プログラムの題号
登録番号/登録日/開発者または担当者
概要
内航船のエネルギーフロー推定用簡易モデル図表
P第9357号-1/2008(H20).03.06/加納敏幸、波江貞弘、伊藤泰義
本プログラムは、内航船の省エネルギーを最終目標とした推進手段の一つとして、船舶上で生成・消費されるエネルギーの流れ(エネルギーフロー)の現状把握が求められ、この詳細分析のためには実航海時のログデータの収集が必要となる。このような詳細データが入手できない場合において、設計仕様等の陸上で入手可能なデータを用い簡易モデルからある程度の精度でエネルギーフローを推定するプログラムであり、エクセル形式の図表で表示している。本図表は、定格船速(海上試験時)、主機関定格軸出力(海上試験時)、主発電機定格軸出力がそれぞれ既知の内航船を対象としており、任意の航海時船速・航行時間、必要発電力・運転時間(発電原動機、軸発電)、必要熱出力・運転時間(ボイラ、排ガスエコノマイザー)、燃料発熱量などを入力し、また、船体ならびに推進器の自航要素データ(推進軸伝達効率、プロペラ単独効率、推進効率比、船体効率)を入力することにより、各部分での燃料消費量、総消費量に占める割合等が計算できる。計算結果はブロック線図の形で表示される形となっている。
使用言語:Visual Basic
HOPE Manager
P第9352号-1/2008(H20).02.26/久米健一
本プログラムは、市販の船舶用CADソフトウェア”NAPA”上で動作するアドインソフトである。NAPA上の船型データベースから要目最適化プログラムの入力データを生成すると共に同プログラムを実行し、出力された最適船型要目に従い母船型を変形する機能を有する。変形後の船型について排水量計算や横断面積曲線描画、プロペラ・舵配置図を作成できる。
使用言語:NAPA Basic
船舶LCVデータベースシステム
P第9348号-1/2008(H20).02.20/成瀬健
本プログラムは、①地球温暖化、②オゾン層保護、③大気環境保全、④騒音・振動対策、⑤水環境・土壌環境・地盤環境保全、⑥廃棄物・リサイクル対策、⑦化学物質対策および⑧自然環境保全の評価項目をもとに船舶の環境適合性を評価・表示するシステムであり、船名またはIMO No.の一部を入力することにより、登録されている船舶の中から該当する船舶を選択し、当該船舶の環境適合性に関する評価点を表示し、その結果を印刷する機能を有する。また、本プログラムは、船舶に搭載される機器・材料に含まれる特定の化学物質含有量を船舶毎に集計する機能も有する。
使用データベースはOracle 8iおよびMicrosoft ACCESSを使用し、Webアプリケーション構築ツールとしてWeb FOCUS(Information Builders, Inc社)を使用している。
使用言語:Microsoft Visual Basic、Visual C++(Version 3.0以降)
船舶材料トレーサビリティーシステム
P第9347号-1/2008(H20).02.20/成瀬健
本プログラムは、実在する約48000点の機器および材料を標準部品として登録するとともに、個々の船舶が搭載する機器および材料データを登録することにより、特定の機器に有害物質が含まれていることが判明した場合、当該機器が搭載されている船舶をデータベースから検索して表示するシステムである。また、本プログラムは、船舶番号、船名、船主等の情報から船舶を任意に特定し、その船舶に搭載されている有害物質を含む機器を一覧表として表示・印刷する機能も有する。使用データベースはOracle 8iおよびMicrosoft ACCESSを使用し、Webアプリケーション構築ツールとしてWeb FOCUS(Information Builders, Inc社)を使用している。
使用言語:Microsoft Visual Basic、Visual C++(Version 3.0以降)
気象庁GPV(GRIB2フォーマット)解析プログラム
P第9346号-1/2008(H20).02.20/辻本勝
本プログラムは、気象庁が数値予測を実施し、気象業務支援センターから配布されているGRIB2形式の気象海象データをデコード、解析し、出力するプログラムである。本プログラムでは、GRIB2フォーマットにて記載されている全球スペクトルモデル(GSM)及び全球波浪モデル(GWM)を扱うことができる。出力は予測値列または実況値列を選択することができる。
使用言語:Fortran
気泡流シミュレーター
P第9345号-1/2008(H20).02.20/大縄将史
本プログラムは三次元空間における気体と液体の二相の流体の非定常な挙動を二流体モデルを用いて計算するものである。二相間に働く力としては抗力、付加質量力、揚力を含んでいる。空気膜状態から空気塊、気泡流へと至る幅広い流動様式にわたって安定に計算でき、特に船底から吹き出した空気の水中での挙動を調べることなどに応用できる。 入力データは物性値、緩和係数、計算時間などに関してはsetting.txtに書き込み、 幾何形状、流入境界での流体の状態の指定に関してはgeometry.txtに書き込む。解析結果はあらかじめ作っておいたディレクトリに(例えばコマンドライン上でshdir_makerと、同封したdir_makerファイルを実行すればよい)GNUPLOTで表示するのに適したバイナリ形式で出力される。コンパイルはコマンドライン上でmakeとすればよく、実行ファイルtwo_fluidが生成されるので引き続きコマンドライン上で"./two_fluid"と打ち込めば計算が実行され結果がresultディレクトリ以下に出力される。
使用言語:Fortran
※本プログラムは、
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの委託研究による成果である。
レインフロー波形計数ソフト RainFlwHstg ver.1.0
P第9344号-1/2008(H20).02.20/川野始
本プログラム(dllファイル)は、船舶など鋼構造の実物や模型における実働応力の計測データから、疲労強度を評価するために作用する繰返し応力頻度分布(ヒストグラム)を求める波形計数ソフトである。本プログラムでは、実働波中に周波数特性の異なる複合荷重成分が含まれる場合を想定しており、疲労強度分野におけるレインフロー法アルゴリズムにより高次・低次の振動成分の寄与を材料強度理論に従って適正にカウントできる。
使用言語:Microsoft Visual Studio C++(dllファイル)、Microsoft Visual Basic(使用例)
レーザイメージングセンサーデータの三次元表示プログラム Version 2.0
P第9343号-1/2008(H20).02.20/山之内博
本プログラムは,プログラム登録番号(P第9268号-1)と(P第9273号-1)を統合し、さらに以下の処理を実行できるソフトウェアです。 RIEGLE社によって制作された3DレーザイメージングセンサーLMS-Z210用の計測ソフトウエア(3D-RiSCAN)で計測された3次元データを、アスキー保存または、バイナリー(.3dd)保存されたファイルについて3次元表示を行い、指定された領域についての断面表示を行います。新たに付け加えた機能としては、3次元座標変換における回転中心座標の指定を可能としました。また、断面を表示するための指定範囲を特定するために、X、Y、Z座標のそれぞれについて最小値、最大値の指定を行えるようにしています。必要な設定を行い、「断面表示」を指示することにより、指定された範囲内の各断面を分割されたウインドウにグラフ表示します。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0
船舶用LCA解析ソフトウェア(Ver.7)
P第9335号-1/2008(H20).02.05/亀山道弘
本プログラムは船舶を対象にそのライフサイクルにわたる資源の消費や環境中への排出物等を定量的に解析するライフ・サイクル・インベントリ(LCI)分析、地球環境への影響を定量化するインパクト評価(LCIA)、ライフサイクルでのコスト解析(LCC)及び使用された材料の種類と所在を分析するマテリアル所在分析を実施する解析ソフトである。本プログラムでは、各種船舶の建造、運航、解体及び素材のリサイクルの段階毎又はライフサイクルを通した解析が実施され、解析結果を印刷又は登録する機能を持つ。また、本プログラムは船舶の重量構成等の仕様、素材加工や機器の運転等のプロセスデータ、素材や部品の製造インベントリデータ等を入力、更新等を行うデータベースの機能と共に、データの入力作業を支援する機能を有する。
使用言語:C#、Access(データベース)
二酸化炭素液泡沈降シミュレーション
P第9334号-1/2008(H20).02.05/城田英之、宇都正太郎、汐崎浩毅
本プログラムは、海上技術安全研究所において開発された二酸化炭素海洋隔離法「New COSMOS(CO2 Sending Method for the Ocean Storage)」のコンセプトに基づき、二酸化炭素スラリー液泡の初期固液混合割合、初期投入深度、初期投入サイズを与えた場合について、液泡の沈降挙動(液泡の沈降速度、液泡表面に成長する氷膜厚さ、液泡(二酸化炭素ハイドレート)の海水への溶解量、液泡の表面温度変化)を簡易的に計算するものである。プログラムでは、投入した二酸化炭素スラリー液泡が深海底に到達するまで常に真球状態を保持するものと仮定し、液泡に作用する力のバランスと熱バランスから、次のタイムステップにおける液泡の位置及び温度等を計算している。なお、潮流等の乱流による影響は考慮していない。
使用言語:Visual Basic
乱流モデル評価用2次元チャネル乱流解析コード
P第9333号-1/2008(H20).02.05/春海一佳
本プログラムは、k-e乱流モデルを用い、十分発達した2次元チャネル乱流の平均場に関する定常解を求めるものである。モデルとしては一般的なJones-Launderの低レイノルズ数用k-e乱流モデルを組み込んでいる。レイノルズ数を入力し対応した流れ場(速度U、乱流エネルギk、粘性散逸e、渦粘性係数nt)が計算されるとともに、モデルを評価するための指標としてkおよびe方程式の各項を出力する。
使用言語:ANSI FORTRAN 77
プロペラ形状の作図プログラム
P第9332号-1/2008(H20).02.05/藤沢純一
本プログラムは、専用のCADソフトを使わずに、オフセットを与えることでプロペラ形状の作図ができる。複雑な操作を必要としないため、CADソフトのような専門性を必要としない。また作図結果は、図面をラスタライズせずにPDFとして保存するため、品質の高い出力となっている。
使用言語:FORTRAN 77
二重反転プロペラ統合設計シート
P第9331号-1/2008(H20).02.05/工藤達郎
本プログラムは、二重反転プロペラ(CRP)設計ツール4種(2006-NMRI-FED-SASAKI-02、2007-NMRI-FED-KAWANAMI-01、2004-NMRI-AMTTD-UKON-01、2005-NMRI-ADV-KUDO-02)について入力情報の共通化、設計の自動実行、設計結果の一覧比較を行うことが出来るマクロ・プログラムを含むエクセル・シートである。CRPの設計に要する時間を大幅に短縮し、従来4種のツールそれぞれ独立に半日~1日かかっていた作業を、4種全てで設計・比較するのに30分程度で完了する。また、今まで専門的な知識が必要だった設計作業を、専門知識の無い職員でも実施可能である。
使用言語:VBA(アプリケーション用ヴィジュアル・ベーシック)
揚力線・揚力面理論を用いた等速二重反転プロペラ設計プログラム
P第9317号-1/2008(H20).01.17/川並康剛
本プログラムは、Lerbs-Morgan 揚力線理論による二重反転プロペラ設計法に基づく。プロペラの相互干渉には無限翼数渦理論と運動量理論を併用した理論を用いている。一次設計で得られた結果に揚力面理論によるピッチ、キャンバ、翼厚の補正を行い、最終的に二重反転プロペラを設計する。性能が既知である任意の翼断面を使用することができる。出力はプロペラ性能および前後プロペラオフセットである。
使用言語:ISO/IEC14882:2003 C++
海洋ライダー観測データ解析ソフトウェア
P第9316号-1/2008(H20).01.17/篠野雅彦
本プログラムは、船舶搭載、または航空機搭載の海洋ライダー装置で得られた観測データについて、デジタルオシロスコープ等で記録した、時間分解能の高い2波長ライダー信号を表示する。また、海面までのパルスレーザー飛行時間や、ゲート付光電子増倍管の露光開始時間、背景光強度等を決定し、2波長のライダー信号強度を算出する。
使用言語:Microsoft Visual C/C++ ver.6
SSCAT(Simplified Ship Collision Analysis Tool)
P第9300号-1/2007(H19).12.18/山田安平
本プログラムは、剛塑性崩壊解析手法(Rigid-plastic Collapse Analysis)に基づき、船舶と船舶が衝突した時の両船の変形、接触反力、破壊エネルギー、船体運動で吸収するエネルギー等を高速に計算できる簡易推定プログラムである。他の多くの衝突プログラムと同様にExternal MechanicsとInternal Mechanicsの独立を仮定している。反力と変形量については、時々刻々のデータを出力でき、FEAと比較の結果、その精度が検証されている。著者の知る限り、被衝突船の破壊について推定できるプログラムは多いが、衝突船の弾塑性破壊影響も考慮したプログラムはマサチューセッツ工科大学(MIT)のDAMAGEと当プログラムの2種類だけである。現バージョンでは、90度衝突にのみに適用可能。簡便で高速な計算法であり、確率論的な評価手法に用いるほか、事故解析等では有効なツールと考えられる。
使用言語:MATLAB
船対船衝突時の2次元船体運動エネルギー計算プログラム
P第9299号-1/2007(H19).12.03/山田安平
本プログラムは、Pedersen Zhang(1998)の理論に基づき、船体船衝突時に船体運動で保持されるエネルギー及び構造破壊で吸収するエネルギーを高速に計算できるプログラムである。水平面2次元の船舶衝突を仮定して計算を行う。船体中央部90度真横衝突以外の場合には簡易な式がないので、船長方向任意位置・任意角度の衝突に対して広範囲に適用可能な本手法は、非常に有用である。
計算では、運動量・運動エネルギー保存則に基づき、衝突後の残存運動エネルギーや構造破壊で吸収すべきエネルギーを推定することが可能である。簡便で高速な計算法であり、確率論的な評価手法に用いるほか、事故解析等では有効なツールと考えられる。
使用言語:MATLAB
Igorを用いた伴流計測解析マクロ
P第9298号-1/2007(H19).12.03/藤沢純一
本プログラムは、市販のデータ解析グラフソフトIgorProを用いて、伴流計測解析するマクロである。計測値を入力すると、伴流分布図、ベクトル図、円周方向の伴流分布図などを描き、公称伴流値を求めることができる。
使用言語:IgorProマクロ
レーザイメージングセンサーデータの距離データ平滑化処理プログラム
P第9294号-1/2007(H19).11.13/山之内博
このプログラムは、RIEGLE社によって制作された3DレーザイメージングセンサーLMS-Z210用の計測ソフトウェア(3D-RiSCAN)で計測された3次元データを、バイナリー保存されたファイルについて以下の処理を行う。先ず、ヘッダー部分を読み込みポイントデータを扱うために必要なヘッダー情報を変数に割り当てる。次に、2次元配列にデータを読み込み、2次元配列に設定された各ポイントデータについて、平滑化対象の配列位置(i、j)とその前後(i,j±1)および左右(i±1、j)の配列データを使用して、距離データの平滑化を行います。平滑化処理は、一番外側のデータに関しては、行わないために、一番外側の配列の値は、元のデータをそのまま使用しています。以上の処理を終了したら、元のデータファイルと処理結果を保存するためのファイルを同時に開き、先ず、元のデータファイルのヘッダーを、処理結果を保存するためのファイルに書き込みます。その後、元データファイルから1ライン分のデータを読み込み、距離に関するデータバイトのみを処理結果の値と入れ換えて、処理結果を保存するためのファイルに書き込む動作をすべてのラインについて繰り返します。
使用言語:Microsoft Visual C++6.0
最適プロペラ探索プログラム(PRO rev & dia opt.f)
P第9292号-1/2007(H19).11.13/右近良孝
本プログラムは、CFDに基づく馬力計算に用いたプロペラを最適設計であったかを確認するために、プロペラ直径あるいはプロペラ回転数を与え、4翼から6翼プロペラのMAU設計チャートを用いて、最適プロペラの要目を探索する。すなわち、CFDに基づく馬力計算で求められた設計船速、有効馬力、自航要素、馬力に対する最適MAUプロペラを求めるプログラムである。馬力計算で与えられるMCRでの設計船速に対して最適MAUプロペラの要目(展開面積比、ピッチ、直径)と推進性能(プロペラ効率、推進効率、伝達馬力、プロペラ回転数)を求めることが出来る。キャビテーション抑止型最適プロペラ設計プログラムへのデータ引き渡しのための出力をする。本プログラムは、CFD計算結果に対応して最適MAUプロペラが求められるので、CFDで開発した船型に対して、抵抗ベースの評価ではなく、馬力ベースでの評価ができるようになる。このプログラムでの計算結果を元に、キャビテーション抑止型などの最適プロペラが設計できる。
使用言語:FORTRAN 77
CFDに基づく馬力計算プログラム(CFD Powering 6.f)
P第9293号-1/2007(H19).11.13/右近良孝
本プログラムは、CFD計算結果とプロペラ単独性能データから馬力計算をし、設計船速、NSO,MCRでの船速、馬力を求めるプログラムである。フルード数に対する造波抵抗係数あるいは有効馬力およびプロペラ単独性能データのほか、エンジンデータなどを入力すると、設定した速力に対する馬力およびNSOとMCRでの船速計算を求めることが出来る。さらに最適回転数あるいは最適直径を求めるプログラムへのデータ引き渡し出力をする。本プログラムは、CFD計算結果に対応して馬力計算ができるので、CFDで開発した船型に対して、抵抗ベースの評価ではなく、馬力ベースでの評価ができるようになる。また、このプログラムでの計算結果を元に、キャビテーション抑止型の最適プロペラが設計できる。
使用言語:FORTRAN 77
レーザイメージングセンサーデータの3次元表示ソフトウェア
P第9273号-1/2007(H19).10.02/山之内博
このプログラムは、RIEGLE社によって制作された3DレーザイメージングセンサーLMS-Z210用の計測ソフトウェア(3D-RiSCAN)で計測された3次元データを、バイナリー保存、またはアスキー(テキスト形式)保存されたファイルについて以下の処理を行う。計測された3次元データを垂直スキャンライン、または水平方向の測定点についてポイントごとに座標変換を行い、求めた各2点間を直線で描画することにより、測定データの3次元表示を行う。このとき、測定器から描画対象の各2点までの距離が一定の範囲にある場合のみ、2点間には関連があるとみなして描画を行い、この距離が離れすぎている点については、2点間の関連が無いとしてその部分の描画は行わない。画面上でX軸、Y軸、Z軸それぞれの軸周りの回転角度を、マウス入力により設定し、設定された条件で3次元表示を行う。同時に画面上での表示の大きさ(スケーリング)の変更、およびデータの表示間隔の変更が可能である。
使用言語:Microsoft Visual C++6.0
確定波高推定プログラム
P第9274号-1/2007(H19).10.02/矢後清和
通年波浪統計資料等より、想定再現期間中の極大波を推定するプログラムである。確率波高に対する分布関数としてグンベル分布および7種類のワイブル分布を用い、最も適合性の高い関数形を選び、外挿して再現期間中の確率波高を算定している。波高と波周期の関係を与える事により最大波高発生時の統計的波周期も算定する。
使用言語:FORTRAN 77
二次元圧力計測結果解析プログラム
P第9272号-1/2007(H19).10.02/若生大輔
2次元圧力計測システムのI-Scanの計測結果に対して統計計算を行うことができる。またRawSUMをグラフ化する事ができる。一回の計算で12枚のセンサーシートもしくは一枚のセンサーシート中任意の12の範囲に対して計算できる。
使用言語:Microsoft Excel Macro(Visual Basic for Applications)
造波抵抗極小な船体前半部Cpカーブ作成プログラム
P第9271号-1/2007(H19).10.02/滝沢研二
本プログラムは要件に従ったCpカーブを求めるものである。最適化プログラムとして逐次2次計画法(SQP)を用いている。Cpカーブ最適の基準はミッチェル近似(z方向一定, 前後対称の過程を極小にすることである。カーブは2次ベジェ曲線を複数用いた形で表現され角ベジェ曲線は微分値が連続になるように作られる。
使用言語:FORTRAN 77
最適曳航支援システム
P第9270号-1/2007(H19).10.02/黒田貴子、星野邦弘、湯川和浩、原正一、上野道雄、原口富博、長谷川純
最適曳航支援システムは、与えられた海象条件において、遭難船舶の漂流運動、曳航時における索張力、ふれまわり幅,曳航軌跡等を推定し、パソコンで起動できるシステムである。システムの有する機能は以下のとおりである。
(1) 相似処理機能
(2) デッキ上の上部構造物の入力
(3) 重量重心計算機能(浸水計算の追加機能)
(4) 波漂流力計算用メッシュ作成機能
(5) 船体最終姿勢予測計算機能(浸水シミュレーション計算機能)
(6) 転覆・折損時の復原性計算機能
(7) 縦強度計算機能
(8) 流体力,運動計算機能
(9) 定常漂流運動計算機能
(10) 操船シミュレーション計算機能
使用言語:Fortran、Visual Basic
船舶の操縦に関する統計モデル推定プログラム
P第9269号-1/2007(H19).10.02/榧野純
船舶の操縦運動を表現するモデルには物理モデルと統計モデルがある。物理モデルは、船体に働く外力や慣性力等から物理的に運動を数式表現するモデルであり、計測データから予測される範囲外の現象についても精度が保障されるが、曳航試験を繰り返し行わなければならない為、費用と時間を要する。それに対し、統計モデルは計測データから物理的なメカニズムとは無関係に入力と出力の関係から現象を近似したモデルであり、計測データの特性に依存するという欠点があるが、物理的なモデル化が困難な現象にも適用でき、実運航中のデータから簡便に求める事ができる利点がある(特に、ハイブリッド型CRPポッド推進方式の様に、従来船のプロペラ推進器の直後にポッド型推進器、さらに補助舵を装備している様な船舶では、船尾まわりの流体力が複雑であるため、物理的アプローチによるモデルの同定が困難)。このプログラムは後者の統計モデルを利用するものである。このプログラムは、船舶の操縦運動データ(旋回試験データ)から、当該船舶の操縦運動モデルを統計的手法により推定するものである。これで得られた操縦運動モデルは、Course keeping & Route tracking型オートパイロットの構築に適用できる。
使用言語:C
レーザイメ-ジングセンサーデータの距離及び受光強度簡易グラフ表示ソフトウェア Version.2.0
P第9268号-1/2007(H19).10.02/山之内博
このプログラムは、RIEGLE社によって制作された3DレーザイメージングセンサーLMS-Z210用の計測ソフトウェア(3D-RiSCAN)で計測された3次元データを、アスキー(テキスト形式)保存したファイルについて以下の処理を行う。2次元の画像として受光強度画像を表示し、画像上で指定した直線に添った各点について、距離と受光強度の変化をグラフ表示する。現場で取得した画像の距離と物体判読作業に適している。追加した機能:
・座標値(X,Y,Z)のうち座標Yの変化をグラフ表示に追加した。
・画像上に表示された水平と垂直な直線の交点座標(X,Y)を表示する。
・右マウスをクリックするたびに、水平と垂直な直線に沿ったポイントデータに関する情報がファイルに出力される。このとき作られるファイルの名前には、マウスが押された時刻が含まれる。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0
4象限プロペラ単独特性推定プログラム
P第9267号-1/2007(H19).10.02/長谷川純、児玉良明
本プログラムは、任意の翼数、展開面積比、及びピッチ比のプロペラについて、通常の第1象限(船体前進でプロペラ順転の状態に対応)を含めたあらゆる作動状態に相当する4象限プロペラ単独特性を推定するプログラムである。推定法の基礎となるデータは、下記参考文献にて公表されているものを使用している。このデータを元に、翼数は3翼から7翼まで、展開面積比は0.4から1.0まで、ピッチ比は0.6から1.4までの任意のプロペラについて4象限プロペラ単独特性を推定できるように拡張したものである。推定法は、主としてフーリエ係数の線形重ね合わせを用いており、データの拡張には3次スプラインを用いて補間している。
使用言語:Fortran
※参考文献:Van Lammeren and Others ;The Wageningen B-Screw Series, SNAME ,Vol.77,1969
レーザイメ-ジングセンサーデータの距離及び受光強度簡易グラフ表示ソフトウェア
P第9266号-1/2007(H19).10.02/山之内博
このプログラムは、RIEGLE社によって制作された3DレーザイメージングセンサーLMS-Z210用の計測ソフトウェア(3D-RiSCAN)で計測された3次元データを、アスキー(テキスト形式)保存されたファイルについて以下の処理を行う。2次元の画像として受光強度画像を表示し、画像上で指定した直線に添った各点について、距離と受光強度の変化をグラフ表示する。現場で取得した画像の距離と物体判読作業に適している。
複数浮体の波浪中動揺の計算プログラム
P第9265号-1/2007(H19).10.02/大松重雄
複数の浮体が規則波中に存在する状態で、それぞれの浮体の前後揺れ、左右揺れ、上下揺れ、横揺れ、縦揺れ、回頭揺れの6自由度の動揺を計算するプログラムである。複数の浮体それぞれの形状寸法、重心位置、慣動半径、配置位置、および規則波の周期と波向き入力することにより、それぞれの浮体の動揺の振幅と位相が出力される。計算手法としては、流体力学でいうところの、領域分割法という手法を用いており、本プログラムで扱う浮体の喫水は一定であるという制限があるが、線形流体力学的には厳密な流体力計算が、短時間で行われるという特徴がある。
使用言語:FORTRAN 77
複数浮体の動揺流体力の計算プログラム
P第9264号-1/2007(H19).10.02/大松重雄
複数の浮体が静水中に存在する状態で、それぞれの浮体が前後揺れ、左右揺れ、上下揺れ、横揺れ、縦揺れ、回頭揺れの6自由度の動揺をするときに、それぞれの浮体に働く流体力すなわち前後力、横力、上下力、横揺れモーメント、縦揺れモーメント、回頭モーメントを計算するプログラムである。複数の浮体それぞれの形状寸法と配置位置、および動揺の周期を入力することにより、それぞれの浮体に働く力及びモーメントが出力される。計算手法としては、流体力学でいうところの、領域分割法という手法を用いており、本プログラムで扱う浮体の喫水は一定であるという制限があるが、線形流体力学的には厳密な流体力計算が、短時間で行われるという特徴がある。
使用言語:FORTRAN 77
気象庁GPV(GPIBフォーマット)解析プログラム
P第9263号-1/2007(H19).10.02/辻本勝
本プログラムは、気象庁が数値予測を実施し、気象業務支援センターから配布されているGRIB形式の気象海象データをデコード、解析し、出力するプログラムである。本プログラムでは、GRIBフォーマットにて記載されている全球スペクトルモデル(GSM)及び全球波浪モデル(GWM)を扱うことができる。GSMに使用されているThinned Gridは線形捕間により等緯度経度に変換され、GWMは陸地・海氷部を含めた等緯度経度で出力される。出力は予測値列または実況値列を選択することができる。
使用言語:Fortran
Windows版リアルタイム音響変化検知用ソフトウェア
P第9262号-1/2007(H19).10.02/今里元信、桐谷伸夫
このプログラムは、別途サウンドカード等を必要とせず、Windows上でオンボードのサウンドデバイスを利用して、観測音をリアルタイムで録音、周波数解析までを一括処理し、ウィンドウ上にスペクトル波形を描画することができるものである。また繰り返し連続して録音から描画まで実行できる。さらに一つ前のスペクトル波形との相関係数を算出することにより異音発生を検知する。ウィンドウ上に描画したい対象物を変更する際には、多少のプログラム変更で引き続き利用できることから、音響解析用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は、周波数解析を容易に行うことができるため、観測対象音検出などの作業の際に適している。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0(変換処理の関数の部分は標準Cで作成しているため、容易に他のCコンパイラへ移植可)
高分解能衛星画像船舶構造物分析・表示プログラム
P第9261号-1/2007(H19).10.02/池本義範
本ソフトウェアは、高分解能衛星画像解析に必要な特徴データを得ることを目的としている。元となる衛星画像データから領域を選択しビットマップ形式で保存した前処理済みデータを用いて画像中のエッジ検出及び画像中の直線成分分析結果を二次元及び三次元のグラフで出力でき、視覚的に把握できる機能を保持する。
使用言語:Microsoft Visual BASIC ver.6.0
衛星氷況データ統計解析プログラム
P第9260号-1/2007(H19).10.02/泉山耕
本プログラムは、SSM/I衛星輝度温度データを複数アルゴリズムにより氷密接度及び氷厚に変換し、それにより氷況指標を計算する。これを与えられた航跡(GPS記録等)に沿って計算し、統計処理を行い、航跡上の実測データとの相関をとる。
使用言語:Perl
HullDes Ver.2.22
P第9239号-1/2007(H19).08.24/児玉良明
船型(舵を含む)がオフセット形式あるいは、CADデータで与えられたとき、船体周りの空間をCFD計算用に格子状に分割する機能を有する。格子分割の手法は幾何学的な手法を基礎としているので、格子生成時の制御(なめらかさ、直交度、密集の度合い等)が、利用者にわかりやすく実行できる特徴がある。Windows GUIを備えており、ツールバーのメニューから各段階のプログラムを呼び出し、生成中の格子をグラフィック表示しながら作業することができる。また、CADデータからオフセットデータの生成機能を備えている。バージョンアップにより、読み込めるCADデータの種類が増加し、船型変更機能も追加された。あわせて、水面近傍への格子集中機能も強化された。
使用言語:C++、Fortran
船舶用LCA解析ソフトウェア
P第9238号-1/2007(H19).08.24/亀山道弘
本プログラムは、船舶を対象にそのライフサイクルにわたる資源の消費や環境中への排出物等を定量的に解析するライフ・サイクル・インベントリ(LCI)分析、地球環境への影響を定量化するインパクト評価(LCIA)、ライフサイクルでのコスト解析(LCC)及び使用された材料の種類と所在を分析するマテリアル所在分析を実施する解析ソフトである。本プログラムでは、各種船舶の建造、運航、解体及び素材のリサイクルの段階毎又はライフサイクルを通した解析が実施され、解析結果を印刷又は登録する機能を持つ。また、本プログラムは船舶の重量構成等の仕様、素材加工や機器の運転等のプロセスデータ、素材や部品の製造インベントリデータ等を入力、更新等を行うデータベースの機能と共に、データの入力作業を支援する機能を有する。
使用言語:Microsoft C#、Access(データベース)
複数の浮体に働く波力の計算プログラム
P第9237号-1/2007(H19).08.24/大松重雄
複数の浮体に規則波が当たるときに、それぞれの浮体に働く波の力及びモーメント(前後力、横力、上下力、横揺れモーメント、縦揺れモーメント、回頭モーメント)を計算するプログラムである。複数の浮体それぞれの形状寸法と配置位置及び入射波の周期と波向きを入力することにより、それぞれの浮体に働く力及びモーメントが出力される。計算手法としては、流体力学でいうところの、領域分割法という手法を用いており、本プログラムで扱う浮体の喫水は一定であるという制限があるが、線形流体力学的には厳密な流体力計算が、短時間で行われるという特徴がある。
使用言語:Visual Basic
外航定期船航路編成支援システム
P第9236号-1/2007(H19).08.24/小林充
本システムは、アジアと北米西岸の間を往復する外航コンテナ船の寄港地・寄港曜日のスケジュール編成を遺伝的アルゴリズムによって自動的に最適化するプログラムである。本システムでは、自社航路を決定変数とし、競合他社航路とOD間輸送量を所与として、船社間の貨物配分をロジットモデルによって推定しながら、自社航路の運賃収入を最大化し、かつ所要隻数を増加させず、船速の制約を維持する航路を探索する。
使用言語:Visual Basic
地図表示システム
P第9235号-1/2007(H19).08.24/小林充
画面上に世界地図を描画し、地図上に緯度・経度で指定する地点にノードやリンク、アイコン、円グラフ、矢印のような図形を描画することができる。図形に関するデータはAccess MDBファイルから取得する。世界地図は正射図法、ミラー図法で描画する。
使用言語:Visual Basic、FLandMX OCX(地図の描画機能)
船舶動静把握システム
P第9234号-1/2007(H19).08.24/小林充
外航船舶に対するテロや海賊事案が増加しており、リスク発生時において船隊の現在位置情報をリアルタイムに把握し迅速に通信して安否を確認できるようにすることは安全確保の上で重要な課題である。本システムでは、KDDI株式会社の提供するインマルサットC通信サービスを利用して船舶に備え付けの端末と通信を行い、現在位置を把握し地図上に表示するとともに、連絡手段等の情報を一括管理し、必要に応じて電子メールを送るよう動作することができる。これによって、運航管理者は船舶の効果的な安全管理を行うことができる。
使用言語:VisuaI Basic
簡易操船シミュレータ基本プログラム
P第9233号-1/2007(H19).08.24/大坪和久
6自由度船体運動計算結果を表示する基本プログラムであり、操船シミュレータに実装させるためのPC環境上検証用プラットフォームプログラムとして作成したものである。本プログラムは蛇角やプロペラ回転数を任意に変化させたときの船体応答を視覚的に確認できるために、簡易な操船シミュレータのような役割を果たす。一方で、船体運動計算プログラム開発者にとっては、自分の計算プログラムをDLL化処理した上で、本プログラムを自分のプログラムの入出力環境に適するように修正・改造して使用することにより、プログラム開発のスピードを大幅に加速させることが期待される。
使用言語:Visual Basic
Windows版観測音連続リアルタイム録音・解析ソフトウェア
P第9232号-1/2007(H19).08.24/今里元信
このプログラムは,別途サウンドカード等を必要とせず,Wlndows上でオンボードのサウンドデバイスを利用して,観測音をリアルタイムで録音,周波数解析までを一括処理し,ウィンドウ上にスペクトル波形を描画することができるものである。また、繰り返し連続して録音から描画まで実行できる。ウィンドウ上に描画したい対象物を変更する際には、多少のプログラム変更で引き続き利用できることから,音響解析用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は,周波数解析を容易に行うことができるため,観測対象音検出などの作業の際に適している。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0(変換処理の関数の部分は標準Cで作成しているため、容易に他のCコンパイラヘ移植可)
SURFBoard Ver.1.25
P第9231号-1/2007(H19).08.24/日野孝則
本プログラムはナビエストークス方程式の数値解法による流れ解析プログラムSURFの入力データの設定を支援するユーザーインターフェースである。マウスとキーボードを用いて、SURFで使用するデータファイルの指定やパラメータの設定を行なうことができる。また、SURFやその他のユーティリティプログラムを起動したり、SURFの出力する計算履歴ファイルの内容をプロットすることもできる。今回のバージョンアップでは、SURFのバージョンアップに伴い入力できるパラメータの種類および起動するユーティリティプログラムの種類が増えた。
使用言語:C++、Fortran
ARGO Ver.1.2
P第9230号-1/2007(H19).08.24/佐藤陽平
本プログラムは、船舶のCFD計算結果から、自動的に計算結果レポートを作成するプログラムである。レポートには、数値データ、流場の可視化データ、および、グラフデータが記載される。数値データとして、船舶の主要目(船長、船幅、喫水)、浸水表面積、排水量、計算領域の大きさ、計算格子の格子点数、圧力抵抗値と摩擦抵抗値、有効馬力が表表示される。流場の可視化データ、すなわち画像データとして、船体形状、船体表面の圧力、船体の周りの波紋、任意の断面における流速場が表示される。グラフとして、船体の長手方向における摩擦抵抗および圧力抵抗の分布が表示される。
本プログラムの入力データは、CFD計算結果であるが、対応しているCFDプログラムとしては、海上技術安全研究所のNeptunおよびSURFである。
使用言語:JAVA
SURF Ver.6.33
P第9229号-1/2007(H19).08.24/日野孝則
本計算法の支配方程式は、人工圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式であり、セル中心の有限体積法を用いて離散化した。本計算法で取り扱えるセル形状は、四面体、六面体、四角鍾および三角鍾であり、これらを組み合わせた非構造格子により、複雑形状まわりの粘性流れを解析することが可能である。非粘性項の評価にはRoe法を適用し、MUSCLにより2次精度とした。粘性項は2次の中心差分で評価した。擬似時間と実時間の二つの時間を併用することにより、非定常流れを計算することもできる。時間積分は擬似時間については,局所時間刻みによる1次のEuler後退法を用い、実時間については、1次および2次の後退差分法を用いる。乱流モデルとして、1方程式モデルであるSpalart-Allmaras(SA)モデルおよび、肥大船の後流推定用に改良した修正SAモデルが使用できる。また、計算の効率化を図るため、多重格子法を流れ場の方程式と乱流方程式の両者に適用している。さらに、レベルセット法によって自由表面を扱うことができる。また、プロペラ影響を無限翼数プロペラ理論による体積力モデルとして考慮することもできる。なお、前バージョンに比べ、自由表面の扱いの改良により計算の安定性が向上し、プロペラモデルにも改良を加えた。
使用言語:Fortran 90
NEPTUNE Vrs.5.41
P第9228号-1/2007(H19).08.24/平田信行
本プログラムは、船舶の基本設計に必要な平水中を航走する船体まわりの定常粘性造波流場の推定を目的としたシミュレーションプログラムである。理論的には、人口圧縮性を導入した保存型の3次元Navier-Stokes方程式を、セル中心の有限体積法で離散化し、準Newton法ベースの多重格子法を用いて解を求める。なお、非粘性項はMUSCLにより3次精度を保持したRoe法を適用し、粘性項は2次の中心差分、時間積分は1次のEuler後退法で評価した。自由表面は非線形の自由表面条件により求め、乱流モデルはBL,SA,MBL、MSAモデルが使用できる。また、プロペラ影響をプロペラ簡易理論による体積力モデルで表現できるため、自航計算も可能である。さらに、舵や船尾のオーバーハングにも対応できるマルチブロック法も使用することが可能である。なお、自航計算ルーチンの効率化を図り、前バージョンより約30%の時間短縮を達成した。計算に必要な入力情報は、船体の形状に適合した構造格子と計算条件であるレイノルズ数、フルード数である。出力情報は、全ての計算格子での速度、圧力、渦動粘性係数と波高分布ならびに摩擦圧力全抵抗である。
使用言語:FORTRAN 77
NEPTUNEBoard Ver.1.1
P第9227号-1/2007(H19).08.24/小林寛
本プログラムはナビエストークス方程式の数値解法による流れ解析プログラムNEPTUNEの入力データの設定を支援するユーザーインターフェースである。マウスとキーボードを用いて、NEPTUNEで使用するデータファイルの指定やパラメータの設定を行うことができる。また、NEPTUNEやその他のユーティリティプログラムを起動したり、NEPTUNEの出力する計算履歴ファイルの内容をプロットすることもできる。今回のバージョンアップでは、NEPTUNEのバージョンアップに伴い入力できるパラメータの種類および起動するユーティリティプログラムの種類が増えた。
使用言語:C++、Fortran
変動圧力の計測・解析プログラム FRACT_kpa_ver2
P第9223号-1/2007(H19).08.09/藤沢純一
本プログラムは、船舶のスクリュープロペラに発生するキャビテーションによって引き起こされる船尾変動圧力を計測し解析するプログラムである。計測器の検定、解析に必要な物性値などの入力、解析時のコメント入力など、計測から解析まで1つのプログラムで行うことが出来る。入力には、A/D変換された船尾を模擬した平板や模型船船尾に取り付けられた圧力計や加速度計の出力を用い、出力にはフーリエ解析を行った変動圧力の無次元値である。なお取り込んだ計測データには変動があるため、数周期分の計測値を畳み込み平均化しフーリエ変換を行っている。また、出力には無次元値の他、取り込みされた波形の再利用を行えるように、計測データおよび平均化された波形を時系列データや汎用ページ記述言語であるPostScript形式のファイルで保存される。
使用言語:HP-BASIC for Windows
曲率線展開プログラム
P第9222号-1/2007(H19).08.09/松尾宏平
本プログラムは、与えられた外板に対し、曲率線展開を行うプログラムである。主なるルーチンとしては、外板の3次元表現、曲率線の導出、曲率線の測地展開、展開形状の決定である。
使用言語:FORTRAN 77
一般社団法人 日本中小型造船工業会より販売中
外板切り直し、曲げ型作成プログラム
P第9221号-1/2007(H19).08.09/松尾宏平
本プログラムは、与えられた外板に対して最も垂直に立つような平面の切断面を求め、これを切り直し面とし、曲げ型の作成を行うプログラムである。主なるルーチンとしては、外板の近似表現、切り直し面の決定、切断面の算出、曲げ型の形状の算出である。
使用言語:FORTRAN 77
一般社団法人 日本中小型造船工業会より販売中
区分線形近似法による操船不能状態の船舶の転覆確率計算プログラム
P第9220号-1/2007(H19).08.09/小川剛孝
このプログラムは、与えられた船型データから計算した横風横波中での船舶の横揺と区分線形近似した復原力曲線から転覆確率を計算するものである。メタセンタ高さ、復原力喪失角、動復原力を変えずに復原力曲線の非線形性を考慮することができる。また、このプログラムでは、入力した波高、波周期及び風速に対する転覆確率だけでなく。波高-波周期-風速の3相関の発現確率を考慮した長期転覆確率の計算が可能である。
使用言語:Fortran
横風横波中で運動する船舶の転覆確率計算プログラム
P第9219号-1/2007(H19).08.09/小川剛孝
実船及び模型試験あるいは数値計算により計測あるいは計算した船舶の横揺の時系列を用いて、船舶の転覆確率を計算するものである。横揺の時系列から横揺のスペクトラムを計算し、これから求まる横揺の確率密度関数と復原力曲線上のエネルギーバランスから転覆確率を求める。
使用言語:Fortran
Windows版音響データ形式変換・周波数解析用ソフトウェア Ver2
P第9218号-1/2007(H19).08.09/今里元信
このプログラムは、Window上で音響観測データから周波数解析までを一括処理し、ウィンドウ上にスペクトル波形を描画することができるものである。またメニューの印刷コマンドにより、表示中の波形を印刷することができる。ウィンドウ上に描画したい対象物を変更する際には、多少のプログラム変更で引き続き利用できることから、音響解析用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は、周波数解析を容易に行うことができるため、観測対象音検出などの作業の際に適している。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0(変換処理の関数の部分は標準Cで作成しているため、容易に他のCコンパイラへ移植可。Microsoft準拠のWAVEフォーマットのチャンクサイズに対応できるように機能強化済み)
斜流プロペラ計算プログラム
P第9217号-1/2007(H19).08.09/小山鴻一
斜流中で作動するプロペラの流力性能を計算するプログラムである。プロペラの形状、作動状態、流入流速分布を与えて、スラスト、トルク、翼面圧力分布、後流渦分布形状、後流流速分布等を求める。斜流の影響は流入流速分布の中に入れる。計算法の基本は時間進行非定常ポテンシャル理論であり、数値計算法は低次パネル法である。
使用言語:Fortran
観測音解析・雑音除去処理用ソフトウェア Ver.2
P第9216号-1/2007(H19).08.09/今里元信
このプログラムは,観測音データから雑音除去を行い、目的音を抽出することを目的としたものである。また減算する雑音の大きさを変更でき、減算処理後のデータを音響データへ変換することができる。減算処理において、処理対象とする振幅、パワーを変更する際には、多少のプログラム変更で引き続き利用できることから、雑音除去処理用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は、周波数解析と雑音除去処理を容易に行うことができるため、目的音抽出などの作業の際に適している。
使用言語:C(OSがWindows、Linuxのどちらでも使用可。Microsoft準拠のWAVEフォーマットのチャンクサイズに対応できるように機能強化)
音響データ形式変換・信号処理用ソフトウェア Ver.2
P第9215号-1/2007(H19).08.09/今里元信
このプログラムは、音響観測データから周波数までを一括処理することができるものである。また低減通過フィルタ処理を実行し、フィルタ処理後のデータを音響データへ変換することができる。フィルタ処理の種類や窓関数を変更する際には、多少のプログラム変更で引き続き利用できることから、音響解析用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は、周波数解析と低減通過フィルタ処理を容易に行うことができるため、観測対象音検出などの作業の際に適している。
使用言語:C(OSがWindows、Linuxのどちらでも使用可。Microsoft準拠のWAVEフォーマットのチャンクサイズに対応できるように機能強化)
音響データ周波数解析用ソフトウェア Ver.2
P第9214号-1/2007(H19).08.09/今里元信
このプログラムは、音響観測データからスペクトル解析までを一括処理することができるものである。それぞれの出力データを変更、または追加の際には、多少のプログラム変更で引き続き利用できることから、音響解析用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は、周波数解析を容易に行うことができるため、観測対象者音検出などの作業に適している。
使用言語:C(OSがWindows、Linuxのどちらでも使用可。Microsoft準拠のWAVEフォーマットのチャンクサイズに対応できるように機能強化)
TSAR
P第9213号-1/2007(H19).08.09/三友信夫
本プログラムは、経年劣化等による故障率の時間異存の変化に対応したシステム信頼性解析ツール。オペレータと信号線の組み合わせによりシステムを表現するチャート図を作成し、オペレータの動作モード・故障に対して発生確率をデータとして与え、それらの機能の定義に基づき処理を行い、最終的に系の動作/不動作確率を求める。
使用言語:C
挙動映像鑑札解析支援プログラム
P第9212号-1/2007(H19).08.09/伊藤博子
本プログラムは、映像に記録された人間等の挙動を観察する際に、観察しながら行動情報を作成するためのツールである。データは映像開始からの経過時間に対してマークさせ、Microsoft Excel形式で入出力できる。作成したデータを用いてマークさせた行動を再生することもできる。
使用言語:C
高分解能衛星画像船舶構造物解析プログラム
P第9211号-1/2007(H19).08.09/池本義範
本ソフトウェアは、高分解能衛星画像解析に必要な特徴データを得ることを目的とている。元となる衛星画像データから領域を選択し、ビットマップ形式で保存した前処理済のデータを用いて当該データよりカラー画像を作成する。各波長ごとの輝度値データ、色相データの出力が可能であり、さらに画像中でのエッジ検出及び画像中の直線成分分析結果を出力できる。解析結果はCSV形式で出力され、一般の表計算ソフトで容易に利用できるように設計されている。
使用言語:Microsoft Visual BASIC ver.6.0
ULT(船体縦強度解析プログラム)
P第9210号-1/2007(H19).08.09/遠藤久芳
船体船首部断面が、縦曲げモーメント+剪断力の外力(任意の組合せ)を受けた場合の最終強度をSmithの方法により推定する。船体断面構成部材が軸応力+剪断応力の2軸の組合せ応力を受けることを想定して弾塑性解析を実行する。船体構造データは、EXCEL表を用いて入力データを作成することができる。入力データが図示されるので、目視確認しながら入力できるので、訂正や変更作業が容易である。
使用言語:Fortran
高速船用二重反転プロペラ設計プログラム
P第9209号-1/2007(H19).08.09/佐々木紀幸
本プログラムはピッチ比が1.5を超えるような高速船用の二重反転プロペラの最適主要目および翼輪郭、ピッチ分布およびキャンバー分布を推定することができる。
使用言語:Fortran
Windows版音響データ形式変換・周波数解析用ソフトウェア
P第9208号-1/2007(H19).08.09/今里元信
このプログラムは、Window上で音響観測データから周波数解析までを一括処理し、ウィンドウ上にスペクトル波形を描画することができるものである。またメニューの印刷コマンドにより、表示中の波形を印刷することができる。ウィンドウ上に描画したい対象物を変更する際には、多少のプログラム変更で引き続き利用できることから、音響解析用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は、周波数解析を容易に行うことができるため、観測対象音検出などの作業の際に適している。
使用言語:Microsoft Visual C++ 6.0(変換処理の関数の部分は標準Cで作成しているため、容易に他のCコンパイラへ移植)
モード変換現象を考慮した弾性波の反射屈折率計算プログラム
P第9207号-1/2007(H19).08.09/島田道男
本プログラムは、音響的性質が異なる2つの媒体が接する界面に任意の角度で入射した弾性波が、同界面にて反射・屈折する効率をモード変換現象を考慮して計算する。モード変換現象を考慮した反射率屈折率は、超音波探傷試験などの弾性波利用の計測技術の基礎データとして重要であるが、計算が複雑なため市販の参考書等の図表の利用が一般的である。本プログラムにより任意の材料についてのデータが得られる事、また、屈折側媒体として粘性媒体の計算を可能にした点に価値が認められる。入射および屈折側媒体として固体と液体を、また、屈折側媒体としては粘性媒体も取り扱うことが出来る。界面の状態としては、液体接触、固体接触及び無接触を、入射波としては、縦波と横波を取り扱うことが出来る。
使用言語:microsoft visual basic 2005(.Net Frameworkがインストールされていれば、WindowsXP上で実行可)
観測音解析・雑音除去処理用ソフトウェア
P第9206号-1/2007(H19).08.09/今里元信
このプログラムは、観測音データから雑音除去を行い、目的音を抽出することを目的としたものである。また減算する雑音の大きさを変更でき、減算処理後のデータを音響データへ変換することができる。減算処理において、処理対象とする振幅、パワーを変更する際には、多少のプログラム変更で引き続き利用できることから、雑音除去処理用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は、周波数解析と雑音除去処理を容易に行うことができるため、目的音などの作業の際に適している。
使用言語:C(OSがWindows、Linuxのどちらでも使用可)
船舶部品アルバム
P第9205号-1/2007(H19).08.09/亀山道弘
船舶部品をできるだけ船舶に装備した状態で写真に記録し、主要な場所毎の分類に基づいて日本語と英語で部品名称を紹介したデータベースである。
使用言語:HTML
階段状雑音除去プログラム
P第9204号-1/2007(H19).08.09/上野道雄、二村正
速度成分(階段高さ/時間きざみ)と加速度成分(階段高さ/時間きざみの自乗)に基づき雑音かどうかの判定をおこなって時系列データに含まれる階段上雑音を除去する副プログラム。階段状雑音と判定した場合は速度成分の補間あるいは外挿によってこれを除去する。指定した回数以上の連続する階段状雑音が検出された場合は判定条件が不適切と判断して処理を停止する。
使用言語:Fortran
攪拌装置内インペラ周囲流場解析プログラム
P第9203号-1/2007(H19).08.09/佐々木紀幸
本プログラムは、撹拌槽内に設けられるインペラの配置および形状DATAを与え気泡吹き出し円盤上の流速分布および撹拌槽底部の流速を求める。
使用言語:Fortran
CIP法による波浪中船体応答の非線形計算プログラム
P第9202号-1/2007(H19).08.02/滝沢研二
任意の船体形状を規則波中航走させるためのプログラム。計算空間は一定の速度で移動するものとし、船体の自由度はサージ方向以外の5自由度を有する。波浪条件はストークス波を仮定し、波高、波長を指定することが可能である。計算出力として、船体の運動、船体に働いた力を得ることが出来る。
要目最適化プログラム
P第9197号-1/2007(H19).07.26/佐々木紀幸、川並康剛、久米健一、竹子春弥
本プログラムは、一般船舶の主要目を推進性能・操縦性能および耐航性能を総合的に判断して最適化する。また同時に船殻重量などの物量情報も出力することができる。
波浪中2浮体に作用する流体力・波力及び動揺計算プログラム
P第9196号-1/2007(H19).07.26/加藤俊司
本プログラムは、2浮体の没水面をアイソパラメトリック要素で要素分割し、高次境界要素法(Higher Order BEM)を用いて流体力学的相互干渉影響を含む2浮体に作用する流体力・波力を計算し、それぞれの浮体の動揺を計算するプログラムである。なお、高速行列演算のためにライブラリーとして(株)Vinas製SMS-BEMを使用している。
使用言語:Fortran
船載型衝突予防用回避幅情報表示支援システム
P第9195号-1/2007(H19).07.26/有村信夫
本プログラムは、船舶の衝突を予防するために開発したもので衝突を回避するための避航回避幅の情報を表示して操船者の避航操船判断を支援する装置に関するプログラムである。プログラム内容は、ARPAデータが与えられた時、航行環境船舶の安全性評価、回避幅の評価算出、ARPAデータ表示、回避幅情報表示をすると共に、避航操船情報(針路、速力)を入力する機能、避航操船シミュレーション機能、避航操船に伴う回避幅情報と最接近距離のシミュレーション機能を併せ持つプログラムである。
使用言語:Visual Basic
音響データ形式変換・信号処理用ソフトウェア
P第9194号-1/2007(H19).07.26/今里元信
本プログラムは、音響観測データから周波数解析までを一括処理することができるものである。また低域通過フィルタ処理を実行し、フィルタ処理後のデータを音響データへ変換することができる。フィルタ処理の種類や窓関数を変更する際には、多少のプログラム変更で引き続き利用できることから、音響解析ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は、周波数か使役と低域通過フィルタ処理を容易に行うことができるため、観測対象音検出などの作業に適している。
使用言語:C(OSがWindows、Linuxのどちらでも使用可)
短波頂不規則波中船体応答計算プログラム
P第9193号-1/2007(H19).07.26/辻本勝
本プログラムは、別途求めた規則波中船体応答関数から、ISSC周波数スペクトラム、コサインn乗型方向分布関数を用い、短波頂不規則波中における船体応答を推定するプログラムである。船体応答は波振幅の1乗に比例する応答の他、波浪中平均抵抗増加量にも適用できる。
使用言語:Fortran
電動雲台制御用関数ソフトウェア
P第9192号-1/2007(H19).07.26/桐谷伸夫
このプログラムは、電動雲台(富士写真光機:FUJINON CPT及びEPTシリーズ・システム対応)のパン・チルト機構をコンピュータのシリアル通信によって遠隔プログラム操作するための関数ソフトウェア群(VB Ver.6)であり、同時に通信用DLL作成用のソースプログラムコード(VC++ Ver.6)、通信操作用サンプルプログラム(VB Ver.6)を含むものである。種々の制御機能を実現した関数群であることから、開発者が簡便に電動雲台の制御機能を持つシステムを構築できるものである。またVBによる関数ソフトウェア群であることから、高い汎用性を持っている。
音響データ周波数解析用ソフトウェア
P第9191号-1/2007(H19).07.26/今里元信
本プログラムは、音響観測データからスペクトル解析までを一括処理することができるものである。それぞれの出力データを変更、または追加の際には、多少のプログラム変更で引き続き利用できることから、音響解析用ソフトウェアとして汎用性が高い。観測者は、周波数解析を容易に行うことができるため、観測対象者音検出などの作業に適している。
使用言語:C(OSがWindows、Linuxのどちらでも使用可)
緊張ワイヤー式係船装置の挙動解析プログラム
P第9190号-1/2007(H19).07.26/湯川和浩
本プログラムは、ウインチ機構とワイヤーロープ、そしてワイヤーロープに結合した係船部材で構成され、ウインチ機構で課せられる適切な初期張力とワイヤーロープ自身の張力特性により大きな復元力を生み出す緊張ワイヤー式係船装置について、本係船装置で結合する船体の運動を考慮した係船装置全体の挙動解析及び係船力解析を行うことができるプログラムである。
使用言語:Fortran
複合多点係留静反力特性予測プログラム
P第9189号-1/2007(H19).07.26/斉藤昌勝
本プログラムは、複数種類の索鎖、ブイ、シンカー等、複数の要素で構成される係留ラインを多数用いる係留装置が浮体に及ぼす静的係留反力の特性をランプドマス法により予測するプログラムである。
アルゴリズムの改良により、従来しばしば問題となった、係留ラインの海底からの立ち上がり位置予測に関連して発生する数値振動が抑制されている。また、海底における摩擦のモデリングを二次元平面内で行い、海底での横方向のラインの変形を考慮することが可能となっている。
使用言語:Fortran
複合環境外力下における2浮体挙動シミュレーションソフトウェア
P第9188号-1/2007(H19).07.26/浅沼貴之
本ソフトウェアは、複合環境条件下(波、風、潮流)において、一点係留されたFPSOとタンデム係船されたシャトルが、それぞれ振れ回り運動する際の挙動を推定するプログラム。計算に必要な入力情報は、FPSOとシャトルのそれぞれについて、風力係数、潮流力係数、波漂流力係数である。
使用言語:Fortran
ライダー観測装置制御用ソフトウェア
P第9187号-1/2007(H19).07.26/篠野雅彦
本ソフトウェアは、ライダー観測装置(レーザーを用いた遠隔探査装置)の基本構成要素である、レーザービームエキスパンダー・光電子増倍管ゲートタイミング制御用パルスジェネレータ・光電子増倍管ゲイン制御用DAコンバータ・ライダー信号記録用デジタルオシロスコープを1台のPCで総合的に管理、制御するためのソフトウェアである。
使用言語:Visual C
船体データ生成、自由表面抽出プログラム
P第9186号-1/2007(H19).07.26/滝沢研二
本プログラムは、船体形状をセクションデータとプロファイルデータから自動的に生成することが出来るプログラム。この船体形状データは汎用的なVTKフォーマットになっておりCIP法による波浪中船体応答の非線形計算プログラムの初期データとして使用することが出来る。また、このVTKを用いて計算データより自由界面抽出し三角データとして出力するためのスクリプトを含む。
使用言語:C++
Enhanced Unified Theory を用いた船体運動計算プログラム
P第9185号-1/2007(H19).07.26/小川剛孝
本プログラムは、船舶のオフセットデータを用いて、規則波中での船体運動をEnhanced Unified Theory(EUT)により計算するものである。出会い方位と船速は任意に入力できる。断面流体力はラディエイション問題とディフラクション問題ともに積分方程式法を用いて任意形状について計算できる(ラプラス方程式とヘルムホルツ方程式)。
使用言語:Fortran
ばら積みガスハイドレートペレットの容器内伝熱解析プログラム
P第9184号-1/2007(H19).07.26/岡秀行
天然ガスハイドレート(NGH)をペレット化して海上輸送する際に発生する解離ガス量を見積もるため、NGHペレットの分解(吸熱反応)を考慮した矩形容器内伝熱解析プログラムである。NGH、氷及び解離した天然ガスを個々に取り扱うのではなく、各物質の体積分率を利用することで容器内の物質を連続体近似し、一辺が数十メートルに及ぶ船倉など実際の輸送容器を対象とした計算が可能である。本プログラムで採用している吸熱反応モデルは、実用に資することを目的に大阪大学で開発されたNGHペレット特有の分解モデルであり、他に類を見ないものである。容器壁内部の温度分布についても同時に求めることができるため、壁の熱物性の差異が容器内貨物に及ぼす影響を評価することができる。計算格子は不等間隔の直交格子である。モデル方程式の離散化は差分法に基づいており、空間微分項の離散化には中心差分、時間積分はオイラー陽解法を採用している。壁内部については1次元熱伝導方程式をクランク-ニコルソン法により陰的に解くことで、壁厚み方向の温度分布が求められる。