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お知らせ

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令和6年4月25日

海上・港湾・航空技術研究所、日本製鉄、今治造船の研究者らが
『文部科学大臣表彰科学技術賞』を共同受賞

—海洋環境保全のための衝突安全性に優れた船体用高延性厚鋼板を開発—
—授賞式—

＜概要＞
国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所　海上技術安全研究所（所長峰本健正、東京都三鷹市、以下「海上技術安全研究所」）の山田海難事故解析センター長は、日本製鉄株式会社(代表取締役社長　今井正、東京都千代田区、以下「日本製鉄」)、および今治造船株式會社（代表取締役社長　檜垣幸人、愛媛県今治市、以下「今治造船」）の研究者らと共同で、開発した『衝突安全性に優れた船体用高延性厚鋼板の開発』に関して、「令和６年度文部科学大臣表彰科学技術賞(開発部門)」を共同で受賞しました。

授賞式は、４月１７日（水）　文部科学省（千代田区霞が関）の講堂で開催されました。盛山文部科学大臣・受賞者含め約７００名強が出席致しました。授賞式の状況をご紹介します。

＜受賞内容＞

受賞名

：

令和6年度文部科学大臣表彰科学技術賞(開発部門)

受賞件名

：

衝突安全性に優れた船体用高延性厚鋼板の開発

受賞者

：

山田安平	海上・港湾・航空技術研究所海上技術安全研究所海難事故解析センターセンター長（併任：構造・産業システム系上席研究員）
大川鉄平	日本製鉄　技術開発本部　鉄鋼研究所　材料信頼性研究部　主幹研究員
紙田健二	今治造船　取締役執行役員
市川和利	日本製鉄　技術開発本部　技術開発企画部　上席主幹
今城大貴	日本製鉄　九州製鉄所　品質管理部　主幹

＜文部科学大臣表彰とは＞
文部科学大臣賞は、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、我が国の科学技術の水準の向上に寄与することを目的としています。

https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_01364.html

図 1 左から大川様（日本製鉄）、山田海難事故解析センター長、紙田様（今治造船）、市川様（日本製鉄）

図 2 表彰式会場風景（文部科学省講堂、千代田区霞が関）

図 3 受賞メダル

図 4 賞状

図 5 盛山文部科学大臣のお言葉
左から、塩見研究振興局長、藤原事務次官、盛山大臣、益子文部科学審議官、松浦大臣官房審議官（研究振興局担当）

本発明は、新材料「高延性鋼板（NSafe^®-Hull）」を使用した船殻構造により、超大型原油タンカー等の衝突時の破口発生を抑制し、甚大な環境被害をもたらす油流出リスクを低減するためのものです。NSafe^®-Hullは、上記３社に日本海事協会を加えた４社の共同で開発後、既に実用化されており、超大型原油タンカー（VLCC）８隻を含め既に63隻の船舶に適用され、船舶からの油流出リスク低減並びに船舶の安全性向上に寄与しています。