いざ国際舞台へ

TO THE INTERNATIONAL STAGE

国際海事機関(IMO)で活躍しています!


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未知の船舶の安全基準を世界に先駆け国際基準化

太田進 国際連携センター長

太田センター長

議長を務める太田センター長
経験を積んで国際基準策定をリード

IMOでの国際ワークショップの様子

IMOでの国際ワークショップの様子

2017年8月、海技研初の「内閣総理大臣賞」を受賞しました

2017年8月、海技研初の「内閣総理大臣賞」を受賞しました

IMOにおける多種多様な経験が積める!

太田進国際連携センター長はIMOの会議に通算90回、近年では年間6回前後IMOの会議に出席し、石炭等の固体ばら積み貨物やLNG等の液化ガスの安全運送、また防火構造、消防設備、救命設備等に係る国際基準策定に尽力しています。特に、固体ばら積み貨物の安全運送の分野では、東京大学より工学博士を取得し、その研究開発により国土交通大臣賞を受賞するとともに、世界の第一人者として信頼され、国際海上固体ばら積み貨物規則(平成23年1月発効)の策定及び改正に大きく貢献しています。さらに、平成26年に船舶設備小委員会において多数の国の推薦を受け、議長に選出され、現在まで議長を務めています。またさらに、これまでに通信グループのコーディネーターを20回、や作業部会等の議長を18回も何度も務めています。こうした豊富な経験に立脚し、液化水素タンカーの国際基準を短期間で策定しました。


液化水素タンカーの国際基準を短期間で策定!

現在の国際基準に規定されていない新たな液化ガスを運搬する専用船の国際基準化には、通常、数年から十数年を要しますが、液化水素タンカーの国際基準は、IMOにおいて実質2年という短期間で策定されました。その間、太田センター長は、通信グループのコーディネーターとして各国からの様々な意見を取り纏めるとともに、各国の理解を深めるため国土交通省と共同でIMO本部にてワークショップを開催し、更に、本基準を詳細に審議するために設置された作業部会では、議長として強いリーダーシップを発揮し、IMOでの早期採択を実現しました。この功績により、当所で初めての内閣総理大臣表彰(第10回海洋立国推進功労者表彰)を受賞しました。


海上技術安全研究所は、船舶に係る技術ならびに当該技術を活用した海洋の利用および海洋汚染の防止に係る技術に関する調査、研究および開発、当該成果の普及ならびに情報提供を行うことを業務としています。しかし、最近では船舶の構造や推進に関するものばかりでなく、環境問題やAI, IoTといった先端技術にまで拡がっています。そこで、船舶海洋分野に固執せず、幅広い分野の優秀な人材を、これまでの勉学や研究成果をもって評価し、採用します。

IMOの事務局長であるキータック・リム氏

IMOの事務局長であるキータック・リム氏が海技研を訪問!交流も盛んです。