動解析プログラム2

P第8800号-1/2006(H18).01.06/湯川和浩、加藤俊司
主要部材(重錘とヨーク)のヒンジ結合からなるFPSO-シャトル間Yoke係船装置に関し、FPSO/シャトルの船体動揺を考慮した装置全体の挙動解析、安定性判別解析、係船力解析を行うことが出来るプログラムである。
使用言語:Fortran


等速ニ重反転プロペラ理論設計プログラム

P第8756号-1/2005(H17).09.16/右近良孝
設計船側、スラスト、プロペラ回転数が与えられ、実用荷重度で作動する任意翼数(Z=3~6)の二重反転プロペラが等速で反転する時の最適ピッチ分布や翼断面形状を出力する。
使用言語:FORTRAN 77


冠水確率及び打ち込み荷重の短期・長期予測計算プログラム

P第8691号-1/2005(H17).06.06/小川剛孝
船舶の周波数応答関数と長期波浪発現頻度表を用いて、短波頂不規則波中での船体応答と打ち込み荷重の短期及び長期予測値及び冠水確率を計算するものである。出会い方位と短期海象における有義波高と平均波周期は任意に入力できる。波スペクトルは、ISSCスペクトル及びJONSWAPスペクトルの2種類について計算できる。
使用言語:Fortran


日本近海の波と風データ任意海域発現頻度表作成プログラム

P第8554号-1/2005(H17).05.11/辻本勝、小川剛孝
日本近海の波と風について、緯度・経度2'格子間隔、12時間間隔の波浪推算データを用いて、任意海域、航路形状における波と風(有義波高、有義波周期、卓越波向、平均風速、平均風向)の発現頻度表、平均値、最大値及びその地点を出力するものである。
使用言語:Fortran


日本近海の波と風データベース海域合成プログラム

P第8553号-1/2005(H17).05.11/辻本勝
「日本近海の波と風データベース(詳細版)」における0.5°格子海域区分において、合成/削除したい海域番号、期間を指定することにより、合成海域での発現頻度表を作成し、Microsoft社Excelのワークシートに出力するものである。使用にあたっては、「日本近海の波と風データベース(詳細版)」に収録の統計解析データ及びCD-ROMが必要となる。
使用言語:Fortran


日本近海の波と風データ超過確率計算プログラム

P第8552号-1/2005(H17).05.11/辻本勝
日本近海の波と風の推算データ(緯度・経度間隔:2分、時間間隔:12時間)を用いて、有義波高、有義波周期、平均風速の超過確率と指定したときに、各地点において統計解析を行い、その超過確率に相当する有義波高、有義波周期、平均風速を求めるものである。
使用言語:Fortran


配船表示プログラム

P第8551号-1/2005(H17).05.11/松倉洋史
本プログラムは主として内航不定期船を対象としたものであり、一定期間の配船結果(もしくは配船計画)を記述したファイルを読み込み、様々な条件で可視化するものである。起動すると、指定ディレクトリ内に存在する所定の書式に従って記述された配船結果ファイルを読み込む。次に、表示させる船を任意に選択し、表示させたい期間を日単位で指定して表示させることで、いつ・どこで・どのような荷役を行ったのかという配船の結果を折れ線等で可視化表示する。複数の船を表示する際には自動的に船の表示色を変える等、直感的に理解しやすいようにしている。また、可視化結果をBMP形式の画像として保存し、他のソフトウェアで利用することも可能である。
使用言語:C#


ネットワーク内における2地点間の全経路探索クラスライブラリ

P第8550号-1/2005(H17).05.11/渋谷理
複数のノードとノード間を接続する複数のリンクから構成されるネットワークにおいて、任意の2地点間(2ノード間)を結ぶ全経路を探索するクラスライブラリである。
使用言語:C#


FPSOとシャトルに作用する複合環境外力推定プログラム

P第8549号-1/2005(H17).05.11/浅沼貴之
複合環境条件下において、一点係留されたFPSOとタンデム係留されたシャトルがそれぞれ振れ回り運動する際の、2浮体の平衡位置、及び2浮体に作用する複合環境外力(風力、潮流力、波力)を推定するプログラム。計算に必要な入力情報は、風力についてはFPSOとシャトルそれぞれ単独の風力係数、及びFPSO背後の後流分布特性、潮流力についてもFPSOとシャトル単独の潮流力係数、及びFPSO背後の後流分布特性である。波力については、FPSOとシャトル単独での定常波漂流力係数、及び連成状態での定常波漂流力係数である。
使用言語:Fortran


研究業務管理システムプログラム

P第8537号-1/2005(H17).04.25/亀澤修一、菊池崇
本プログラムは、基本データベースはファイルメーカーproを使用しており、研究業務の進捗状況管理を行うため研究計画書等のレポートやwebページを利用したデータ更新が主な機能でありシステムとして構築している。


資産管理システムプログラム

P第8536号-1/2005(H17).04.25/菊池崇
独立行政法人企業会計基準に則った財産管理業務を実務上から適切にサポートすることが可能であり、また管理会計上も容易にかつ迅速に必要な情報を提供することができる事に加えて、決算業務に必要な減価償却計算も自動計算する事ができる。


2004(平成16)年度

31件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


日本近海の波と風データベース表示プログラム

P第8516号-1/2005(H17).03.16/辻本勝、石田茂資
日本近海の波と風について、緯度・経度2格子間隔、12時間間隔の波浪推算値10年間分を用いて、統計解析を行い構築した、有義波高、有義波周期、卓越波向、平均風速、平均波向に関する相関表データベースを表示させるものである。0.5℃格子海域別、月別に相関表を表示し、出力することが可能である。
使用言語:Excel VBA
データベース販売中


無揚力物体周り流れの解析プログラム

P第8509号-1/2005(H17).03.16/日夏宗彦
本プログラムは、一様な流れの中に置かれた物体が揚力を発生しない時のポテンシャル流れの計算を行うもので、物体周りの流速及び圧力分布の計算が可能である。また、物体から離れた位置での流速及び圧力分布を計算することができる。海事工学においては、直進および斜航状態の船体周り流れの計算が可能である。ただし、自由表面は剛壁状態を仮定していて、造波影響は考慮されない。さらに潜水艇のように完全に没水下状態で一様な速度で航走するときの潜水艇周りの流れの計算が可能である。物体は、表面を3角形ないし4角形に分割された微小パネルで覆い尽くされて表現される。このパネルデータを入力データとする。微少パネルには強さが一定の吹き出しが分布され、流れが物体を貫かない条件により得られた、吹き出し強さを未知数とする連立方程式をとくことにより、流れ場が解かれる。連立方程式の解法には安定化された双共役勾配法(BCG)を用いて計算しているので、連立方程式を解く時間は短い。


熱的減衰効果の次元縮約モデルを導入した単一球形気泡半径運動解析プログラム

P第8508号-1/2005(H17).03.16/杉山和靖
気泡周囲の圧力の時間変化を入力として、それに応じた気泡半径の変化を出力する。プログラムでは、Rayleigh-Plesset方程式、気泡内の圧力方程式、気泡内の熱の輸送方程式を扱っており、数値的に時間積分することで解を求める。
使用言語:Fortran


DORTDAT2:二次元SN計算コードDORT用入力支援システム

P第8471号-1/2005(H17).01.21/平尾好弘
放射線遮蔽計算、臨界計算などで幅広く用いられている二次元放射線遮蔽SN輸送計算コード:DORTに対するPC(Windows)上で動作する入力支援システムである。本システムは、入力ファイル管理、入力ファイル作成、計算体系作成の三つのモジュールからなり、設計から解析のプロセス全般を計画から管理まで一貫してカバーする統合型プリプロセッサである。一環、設計から入力作成インターネット上で名簿の作成、処理、操作等が可能である。計算において膨大な労力を要する大規模複雑体系の入力作成と修正に対して省力化、低コスト化、再利用性などの効果が期待できる。
使用言語:C++


GUIを用いた船体周り構造格子生成プログラム(HullDes)

P第8490号-1/2005(H17).02.04/児玉良明
船型(舵を含む)がオフセット形式あるいは、CADデータで与えられたとき、船体周りの空間をCFD計算用に格子状に分割する機能を有する。プログラムは4段階に分かれており、それらは、船体表面を格子状に分割する機能、舵表面を分割する機能、外部境界等を分割する機能、計算領域空間を格子分割する機能である。これらの機能を利用することにより、舵も考慮した船体まわりの空間を自在に構造格子分割することができる。格子分割の手法は幾何学的な手法を基礎としているので、格子生成時の制御(なめらかさ、直交度、密集の度合い等)が、利用者にわかりやすく実行できる特徴がある。また、Windows GUI を備えており、ツールバーのメニューから上記の各段階の機能を呼び出し、生成中の格子をグラフィック表示しながら作業することができる。また、CADのサーフェスデータからのオフセットデータ生成機能も備えている。
使用言語:Fortran、C++


非構構造格子による物体まわりの粘性流場計算プログラム(SURF) Ver.6.31

P第8470号-1/2005(H17).01.21/日野孝則
本計算法の支配方程式は、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式であり、セル中心の有限体積法を用いて離散化した。本計算法で取り扱えるセル形状は、四面体、六面体、四角錘および三角錘であり、これらの組み合わせによる非構造格子に対応している。これにより、複雑形状まわりの粘性流れを解析することが可能である。非粘性項の評価にはRoe法を適用し、MUSCLにより2次精度とした。粘性項は2次の中心差分で評価した。時間積分には1次のEuler後退法を用い、計算の効率化を図るため、局所時間刻み法および多重格子法を適用している。また、擬似時間と実時間の二つの時間進行を併用することにより、非手定常流れを計算することもできる。さらに、レベルセット法によって自由表面を扱うことができる。乱流モデルとして、1方程式モデルであるSpalart-Allmaras(SA)モデルおよび、肥大船の後流推定用に改良した修正SAモデルが使用できる。また、プロペラ影響を体積力モデルとして考慮することもできる。
使用言語:Fortran 90


船舶まわりの定常粘性造波流場計算プログラム(NEPTUNE) Vrs.5.1

P第8469号-1/2005(H17).01.21/平田信行
本プログラムは、船舶の基本設計に必要な平水中を航走する船体まわりの定常粘性造波流場の推定を目的としたシミュレーションプログラムである。理論的には、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式を、セル中心の有限体積法で離散化し、準Newton法を用いて解を求める。なお、非粘性項はMUSCLにより3次精度を保持したRoe法を適用し、粘性項は2次の中心差分、時間積分は1次のEuler後退法で評価した。自由表面は非線形の自由表面条件により求め、乱流モデルはBaldwin-Lomax(BL)モデル、Spalart-Allmaras(SA)モデルの他に、肥大船の後流推定用に改良したSR222修正BLモデル、平田等による修正SAモデルが使用できる。また、プロペラ影響を体積力モデルで表現できるため、自航計算も可能である。なお、効率化を図るため、多重格子法と局所時間刻み法を用いた。計算に必要な入力情報は、船体の形状に適合した構造格子と計算条件であるレイノルズ数、フルード数である。出力情報は、全ての計算格子での速度、圧力、渦動粘性係数と波高分布ならびに摩擦圧力全抵抗である。
使用言語:FORTRAN 77


フォートランによる連続自動統計解析プログラム

P第8444号-1/2004(H16).11.26/岡修二
船舶の主要部材の安全性を評価するため、各種のセンサーを設置し、モニタリングを行っている。この情報を評価する方法として、統計解析が行われる。この統計解析処理を船上において自動的に実施し、総合評価の資料(情報)提供とするものである。機能としては、1.定時刻になると解析を開始する。2.各項目毎にフィルタリング、解析方法が最適な状態で評価されるよう工夫されている。3.取得データの蓄積領域を少なくするためバイナリデータで記録媒体に書かれているが、その読み込みをフォートランで記述した。4.解析処理に掛かる時間は計測処理より早いので解析が計測中のデータにおよばせない工夫をした。具体的には統計解析は1日前の解析を行うプログラムとした。
使用言語:Fortran 90


輸送需要の経路配分プログラム

P第8425号-1/2004(H16).10.25/小林充
ある輸送需要を定義した場合、発地と着地を結ぶ様々な輸送経路のうちから、貨物の時間価値に応じて輸送経路が変化する。このプログラムでは、全国の高速道路・主要一般道路・フェリー・貨物鉄道のパスを入力し、時間価値を変化させながら発地と着地を結ぶ最小コスト経路を探索するプログラムである。
使用言語:C#


Dijkstra経路探索クラスライブラリ

P第8424号-1/2004(H16).10.25/小林充
輸送業界での最適輸送経路探索において一般的に用いられるDijkstraアルゴリズムを、クラスライブラリとして提供した。
使用言語:C#


csv形式ファイル読取りクラスライブラリ

P第8423号-1/2004(H16).10.25/小林充
本プログラムは、csv(Comma Separated Value)形式によって記述されたファイルの読み取りを行うクラスライブラリである。
使用言語:C#


外航船舶運航経路推定プログラム

P第8422号-1/2004(H16).10.25/小林充
本プログラムは、船舶登録番号、出発港コードおよび出発日時、到着港コードおよび到着日時を入力し、その船舶が経由したパスのコードの列、および時系列的に船舶の存在する座標列を出力する。
この出力を、同じ著者によって開発されたデータ変換プログラムおよび船舶航路地図表示プログラムに適用すると、地図上に航行経路、および貨物の輸出入量が表示される。
使用言語:Visual Basic


外航船舶航路表示プログラム

P第8421号-1/2004(H16).10.25/小林充
本プログラムは、船舶が通過する航路を集計し、世界地図上に図示するプログラムである。
使用言語:Visual Basic


外航不定期船市況予測シミュレータ

P第8420号-1/2004(H16).10.25/小林充
本プログラムは、ある一定期間の輸送需要と、輸送サービスの供給である不定期船の船隊を入力とし、船型で分けられた各市場における市況の変動を出力とするものである。
使用言語:C#


ネットワークフォルダ自動巡回バックアッププログラム

P第8418号-1/2004(H16).10.25/小林充
コンピュータ上に作製されたファイルを定期的にバックアップするプログラム。コンピュータの共有フォルダサービスを利用し、バックアップ用コンピュータに登録された共有フォルダを自動的に巡回し、ファイルを取り込み保存する。サブフォルダ内のファイルやフォルダも自動的に巡回する。巡回しないフォルダを指定することもできる。前回から更新されていないファイルは取り込まない。更新履歴を1つまで保存する。
使用言語:C#


最短航路による港間距離表作成プログラム

P第8419号-1/2004(H16).10.25/亀山道弘
複数のノードが、距離を定義されたパスでつながっているグラフがあるとし、このグラフからあらゆる2ノード間の最短距離を求め、表形式で距離を出力する。本プログラムは、船舶における港間の水路を想定して作成しており、船舶の大きさによっては通過できない水路が存在するため、最短経路がそのような水路を通過した場合はフラグで示し、更にその水路を使用しない場合の最短距離も算出するようにした。
使用言語:C#


船舶用LCA解析ソフトウェア(Ver.4)

P第8417号-1/2004(H16).10.25/久保登
本プログラムは船舶を対象にそのライフサイクルにわたる資源の消費や環境中への排出物等を定量的に解析するライフ・サイクル・インベントリ(LCI)分析、地球環境への影響を定量化するインパクト評価(LCA),及び感度分析を実施するライフサイクルアセスメント(LCA)用の解析ソフトである。これらのLCA解析の機能に加え、本プログラムは、ライフサイクルでのコスト解析(LCC)及び使用された材料や有害な化学物質等の種類と所在を分析するマテリアル分析及びサブスタンス分析を実施する機能を併せ持つ。本プログラムの使用においては、各種船舶の建造、運航、解体及び素材のリサイクルの段階毎又はライフサイクルを通した解析を実施し、解析結果のツリー表示、印刷又は登録をすることができる。また、本プログラムは船舶の重量構成等の仕様、素材加工や機器の運転等のプロセスデータ、素材や部品の製造インベントリデータ等を入力、更新等を行うデータベースの機能と共に、テータの入力作業を支援する機能を有する。
使用言語:Microsoft C#、Access(データベース)


国内フェリー・RORO船航路採算計算プログラム

P第8416号-1/2004(H16).10.25/久保登
本プログラムは、船舶主要目および船速・便数等の運航諸定数、運航採算諸定数を入力とし、フェリー・RORO船航路事業者の1年間の運航採算を出力するものである。
使用言語:C#


国内フェリー・RORO船航路船型計算プログラム

P第8415号-1/2004(H16).10.25/久保登
本プログラムは、貨物搭載量と船速の2つの値から、貨物フェリーまたはRORO船の主要目、すなわち、全長、垂線間長、全幅、載貨重量、排水量、主機出力、燃料消費量等を計算するプログラムである。
使用言語:C#


国内フェリー・RORO船航路需要予測プログラム用出力ファイル集計・表示プログラム

P第8414号-1/2004(H16).10.25/久保登
本プログラムは、標記著作者が開発した国内フェリー・RORO船需要予測・船隊船型決定・採算計算プログラムの計算で出力された計算結果の集計量を適切な順番に、また採算の多い順にソートし、各航路の需要予測結果をグラフおよび立体グラフとして出力するプログラムである。
使用言語:Visual BASIC


国内フェリー・RORO船航路統合化プログラム用入力ファイル変更支援プログラム

P第8413号-1/2004(H16).10.25/久保登
本プログラムは、標記著作者が開発した国内フェリー・RORO船需要予測・船隊船型決定・採算計算プログラムの計算に用いる、初期設定ファイルを目的の計算をするためのファイルに書き換え出力するプログラムである。
使用言語:Visual BASIC


国内フェリー・RORO船航路需要予測プログラム用f値算出プログラム

P第8412号-1/2004(H16).10.25/久保登
本プログラムは、標記著作者が開発した国内フェリー・RORO船需要予測・船隊船型決定・採算計算プログラムの計算に用いる、f値を効率よく求める手助けをし、求めたf値をファイルとして入出力するプログラムである。
使用言語:Visual BASIC


品類別時間価値分布関数推計支援プログラム

P第8411号-1/2004(H16).10.25/久保登
本プログラムは、標記著作者が開発した国内フェリー・RORO船需要予測・船隊船型決定・採算計算プログラムの計算に用いる、貨物品類別の時間価値分布関数を、国土交通省実施の全国貨物純流動調査の結果から推計するプログラムである。
使用言語:C、C#


二次元数値造波水槽

P第8390号-1/2004(H16).09.16/谷澤克治
本プログラムは2次元水槽内での水波と浮体運動のシミュレータで、各種造波機による造波の非線形シミュレーションや浮体の波浪中非線形応答のシミュレーション等を行う事ができる。本プログラムでは理想流体を仮定し、速度ポテンシャルならびに加速度ポテンシャルを用いた定式化に従い水波と浮体の運動を時間領域で計算している。両ポテンシャルの境界値問題の解法には境界要素法を用いている。自由表面の運動は混合オイラー・ラグランジェ法による非線形計算、物体表面の境界条件も時々刻々の位置で課しており、所謂Fully Nonlinearな計算プログラムである。流体と浮体との連立方程式を加速度場で厳密に解く点も特徴のひとつである。水槽端に減衰領域設けて放射条件を満足する計算を行う事も可能で、長時間の浮体運動計算にも使用できる。本プログラムはこれらの特徴を生かして、造波機の設計、浮体ならびに空間に固定された物体が波から受ける力の精密計算、浮体の波浪中での非線形応答の計算、非線形波の時空間変調の計算等に活用できる。
使用言語:Fortran


MPS法を用いた2次元流体圧力計算プログラム

P第83695号-1/2004(H16).08.27/山田安平
近年、開発されたMPS(Moving Particle Semi-implicit)法(開発者:東京大学 越塚)を用いて、船体等に加わる衝撃圧力を時々刻々計算するシミュレーションプログラム。これまでのオイラー型の解法に比較して、ラグランジェタイプの解法であり、水塊の分裂・合体を容易に扱え、かつ、スプラッシュを再現することができる。詳細な流体挙動を捉えられる反面、計算時間は増大する傾向にあり、大規模及び長時間の計算には不向きであるが、船底スラミング衝撃や海水打ち込み等の短時間に発生する局部的な衝撃圧推定に適している。計算機の速度向上に伴う計算時間短縮化が望まれる。プログラム言語は、Microsoft Visual C++で、計算と同時にシミュレーション結果をリアルタイム表示することができる。また、計算結果をbmpファイルに書き出す機能を持っており、これらを使って、aviファイル等のアニメーションファイルを作成することができる。連立一次方程式の解法にIMSLライブラリを使用している。
使用言語:Microsoft Visual C++


捻りモーメントを受ける薄肉断面梁の剪断応力計算プログラム

P第83685号-1/2004(H16).08.27/山田安平
捻りモーメントを受ける薄肉断面梁に生ずる剪断応力を簡便に推定するための計算プログラム。梁理論(beam theory)に基づき、断面内の剪断流れ(Shear Flow)のつりあいに関する連立一次方程式を解くことによって、各段面毎の剪断応力を計算できる。EEMでモデルを作成して解析することに比べて、簡便に推定できるので、設計の初期段階や応力レベルチェックの際に有効である。梁理論にしたがっているので、断面のWarping影響は無視しているのでその影響が大きい場合には、使用できない。システム全体のプログラム言語は、Microsoft Visual C++。連立一次方程式の解法にIMSLライブラリを使用している。
使用言語:Microsoft Visual C++


リアルタイム情報に対応した水上輸送最適化システム

P第8298号-1/2004(H16).05.18/間島隆博
船舶による河川及び海上輸送の輸送能力評価及び配船計画作成を行う意志決定支援プログラム。発送先および複数種の物資を平等に扱って輸送することを前提として、効率的な配船計画を自動的に解析、作成する。なお、この平等性は災害時の配送作業であることを考慮すると、各被災地間は等しいレベルで物資を要求するためである。なお、各発送先、各物資に重み付けの係数を用いることで、この平等性を崩し、優先度を与えて配送することも可能である。さらに、リアルタイムでシミュレーションと現実との差を修正し再シミュレーションできる機能も有す。
使用言語:KK-MAS


航路選定及び船速調整プログラム

P第8302号-1/2004(H16).05.18/辻本勝、上野道雄
本プログラムは、波、風、海・潮流を入力とし、別途求めた対象船の船速応答を用いて、非線形計画法により、CO2排出量等の目的関数を最小とする航路選定及び船速調整を、航海時関等の制約条件下求めるものである。
使用言語:Fortran


短期海象中における航行性能推定プログラム

P第8301-1/2004(H16).05.18/辻本勝、上野道雄
本プログラムは、波、風の働く短期海象中での船舶の航行状態を推定するプログラムである。船型データ、機関特性等を入力とし、前後力、横力、回頭モーメント、横傾斜モーメントの力の釣り合い方程式を解くことにより船速、偏角、舵角、横傾斜角を求める。そして、機関特性を用いて、燃料消費量等の推定を行う。
使用言語:Fortran


メールを利用したASP(Application Service Provider)システム

P第8300号-1/2004(H16).05.18/松倉洋史、宮崎恵子
メールを利用してASP機能を実行する、即ち、受注者側が発注者側からデータを受け取り、指定されたデータ処理を行った後、受注者側に結果を返すという一連の処理をインターネットを介して自動で行うプログラムである。発注者側の使用する暗号化/復号化プログラムと、受注者側の使用するASPサーバの2つの部分から構成される。発注者側は任意のメールソフトを用いて暗号化したデータファイルを添付して受注者側の指定メールアドレス宛に返信する。ASPサーバーは受注者側にあり、メールクライアントとして定期的にメールサーバからメールを受信する。メールがある場合は添付ファイルを復号化してメール本文に記載されている文字列と共にデータ処理プログラムに引き渡す。その後ASPサーバーはデータ処理プログラムから処理結果を受け取り、暗号化の後に発注者側にメールで送信する。なお、受注者側では簡単な入出力インターフェースの使用を満たせば、任意のデータ処理プログラムを利用することが可能である。
使用言語:Java


多列浮体に働く流体力計算プログラム

P第8299号-1/2004(H16).05.18/大川豊
本プログラムは、同一形状の要素浮体から構成される多列浮体に対し、各単独要素および全体に働く動揺流体力と波強制力を特異点分布法で求めるプログラムである。


2003(平成15)年度

25件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


産業関連表によるライフサイクルアセスメント分析プログラム バージョン1.0

P第8209号-1/2004(H16).02.02/亀山道弘
当プログラムは、平成7年版産業関連表、及び独立行政法人国立環境研究所提供の環境負荷原単位データブック(3EID)を基にして、任意産業部門の環境負荷(エネルギー消費量、及びCO2,NOX,SOX,SPMの排出)に関連するインベントリ分析と感度分析を行うものである。バージョン1.0は平成7年版産業関連表に対応する。次の機能を有す。①任意産業部門の自部門・他部門への生産波及の推計、②任意産業部門の自部門・他部門への環境負荷の推計、③環境負荷に対する直接排出量と投入係数の感度分析、④任意産業部門の投入表、算出表、直接環境負荷の表示、及び物量表の表示、⑤投入係数行列及び逆行列の計算
使用言語:Microsoft Access2000、Microsoft Visual C#


動揺試験水槽同期制御プログラム

P第8148号-1/2003(H15).12.1/辻本勝
海上技術安全研究所動揺水槽においてPCを使用し、曳引台車-造波機-計測機器を電圧信号により同期制御するプログラムであり、National Instruments社Labview 6iで動作する。海上技術安全研究所動揺試験水槽においては、曳引台車は速度信号、造波機は造波板のストローク信号、計測機器はトリガー信号等により制御を行うことが可能である。あらかじめ電子ファイル形式で信号を作成し、これをPCで読み込み、異常値がないか判定を行った後、同期した電圧信号を発生させる。


浮体構造物に働く2次の定常波力計算プログラム

P第8135号-1/2003(H15).11.06/加藤俊司
浮体構造物には、波浪中において、波高に比例する波力と波高の自乗に比例する2次波力が作用する。波高の自乗に比例する波力は、波高に比例する線型波力に比べて大きさ的には小さいが、係留ばね及び浮力ばねが相対的に船舶に比べて小さい浮体構造物に対し、同調現象を誘発する外的要因として重要になる場合がある。本プログラムは、そうした非線型波力を高次面境界要素法を用いて近場法(2次の流体圧の没水表面積分)に基づき計算するプログラムであり、通常用いられる遠場法による計算結果も同時に計算して、両者が一致するかどうかの精度チェックも行えるプログラムである。また、オプションにより線型波力、浮体周辺の線型波高分布及びwave setup(またはsetdown)の2次の波高分布を出力することも可能である。


NastranバルクデータLS-DYNAバルクデータ変換プログラム

P第8134号-1/2003(H15).11.06/山田安平
弊所では、構造物の衝突等の弾塑性・動解析を、汎用ソフトLS-DYNAで行っている。一方、船舶等の構造物のFEM解析モデルは、NASTRAN形式のフォーマットで作成されているのがほとんどであり、大規模なモデルの場合、0から作成し直すより、変換するのが効率的である。また、企業秘密からFEMモデルデータの変換をアウトソーシングするには種々問題が多い。当該ソフトは、綿形静解析で使用されてきたNastranデータを非線形動解析用LS-DYNAデータに変換するためのプログラムである。
使用言語:C++ 6.0


フロント法を用いた有限要素メッシュ自動分割プログラム

P第8133号-1/2003(H15).11.06/山田安平
船舶の設計において、船体の構造安全性確保のため有限要素法(FEM)を用いた直接計算が行われている。当該計算のための入力データを作成するためには、CAD形状データを有限要素に分割する必要がある。メッシュ分割は、迅速に、かつ、自動で所要の分割が行われることが望ましい。本プログラムは、標準の要素サイズを入力することにより、任意多角形を当該要素サイズに自動メッシュ分割する。フロント法をアルゴリズムとして用いている。生成された要素は、基本的に精度の高い四角形とし、できるだけ、正方形に近くなるようにプログラムされている。形状により三角形要素が作成される場合もあるが、当該三角形は、計算精度向上のため、正三角形に限りなく近くなるようにプログラムされている。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0(システム全体)、C(メッシュ分割に関するサブルーチン)


Windows GUIを用いたT型部材の断面係数・中立軸計算プログラム

P第8132号-1/2003(H15).11.06/山田安平
FEM解析でオフセットビーム要素を用いる場合、部材の中立軸位置を入力する必要がある。本プログラムは、GUIにより、T型部材の断面寸法データを入力することにより、断面係数、断面積及び中立軸位置を計算するプログラムである。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0


船体周り構造格子生成プログラム(GMESH)

P第8131号-1/2003(H15).11.06/児玉良明
船型(舵を含む)がオフセット形式あるいは、CADデータ(IGES形式)で与えられたとき、船体周りの空間をCFD計算用に格子状に分割する機能を有する。プログラムは4段階に分かれており、それらは、船体表面を格子状に分割する機能、舵表面を分割する機能、外部境界等を分割する機能、計算領域空間を格子分割する機能である。これ等機能を利用することにより、舵も考慮した船体まわりの空間を自在に構造格子分割することができる。格子分割の手法は幾何学的な手法を基礎としているので、格子生成時の制御(なめらかさ、直交度、密集の度合い等)が、利用者にわかりやすく実行できる特徴がある。


国内フェリー・RORO船航路統合化プログラム

P第8113号-1/2003(H15).10.17/久保登
出力後処理用プログラム本プログラムは、標記著作者が開発した国内フェリー・RORO船需要予測・船隊船型決定・採算計算プログラム(以下「本体プログラム」と略)で計算された需要予測部の結果を集計し、その集計結果をCSV形式に出力するプログラムである。
使用言語:object Pascal


国内フェリー・RORO船航路統合化プログラム入力用プログラム

P第8112号-1/2003(H15).10.17/久保登
本プログラムは、標記著作者が開発した国内フェリー・RORO船需要予測・船隊船型決定・採算計算プログラム(以下「本体プログラム」と略)の入力を容易かつ確実に行うための入力インターフェース画面を持つ入力プログラムである。本プログラムでは、本体プログラムの計算を実行するために必要な、航路番号選定および所要時間入力、運賃入力、本体プログラムの起動を、コンピューターの入力画面に設けられた入力欄に入力する。本プログラムの出力は、これらの航路番号および、所要時間、運賃が記載されたテキストファイルと、本体プログラムの実行命令である。
使用言語:object Pascal


太平洋航路編成案自動生成プログラム

P第8111号-1/2003(H15).10.17/久保登
本プログラムは、日本を含む東アジア・東南アジア地域から北米大陸西岸までの、外航定期船航路(コンテナ船航路)基幹寄港地の寄港・通過の選択と、寄港曜日の組合せから、遺伝的アルゴリズム手法を用いて、最も外航船社の利益の大きくなる案を自動的に生成し、計算結果を図表で示すプログラムである。本プログラムの計算で必要な入力は、①自社他社全航路スケジュール、②所与OD表、③コンテナ1TEUあたり収益(ODごと)、④曜日別コンテナ出荷率(港ごと)、⑤配分モデル係数(ODごと)、⑥巡航速度(航路ごと)、である。計算の結果出力されるものは、①現状の検討航路編成収益、②最良検討航路編成案収益およびグラフ、③所与週間OD量(TEU)、④検討航路輸送総コンテナ量(TEU)、⑤現状検討航路編成(スケジュール、航路別積TEU、必要隻数)、⑥最良検討航路編成案(スケジュール、航路別積TEU、必要隻数)、⑦検討航路コンテナ1TEUあたり平均輸送時間(現状・最良)、⑧使用データファイル名、⑨現状他社航路編成(スケジュール、航路別積TEU)、⑩最良検討航路編成案の下での他社航路編成(スケジュール、航路別積TEU)、⑪検討航路積みコンテナOD表(現状・最良)、⑫検討航路ODごと輸送時間(現状・最良)、⑬検討航路ODごと巡航速度(現状・最良)
使用言語:object Pascal


外航船舶運航経路推定プログラム

P第8058号-1/2003(H15).08.22/小林充
本プログラムは、船舶登録番号、出発港コードおよび出発日時、到着港コードおよび到着日時を入力し、その船舶が経由したパスのコードの列、および時系列的に船舶の存在する座標列を出力する。この出力を、同じ著者によって開発されたデータ変換プログラムおよび船舶航路地図表示プログラムに適用すると、地図上に航行経路、および貨物の輸出入量が表示される。
使用言語:Visual Basic


操縦性能簡易推定プログラム

P第8005号-1/2003(H15).07.04/原口富博
回帰式を用いて実船の操縦性能を推定するプログラムである。この回帰式のパラメータは、操縦運動方程式から求められる針路安定の判別式及び旋回力の指数から求められており、その物理的意味が明確となっているのに加えて、回帰式の係数は実船の操縦性試験結果を用いて求められている。この結果、実船の操縦性能である10°/10°Z操縦試験のファーストおよびセカンドオーバーシュート角、さらに旋回試験でのアドバンスやタクティカルダイアメータなどを船体の主要目等から簡単に推定することができる。


操縦性能統合評価システム

P第8004号-1/2003(H15).07.04/藤原敏文、上野道雄、原口富博、二村正
本システムは、マイクロソフト社製ウインドウズ環境において、パーソナルコンピュータ上で入力、出力が得られる船舶の操縦性能評価システムである。本システムにより設計段階において想定船舶の操縦性能を把握することができるとともに、実船試験等における外乱の影響を評価することができる。操縦運動の基本計算は、MMGグループによって提案された操縦運動をモデルに用い、操縦流体力微係数及び外乱の推定計算については、従来から提案されている方法に加え、より推定精度が向上した海上技術安全研究所における研究成果を利用することが可能である。海上保安試験研究センターにおいて、衝突等の船舶の事故原因究明のための評価ツールとして利用されている。


外乱を考慮した貴島の方法による操縦運動計算プログラム

P第8003号-1/2003(H15).07.04/藤原敏文、上野道雄
本プログラムは、貴島らにより提案された方法により風や波の影響を考慮した操縦運動を推定することが可能である。設計段階において想定船舶の操縦性能を把握することができるとともに、実船試験等における外乱の影響を評価することができる。


外乱を考慮した平野の方法による操縦運動計算プログラム

P第8002号-1/2003(H15).07.04/藤原敏文、上野道雄
本プログラムは、平野らにより提案された方法により風や波の影響を考慮した操縦運動を推定することが可能である。設計段階において想定船舶の操縦性能を把握することができるとともに、実船試験等における外乱の影響を評価することができる。


国内フェリーRORO船航路需要予測・船舶主要目決定・航路採算性計算プログラム

P第7977号-1/2003(H15).06.10/勝原光治郎
本プログラムは、全国規模の物流路ネットワークおよび国土交通省(旧運輸省並びに旧建設省)の実施する全国貨物純流動調査データの都道府県別OD量から、国内フェリー・RORO船航路の輸送需要量を予測し、検討したい航路へ投入すべき船舶の主要目を決定し、その航路の採算性を計算するものである。計算に必要な入力は、全国貨物純流動調査の都道府県別ODデータと時間価値表および国内物流ネットワークデータ(経路情報、パス経費情報)である。計算の結果出力されるものは、荷物の輸送経路と経路ごとの物流量の数値である。


Newmanの方法による波漂流力計算プログラム

P第8001号-1/2003(H15).07.04/藤原敏文
船体水線面形状のみから船体に作用する定常波漂流力(前後力、横力、回頭モーメント)の無次元値を計算する。プログラムは、設定波高、波長、波向きでの船体に作用する波漂流力を出力するよう作成されている。


港域波浪推算プログラム

P第7976号-1/2003(H15).06.10/加藤俊司
本プログラムは、沖波波浪データを基礎に、港域の海底地形、防波堤、海岸地形の影響を考慮して、できるだけ簡易な方法(容易に入力データを作成でき、パソコンのwindows環境かでも動作可能)で港域の波浪推算を行うプログラムである。
動作条件:メモリー64MB以上、OS Windows98/2000/NT4.01/XP、Compaq Visual Fortran(Ver6.0以降)搭載
本プログラムのグラフィックスは、Visual Fortran内蔵のQuickwinを利用


船舶用LCA解析ソフトウェア(Ver.3)

P第7975号-1/2003(H15).06.10/亀山道弘
本プログラムは船舶を対象にそのライフサイクルにわたる資源の消費や環境中への排出物等を定量的に解析するライフ・サイクル・インベントリ(LCA)分析、地球環境への影響を定量かするインパクト評価(LCIA)及び解析結果に関する感度分析を実施するライフ・サイクル・アセスメント(LCA)用の解析ソフトである。また、本プログラムは、上記の解析機能に加え、ライフサイクルでのコスト解析(LCC)、使用された材料や有害な化学物質等の種類と所在を分析するマテリアル分析及びサブスタンス分析を実施する機能を併せ持つ。


回帰分析手法を用いた風圧力推定プログラム

P第7974号-1/2003(H15).06.10/藤原敏文、上野道雄、二村正
水面上船体の形状を表現するパラメータを使って船体に作用する風の力(前後力、横力、回頭モーメント、傾斜モーメント)を推定する。風圧力の推定を行うためには、全長、船幅、正面投影面積、側面投影面積、上部構造側面投影面積、船体中央部から側面積中心までの距離、船体中央部からブリッジ等の主な上部構造物の側面積中心までの距離、上部構造物の水面からの高さを入力する(単位については、スケールが一致していれば問題ない。)。求められた風向角ごとの前後力・横力係数、回頭・傾斜モーメント係数を出力する。


深海ロボット降下時姿勢非線形計算プログラム

P第7973号-1/2003(H15).06.10/上野道雄
本プログラムは深海ロボットが重力によって海面から海底まで降下していく際の定常状態の姿勢を計算するものである。ロボットは鉛直軸を通る直交する2平面を対称面として持ち、舵で姿勢を制御するものとする。このときある一定の舵角で降下していく際の傾斜角と横移動速度、降下速度等を計算する。舵の力を含めた流体力特性を表す微係数と重心位置および浮心位置等を入力する必要がある。計算結果は微少傾斜角を仮定しない非線形の釣り合い方程式を解くことによって得られる。方程式は多変数ニュートンラプソン法を用いて説かれる。


避難シミュレーション結果デモプログラム

P第7940号-1/2003(H15).04.11/松倉洋史
海上技術安全研究所で開発を進めている全船版の避難シミュレーション解析の結果を可視課するプログラムである。UNIX環境で実施された避難シミュレーション解析の出力ファイルを読み込み、避難シミュレーションの性能指標である滞留面積及び密度限界をPC上で表示する。昼および夜の2種類の解析結果を表示することが可能であり、また、連続再生・順方向コマ送り再生・逆方向コマ送り再生・表示人数変更等の各種再生機能を持つ。計算に必要な入力は、表示内容および表示人数である。計算の結果出力されるものは、時間毎の避難者位置おおよび個人番号・滞留面積・密度限界である。
使用言語:Basic


避難シミュレーション

P第7939号-1/2003(H15).04.11/勝原光治郎
乗客が船内の種々の場所から避難場所まで避難するときの経路選択に法則を与えてある。この変数を変化させれば、最適経路を求めることができる。その場合の避難経路を脱出経路図に書き込めばよい。逐次計算しながら図示している。また、計算が終われば避難時間図、滞留時間図、避難経路図などがでてくる。
使用言語:C


全国貨物純流動調査データ物流経路表示プログラム

P第7938号-1/2003(H15).04.11/久保登
本プログラムは、数値および数量、コード番号のみからなる全国貨物純流動調査データから、都道府県別の任意の発地および着地を持つ任意の品目のユニットロード貨物の輸送経路を明瞭な図表現で表示するものである。
計算に必要な入力は、全国貨物純流動調査データとコード番号表(発地ならびに着地、経由地、輸送機関、港湾名、駅名、インターチェンジ名、品目名、業種名)である。計算の結果出力されるものは、発地ならびに着地、輸送機関、経路別輸送量、船舶の種類を線画で示した図である。
使用言語:object Pascal


メガフロート多点係留ドルフィンの疲労被害予測プログラム

P第7937号-1/2003(H15).04.11/加藤俊司
係留ドルフィンの最も疲労しやすい部位のF-N(荷重-繰り返し回数)特性が与えられた場合に、指定された環境条件下において百年先までの疲労被害率を係留系の非線形影響を考慮して予測するプログラムである。計算に必要な入力情報は、係留ドルフィンの疲労しやすい部位及びF-N特性であり、FEM解析プログラム等で事前に解析する必要がある。また、特定海域の波・風・流れ等の海気象条件の特性値の長期分布の情報も必要である。計算の結果出力されるのは、百年先までの係留ドルフィンの最も疲労しやすい部位の疲労被害度(0から1)


2002(平成14)年度

18件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


ヒールした船体に働く操縦流体力の推定プログラム

P第7923号-1/2003(H15).03.26/野中晃二
本プログラムは、ヒールしながら斜航及び旋回運動をしている船体に働く横力と回頭モーメントを推定計算するものである。船体は一般に細長いという性質を利用し、計算の容易な細長体理論を用いている。流場及び流体力の計算には2次のオーダーまで理論的精度の保証された式を用いることにより、推定精度上げており、操縦流体力に対する船体主要目の影響に加えて、フレームラインの影響も評価できる。


大波高波浪中の船体運動・波浪荷重シミュレーション

P第7824号-1/2003(H15).02.14/小川剛孝
大波高の波浪を正面から受けて航行する船舶に生ずる船体運動、波浪荷重の時刻変化をシミュレートするプログラムである。波浪は規則波、不規則波いずれも扱える。船体運動の計算では、時々刻々の船と波の位置から船体に作用する力を求め、それによって生ずる次の時刻での船体位置を運動方程式を数値的に求める方式をとっている。船体に働く流体力は二次元断面毎の計算するいわゆるストリップ法の仮定に基づいている。また船底が空中露出した場合に生ずるスラミング現象も推定でき、それによる荷重も推定できる。計算される主なものは、船体運動(上下揺れ、縦揺れ)、船体各位置での上下加速度、相対水位変動、船体に働く縦曲げモーメント、縦せん断力などである。


浅水域で船体に働く操縦流体力の推定プログラム

P第7778号-1/2003(H15).01.24/野中晃二
本プログラムは、浅水域で斜航及び旋回運動をしている船体に働く横力と回頭モーメントを推定計算するものである。船体は一般に細長いという性質を利用し、計算の容易な細長体理論を用いている。流場及び流体力の計算には2次のオーダーまで理論的精度の保証された式を用いることにより、推定精度を上げており、操縦流体力に対する船体の主要目の影響に加えて、フレームラインの影響も評価出来る。
使用言語:Fortran


ステップ状変化を伴う周期境界条件用MSI行列解法プログラム

P第7737号-1/2002(H14).11.15/村田裕幸
MSI法(Modified Strongly Implicit procedure) は、速度、温度、圧力等を有限差分法により解く場合に、これら場の変数に関する離散か方程式を効率よく解く手法の一つであるが、原論文1)で Schneider らが提案した手法は境界値が全て既知である場合にしか適用出来ない。しかるに工業機器では周期的な構造を持つものが多く、このような場合には、機器全体の解析を行うよりも、その一つの単位領域の前後で幾何学的周期性を仮定して解析を行う方が計算効率は格段に向上する。本プログラムはMSI法を、場の変数φ(i,j )が以下に示すステップ状の変化を伴った周期性を持つ場合に適用できるよう拡張したプログラムである。
φ(1,j)=φ(NI-3,j)-Δ, φ(2,j)=φ(NI-2,j)-Δ
φ(NI-1,j)=φ(3,j)+Δ, φ(NI,j)=φ(4,j)+Δ ( 2≦j ≦NJ )
ここで、NI,NJは各々x方向,y方向の格子点数であり、Δはその領域内で変数φ(i,j )に生じた変化量である。上記の式は、例えば流れの中に等間隔で熱源が挿入された体系における温度分布について三次精度風上差分によって離散化し、周期性を仮定すると成り立つ関係式である。本プログラムは上記の関係式をMSI法の数学的手順に組み込んだものであり、本プログラムにより得られた解が上記の関係式を満たすことは確認済みである。
使用言語:FORTRAN 77(サブルーチンとして一般のCFDコードに組込可)


周期境界条件用MSI行列解法プログラム

P第7736号-1/2002(H14).11.15/村田裕幸
MSI法(Modified Strongly Implicit procedure) は、速度、温度、圧力等を有限差分法により解く場合に、これら場の変数に関する離散化方程式を効率よく解く手法の一つであるが、原論文1)で Schneider らが提案した手法は境界値が全て既知である場合にしか適用出来ない。しかるに工業機器では周期的な構造を持つものが多く、このような場合には、機器全体の解析を行うよりも、その一つの単位領域の前後で幾何学的周期性を仮定して解析を行う方が計算効率は格段に向上する。本プログラムはMSI法を、場の変数φ(i,j )が以下に示す周期性を持つ場合に適用できるよう拡張したプログラムである。
φ(1,j)=φ(NI-3,j), φ(2,j)=φ(NI-2,j)
φ(NI-1,j)=φ(3,j), φ(NI,j)=φ(4,j) ( 2≦j ≦NJ )
ここで、NI,NJは各々x方向,y方向の格子点数である。上記の式は、三次精度風上差分を適用して離散化した場の変数に周期性を仮定すると一般に成り立つ。本プログラムは上記の関係式をMSI法の数学的手順に組み込んだものであり、本プログラムにより得られた解が上記の関係式を満たすことは確認済みである。
使用言語:FORTRAN 77(サブルーチンとして一般のCFDコードに組込可)


高次面境界要素法によるFPSO波力、流体力、動揺計算プログラム

P第7704号-1/2002(H14).10.15/加藤俊司
本プログラムは、高次面境界要素法を用いたFPSO等浮体式石油生産プラットフォームに働く波力・流体力、動揺を計算するプログラムである。計算に必要な入力情報は、浮体構造物の没水部のメッシュデータ(よく利用される構造FEM解析用プレプロセッサーPATRAN等を利用して簡単に作成される)、波の情報(波周期、波高、水深、波向き)である。計算結果出力されるのは、6自由度の流体力、波力、動揺及び波漂流力(遠場法と近場法)の結果である。


船舶用LCA解析ソフトウェア(Ver.2)

P第7662号-1/2002(H14).09.09/亀山道弘
本プログラムは船舶の対象をそのフサイクルにわたる資源の消費や環境中への排出物等を定量的に解析するライフ・サイクル・インベントリ(LCI)分析、地球環境への影響を定量化するインパクト評価(LCIA)、ライフサイクルでのコスト解析(LCC)及び使用された材料の種類と所在を分析するマテリアル所在分析を実施する解析ソフトである。本プログラムでは、各種船舶の建造、運航、解体及び素材のリサイクルの段階毎又はライフサイクルを通した解析が実施され、解析結果を印刷又は登録する機能を持つ。また、本プログラムは船舶の重量構成等の仕様、素材加工や機器の運転等のプロセスデータと共に、素材や部品の製造インベントリデータ等を入力、更新等を行うデータベースの機能と共に、データの入力作業を支援する機能を有する。
使用言語:Microsoft Access


バーチャルボートレース

P第7668号-1/2002(H14).09.09/平田信行
本プログラムは、一般の方々にどのような形の船が一番速いのかを理解してもらうことを目的としたものであり、具体的には参加者にコンピュータ上で船を設計してもらい、CFD計算によって得られたその船の対抗値を速度に換算して順位をつけるボートレースである。設計する船は、船長、喫水、排水量が一定でフレームラインは放物線とし、水線面形状を船首と船尾に加えて、2つの制御点によって規定されるベジェ曲線で表現する。参加者はこの2つの制御点をマウスで移動させることにより船の設計を行う。その設計した船に対し、船が平水中を航走する時の定常粘性造波流れを当研究所が開発したNEPUTUNEコードで計算し、その船の速度を求めた。結果として、その日に最高速度を出した船とのマッチレースを、3次元のCG形式で表示し、さらに参加者の設計した船が造る波の様子をカラーで印刷した認定証をプレゼントする。なお、本プログラムを使用する際は、NEPUTUNEコード、OPENGLライブラリと商用ソフトウェアのMSWORDとTecplotが必要である。
使用言語:C++、FORTRAN 77、シェル言語


船舶まわりの定常粘性造波流場計算プログラム(NEPTUNE)

P第7667号-1/2002(H14).09.09/平田信行
本プログラムは、船舶の基本設計に必要な平水中を航走する船体まわりの定常粘性造波流場の推定を目的としたシミュレーションプログラムである。理論的には、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式を、セル中心の有限体積法で離散化し、準Newton法を用いて解を求める。なお、非粘性項はMUSCLにより3次精度を保持したRoe法を適用し、粘性項は2次の中心差分、時間積分は1次のEuler後退法で評価した。自由表面は非線形の自由表面条件により求め、乱流モデルはBaldwin-Lomax(BL)モデル、Spalart-Allmaras(SA)モデルの他に、肥大船の後流推定用に改良したSR222修正BLモデル、平田等による修正SAモデルが使用できる。また、効率化を図るため、多重格子法と局所時間刻み法を用いた。計算に必要な入力情報は、船体の形状に適合した構造格子と計算条件であるレイノルズ数、フルード数である。出力されるのは、全ての計算格子における速度、圧力、渦動粘性係数と波高分布ならびに摩擦抵抗、圧力抵抗、全抵抗である。
使用言語:FORTRAN 77


非構造格子による物体まわりの定常粘性流場計算プログラム

P第7572号-1/2002(H14).07.11/日野孝則
本計算法の支配方程式は、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式であり、セル中心の有限体積法を用いて離散化した。本計算法で取り扱えるセル形状は、四面体、六面体、四角錘および三角錘であり、これらの組み合わせによる非構造格子に対応している。これにより、複雑形状まわりの粘性流れを解析することが可能である。非粘性項の評価にはRoe法を適用し、MUSCLにより2次精度とした。粘性項は2次の中心差分で評価した。時間積分には1次のEuler後退法を用い、効率化を図るため、局所時間刻み法を適用した。レベルセット法によって自由表面を扱うことができる。また、乱流モデルは、1方程式モデルであるSpalart-Allmaras(SA)モデルおよび、肥大船の後流推定用に改良した修正SAモデルが使用できる。


定常波力計算プログラム

P第7563号-1/2002(H14).07.02/上野道雄
本プログラムは波浪中を操縦運動する船に働く定常波力を計算するものである。操縦運動中は準定常の仮定が適用され、操縦運動状態は船速と斜航角および旋回角速度によって定義される。定常波力は前後力と左右力、回頭モーメント成分の3成分で、波振幅の2乗を用いた無次元値で表される。規則波と不規則波を選択することができる。不規則波は長波頂と短波頂を選択することができる。本プログラムは短波長波中の定常波力理論をもとにしており、波の船体による反射に基づく定常波力成分を計算している。


定常漂流状態計算プログラム定常波力計算プログラム

P第7562号-1/2002(H14).07.02/上野道雄
本プログラムは航行不能船舶の定常漂流状態を解析ものである。航行不能船舶は波と風と潮流の影響によって漂流するものとする。入力データは船の水面下流体力特性を表すデータのほか、水面上の船体に働く風圧力に関するデータが必要となる。気象海象の入力データに応じて漂流方向と漂流速度ならびに漂流時の斜航角が出力される。計算結果は非線形の定常釣り合い方程式をニュートンラプソン法をも用いて解かれる。解は一般に複数個得られる。得られた解が物理的に安定であるかどうかは別途判断される必要がある。


深海ロボット降下時姿勢計算プログラム

P第7561号-1/2002(H14).07.02/上野道雄
本プログラムは深海ロボットが重力によって海面から海底まで降下していく際の定常状態の姿勢を計算するものである。ロボットは鉛直軸を通る直交する2平面を対称面として持ち、舵で姿勢を制御するものとする。このときある一定の舵角で降下していく際の傾斜角と横移動速度、降下速度等を計算する。舵の力を含めた流体力特性を表す微係数と重心位置および浮心位置等を入力する必要がある。計算結果は微少傾斜角を仮定した線形の釣り合い方程式を解くことによって得られる。方程式は多変数ニュートンラプソン法を用いて解かれる。


操縦運動計算プログラム

P第7560号-1/2002(H14).07.02/上野道雄
本プログラムは船の操縦運動を計算するものである。運動方程式は日本造船学会のMMGモデルを採用している。数値積分はルンゲクッタギル法を用いている。風および波並びに潮流の影響を考慮することができる。風の影響を考慮するためには相対風向角を変数とした風圧力データが必要である。波の影響は相対的波向きを変数とした波漂流力データが必要となる。旋回やZ操舵のほか、任意の舵角およびプロペラ回転数を時系列で与えてこれに対応する船の操縦運動を計算することができる。


海中移動体の運動計算プログラム

P第7559号-1/2002(H14).07.02/上野道雄
本プログラムは海中移動体の鉛直面内または水平面内の運動を計算するものである。海中移動体は舵に相当する制御力を発生することができるものとする。重心位置と浮心位置ならびに舵の性能を含めた海中移動体の流体力特性を表す流体力微係数の入力を必要とする。運動方程式は船の操縦運動方程式が基本となっている。舵の動きは時系列的に入力することができ、出力も海中移動体の時系列として表される。数値積分はルンゲクッタギル法を用いている。運動は上下もしくは左右移動量と縦傾斜角もしくは横流れ角として表される。


多関節船の波浪中運動と抵抗増加等計算プログラム

P第7558号-1/2002(H14).07.02/上野道雄
本プログラムはヒンジ連結された浮体からなる多関節船の波浪中船体運動と波浪中抵抗増加を計算するものである。波の状態は正面向波と追い波の状態である。各浮体の長さや幅等は任意に指定できる。また、ヒンジも自由か固定かを選択することができる。運動計算の基本部分はストリップ法による計算である。波浪中抵抗増加は丸尾・石井の簡易化推定法と藤井・高橋の方法を足し合わせた量として計算される。船体運動は各浮体の上下揺れと縦揺れの振幅および位相として出力される他、各ヒンジ位置の上下揺れ振幅としても出力される。多関節船の特殊な形態として通常の船についても計算することができる。


波浪中の倍周波数縦荷重等計算プログラム

P第7557号-1/2002(H14).07.02/上野道雄
本プログラムは波浪中の船体運動と縦および横荷重の基本周波数成分ならびに波浪縦荷重と船体運動の倍周波数成分を計算するものである。計算の基本はストリップ法であり、これに船側部の傾斜の影響を考慮して波との出会い周波数の倍周波数成分を計算するものである。入力は通常のストリップ法プログラムの入力に加え、船側喫水付近の傾斜角の船長方向分布が必要となる。計算結果は振幅と位相に分けて出力される。これらの計算結果により、特に船首フレア部の縦曲げモーメント等への影響を調べることができる。


水槽実験データ処理プログラム

P第7556号-1/2002(H14).07.02/上野道雄
本プログラムは水槽実験で得られた時系列データの解析をおこなうものである。平均値解析とフーリエ解析、スペクトル解析、統計解析が選択できる。時系列解析にあたっては共通のフィルタリング操作およびピーク検出に関するパラメータを設定することができる。平均値解析では特定のチャンネルを平均値計算区間の設定用に使用することができる。フーリエ解析については基本周期を設定するチャンネル等が選択できる。スペクトル解析については高速フーリエ変換するブロックの数等を設定できる。統計解析では片振幅および両振幅の選択等がおこなえる。


2001(平成13)年度

16件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


名簿管理専用プログラム

P第7450号-1/2002(H14).03.28/平尾好弘
本プログラムは、名簿に特化した専用のCGIプログラムである。インターネット上で名簿の作成、処理、操作等が可能である。名簿に連動した掲示板、メーリングリストなどの付随モジュール等を装備したグループウェアという位置づけも可能である。組織、委員会などの名簿管理から、名刺、人名整理にも適用できる。


SCP設計プログラム

P第7432号-1/2002(H14).03.07/右近良孝
本プログラムは、プロペラ主要目(直径、ボス経、翼数、翼輪郭形状等)、プロペラ荷重、作動条件(回転数、流入流速、流体密度、キャビテーション数等)を与えて、スーパーキャビテーション・プロペラ(SCP)を揚力線理論に基づき設計する。VORPNL(二次元SC翼断面設計プロラム群)、PRSTOCAM(3次元揚力面設計プログラム)、SCPdesign.Xls(SCP設計用エクセルシート)と共に使うことによりSCP設計システムを成す。設計されたSCPの性能確認のためsc-vlm(SCP性能計算プログラム)との併用が望ましい。
使用言語:Fortran


3次元揚力面設計プログラム

P第7431号-1/2002(H14).03.07/工藤達郎
本プログラムは、プロペラ主要目(直径、ボス経、翼数、翼輪郭形状等)、プロペラ荷重、作動条件(回転数、流入流速、流体密度、キャビテーション数等)を与えて、その荷重を実現するプロペラ揚力面形状を設計する。
使用言語:Fortran


3次元SC翼断面設計プログラム群

P第7430号-1/2002(H14).03.07/工藤達郎
本プログラムは、翼断面の所要性能(揚力係数、キャビテーション数)を与えて、スーパーキャビテーション(SC)翼断面を一次渦パネル法により設計する。形状設計プログラムと解析プログラムの2つからなる。
使用言語:Fortran


TCP解析プログラム

P第7429号-1/2002(H14).03.07/工藤達郎
本プログラムは、プロペラ形状(直径、ボス径、翼数、翼輪郭形状、翼断面形状等)、作動条件(回転数、流入流速、流体密度、キャビテーション数等)を与えて、トランスキャビテーション・プロペラ(TCP)を揚力面理論に基づき性能計算する。
使用言語:Fortran


任意形状のカーテンウォール型防波堤まわりの波浪場計算プログラム

P第7426号-1/2002(H14).02.28/大松重雄
本プログラムは、一定水深海域の規則波中にあるカーテンウォール型防波堤まわりの回析波浪場を計算するものである。カーテンウオールの厚さはないものとする。その平面配置、深さは任意に与えることができる。ただし、反射率は1(全反射)とする。計算法としては3次元領域分割法を用いている。計算に必要な入力情報は、水深、カーテンウオール型防波堤の形状(平面配置、喫水)、入射波の周期、波向きである。計算結果として出力されるのは、防波堤周りの波高の振幅分布と瞬時値分布である。


ポンツーン型浅喫水浮体に働く波漂流力評価プログラム

P第7425号-1/2002(H14).02.28/難波康広
本プログラムは、非線形な係留反力特性を有する係留装置により、多点係留された超大型浮体の多方向不規則波中での係留時系列シミュレーションプログラムである。計算に必要な入力情報は、入射波スペクトル型及びス゜クトルパラメータ(波周期、波高、波の主方向、方向集中度)、変動風スペクトル型、風速、風向、潮流速、潮流向、相対水位応答関数、係留装置反力特性、係留点位置、浮体の長さ、幅、喫水、流体力係数である。計算結果出力されるのは、浮体変位と各係留装置の係留反力の時系列及びそれらの統計解析結果である


非線形な係留反力特性を有する係留装置により、多点係留された超大型浮体の保留時系列シミュレーション

P第7424号-1/2002(H14).02.28/難波康広
本プログラムは、非線形な係留反力特性を有する係留装置により、多点係留された超大型浮体の多方向不規則波中での係留時系列シミュレーションプログラムである。計算に必要な入力情報は、入射波スペクトル型及びスペクトルパラメータ(波周期、波高、波の主方向、方向集中度)、変動風スペクトル型、風速、風向、潮流速、潮流向、相対水位応答関数、係留装置反力特性、係留点位置、浮体の長さ、幅、喫水、流体力係数である。計算結果出力されるのは、浮体変位と各係留装置の係留反力の時系列及びそれらの統計解析結果である


交互に接続された多浮体係留時系列シミュレーション・プログラム

P第7423号-1/2002(H14).02.28/難波康広
本プログラムは、相互に接続された多数浮体の係留時系列シミュレーションプログラムである。本プログラムでは、各々の浮体に対し、複数の係留装置を設定でき、さらに浮体相互間の接続装置も複数設定可能である。しかもそれらの係留、あるいは接続反力特性として、非線形な特性も考慮することができる。また、係留時系列シミュレーション時の環境外力としては、長波頂不規則波(JONSWAP型)による波力、変動風(OCHI-SHIN型)による風力を考慮できる。計算に必要な入力情報は、入射波情報(波周期、波高、波入射角、方向集中度)、風速、風向、相対水位応答関数、係留装置反力特性、係留点・アンカー点位置、各浮体の長さ、幅、喫水、流体力係数である。計算結果出力されるのは、各浮体変位と角係留装置の係留反力の時系列、及びそれらの統計解析結果である。


前後左右対称浮体の動揺流体力計算プログラム

P第7422号-1/2002(H14).02.28/大川豊
本プログラムは、前後左右対称な任意形状の浮体あるいは没水体が、静止している状態で波浪中に置かれたときに波から受ける強制力(ディフラクションフォース)及び6つの自由度の微少運動をしているときに流体から受ける反力(ラディエーションフォース)を3次元特異点分布法によって計算するものである。対称性を利用して物体の1/4部分の表面を四角形にメッシュ分割して計算する。1つの周波数に対して波の入射方向は7方向を一挙に解くことが出来る。計算に必要な入力情報は、水深、浮体の要目(主要寸法、排水量、水線面積、投影面積など)、メッシュ分割した格子点の座標、座標番号とパネル番号の対応、波方向、波又は動揺の周波数あるいは周期である。計算の結果出力されるのは3つの平行運動に対する付加質量係数と減衰力係数、3つの回転運動に対する付加慣性モーメントと減衰力モーメント、平行運動と回転運動との連成不可質量係数と連成減衰力係数及び6つの自由度に対する波方向毎の波強制力又はモーメントである。また、波浪中で静止している場合のみ、浮体周囲の波高比の分布も出力できる。


箱形メガフロート用直接法波浪弾性応答計算基本

P第7421号-1/2002(H14).02.28/矢後清和
一定水深海域の規則波中における箱形形式のメガフロートの弾性変形応答及び応力応答を計算するための基本プログラムである。流体力学的には、喫水ゼロの仮定に基づく圧力分布法を用いており、有限要素法の平板曲げ要素モデル化した構造体を周波数領域で直接計算している。本プログラムは、核関数計算部、流体力計算部、波力計算部、波浪応答計算部からなっており、それらを統合したものである。


ビデオ画像取り込み処理プログラム

P第7045号-1/2002(H14).02.21/桐谷伸夫
本プログラムは、ビデオキャプチャボードを使用して、ビデオ画像信号をパーソナルコンピータ上に取り込み記録するプログラムモジュールである。画像キャプチャー用のActive Xコントロールと画像データ取り込み用のDLLから構成される。画像キャプチャー用のActive Xコントロールは、取り込んだ画像のコンピュータディスプレイへの表示/プログラムメモリ領域への画像データの取り込み/クリップボードへの転送/画像データのハードディスクへの保存という機能を有し、画像データ取り込み用DLLは、クリップボードに転送された画像データからのR,G,B値の抽出/引数で渡された配列データとしてプログラムメモリ領域へ格納という機能を有する。なお、本プログラムは、Microsoft社Visual Basic ver.6.0上において使用される。
使用言語:C++


波浪中抵抗増加計算プログラム

P第7250号-1/2001(H13).10.23/辻本勝
規則波中における抵抗増加量を計算するプログラムで、船隊動揺による抵抗増加量は丸尾法(吹き出し分布藤井・高橋法)により計算し、反射波による抵抗増加量は、1.藤井・高橋法、2.高橋法、3.Faltinsen法のいずれか選択して計算するプログラムであり、向波から追波までの斜波中で計算可能である。


次世代舶用炉熱水力特性データベース

P第7249号-1/2001(H13).10.23/稲坂富士夫
本プログラムは、一体型で受動安全の概念を持つ次世代舶用炉の熱水力特性に関する実験データの検索機能や、熱流動解析機能、知見情報検索機能などを備えたWindows用のアプリケーション・プログラムである。データ検索では、貫流型蒸気発生器を内装した一体型加圧水路の流動沸騰特性データベース及び船体横揺れ時の一次冷却水自然循環特性データベースを基に、データの検索やグラフ表示ができる。熱流動解析では、貫流型蒸気発生器の任意の設計・流動条件に対する解析及び実験データに対する解析と比較できる。知見情報検索では、貫流型蒸気発生器の不安定熱流動特性、船体横揺れ時一次冷却水自然循環特性、格納容器内のプール水中におけるフラッシング・蒸気疑縮振動挙動の各研究に関する実験装置の説明や、解析方法などの知見情報が検索できる。


電子制御式中速中型4ストロークディーゼル機関の呼気弁作動状態表示装置及び平均化した吸気弁・排気弁開閉時期の表示方法のプログラム

P第7223-1号/2001(H13).09.28/石村惠以子、大橋厚人
電子制御式中速中型4ストロークデーゼル機関の運転に伴い、燃料噴射時期及び吸気弁・排気弁開閉時期が熱効率に及ぼす影響の評価、機関運転の確実性を得ることを目的に燃料噴射圧力、吸気弁・排気弁作動信号とロータリーエンコーダー信号を使い燃料噴射圧力曲線、吸気弁・排気弁揚程曲線を表示できるようにした。さらにこれらの曲線から平均化した燃料噴射時期、吸気弁・排気弁開閉時期の数値表示ができるようにしたものである。


船舶用LCA解析ソフトウェア

P第7084号-1/2001(H13).04.23/亀山道弘


2000(平成12)年度
以前

22件

プログラムの題号

登録番号/登録日/開発者または担当者
概要


高速船の定常及び非定常流体力計算プログラム

P第6727号-1/2000(H12).05.01/平方勝


物流情報解析システム

P第6723号-1/2000(H12).04.11/勝原光治郎、運輸施設整備事業団


任意の反射率を有する防波堤周りの波浪場計算プログラム

P第6610号-1/2000(H12). 01.13/大松重雄


防波堤が存在する場合の3次元平板の波浪中弾性応答計算プログラム

P第6609号-1/2000(H12). 01.13/大松重雄


反射率が任意の防波堤が存在する場合の3次元平板の波浪中弾性応答計算プログラム

P第6608号-1/2000(H12).01.13/大松重雄


任意の平面形状を有する浅喫水箱形弾性浮体の波浪応答計算プログラム

P第6611号-1/2000(H12).01.13/矢後清和


避難シミュレーションプログラム

P第6569号-1/1999(H11).12.08/金湖富士夫


船体に働く操縦流体力の推定プログラム

P第6010号-1/1999(H11).07.24/野中晃二


ストリップ法による波浪中船体運動及び波浪荷重計算プログラム

P第5906号-1/1998(H10).04.21/


3次元平板の波浪中弾性応答計算プログラム

P第5905号-1/1998(H10).04.21/大松重雄


2次元平板の波浪中弾性応答計算プログラム

P第5904号-1/1998(H10).04.21/大松重雄


浅喫水箱型浮体に作用するスラミング荷重推定プログラム

P第5903号-1/1998(H10).04.21/吉元博文


方向波解析プログラム(波高アレイ+流速計バージョン)

P第5902号-1/1998(H10).04.21/吉元博文


方向波解析プログラム(波高計アレイバージョン)

P第5901号-1/1998(H10).04.21/吉元博文


浅喫水箱形浮体に働く流体力計算プログラム

P第5702号-1/1997(H09).12.08/矢後清和


船体断面に作用する波浪水圧計算プログラム

P第5700号-1/1997(H09).11.14/渡辺巌


TOW・BAS(船舶の曳航抵抗予測プログラム)

P第5368号-1/1997(H09).03.14/山川賢次


信頼性解析プログラム GO-FLOW

P第4818号-1/1996(H08).03.14/松岡猛


舶用プロペラまわり粘性流計算プログラム

P第4803号-1/1996(H08).02.28/


船載型衝突予防援助システム

P第3632号-1/1994(H06).01.31/有村信夫


CFD演習用FORTRANプログラム

P第560号-1/1988(S63).05.24/児玉良明


船載型安全運航支援システム

P第96号-1/1987(S62).06.24/谷澤克治