先輩からのエール2

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海洋開発系系長 正信聡太郎博士(工学)

私の歩んできた道

洋上出荷オペレーションシミュレータ

洋上出荷オペレーションシミュレータ

海洋構造物試験水槽

海洋構造物試験水槽

私は大学院時代を含め3年ほど海技研で研究していたこともあり、入所後はスムーズに研究業務を行うことができました。
国土交通省時代は、海事分野だけでなく運輸全般の技術に関する行政業務に従事しました。その年は、第3期科学技術基本計画の検討や海技研等の独立行政法人の業務実績評価・次期中期計画の策定など、研究者がこなすには重すぎる業務が目白押しでしたが、海技研の方々の支援もあり、何とか対応できました。ここでは、国の研究プロジェクトの計画・評価の仕組みや海技研が担うべき研究業務の位置づけなどを知ることができました。

JOGMECのプロジェクト研究員時代は、ブラジル国営石油公社PETROBRASとの海洋石油開発に関する国際共同プロジェクトに従事して、プロジェクトマネジメントを行いました。

企画部在籍中は、我が国の海洋産業の振興・創出への貢献を目的とした産官学コミュニティの場として設立された「海洋技術フォーラム」の業務に携わり、政治家や関連団体の重鎮等を招いたシンポジウムの企画・運営や海洋基本計画への提言に向けた作業などを行いました。

研究グループ在籍中は、主として国の研究プロジェクトに従事して、メガフロート、海洋石油・天然ガス生産システム、海底熱水鉱床開発システムに関する研究などを行いました。

色々なプロジェクトを通じて、海外を含めた様々な大学、企業の方とのネットワークを構築することができました。これにより、海洋開発における技術ニーズを抽出することができ、研究立案などに活かされています。また、行政、政策提言、プロジェクトマネジメントといった各立場での業務に携わった経験が、私の研究業務の遂行に非常に役立っています。


正信聡太郎 経歴

平成12年3月 運輸施設整備事業団 運輸技術研究員(海上技術安全研究所において研究)東京大学大学院博士課程在学中
平成13年3月 東京大学大学院工学系研究科 船舶海洋工学専攻 博士課程修了 博士(工学)を取得
平成13年4月(~平成15年3月) 海上技術安全研究所 非常勤職員
平成15年4月 海上技術安全研究所 入所  海洋開発研究領域 海洋空間利用研究グループ 研究員
平成17年4月(~平成18年3月) 国土交通省総合政策局技術安全課専門官(併任)
(平成18年4月~平成20年3月 (独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC) プロジェクト研究員)
平成20年4月 海洋部門 海洋資源開発技術研究グループ 主任研究員
平成21年4月 海洋部門 海洋資源開発技術研究グループ長
平成21年8月 海洋開発系 海洋資源開発研究グループ長
平成21年8月(~平成23年3月) 企画部 研究連携副主管(併任)
平成23年4月 海洋開発系 深海技術研究グループ長
平成29年4月 海洋開発系長